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12月15日-09号

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  1. 岡山市議会 1989-12-15
    12月15日-09号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成 1年12月定例会    平成元年12月定例岡山市議会    議 事 日 程  第9号       12月15日(金)午前10時開議第1 一般質問第2 決第2号 昭和63年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について 決第3号 昭和63年度岡山市水洗便所普及費特別会計歳入歳出決算について 決第4号 昭和63年度岡山市中央卸売市場費特別会計歳入歳出決算について 決第5号 昭和63年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について 決第6号 昭和63年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計歳入歳出決算について 決第7号 昭和63年度岡山市用品調達費特別会計歳入歳出決算について 決第8号 昭和63年度岡山市西部地区土地区画整理事業保留地処分特別会計歳入歳出決算について 決第9号 昭和63年度岡山市農業共済事業費特別会計歳入歳出決算について 決第10号 昭和63年度岡山市地域し尿処理費特別会計歳入歳出決算について 決第11号 昭和63年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算について 決第12号 昭和63年度岡山市葬祭事業費特別会計歳入歳出決算について 決第13号 昭和63年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計歳入歳出決算について 決第14号 昭和63年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算について 決第15号 昭和63年度岡山市財産区費特別会計歳入歳出決算について 決第16号 昭和63年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計歳入歳出決算について 決第17号 昭和63年度岡山市上道墓園費特別会計歳入歳出決算について 決第18号 昭和63年度岡山市休日急患診療所事業費特別会計歳入歳出決算について 決第19号 昭和63年度岡山市老人保健医療費特別会計歳入歳出決算について 決第20号 昭和63年度岡山市駐車場費特別会計歳入歳出決算について 決第21号 昭和63年度岡山市土地区画整理事業清算金特別会計歳入歳出決算について 決第22号 昭和63年度岡山市病院事業会計決算について 決第23号 昭和63年度岡山市水道事業会計決算について 決第24号 昭和63年度岡山市工業用水道事業会計決算について    …………………………………会議に付した事件 日程第1 一般質問 日程第2 決第2号~決第24号(報告・表決) 追加日程 甲第267号議案~甲第282号議案(上程・説明・付託)    ──────〇──────出席議員(51人)        1番  片 岡 五百樹君        2番  辻 野 喬 雄君        3番  田 畑 賢 司君        4番  崎 本 敏 子君        5番  楠 木 忠 司君        6番  寺 田 和 子君        7番  土 肥 啓 利君        8番  宮 武   博君        9番  梶 原 昌 一君        10番  貝 原 信三郎君        11番  小 川 晴 雄君        12番  太 田   稔君        13番  有 井 靖 和君        14番  河 合 和 成君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  松 山 茂 樹君        19番  守 屋 彰 久君        20番  串 田   務君        21番  堀 川   進君        22番  垣 下 文 正君        23番  川 田 敏 幸君        24番  鈴 木 邦 彦君        25番  板 野 和 昭君        27番  丹 原 重 彦君        28番  亀 井   章君        29番  吉 田 政 司君        30番  景 山 貢 明君        31番  内 田 宏 哉君        32番  福 原 弘 子君        33番  定 政 猛 男君        34番  華 房 美 衛君        35番  山 田 録二郎君        36番  磯 村   博君        37番  田 中 昭 三君        38番  大 橋 英 雄君        39番  伏 見 昇 男君        40番  片 山   仁君        42番  高 木 悦 夫君        43番  小 林   勉君        44番  新 谷 盈 智君        45番  山 田   勇君        46番  苦 水 重 徳君        48番  渡 辺 慎 一君        49番  岡 本 俊 彦君        50番  花 岡   薫君        51番  小 橋 留 男君        52番  浅 野 卓 志君        53番  脇 本 一 郎君        54番  妹 尾 達 道君    …………………………………欠席議員(0人-欠員3)    ─────────────説明のため出席した者   市     長  松 本   一君   助     役  鹿子木   貢君   助     役  八 木   肇君   収  入  役  有 本   正君   市 長 公 室 長  浜 田 一 彦君   総 務 局 長  三 宅   襄君   財 政 局 長  関 場 長 久君   民 生 局 長  平 松 章 弘君   衛 生 局 長  江 尻   堅君   経 済 局 長  菱 川 公 資君   建 設 局 長  田 中 康 男君   下 水 道 局 長  鏡 原   進君   西大寺支 所 長  藤 原 忠 男君   参     与  原 田 知 義君   参     与  吉 田 猪三郎君   参     与  原   欣 士君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  懸 谷 忠 弘君  教 育 委 員 会   委     員  横 田   勉君   委     員  辻   吉之祐君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委     員  田 渕 禎 子君   委     員  岡   八 夫君   事 務 局 長  井 本   勇君  監 査 委 員   委     員  藤   昭 博君  農 業 委 員 会   委     員  奥 山 歳 行君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  三 村 俊 隆君   次     長  中 川 和 彦君   総 務 課 長  植 野 耕 次君   議 事 課 長  小 坂 夏 彦君   調 査 課 長  塩 見 山 治君   議事課長 補 佐  岡 田 登志男君   議事課長 補 佐  斎 藤 泰 清君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君    午前10時43分開議 ○議長(妹尾達道君) 皆さん御苦労でございます。 これより12月定例市議会第9日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は39名であります。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 会議録署名議員に片岡君,寺田和子君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。    ──────〇────── △日程第1 一般質問    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 日程に入ります。 日程第1は一般質問であります。 順序に従いまして渡辺君。   〔48番渡辺慎一君登壇,拍手〕 ◆48番(渡辺慎一君) 皆さんおはようございます。連日の御審議で大変御苦労さまでございます。 私は一般質問最終日トップバッターということでございまして,大変お疲れでございますが,御清聴賜りますようにお願いを申し上げます。 さて,けさの各紙新聞,あるいは昨夜の夕刊,テレビ等を拝見いたしますと,新聞記事を議席へ忘れてきましたが,岡山市内で18人もの中学生がテレビで窃盗団の行動を見,それをまねて事件を起こしておるということでございます。 私たち議員にとりましても,教育行政は非行の問題,いじめの問題,暴力の問題,いろいろと議論をしてまいりました関係上,ゆゆしきことであると,一体岡山市の教育行政はどうなっておるのかということを心配せざるを得ません。 けさ開かれました議会運営委員会で教育長初め市当局から経過の報告があるかと,あるいは対処の報告があるかと考えておりましたが,報告がなかったということでございます。 ひとつ本会議冒頭でございますが,通告をいたしておりませんが,教育長の方から経過と対処と今後の指導方針を明確にしていただきたい,かように思う次第でございます。 さて,質問の第1は,百間川河川敷にゴルフ場歴史広場建設の問題について,なかんずくゴルフ場建設についてお尋ねをいたします。 この問題は既に代表質問で我が党の串田議員から御質問があり,当局から御見解をいただいておるのでございますが,水質を守るという立場から,恐縮でございますが重ねて御質問を申し上げます。 水道行政の使命は清浄で安全な水を市民に安価,低廉に供給することであることは論をまちません。ゴルフ場建設予定場所は,御承知のように地下6ないし7メートルで,伏流水として上水道約3万トンの取水口,そうして5本ございます。の用地と堤防一つを隔ててまことに接近しておることは,これまた御承知のとおりでございます。 開発面積は155ヘクタール,ゴルフ場はそのうち15ヘクタール,9ホールでパー36の平坦なコースと言われております。ゴルフ場建設ブームは現在第3次のブームを巻き起こしており,62年6月のリゾート法の制定,余暇利用,健康増進,そうして内需拡大に支えられ,全国的に建設ラッシュでございます。このときに,中国建設弘済会,県,市,中銀,トマト銀行などが出捐をし,百間川水辺環境管理センターをつくって,百間川水辺全体を管理する事業の一環としてゴルフ場もつくろうということでございますが,問題はここにございます。 ゴルフ場には通常,除草剤シマジン殺菌剤クロロダコニール殺虫剤ダイアジノンなどを使用し,先年農水省が調査をした東京都内41カ所のゴルフ場の例では,これら農薬を平均2.2トン,多いところでは6.37トンも使用されておる。また,奈良県山添村ゴルフ場の排水口からは毒性の強い有機燐剤が発見され,これらが発がん性物質が含まれておるということで問題となったことは先年辻野議員も御質問されたとおりでございます。 農水省は,本年度3,500万円を予算化をいたしまして,これら施用上の指針を今年度じゅうに策定する予定と言われております。また,福島県浪江町のように地方自治体で規制を条例化したところもございますし,全国22県で要綱,指針を策定しようといたしております。また,本年10月1日からは改正水質汚濁防止法が施行され,全体的に水と土と緑は地球上に住む私たちにとってかけがえのない貴重な有資源であるという立場から,これを守る方針が明らかにされておるところでございます。 かかるときに3,000万円の出捐金を出して,農水省の示す安全基準以下なら農薬使用もやむを得ない,水道局側と建設サイド側で今後十分協議するという態度でございます。私たちは,ゴルフ場建設に反対をしておるものではございませんが,農薬を使用するという危険性のある管理運営については,厳としてこれを結構ですというわけにはまいりません。 そこで建設局長にお尋ねをいたしますが,岡山市の浄水場の取水口に接近したところにつくるゴルフ場でございますので,除草剤は施用せず,人力でやると。雇用創出にも相なります。優雅な風景でございます。ひとつ方針を明らかにしてほしいと,かようにお尋ねをする次第でございます。 さて第2番目は,中小企業工業団地造成についてでございます。 輸出好調,内需拡大など近年の好況により市内の工業団地はいずれを訪ねてみましてもところ狭しとなり,労働基準の安全基準すれすれの操業が続けられております。したがって,拡張の余地が全くない現状でございます。やむなく市外,例えば倉敷市,総社市,山手村,東は長船町,邑久町,北は御津町などへ移転した企業も既に10社にも余ると言われております。これでは市勢振興にならないのみならず,従業員対策,あるいは営業活動にも多大な影響を与えていると言われておるのでございます。 一方農業情勢の先行き不安と地域活性化のために,企業誘致の動きも各地で見えるところでございます。 ここで,遅きに失したとはいえ,市主導で中小企業工業団地を新都市計画法,農振法などをクリアして造成してはどうかと思うのでございます。 今県下では,御津町の工業団地高梁工業団地,落合,岡山市の小畑,六条院の西,そうして大佐,津山中核,日本原,奈義町の東山,柵原町の北部,佐伯,御津町の伊田,吉備高原などなど14カ所工業団地が売り出されておりますけれども,県中北部に偏しており,県南,なかんずく岡山市には空港周辺の集積工業団地として小畑地区があるのみでございます。当局の今後における御所信と御決意のほどをお聞かせ願いたいと思う次第でございます。 さて第3番目は,農業問題でございます。 水田農業確立対策事業後期対策が発表されましたことは既に皆様御承知のとおりでございます。その大綱によりますれば,実施期間は平成2年度から平成4年度の3年間とする。転作などの目標面積は後期3年間83万ヘクタールとすると言われております。その内容は,前期確立対策77万ヘクタールプラス米需給均衡化緊急対策分30万トン,6万ヘクタール,合計83万ヘクタールでございます。農水省や政府・自民党の中には93万ヘクタールにしたいという意見も強くあったと承っておりまするけれども,夏の参議院選挙で農政問題,消費税の問題,そうして政治倫理の確立の問題が大きな議論となり,自民党も政府も大きくその声に耳を傾けたと,政治の流れの変わったことに着目をしたということでございましょう。しかし,我々といたしましては,前期77万ヘクタールより米需給均衡化緊急対策分の6万トンが上積みをされたことについては,今なお反対議論をいたしておるところでございます。 さて,転作目標面積の配分でございますが,その基準は都道府県別配分については前期対策の目標面積を基礎に,今後とも農業を担う地域,担い手などに配慮するとともに,都道府県ごと自主流通米比率水稲生産量を踏まえつつ,地域農業の実態などを勘案して行うということでございます。いろいろな点にウエートを置いたと思われるものでございますが,さて岡山県は自主流通米の比率が御案内のように78.4%でございます。ところが,岡山市は94.1%,高いところは妹尾農協管内など99.9%と,100%近く自主流通米で出すというところでございます。したがいまして,後期対策においては自主流通米比率が岡山県平均よりも非常に高い岡山市につきましては割り当てを緩和してもらいたい。割り当てを前期対策よりも削減してもらいたい。かようにお願いをする次第でございます。 この点につきましては通告をいたしておりませんので,要望にとどめておきますが,強くお願いを申し上げておきたいと,かように存ずる次第でございます。 さて質問の第2番目は,転作のために団地化を育成せにゃならんということで,各地とも大変な農民は苦労を重ねておるわけでございます。おかげをもちましてその集積の成果として,市内には22カ所の生産団地がお目見えをいたしました。上房郡の北房町では,基盤整備をやり,団地化をやって飼料作物,あるいは麦等の生産費が非常にコストダウンになったという報道もされております。したがいまして,後期対策においては,団地化をするために大変基盤整備,土壌殺菌,暗渠排水,農道,用排水路の排水対策などなど苦労をしておる地域に対しては,国も方針を明らかにしておるようでございますけれども,市も単独市費をもって明らかにできないか。失礼しました。国の行政と相まって特別事業を組むことはできないか,お伺いをいたす次第でございます。 第3番目の質問は,社会党の新農業プランについてでございます。 自由化の嵐,減反,そうして低価格,後継者難,フィリピンやスリランカから花嫁を迎えなければならない。現に岡山市内にもございます。そういうことを含めての後継者難等で農村にはかってないほど農業に対する自信喪失,誇りも夢も希望も失ったというのが現状でございます。これをどう立て直すかということが今日つくる人,食べる人,みんなで1億2,000万考えなければならない大問題であると,かように我が党は認識をいたしまして新農業プランをつくっておるところでございます。 ただいま1次草案が完成をいたしました。それによりますと,30年間かかって日本の農業を破壊をしたものを,今後7年を1期といたしまして20年間で立て直そうというものでございます。その内容は,国民ひとしく目指しておる食糧自給率を30%を60%に上げる,米自由化には反対をし,食用米,飼料米,水田,麦作などをつくろうということでございます。飼料作物2,000万トンの輸入を減らしていくということでございまして,えさ稲が急浮上いたしております。秋田県等では相当研究が進んでおるのでございます。したがいまして,岡山県下の穀物飼料の消費量が10万トン,岡山市内が2万トンでございますから,その穀物飼料に対しましてえさ稲を20%転嫁することによって,現在の休耕田の緩和に役立たないか,かように思っておる次第でございますので,えさ稲についての御見解をお承りいたしたい,かように思う次第でございます。 さて,農政問題の第4は,農水省は水田農業確立後期対策とあわせて,土地改良事業負担金の償還が困難な地区に対する返済のための無利子融資を新たに設け,土地改良事業負担金対策資金として5年間に1,000億円を達成する方針を決めたことは御承知のとおりでございます。岡山市への影響はどうか,お尋ねをいたします。 岡山市の畑かん,国営かん排事業など,大型国営事業でございますので,影響のほどをお知らせ願いたいと思います。 さてその5は,消費税の自民党見直し案は12月1日に発表されました。その内容は,御承知のとおり,生鮮食料品につきましては軽減税率を1.5%生産,卸の段階で適用する。小売段階は非課税対象とするということでございます。我々はかかる見直し案では消費税の抜本的改革とは言えない,第2,第3の自民党の公約違反ではないかと厳しく追及しておることも御承知のとおりでございますけれども,この見直し案によりまして,消費者への影響はいささかあると報道されております。また,その筋で試算をされてございます。ところが,生産者へは悪影響を与える生産資材が非常にかかる畜産部門,施設園芸等の部門については,その悪影響が大きいと言われておりますが,当局はどう試算をされておるのか,お尋ねいたしたいと思います。 さて,大きい質問の第5でございますが,岡東浄化センターが本体工事及び面的整備,主管工事を初め順調に進捗をいたしておりますことは,当局の長年にわたる御努力に対し心から敬意を表する次第でございます。しかし,この処理区域が現在の187ヘクタールでは到底岡東処理区域内の皆さんが満足するわけにはまいらないことは,これまた言うまでもございません。 そこで,太田議員も御質問をなさってございまするけれども,周辺地区,なかんずく可知,芥子山,富山,操南学区など,近時人口密集地域を早急に処理区域に入れるよう御努力してほしいと,かように存ずる次第でございます。 さて,最後の質問でございますが,本議会で大変代表質問並びに一般質問等で御質問のございましたチボリ公園建設問題について御質問を申し上げたいと思います。 連日の新聞報道で,あるいはテレビ報道等で御案内のように,チボリ公園建設をめぐります問題はダイナミックに新たな展開をいたしつつあると言わなければならないと思います。県を中心といたしまして,県議会の動き,既に皆さん方も御承知のとおりでございます。 我々岡山市議会議員も2年有半各般にわたってそれぞれの持ち分でチボリ公園建設問題については使命感に燃えて議論をしてきた,審議をしてきたことは言うまでもありません。しかし,皆さんも同感でございましょうけれども,岡山市100周年記念事業センチュリーパークチボリとして始めた事業が,市の財政力,その他諸条件によって県にその施設整備,建設,管理運営,ひいては第三セクターの問題等が移ったということについては,世に言うひさしを貸して母屋をとられたと。例えが適当かどうかわかりませんけれども,やるせない,無念な,使命感に燃えてやってきたにもかかわらずかくなったということについて,ざんきの念にたえない,かように思ってらっしゃる議員諸公も多かろうかと思うのでございます。私も不肖皆さんから御推挙いただきまして浅野前委員長の後を受けて特別委員長として頑張ってまいりましたけれども,腹の底から反省をし,考えてみると,そういうことでございます。 しかし,皆さん事態は変わり,展開をし,進捗をいたしておりまするけれども,木を見て森を見ない議論に私は終始したくない。岡山市の100年の歴史の重み,その上に100年の未来を見詰めてですね,チボリ公園建設賛成という立場から今日まで取り組んでまいった次第でございますし,今後もそのつもりでございます。 その理由は,既に言い古されておることではございまするけれども,観光を総合産業と申されます。後楽園は63年には瀬戸大橋ブームにより147%伸びまして153万3,000人の観光客がございました。吉備津,高松稲荷は,これまた111.27%ふえて186万6,000人,倉敷美観地区は130%ふえて538万8,000人,松山道後温泉は188.6%ふえまして,63年の上半期4月と9月だけでも81万9,000人,屋島ドライブインは実に281.1%,バスの乗り入れでございまするけれども,ふえまして1万8,444台と計算されておるのでございます。これを見ますと,小橋議員もおっしゃいましたように,瀬戸大橋はついたけれども,瀬戸内新時代は訪れたけれども,青い国四国へ大きな吸引力があって,岡山は通過都市になるのではないかと危惧されておったことが,63年度の数字だけでも明らかでございますし,平成元年度ではこれが如実に物語っておることは既に質問でも明らかなところでございます。 これの上の明石大橋,今治ルートの完成が10年先には訪れるでありましょうが,それらを考えますと,後楽園,岡山城,そうして西川緑道公園,吉備路,この観光名所の史跡の上に,もう一つ新たなるアクションを岡山市でつくらなきゃならんと,かように考えておる次第でございます。 第2番目は高齢化時代,第3番目は余暇の活用,そうしてリゾートの時代が現実に訪れたということで,私は賛成をするものでございます。 しかし,ただ単にチボリ公園デンマークチボリのチボリではなくて,岡山チボリではなくて,芸術と文化の薫り高いものにしてもらいたい,このことを存ずる次第でございます。 しかし,この大事業をなし遂げるためには,何と申しましても市長の強力な政治力,指導力が必要でございます。私は今世界で一番立派な政治家はソ連のゴルバチョフだと思います。ブッシュもサッチャーも,ましてや日本の総理などは足元にも寄れません。応援の声がありましたから,理由は申し上げません。松本市長にゴルバチョフの政治力,指導力を学べというのは,これは到底無理なことでございます。しかし,県下一の岡山市の市長でございますから,勇気を持って,指導力を持って,議会対応もおくれなくやってもらいたい。このことは私はこの壇上から議員の皆さんと同じ気持ちを込めて,重ねて申し上げておきたいと思う次第でございます。 そこで質問でございまするけれども,あっ,もう一口言うとかにゃいけません。市長は大変この問題で苦しんでらっしゃることは我々議員にもよくわかります。また,助役が頭に霜を置かれること日々に多くなりまして,私も白うなりましたけれども,その顔色を見ておると助役も苦しんでらっしゃると,かように思います。しかし,後楽園をつくった池田公が,そうして津田永忠が,そうして5代,6代の殿様がどれだけ20数年にわたって苦労したかと思えば,まだまだこれから性根を入れてやってもらにゃならん,かように思う次第でございます。 さて質問でございますが,財政的に見通しがあるのかどうかと,特別委員では小橋議員がおっしゃいますように,岡山市は役割分担として用地を取得をし,環境整備をやり,都市基盤整備を行うということについて見通しがあると明言されたのでございますが,本議会でございますから,明らかにしてほしいと思います。 きのう楠木議員が御質問になりました新駅につきましても,県は知事答弁で出さないということを明確にされておるのでございますが,おのずと岡山市が負担となるでございましょう。また,出資金に対しましても近い将来に御提案を申し上げると言われてございまするけれども,そのきょうの新聞報道によると,共産党立花議員の質問によってリスクは出資者が負うんだということを知事も明らかにしてらっしゃいます。これらを含めまして,岡山市としては財政的な見通しがあるとお考えかどうか明言をしてもらいたいと思います。 その2は,市制100周年事業ということで出発をしたのは御承知のとおりでありますが,かくなった以上ですね,どこに位置づけるのか。我々も心配でございます。お答えを願いたい。 第3番目は,県民債を発行すると。1万人,5万円と言ってらっしゃるのでございますが。岡山市は100周年事業で取り上げた以上ですね,積極的に取り上げてもらいたいと,かように思うのでございます。それはなぜかと申しますと,大企業を初め,大商社を初め,チボリ公園が財界主導,覇権の場になってはならない。市民参加はチボリの哲学であります。御答弁をいただきたい。 第4番目は,チボリ公園で市の指導部の指導力が低下したことによって市役所内部に何とないやる気のなさを露呈しつつあるというのが皆さん耳にされる現実ではないでしょうか。私はこれこそ岡山市政のために大変恐ろしいことだと思うのでございます。ある人に言わせますと,市政も既に末期症状よと,こう申してます。これではなりません。市長も助役もここの皆さん,こちらの皆さん,性根を入れて市政の立て直しをやっていただきたい。 第5番目の質問は,チボリ公園が決算委員会で問題になったように,利権の具にされてはならない。記念すべき大事業が利権の具にされてはならない。津田永忠は岡山後楽園をつくりましたけれども,その最後は和気町吉田の奴久谷でつつしまやかな家で最後を送ったということを歴史の事実からお考えをいただいても,チボリ公園こそ清潔で市民参加の本当に後ろ指一本指されない事業をやっていただきたい,かようなことを申し上げまして,残り時間が2分となりました。第1回目の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(妹尾達道君) しばらく休憩します。    午前11時14分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時20分開議 ○議長(妹尾達道君) 午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 渡辺慎一議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 チボリ公園の建設についてでございますが,市制100周年記念事業の中からこのチボリ公園の誘致事業が考えられまして,県や経済界とともに実現に向けて努力しているところでございます。 その推進の過程におきまして,県や経済界にその役割分担をお願いする反面,岡山市といたしましても用地の確保や周辺整備等を中心といたしまして,その役割を果たしていかなければならないのであります。 もとより,これらの事業を推進するに当たりましては,100周年の記念事業としての位置づけは変わるものではございません。 用地のこの確保,それから周辺整備事業には多額のこの負担が予想されまして,財政面にも非常に厳しい状況が考えられますけれども,岡山市の将来の発展のためにぜひとも必要なものでございますので,健全財政の確保に配慮しながらこの事業の成功のために強い決意を持って市議会の皆様方とともに取り組んでまいりたいと考えておりますので,御理解と御支援を賜りますようにお願いを申し上げます。 その他につきましては担当からお答えします。 ◎助役(鹿子木貢君) チボリ公園問題をめぐって,市の行政内部について御心配をおかけしております点についてお答え申し上げます。 このセンチュリーパーク構想の総合的な推進を図りますために,御承知のように昨年8月センチュリーパーク構想推進会議を設置しまして,さらに具体的,専門的な事項につきまして検討研究を行うための小委員会を設けまして,関係の部局において取り組みをいたしているところでございます。 庁内の体制の整備につきましては,先般の苦水議員にも市長からお答えしてございますように,平成2年1月をめどに体制の整備を図りたいと考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。 次に,県民株主構想に対する岡山市の対応方についての御質問でございます。 県におきましては,県民株主制度導入についての考え方が示されておりますが,この事業はただいま市長も御答弁申し上げておりますように,岡山市制100周年記念事業として取り組んでいるものでございますし,市民の方々に強い関心と愛着を持っていただく意味におきましても意義のあることだと考えております。今後,関係者で協議いたします中で,このような方法が具体化する段階におきましては,市といたしましても前向きに対応してまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ◎民生局長(平松章弘君) 農政問題のうち,消費税の自民党見直し案が消費者へどのような影響を及ぼすかというお尋ねでございますが,当局が試算をしたわけではございませんが,新聞等の報道によりますと,自民党の消費税見直し案は食料品の生産,流通段階は軽減税率,そして小売段階は非課税となるため,消費者への影響につきましては,自民党の試算によりますと1.5%を上回る引き下げになると予想されております。 ◎経済局長(菱川公資君) 経済関係の御質問にお答えさしていただきます。 まず,中小企業工業団地の造成対策についてでございますが,御指摘のとおり現在市内には企業ニーズに合いました業務拡張用地や移転用地といたしまして開発可能な適地が見つからないことから,市外に転出しているケースが出てきております。地場産業振興の面からも懸念をいたしておるところでございます。 市内におきます工業専用地域,あるいは工業地域及び準工業地域といった工業系の用途地域は,市内におよそ4%しかございませんで,大部分が民有地ということからも,未利用地も少なくございまして,企業ニーズに合ったものはほとんどないというのが状況でございます。このため勢い工業用地の開発は市街化調整区域内とならざるを得ないというふうなことで,いろいろと法規制はございますけれども,新しい用地を民間が開発する場合には,中小企業はまとまった事業協同組合が行う高度化事業につきましては,開発の許可対象となっておりますので,市といたしては当面こうした形態での事業を秩序ある開発を基本に積極的に支援してまいりたいと考えております。 また,御質問にありますように,市が主導型での工業団地の造成につきましては,その必要性を認識しておりますけれども,先日代表質問で串田議員にもお答えいたしましたように,その実現に向けては地権者の方々を初め地元住民の方々の工場立地に対する理解と協力が大前提にございます。さらには,企業ニーズの変化,あるいは工業用地の需要度,関係法令等をクリアしなければならないというふうな問題等,そういう課題がたくさんございますんで,今後十分調査研究をしてまいりたいというふうに考えてございます。 次に,農政問題でございます。 まず1点は,転作の団地化等基盤整備事業について,国の事業と相まって農家負担を軽減する方法はないかということでございます。 転作の定着と合理的な土地利用を進めるためには,土地基盤の整備は重要な課題であります。既に団地化した地域でも土地条件は劣悪なことが多いことから,基盤整備を必要とするところがほとんどであります。基盤整備事業の農家の負担軽減問題につきましては,特に基幹的な排水事業や農道事業等につきまして,国ですべて負担すべきではないかということを先般全国知事会が国に要望しておるところでございますけれども,市といたしましても基本的には同様な考えを持っているところでございます。 また,水田農業確立後期対策では,転作の円滑な推進や水田の多面的な利用などを助長するための特別対策助成金が本年度の補正予算で計上されまして市町村に交付されるということに聞いております。この運用の中で,土地基盤の整備等により転作の団地化を進める地域に助成金を交付することなどによりまして,結果といたしまして農家負担軽減が図れるように検討をしてまいりたいというふうに考えてございます。 次に,社会党の新農業プランをどう思うか,あるいは特にその中でのえさ稲の研究をどうかということでございます。 社会党が先般取りまとめられました新農業プランにつきましては拝見をさしていただきましたけれども,国民に安全で良質な食糧を安定的に供給することを初めといたしまして,自然や国土の保全,保健休養等の農林業の持つ役割を最大限に発揮させるために,各般にわたる政策提言をなされておりますことに対しましては,敬意を表する次第であります。 その中で,特に食料自給率の向上を大きな課題として打ち出されまして,21世紀の初頭,2010年というふうに認識してございますが,21世紀初頭には穀物自給率を60%まで引き上げるよう提言がされております。 稲のホールクロップサイレージ化を含めました飼料米の,いわゆるえさ米の生産拡大等を対象といたしまして提示されておることにつきましては,関係者の間では注目を集めておると思います。 ただ,このことにつきましては,国内的には飼料米の生産を拡大するために必要とされます多額の財政負担額について国民の理解が得られるかどうか,あるいは国際的には飼料の輸入制限につながってくるんではないかというふうな指摘も一方ではなされておると聞いております。 市といたしましては,当面転作の推進や水田の活用という面で飼料米の生産拡大につきましては十分研究する余地があるのではないかというふうに考えでございます。 次に,国の土地改良事業の農家負担軽減1,000億円の岡山市への影響はどうかということでございます。 農水省は,水田農業確立後期対策とあわせまして,土地改良負担金の償還が困難な地域に対しまして土地改良事業負担金対策資金1,000億円を5年間で造成をし,償還の平準化を行うための借入金の利子補給措置を考えておるようであります。 この場合に,年償還額で10アール当たり3万円以上,または1戸当たり20万円以上という条件がつけられているということから,岡山市ではほとんど対象にならないのではないかと考えております。 また,国営土地改良事業の地元負担額の償還方法につきましても,従来の17年の償還期間を25年の限度で延長できるように平成元年度で改正されまして,地元の年償還額の軽減によります償還の円滑化が図られておるところでございます。 最後に,消費税の見直しで,生産者への影響はということでございますけれども,見直し案の中では肥料,飼料などの生産資材などにかかります消費税率は3%のままであり,1.5%の軽減税率が適用された場合には,課税分を販売時に転嫁できるかどうかという生産者にとっての問題点があるという指摘をされております。このことにつきましては,例えば売り上げに占める経費の割合が5割を超える農家では,転嫁額の方が少ないという計算も出るというふうな新聞情報もございますし,あるいはまた消費税分の転嫁は可能であるというふうな意見もあるようでございます。具体的な影響については判定しかねておりますけれども,生産者にとりまして消費税の転嫁問題は今後の課題であるというふうに考えております。 以上でございます。 ◎建設局長(田中康男君) 百間川のミニゴルフ場と農薬の関係につきましてお答えいたします。 今議会におきまして,ゴルフ場と農薬使用につきまして多くの方々から清浄な水質の確保という面から御提言がありました。これにつきましては,安全な水質の確保に努めなければならないと考えております。水道水における水質が厚生省,農水省の求める基準により十分安全な状態にあるよう水道局との緊密な連携を図りまして第三セクターを指導してまいりたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎下水道局長(鏡原進君) 岡東処理区の区域拡大に関連をいたしまして,旧西大寺市街地周辺についてのお尋ねをいただいたわけでございますけれども,岡東処理区は平成3年度中の供用開始を目標に浄化センター及び幹線管渠,さらには面整備に鋭意現在取り組んでおるところでございます。 御指摘の旧西大寺市街地,あるいは益野地区等につきましては,市街化区域内の人口も集中的にある地区でございますので,早期に下水道整備が必要な地域であると考えておるところでございます。 現在これらの地区の事業認可区域の拡大を前提といたしまして,都市計画決定等につきまして関係機関と協議を進めておる段階でございます。 平成3年度の供用開始時期を目途といたしまして,事業区域の拡大を図ってまいりたいと,こういうふうに考えておるわけでございます。 以上でございます。 ○議長(妹尾達道君) しばらく休憩します。    午後1時35分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時51分開議 ○議長(妹尾達道君) 休憩前に引き続き会議を開きます。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) この際教育長から発言の申し出がありますので,これを許します。 ◎教育長(奥山桂君) 昨日,きょうと市内の中学校に関係しまして2件の事故が報道をされまして,議員さん方初め関係の皆さん方に大変御心配をおかけいたしまして,まことに申しわけなく思っております。 現在把握しておりますことの概略を申し上げまして,御報告をさしていただきたいと思います。 1件は,12月13日の午後1時45分ごろ,岡北中学校の北西の隅の旧自転車置場で出火をいたしまして,それを半焼しまして,午後2時5分に鎮火しました件でございます。 生徒への被害はありませんでしたが,特にこのたびは隣接の民家に火が移りまして,大変御迷惑をおかけしておるわけでございまして,できるだけ早い対応をさしていただかねばならないというふうに考えておるところでございます。出火原因につきましては,不審火として現在警察で調査中でございます。 次の件は,昨日の夕刊とけさの新聞等で中学生のグループによる窃盗についての報道があった件でございます。 中学生の3つのグループ18人が空き巣や車上ねらいをいたしまして,金品を盗み,警察で補導されたということでございます。中学校数校の生徒が関係しているということで,現在なお調査がなされていると聞いております。 これに対します対応としましては,さきにもお答えをいたしましたように,基本的には学校,家庭,地域での生活の中に温かい心のつながり,充実感,存在感等を育てる努力をしなければならないということであると考えておりますが,この基本に立って生徒指導のあり方を見直し,個々の生徒に適切な指導が行われるよう努力してまいらなければならないと考えております。 現在,火災予防についてのなお一層の徹底と生徒指導の充実,家庭との連携について各学校に通知を出すよう準備をいたしておるところでございます。 今回の件につきましては,まことに遺憾なことでございまして,重ねて深くおわびを申し上げます。 最後になりましたが,このために貴重なお時間をおとりしましたことを深くおわび申し上げます。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 次は,順序に従いまして崎本君。   〔4番崎本敏子君登壇,拍手〕
    ◆4番(崎本敏子君) お疲れのことと思いますけれども,しばらくお時間をいただきまして,1分を大切にしながら限られた時間内での質問をさしていただきたいと思います。 さて,まず初めは基本計画についてでございます。 本年11月に自治振興課から市民意識調査の報告書が出されました。昨日も浅野議員がこれを示されたとおりでございます。この報告書の冒頭で,市長は「市民の声が生きる清潔で公正な市政の確立」を基本として市政を進めていると書かれています。そして,この調査に示された市民の声を今後の市政の中に十分反映さしていきたいと考えているとも述べておられます。市長,この調査報告書を本気でごらんになったでしょうか。この結果の背景にある市民生活にしっかりと目を凝らし,耳を澄ましていただきたいのです。 まず,市政への要望全体の中で市民が最も望んでいるのは,昨日浅野議員も御指摘のとおり,高齢化対策であります。60年調査よりも5.3%上昇しての第1位です。第2位は下水道の整備で19.9%。これに身近な公園,緑地の整備を合わせると34%となりますが,これも60年調査時よりも伸びています。第3位は交通安全対策で18.4%となっています。 さらに,高齢化対策の中身を見てみますと,行政への要望として,第1位が年金制度の充実56.3%,第2位は保健医療制度の充実33.3%,第3位が寝たきり老人や痴呆性老人などの援護の充実28.7%,4位は老人福祉ホームや老人保健施設の整備18.8%となっています。この結果は,市民が老後の生活の不安を抱え,病気になったらどうしようという不安を抱えていることを示しているのではないでしょうか。 そこで質問をさしていただきます。 この基本計画は,この市民の切実な声にどうこたえているでしょうか。市民の声を生かすと言われてる市長ですから,この計画の中に医療,福祉,暮らしの充実の施策の中身がどう反映されているのか,お示しください。 次に,観光対策では,今後どのようなことに重点を置くべきかの問いに対して,案内板や駐車場,公衆便所などの設備を充実していくべきだ1位で41.4%,業界の接遇やサービス,市民のもてなしなどソフト面に力を入れているが2位で33.9%,新しい観光資源の開発は15.5%で,現状のままでよいが5.7%です。 さらに,リゾート施設開発計画の賛否についての結果では,むやみな開発は好ましくないが57%で,その理由としては,環境破壊や災害の心配があるから59.2%,似たような計画が多く,結局は単なるブームに終わるおそれがある38.2%と,こうなっているわけです。この結果をどうごらんになるでしょうか。市民はチボリ公園の誘致に冷ややかだとは思いませんか。この調査はことし9月に行われたものです。この結果についてどう受けとめておられるのか,お知らせください。 私は6月議会でも指摘をしましたとおり,今回の基本計画が市民生活にしっかり根をおろしていないということを再び申し上げなくてはなりません。チボリ公園を初め大規模プロジェクトが多くあります。市長,市民の切実な要求を限られた財源と人員のもとでどのように具体化をされるのでしょうか。福祉や身近な環境整備を後回しにしてはなりません。3カ年計画の実施計画では,政策的に優先順位を決めざるを得なくなります。市長は何を最優先なさるのですか。 もし岡山市民は元気で長生きするらしい,行ってみたら町にとっても緑が多くて美しい,福祉制度も大変充実をしていて暮らしやすく,満足げな顔をした人の表情が印象的だったと,こういう町になれば,多くの人が岡山を訪れるようになるのではないですか。あわせて御所見をお聞かせください。 続いて,チボリ公園誘致計画について数点お尋ねをいたします。 その1,11月27日に市長が県に要請をなさってから,県議会では待ってましたとばかりに,市議会では秘密にされていた企画会社のつくったチボリ公園の収支計画や,カラー刷りのパンフレットなどが提出をされています。これです。ごらんになった議員も多いと思いますが,市長,社長である市長はこのパンフレットのこと御存じだったんでしょうか。いつできたんでしょうか。なぜ市議会には資科を秘密にしてきたのか,その理由をお聞かせください。 私も前の特別委員会の委員をしておりまして,何度も資料要求をしてもなかなか資料が出ない。このことに大変不満を抱いてまいりました。秘密主義もいいかげんにしてほしいと思います。 この機会にマスタープランの重要な構成部分である収支計画について,県,企画会社,市のそれぞれの案を表にまとめてすぐ全議員にお配りいただきたいと思います。御所見をお聞かせください。 その2は,12月4日の総務委員会以降,県から市に対して県への要請に関しての正式な返事があったんでしょうか。あったのならその内容を,ないのなら返事もしないでまるで県事業のような言動をするのはやめるように県当局へ申し入れるべきではないですか,御所見をお聞かせください。 その3,63年度の一般会計の決算委員会でも企画会社の支出に不適切さがあり,問題となっているのは御承知のとおりです。先ほど資料要求をいたしました企画会社の収支計画ですが,この裏づけのない収支見込み案に一体どれぐらい支払われたんでしょうか。カラーパンフレット,もう実物ができておるわけですから,これには一体どれぐらいの経費がかかってるんですか。資料が出せないのなら,その分だけでもお聞かせいただきたいと思います。 その4は,新聞報道によれば,県議会の全員協議会で岡山市議会の十分な合意が得られないまま県が先行してよいのかとの質問に,知事が市当局で調整が行われると聞いており,市議会から異論が出てくるとは思われないと答えています。市長,市議会は調整するから心配ないと,こう知事に言われたんでしょうか。ならば,調整とは何を意味するのですか。 岡山市議会議員は,この問題に真剣に討議をして,調査研究を重ねてきています。調査研究をやってきて現在に至っているのだということを忘れていただきたくないと思います。裏づけのない決意や根拠のない資料で議員の何が調整できると言われるのでしょうか,御所見をお聞かせください。 さて,次の質問に移ります。 私は市民の切実な願いにこたえて,第1に挙げられております高齢化対策について質問をさしていただきます。 まず,医療についてです。 医療制度はなかなか一般に知られてなくて,病気になって初めて知ったということも珍しくないと思います。 私は1988年4月の診療報酬改定の中身,すなわち老人差別医療の実態をリアルに述べさしていただき,質問をさしていただきたいと思います。 辻野議員の質問にもあったように70歳以上の高齢者が長期入院が大変難しいという状況になっています。議員の皆さんもそうではないでしょうか。当局の皆さんもきっといろんな相談を受けとられるんじゃないかと思います。もっと入院をさしてほしい,どこか安心してかかれる病院はないだろうかと,多くの相談を受けておられるんではないでしょうか。その原因は,政府の決めた診療報酬制度にあります。 今の制度では,例えば70歳以上の方が入院された場合の医学管理料で見ると,1週間以内の入院が450点なのに,1カ月過ぎると290点に,そして3カ月過ぎたら145点にと,がたっと減ります。点滴注射では,同じ点滴の注射をしても,69歳以下なら75点なのに,70歳以上は20点しか認められていません。このように高齢者に対して当たり前の医療をしようと思うと赤字覚悟でやらなければなりません。一方,訪問看護や往診の点数は新たに認められましたが,これも十分とは言えません。病院経営を思うと,老人は早く病院から退院してもらわなくてはならないという構図がつくられているのです。患者さんを前にして,ああもう少し入院さしてあげたいと,医療従事者は思い,もう少し自信がつくまで入院していたいと,患者さんも思うのです。このような老人差別医療制度を持っている国は先進国の中ではもちろんのこと,世界の中でもどこにもありません。今,全国で国民医療を守る運動が広がっており,岡山県でも28万17人の署名が集まっています。 そこで質問の1は,来年の90年決戦と国が言っている医療制度改悪の内容は市民の願いに背くものと思うがどうか,御所見をお聞かせください。 その2は,国に対して市民の声にこたえる立場から,医療制度改悪に反対し,老人保健法の改善,診療報酬の適正化を求める働きかけをすべきと思うがどうか。 次に,医療にかかわって,特に看護の充実について述べたいと思います。 病院に入院すると看護婦さんのやさしい笑顔がどれほど患者さんの心を支えるかしれません。多くの看護婦は専門職業人として自分の体を犠牲にして長年つらい夜勤をこなし,患者さんの一番身近なところで,法に定められた診療の介助,身の回りの世話に当たっております。しかし,看護婦不足が深刻で,過労死が後を絶たず,病人が病人を看護するという健康破壊の状況が続いております。 24年前,看護婦は2人夜勤,月8日以内の夜勤を求めて全国的な闘いを起こしました。二八闘争と言われるものです。その結果,人事院の判定が出され,その後ILOの看護職員条約勧告が採択をされてことしで12年が経過をしました。しかし,実態は解決をされず,岡山県下でも約半数の48.5%が10日を超える夜勤をしています。変則勤務に加えて,慢性的な人手不足,長時間労働などで健康破壊が進むのです。こんな中で,看護婦は国民に質の高い医療,よりよい看護が提供でき,看護職員に人並みの生活と,労働条件が保障されるように大幅増員と夜勤制限をと願っています。今あちらこちらで白衣の行動がせきを切ったように広がっているのは以上のような理由からです。 岡山県は,来年実態調査をして,実態に合わせて看護婦需給計画をつくり直すと言っています。市当局としても強い関心を持っていただきたいと思っています。単なる数合わせでなく,患者ニードを満たすことができ,人間的労働の保障をする計画をつくり上げなくてはなりません。 さてそこで質問の1は,市民の看護要求にこたえる立場から,1.夜勤月8日以内,2.妊娠中・産後1年の夜勤禁止,3.産前産後の保障,さらに,4.週休2日制実現,5.救急体制,訪問看護体制のとれる人員確保──についてどう考え,国,県にどう働きかけていくつもりか,御所見をお聞かせください。 質問の2は,3つの市立病院について,看護婦の状況をどのようにとらえているか,人員配置は十分か,患者ニードに十分こたえているか,お聞かせください。 質問の3は,自治体病院として,いつでも,どこでも,だれにでもよりよい医療を提供する,これは市当局の決算委員会の報告のまとめに使われている言葉ですが,そのために3点の現状をお尋ねいたします。 1.付き添いは要りませんか。2.差額ベッド料は要りませんか。3.謝礼は要りませんか。お金のあるなしにかかわらず,命の価値はどれも同じという立場に立った実践がなされているかの現状をお聞かせください。 質問の4は,特2類の看護体制をとっている市民病院についてお尋ねをいたします。 院長は,かねがね老人医療で随分熱心な実践をされています。なぜ退院した患者のフォローとして訪問看護が実践をされないのか,ニードについてどうとらえているのか,御所見をお聞かせください。早急に方針化をして旺盛に取り組んでいただきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 さて最後に,看護問題とは離れますが,市民病院の不正請求の報道がなされました。なぜこのようなことが起こったのか。また,今後二度と起こさないための手だては講じられているのかをお知らせください。 次に,在宅福祉について質問さしていただきます。 先日寝たきり老人の家族の会に参加をして,御苦労を生々しく聞いてきたところです。その声を紹介します。 60歳の女性。両親の介護をしています。私自身も病弱でいつ倒れるか不安の毎日です。病院からの訪問看護等ヘルパーさんに助けられ何とかやっています。もっと日の当たりのよい家に寝かせてあげたい。50歳代の女性。私も両親を介護しています。買い物は近所の人に頼んでしてもらっています。近所の人に助けてもらわないととてもやっていけない。介護のために仕事を途中で退職しました。経済的にも大変です。へルパーさんは利用したいのはやまやまだけれども,そのために家を片づけたり気を使わなくてはならないと思うと利用できない。とにかく政治の温かさを感じない。つくづくそう思う。とのこと。夫の世話をしているという70歳過ぎの女性は,時々早く死んでしまいなさいと言いたくなる。いや,つい言ってしまうこともある。と話し,参加者の中にうなずく人もたくさん見られました。精神的にかなりの負担となり,抑うつ状態になるという人もいました。一緒に死んでしまおうと思ったことがあると,多くの参加者が話をしていました。まさに家族の負担で支えられている在宅福祉の現実です。 この家族の人たちが出されたのは,私も何度も取り上げてきた,1.経済的支援のための福祉手当の新設,2.楽しみにしている入浴で,特に在宅での入浴サービス,3.紙おむつの支給制度の新設です。 へルパーさんの量と質の充実も出されていましたが,研究チームで検討中とのことですので,この件は次回の質問に回さしていただきます。 この1.2.3.の制度は来年度予算の中で実現できないでしょうか,御所見をお聞かせください。 次に,ショートステイの充実について質問します。 医療制度の改悪は早く着実に進むのに,在宅福祉の充実がついていっていない一つの例になるでしょう。疲れ果てた家族がショートステイ利用したと思うとき,もっと簡単に機敏に対応してほしいものです。 そこで今回は2つの質問をさしていただきます。 質問の1,現在バルンチューブやレビンチューブ,PTCDを入れていたり,気管切開をしている症状安定の方はショートステイを利用できますか。 2,年間に何度もショートステイを利用する人のために,チケット制のような簡単な手続で利用を促進することはできないか。 最近のショートステイの利用状況,特に年間に同じ人がどれぐらい利用しているのかもあわせてお知らせください。 さて次は,老人ホームについてです。 市内には4つの養護老人ホームがあります。うち3つは岡山市立,1つは法人です。 市政のしおりによれば,友楽園定員150人に対し入所者96人,富崎園50人に対し35人,松風園50人に対し38人となっております。 一方,積善会は70人定員で満床です。聞けば入所待ちの人が現在2人おられます。さらに,デーサービスとして毎日3人の方が通ってきておられるそうです。現在の建物は建設されたのが昭和7年で,4つの老人ホームのうち最も古く老朽化が進んでいるのは同じですが,大変手入れが行き届き,心温まる運営の工夫がされているのには頭が下がります。入所者はとても落ち着いた安心の表情で,満足感が感じられました。 さてそこで質問の1は,養護老人ホームの入所者について,ひとり暮らしの方がふえているなどの背景からニードはふえてきていると思うが,どのように認識をしているのか。 その2は,それぞれの市立3園の運営についてですが,入所者の自発性を大切して工夫されていると思うが,それぞれ状況をお知らせください。 建てかえ計画は今年度中に具体化されるとのことで,多くの市民がとても楽しみにしております。 友楽園には託老所,すなわち毎日のデーケアの施設も設置の方向とのことで,提言をしてきた我が市議団としては当局の御努力に敬意を表します。ぜひ実現していただきたいと思っています。 新しい施設整備とともに,入所者の生活背景を大切にした温かい安心感の持てるホームづくりに努力していただくよう重ねてお願いを申し上げます。御所見をお聞かせください。 さて次の質問は,身近な環境整備についてです。時間の都合で1つの点だけお聞かせください。 それは,身近な公園整備,特に児童公園の整備計画についてであります。 計画が出されて市民は一日も早い整備を心待ちにしております。短期整備の14地区のその後の具体的な取り組みの状況と来年度の計画をお示しください。 最後は,保育行政であります。 新和クラブの代表質問でも保育の充実が取り上げられましたが,女性行動計画の審議会答申の中でも重点として強調をされています。 私も何度か保育充実の質問をさしていただきました。局長からは,多様なニーズにこたえていきたいという旨の答弁をいただいております。 ポストの数ほど保育所をといって保育所がつくられてからかれこれ20年余りがたちます。いずれの施設もそろそろ建てかえの時期となっております。保育園は子供の集団が地域の中でなくなっている状況の中で,子供の発達に必要な大切な場となってきております。建てかえに当たっては,こうした重要な役割から,保育施設,福祉施設への補助をふやして自己負担軽減を図るべきと思うが,御所見をお聞かせください。 質問の2は,保育園の地域開放についてです。 孤独な子育てをしている若い親たちのために,子育てアドバイザー的役割も保育園には求められている現状があります。このような地域のこの子育てセンター的役割を果たしている園が何園あるでしょうか。また,こうした保育園の役割についてどう認識しておられるでしょうか。 以上御所見をお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(妹尾達道君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) 崎本議員の御質問に対しましてお答えをさしていただきます。 第3次総合計画の基本計画についてでございますが,市民の切実な要望を反映していないのではないかという御質問でございますが,第3次総合計画の策定に当たりましては,市民意識調査や有識者デルファイ調査を行いまして,都市づくりの方向に関する市民の意向を把握することとともに,おかやま市民みらい会議を設置をいたしまして,御熱心な協議を取りまとめて御提言をいただいたところでございます。 こうした市民の意向や提言を踏まえながら岡山市基本構想を策定をいたしたところでございまして,その中で人間性豊かな都市づくりを議題として掲げ,すべての市民が都市の主人公として誇りと生きがいを持って,健康で豊かな人生を送れる市民主体都市や,生活の中に喜びがあふれる文化創造都市,都市が自然の中に息づき,自然が都市の中に生きる快適環境都市などを目指しているところでございます。 この基本構想を受けまして,現在作成中の基本計画におきまして,生活環境の充実,生活基盤の整備,福祉社会の形成,長寿社会の対応,健康づくりの推進など,市民生活に密着をした施策を計画づけてまいりたいと,このように考えております。 次に,大規模プロジェクトが多いが福祉や身近な環境整備は後回しにならないかと,そういう御質問でございますが,基本計画は平成12年度を目標年次とする長期的な計画でございまして,先ほども申し上げましたように,基本構想を踏まえて各種施策の計画づけをしてまいっておるところでございます。 また,具体的な事業計画といたしまして,財政計画との整合を図りながら3カ年ごとのこの実施計画を策定をいたしているところでございます。 この実施計画の策定に当たりましては,この財政計画との整合を図る中で,基本計画の目指す施策が推進できるように努めてまいっておるわけでございます。御理解をいただきたいと思います。 その他につきましては担当からお答えします。 ◎民生局長(平松章弘君) 民生局の関係の数点の御質問に対しお答えをいたします。 まず,在宅福祉の充実に関する御質問でございますが,福祉手当の新設,さらに入浴サービスの新設,それから紙おむつの支給制度の新設等のお尋ねでございますが,寝たきりのお年寄りを抱える家族介護者に経済的支援をするための福祉手当など,重介護を要する高齢者に対する福祉の手だては基本的には国政レベルで対応するものと考えております。 在宅で入浴サービスや紙おむつの支給に関しては,現在在宅ケアの研究班において研究をしているところでもございます。その結果をまって検討をしてみたいと考えておりますが,来年度予算への反映は非常に困難でございます。御理解をいただきたいと思います。 それから次に,ショートステイの充実でございますが,バルンチューブやレビンチューブなどの,そういったものを使用してる方たちのショートステイの利用についてお尋ねでございますが,チューブの使用等のお年寄りで症状が安定しているというふうに医師が判断したケースにつきましては,医療機関との連携や職員の協力体制の整っている特別養護老人ホームでのショートステイの受け入れを実施をしているところでございます。 それから,ショートステイについてどういった利用の状況かというお尋ねでございます。 ショートステイの手続事務のもう簡素化や利用の促進を図るという意味からチケット制の導入も含めた方策について現在検討をしているところでございます。 ショートステイの昭和63年度の利用人員でございますが,全部で実利用人員は124人でございます。延べにいたしますと3,291日利用されております。そのうち年1回利用の方が最も多く64人で,延べ729日でございます。次いで多いのが年2回利用の方で35人,延べ1,023日となっております。また,年間12回利用されている方も1人ございます。 それから次は,老人ホームについてのお尋ねでございます。 ひとり暮らしがふえているなどでニードがふえていると思うがどうかというふうなお尋ねでございますが,ホームへの入居者につきましては昭和40年代から50年代にかけて減少の傾向を示しました。しかし,昭和60年代に入って再び増加傾向を示しております。高齢化の進行に伴いまして,ひとり暮らしのお年寄りが増加していることもございます。 在宅福祉の充実にも努めておるところでございますが,施設の福祉についても大切でございます。今後とも施設福祉の面で養護老人ホームのニーズは高まるものと考えておりまして,現在進めております養護老人ホーム3園の整備計画の研究班の研究の中でこのことを踏まえた検討をしているわけでございます。 それから,先ほどのデーケア施設の設置を友楽園に併設というふうなことでございますが,そういう問題も含めて現在検討をしている段階でございますので,ちょっと詳細については現在のところわかりません。 それから続きまして市立3園の運営の状況でございます。 老人ホームにつきましては,生活の場という位置づけをしておりまして,市立3園とも入所者の自主性を尊重するということで運営をしております。 入所者相互の協調性を重視することを基本といたしまして園の運営に努めているところでございます。 また,みずからの自由な時間を無為に過ごすのではなく,それをより充実させ,豊かな余生を実現できるよう生きがいづくりとして,各種のクラブ活動,園の行事等個人の意思を大切にした処遇をしているところでございます。 さらには,入所者の意思を大切にするため,入所者と職員の話し合いの場をつくり,意思の疎通を図り,また入所者による自治会を組織し,自主性を持たせ,お互いの助け合いの心構え等を養うなど,好ましい運営を目指した取り組みを進めているところでございますが,今後とも入所者の自主性を尊重した方向で努力をしていきたいと思います。 また,クラブ活動や園の行事の関係につきましては,3園ともほぼ同じようなことを実施をしております。 それから続きまして,保育行政についてでございますが,建てかえに当たっての保育施設への助成の問題でございます。 自己負担軽減を図るべきだという御意見でございます。 御提言につきましては,先日新和クラブの代表質問の中で土肥議員さんからも御要望がありましたが,民間保育園の自己負担軽減を図るため市独自の制度を設けておりまして,その制度の中で助成をいたしているところでございます。また,国に対しましても市長会を通じまして保育所施設整備の充実について働きかけているところでございます。 今後も引き続き国に要望するとともに,市としても御提言の趣旨を踏まえ検討してまいりたいというふうに考えております。 それから続きまして,地域の子育てアドバイザー的な役割をしている保育園の状況はどうかというふうなお尋ねでございますが,内容といたしましてはセンター的役割を果たしている園と,こうした役割についてどう思っているのかというふうなお尋ねでございます。 地域の需要によりましては子育てアドバイザー的役割も必要でございます。現に岡山市では国の制度によります特別保育科目設定実施事業を導入しておりまして,保護者への育児講座や異年齢児交流などを中心とした活動を行っているものでございます。そういった園は現在11園ございます。 今後も地域の子育てセンターの役割を含め地域の需要に応じた幅広い活動を推進しなければならないと認識をいたしております。 以上でございます。 ◎衛生局長(江尻堅君) 高齢化対策の充実のうち医療体制の充実についての数点の御質問にお答えいたします。 まず,医療制度についてでございますが,高齢化社会の到来によって医療費が急激に増高し,それに対処するため医療制度の種々の改正が行われ,抑制対策などが講じられつつあるのが現状であろうかと思われます。 現在も来年度の医療法の改正に向けて医療施設の類型の見直し,中間施設の位置づけ等8項目の検討項目を中心に意見調整が図られている段階と聞いておりますが,これに対しましても全国自治体病院協議会が加入しております日本病院会としてそれぞれの項目について提言しているところでございます。 いずれにいたしましても,健康は高齢者はもとよりすべての人の願いであり,安心して受けられる医療体制の確立が必要であろうかと考えております。 したがって,医療法,診療報酬等医療制度の改正,改善につきましては,日本病院会,全国自治体病院開設者協議会,全国自治体病院協議会等の組織を通じて要望,提言等を続けてきているところでございます。 特に昭和63年2月議会では,衛生水道委員会の発議によりまして,高齢者対策を含めた自治体病院の経営健全化等に関する意見書を決議をいただき,関係方面へ要望していただいたところでございます。 今後とも引き続いてこれらの要望,提言を行ってまいりたいと考えておりますので,御理解賜りたいと思います。 次に,看護体制についてでございますが,まず二八体制など看護婦の人員確保につきましては,医療従事者のマンパワーの確保は医療を行っていく上での最も重要な条件の一つであろうかと考えており,御質問にもありましたようなさまざまな要因によって特に看護職員の需要が増大し,その需要の均衡が保たれなくなってきていることは重大な問題であると認識いたしており,早急の解決を望むものであります。 また,この問題解決のために,厚生省においても第1次,第2次の看護需要計画に続いて本年5月に新たな需要見通しが策定され,また,県におきましても看護職員需給対策委員会が設置され検討が行われるということですので,一日も早い十分な対策を実現できますよう国県に対しまして要望してまいりたいと考えております。 次に,3つの市立病院の看護婦の状況についてでございますが,高齢化時代を反映し医療の現場におきましてもさまざまな患者のニードが生じており,中でも老人看護につきましては従来にない対応が求められております。 看護部門の人員配置につきましては,本来患者ニードを客観的に把握し,数量的に判断されるべきと考えておりますが,ニードには無限のものがございまして,一方医療収入は限られておりますという関係もございまして,経営上の問題があろうかと思います。 したがって,市立3病院の看護体制は現在のところ医療法または健康保険法に定められた人員を基準として職員を配置し,極力患者ニードに沿った医療サービスに努力しているところであります。 御承知のように,病院経営は非常に厳しい環境下にあります。今後の診療報酬の改定,あるいは医療法の改正等を見守りながら,できる限り患者ニードに沿った看護できるような体制づくりに努力してまいりたいと考えております。 次に,自治体病院としてよい医療を提供するための付き添い,差額ベッド,謝礼等の3点の現状についてでございますが,付き添いにつきましては,原則といたしまして必要といたしておりません。しかし,患者等の強い希望により付き添いを認める場合もあります。 次に,差額ベッドにつきましては,差額を必要とする部屋はあくまでも患者または家族の方の希望によることとし,差額を必要としない個室等は医師の判断により病状に応じて無料で使用することといたしております。 謝礼につきましては,患者さんの気持ちの負担とならないように,各病棟の看護詰所入り口の見やすい場所へ掲示してお断りをいたしております。 医療費につきましても,新聞等で薬づけ,検査づけといった言葉がよく言われておりますが,市立病院の患者1人1日当たりの医療費請求額は岡山県下における平均額を下回っており,できるだけ患者さんに負担をかけないように安心してかかれる病院となるよう努力いたしております。 次に,訪問看護の実施についてでございますが,最近の訪問看護の考え方は,在宅ケアという面から,従来からの医師の往診や継続看護という形で看護婦の訪問看護の枠を超えて医師,看護婦,保健婦,ケースワーカー,ホームヘルパー,行政等が一体となってチームによって行うという方向になってきております。したがって,今後は自治体病院としてこの問題にかかわっていくべきか検討をしてまいりたいと考えております。 しかし,現状では医師,看護婦等のマンパワーの面から,直ちに訪問看護を実施することは困難でございまして,将来に向けて検討課題とさしていただきたいと思います。 次に,検査薬の不正請求についてでございますが,今回問題になりました薬のうち市民病院で関係がありましたのは,日本メジフィジックス社のもので,その購入期間は昭和60年2月6日から62年9月16日までの間でありますが,昭和62年10月1日には保険適用が認められ,薬価基準に登載されているものでございます。 このたびの薬価基準未登載の薬品を使用するに至りました経過は,従来他のメーカーの薬価基準に登載された薬を使っておりましたが,関係者の研修等で日本メジフィジックス社のものが患者の身体的負担も軽く,使い勝手がよいということを聞き,また薬品会社からも,販売会社からも保険に認められない薬であるとの説明がなかったため,関係者は当然薬価基準に定められていると思い込み使用したというのが実情でございまして,また院内の事務連絡の不十分さの点もあると考えております。 特に,検査に使用する薬は,多くの場合薬品代を別途に請求できないこと,また検査内容や使用する器具によって薬が限定されることなどの理由から,院内の薬事委員会に諮っていなかったものであり,今後の防止策といたしまして,検査薬といえども新しい薬の採否の決定はすべて薬事委員会で審査するなど,今後再びこのようなことが起こらないよう改善をいたしてまいりたいと考えております。 なお,今回の件につきましては,行政処分の対象にはなりませんが,いずれ医療費の返還請求があるものと思っております。 最後になりましたが,このようなことを起こしましたことを深くおわびいたしますとともに,今後再びこのようなことのないように十分注意してまいる所存でございますので,御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ◎経済局長(菱川公資君) 市民意識調査と観光対策についてお答えさしていただきます。 今回の市民意識調査の中での観光対策のアンケートの設問は,御案内のように瀬戸大橋,後楽園,吉備路などを列記いたしまして,既存のものの開発整備のことでございますので,御理解をいただきたいと思います。 なお,案内板や公衆便所等の施設,あるいは接遇やサービスなどのソフト面につきましては,観光行政の指針といたしまして今後鋭意対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎建設局長(田中康男君) 児童公園の短期整備計画についての御質問にお答えいたします。 児童公園整備計画のうち,短期整備計画14地区の中で,児童公園のない平井,西大寺南,津島,この3学区の連合町内会長さんに9月の末に整備計画案の説明をいたしました。 今後適地が決まれば,平成2年度から一,二カ所程度を着手してまいりたいので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎参与(原田知義君) 総合計画基本計画の関係につきまして1点お答えをさしていただきたいと思います。 第3次総合計画基本構想におきまして,人間主体のまちづくりを目指し,施策の方向といたしまして,快適で安全な生活環境づくりや健康で触れ合いのある地域社会づくりなどを掲げておるところでございます。 その中で,生活環境の向上,生活基盤の整備,安全なまちづくりなどの施策や地域福祉の充実,活力ある長寿社会の形成,人権尊重の社会づくり,総合的な健康づくり,コミュニティーの形成などの施策についてその方向を示しておるところでございます。 この基本構想を受けまして,現在作成中の基本計画におきまして,地域保健医療施設体制の整備,市立医療機関の整備充実など保健医療体制の整備,また新総合福祉センターや地域センターの建設,健康情報ネットワークの形成など地域福祉の増進や児童,母子,父子福祉の充実,障害者福祉の充実,社会保障の充実など福祉社会の形成,さらに健康の確保を図りながら高齢者の経験と知恵が社会に生かされる仕組みの充実,在宅福祉サービスの充実など長寿社会への対応など,各種施策を計画いたしておるところでございます。 そのほか施策の中身につきましては,現在作成中の基本計画や3カ年ごとの実施計画の中で示してまいりたいというふうに考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 それから,チボリ公園関係につきまして3点,4点でございますか,お答えをさしていただきたいと思います。 まず,収支計画,カラーパンフレットなどの問題でございますが,センチュリーパークの収支計画につきましては,センチュリーパーク建設事業調査特別委員会でもある程度は御説明をさしていただいてきておるところでございますけれども,関係委員会にも今後機会あるごとに説明をさしていただきたいというふうに考えておるところでございます。 それから,県への要請について返事はあったのかといったようなことでございますが,県につきましては市からの要請を受けまして現在県議会において諮られておるところでございます。 要請に伴います具体的なことにつきましては,今後さらに県と協議してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 いずれにいたしましても,チボリ公園誘致事業につきましては,県,市,経済界が一体となって協力して推進する事業でございますので,御理解を賜りたいというふうに思っておるところでございます。 次に,収支計画,カラーパンフレットの問題で,いつできたかというようなことでございますが,カラーパンフレットにつきましては,今月の初め,先週でき上がったというふうに聞いておるところでございます。 収支計画,カラーパンフレットの作成に要した経費につきましては,現在把握できておりませんので,御了承を賜りたいと思います。 それから,県議会におきます全員協議会での知事の答弁,それからそれを受けての市長の調整するから心配はないと言われたというようなことの関係でございますが,チボリ公園誘致事業につきましては,この議会でも市長から御答弁を申し上げておりますように,21世紀の岡山市にぜひとも必要な公園であるというふうに考えておるところでございまして,市議会の決議や御意見を尊重しながら事業の推進に努めてまいっておるところでございます。この議会におきましてもいろいろな御意見をいただいておりますので,これらを踏まえながら方向を誤ることのないように推進してまいりたいというふうに考えておるところでございます。議員皆様方の一層の御理解と御支援を賜りますようお願いを申し上げたいと思います。(「わかりやすい質問してるんですから,市長にもきちっと答えてもらってください」と呼ぶ者等あり) ○議長(妹尾達道君) しばらく休憩します。    午後2時45分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後3時30分開議 ○議長(妹尾達道君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 この際当局に申し上げます。 質問の要旨を的確にとらえていただき,簡明,的確に答弁されますよう重ねてお願いを申し上げておきます。 当局の答弁を求めます。 ◎参与(原田知義君) 貴重な時間休憩をいただきまして,まことに恐縮に存じます。 先ほどのチボリの関係につきまして,まず1番目の収支計画の会社,県,市の一覧表をということでございますが,先ほどもちょっと申し上げておりますように,関係の委員会にも今後御説明をいたしたいというふうに考えておりますが,なお後日この一覧表につきましては議員さんのお手元にお届けをいたしたいと思っております。 それから,県への要請をした返事の関係でございますが,県では市からの要請を受けまして,県議会とも前向きに取り組み,返事をいたしたいということでございましたけれども,現在県議会に諮られておるということでございます。 なお,知事発言につきましては,今後その真意を確かめた上で協議しながら,県,市の信頼関係の上に立って事業の推進に努めてまいりたいというふうに思っておるところでございます。 それから,県議会における知事の発言を通した中で,市長は調整するから心配ないということを言われたかと,こういうことでございますけれども,市長といたしましては理解を得ながら調整したいという意味で言われておりますので,御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。   〔4番崎本敏子君登壇〕 ◆4番(崎本敏子君) 再質問をさしていただきます。 皆さんお聞きになったとおり,あれだけ休憩をして,あれだけの答弁と。本当に一分一秒を大切にするなどとよくもおっしゃるものだとすごく遺憾に思うものですが。 再質問ですけども,まず衛生局長にお尋ねをします。 先ほど市民病院では付き添いも差額ベッドも謝礼の心配もないんだと,こうおっしゃいましたねえ。市政のしおりでね,大きくこれ報道してください。心配なしで入院できる病院だということをやってください。できますか。やっていただきたいと思うんですよねえ。かかりやすい病院だというしっかりPRを。もっと患者数がふえます,これをやれば。ぜひやっていただきたいと思います。 私はこれぜひPRもしていただいて,実態もそれに見合うような体制をとっていただきたいというふうに思っています。 例えば看護婦さんの状況については,先ほどありましたけれども,訪問看護体制についても体制がないので将来の検討課題にすると,こういうふうに言われました。 今度県が看護婦の需給計画を出すというふうに言ってるということは御紹介しましたけれども,ここに市民病院のいただきました11月分の勤務表があるんです。4週6休が導入をされて,どんなふうなことになってるかな,ちゃんと消化できてるかなというふうに思いまして,全部見さしていただきました。本当に大変なことになってるなと思います。 例えば,3北病棟というのがありまして,ここは60床で内科系の救急の病棟なんです。60床ったら本当に大きな単位なんですけれども。内科の夜間の救急は全部ここの病棟に入るんですねえ。そこで夜勤の体制は,準夜は2人夜勤,深夜は3人夜勤なんです。準夜の時間も遅出の体制がとられてて,12時から夜8時までという勤務,変則勤務が取り入れられているようです,勤務表ではね。夜はもう3人の看護婦さんや2人の看護婦さんが本当に駆けずり回っておられるだろうと思うんですねえ。そして,より問題なのは,日勤数が減ってるということなんですよね。で,もう常時60床のこの救急を受け入れる病棟で日勤が8人なんですねえ。少ないときは7人のときもある。休日は6人なんです。これでね,本当に患者さんのニードにこたえれるのか。重症の救急がもし入ったような場合に手がとられて1人で60床を見なきゃいけないということもね起こってるんじゃないかというふうに,私はとても危惧をしています。起こってるんじゃないですか。 そこのところで,もうぜひ現状を認識していただきまして,訪問看護の体制も今の体制ではとれないんだということなんですけれどね。ニードにこたえるというのは法の範疇でだけというふうにはならないと思うんですよね。そこのところをよく御理解をいただいて,体制をとっていただきたいと思います。ちょっとその御所見をお聞かせください。 ちなみに県の前回の示している需給計画というのは550人足りないというふうになってるんですけれども。先ほど私が申し上げました条件を加味すると1万人足りないというふうな数字が出ています。こんな誤差があっては全く計画の信憑性が疑われますので,そのあたりの見解もあわせてお聞かせいただきたいと思います。 そして,訪問看護については,将来の検討課題ということですけれども,具体化をぜひ急いでください。先ほど私実例を,在宅の状況を申し上げてねえ,述べておりますけれども,本当に大変なんですよねえ,局長。わかっておられます,そこのあたり。これはね,命にかかわることなんですよ。ゆとりを持ってねえ,どっか楽しみにいこうかいう話じゃないんですからねえ,真剣にやっていただきたいと思います。 それと次は,民生局長にお尋ねするんですが,特別養護老人ホームでやっていただいてるショートステイですね,これはチューブの入ってる人には病院との連携ができていれば受け入れるという体制があるということですねえ。じゃ今の状況でどれぐらいの人数がどう受け入れれる対応がされるのかいうのを教えてください。これも添えてPRしていただきたいと思いますねえ。今はもう個別の交渉をしないとなかなかできなくて,知らない人はショートステイが利用できないんですよね。ぜひそこは御所見をお聞かせください。 それともう一点,切実な3つの要求についてぜひ実現をいうことで言ったんですが,局長の方から予算の反映が困難だというふうに言われましたねえ。これは予算がないからできないいうことなんでしょうか。 市長は総合計画基本計画の中でですね,市民生活に密着した施策をどんどん展開していきたいというふうに言われてますので,私は切実さで言えばここのところは急務だというふうに考えるんですけれども,市長そのあたりの御所見をお聞かせいただきたいと思います。 そして,チボリ公園の問題についてなんですけれど,回答をいただきましたが,とても納得がいかないなと思います。 時間の関係で数点に絞らしていただきますが……。 1つは,県に要請をしてから県からきちっとした返事もないのに,県ではあれだけの公表がされてですね,もうまさに待ってましたと言わんばかりにどんどんどんどん進められてるんですよねえ。このことっていうのはどうなんでしょうか。やり過ぎじゃないですか。これはやめるべきだというふうに,きちっと返事もしないうちにやるべきことじゃないというふうに申し入れる必要があるんじゃないでしょうか。重ねてお尋ねをしたいと思うんです。 で,これは先日14日の「雄叫」の新聞ですけれども,ここにね,こういうふうなことが書かれてますね。用地取得,周辺整備,新駅建設などなど莫大な費用負担はほとんど市と市民に押しつけ,そして周辺整備などに絡むさまざまな苦労は市職員に押しつけ,たった5億円の出資で県が偉そうに指導,介入することが県主導の中身とするなら,チボリそのものの是非はともかくとしても,一職員,一岡山市民として頭に来るし,絶対に納得できないと。こういうふうなことがねえ,載せられたりしてるんですけれども,こういう思いを抱いている入っというのは多いんじゃないでしょうか。どうでしょうか。このあたりの御所見をお聞かせいただきたいと思います。 それと,市議会ではですねえ,もう2年余りにわたって,浮ついた審議をしてきたわけじゃないんですよねえ。収支見通しについても実現はどうなのかということで,裏づけはどうだとか,もうあっちこっち視察もしました。でも,一生懸命検討をして,まだこれでは納得がいかないと,裏づけのない資料だと,もっときちっとした計画示しな菅いということで,今があるんですよ。この経過を無視することができますか。 昨日来のいろんな議員さんの質問でもですねえ,例えば脇本議員さんは代表質問で,投資額が大き過ぎると。200億円以内の事業にするべきじゃないかというような御意見があったりですね,岡本議員さんはチボリはできるのはいいけれども,いろんな身近な都市計画道路やその道の整備が後回しになるのは困るというようなことも言われたりですねえ,政治いうのは納得いく運営でコンセンサスが必要なんだと鈴木議員が言われたり,あと浅野議員が岡山市の財力から言ったら無理かもしれない大事業だというような,さまざまなねえ危惧の指摘が相次いでいるわけですよね。こうしたことというのは今までの論議の反映だというふうに思うわけです。 そこのところについて,今示されている資料もまだまだ納得のいく裏づけのある資料だというふうには言えないと思いますけれども,そのあたり,市が示した収支見込みと,県と会社の示した収支見込みですねえ,このあたりへの御所見も聞かせていただきたいと思います。 私は,この基本計画の中にこの公園事業がですねえ,チボリ公園の問題が大きくこう位置づけられているわけですねえ。この計画いうのは,市民の税金の使い道を政策的にどういうふうに使っていくかという大事なものだと思っていますので,そういう意味でかなり大きな投資を一挙にですね,一定時期に集中してやったら必ずほかの政策にしわ寄せがくるんだと思うんです。 そこで建設局長お尋ねするんですけれども,私は市民がね調査の中で切実に要求しているのは,こうした身近な公園整備だと思うんですねえ。建設局が出してくださった児童公園の整備計画とかね,物すごく歓迎されてるんですよ。この計画見ますとね,7年の間に14カ所,30億円。全部100カ所つくっても196億円なんですね。これをもっと早く進めていくべきじゃないかと思うんですけれども,そのあたりでチボリ公園の巨大投資というのはしわ寄せを施策にね与えるということにはなりませんか。御所見をお聞かせください。 これで再質問を終わります。 ○議長(妹尾達道君) 当局の答弁を求めます。 ◎民生局長(平松章弘君) バルンチューブやレビンチューブなどを使った人たちのその特別養護老人ホームでの入所措置の問題ですが,現在何人かという御質問でございますが,特別養護老人ホームでこの御質問の内容が受け入れられない園は1園ございますが,その他の園については受け入れられない部分もあるわけですけど,大体受け入れの体制が整っております。ちょっと人数については今手元にはっきりした資料がございませんので,御了解をいただきたいと思います。 それから,在宅福祉の充実につきまして,福祉手当,あるいは入浴サービスの新設,そして紙おむつの支給の制度の新設に関しまして,予算がないからできないのかというお問いでございますが,1つは財政秩序の問題もあろうかと思います。 非常にこれからの高齢化の問題に社会にとってはお金が要るという問題はわかりますし,各御家庭の方々がこういったことで非常に御苦労なさって,非常に経済的な負担が高くなっているということも承知をしているわけですが,社会保障審議会の老人福祉のあり方についてという建議の中にも,やはりこれからの高齢化の社会については国と地方がやはりそれぞれが分担した責任を持つべきだという考え方を出しているわけでございまして,老人福祉におけるそういった役割分担と費用負担というようなものは,今後国と地方においていろいろ議論されるべき問題ではないかと思います。特に,公的部門につきましては,やはり基礎的で普遍的なその全国一律にその対応すべきものについては,やはりこれは国の責任だというふうに建議の内容もなっておりますし,また,この中には当然その今おっしゃっておられます重介護を要する老人の対策については,こういったものに該当するというふうな建議内容も出されております。 いろいろこれから,先ほど申しました高齢化が進み,非常に経済的な負担は増大をすると思いますが,来年度予算の反映が非常に困難だということにつきましては,これは踏み切るには踏み切るで非常に慎重な検討が要ろうかと思います。 したがって,我々も全然この問題について何も考えてないというんではなくて,やはり内部の検討は進めているわけでございますけれども,なかなか踏み切る段階までには至ってないというのが現状でございます。 今言ったような費用負担の問題で困った部分を全部市が持つというふうな考え方では到底これから乗り切っていけないというふうな考え方でおりますので,基本的にはおっしゃってることはよくわかりますし,私どもも切実に感じているわけでございますけれど,今後こういった問題について幅広い検討を加えていく必要があるんではないかというふうに感じております。 以上でございます。 ◎衛生局長(江尻堅君) 再質問にお答えいたします。 付き添い等の市政だよりの掲載についてでございますけれども,これにつきましては今後掲載するように計画を(後刻「今後検討」に訂正)してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 それから,訪問看護についてでございますけれども,一般的には在宅ケアは非常に高齢化社会を迎える中では今後随分必要であるとは認識いたしておりますけれども,先ほど御答弁申し上げましたように,この問題につきましては検討はしてまいりたいと考えておりますけれども,現時点ではこの医療,看護婦の数の問題もございまして,マンパワーの面からも即座に実施するということは非常に困難でございますので,今後十分研究してまいりたいと,検討課題とさしていただきたいと,かように思いますので,よろしくお願いいたします。 それから,看護業務の法の範疇にとどめているがどうかということでございますけれども,看護業務につきましては確かに皆さんに大変に思っておりますけれども,病院の経営状態を勘案いたしますと,工夫を重ねますとともに,患者のニードにこたえられるように今後努めてまいりたいと,かように思いますので,よろしくお願いいたします。 ◎建設局長(田中康男君) 身近な児童公園がほかの事業のためにおくれないかという質問の趣旨だろうと思いますが,これは突き詰めれば結局市全体の財政が健全か否かということであろうかと思います。 先ほどの市長の答弁にもありましたように,国鉄操車場跡地周辺の整備事業というのは多額の費用が予想されるけれども,健全財政を確保して行うということがありました。 そういうことでございますので,建設局の予算も健全財政の範囲であるならば現在立てている計画がおおむね実行できるのではないかと考えております。 以上でございます。 ◎参与(原田知義君) 総合計画の関連で,市民の切実な要望といいますか,その関係で再度のお尋ねがございましたけれども,この総合計画の策定に当たりましては,先ほど来お答えをいたしておりますように,市民の意識調査なり,あるいはまた有識者のデルファイ調査なり,それからおかやま市民みらい会議,そういったようなことを通じましてある程度の資料的なものといいますか,要望,そういったようなものを把握しながら基本構想の策定,それからまた現在進めております基本計画なり,あるいは実施計画に向けてそのあたりの意向を反映するように努力をいたしておるところでございます。 そういうことでございますので,ひとつ今後できてまいります基本計画なり,実施計画につきましてごらんをいただいた上で,また御意見等を賜ればありがたいというふうに思っておるところでございます。 それから,チボリの関係でございますが,県議会が開かれておりまして,その段階におきまして知事からいろいろ意見が出ておるようでございます。先ほども申し上げましたように,県議会とも前向きに取り組むということで,現在県議会の方でいろいろ御審議をいただいておるという状況でございますけれども,そういう中でいろいろな県の考え方というものが出てきておるわけでございますが,我々といたしましてもこういう考え方を踏まえまして,今後協議をすべきところにつきましては協議を県ともやっていきたいというふうに考えておるところでございます。 それから,収支見通しの関係でございますけれども,確かに市議会の方に対しまして収支見通しの関係について御説明ができておらないということに対してはまことに申しわけないというふうに思っておるところでございます。 現段階におきましては,会社の財務試算,それから県の試算,それと我々の方でつくっております試算という3つのものがあるわけでございますけれども,これにつきまして先ほど一覧表をつくってと,こういうことでございましたので,後刻つくらしていただきまして,配布を考えさしていただきたいというふうに思いますが。 投資の内容でございますけれども,投資の規模におきましては会社の試算されておりますものが大体踏襲をされておるというのが県,市の試算の中身になってきておるわけでございます。 それから,従業員数についても同様でございます。 ただ,違います点は,資金の調達の方法,それと入場者数の見方,それから消費単価の見方,そのあたりがそれぞれで差異が出てきておるんではなかろうかと,そういうことの中で収支の見通しにおきましても,会社の試算,県の試算,市の試算,それぞれに異なった結果が出てまいってきておるというふうに受けとめておるところでございます。 県の試算がどのようにされておりますのか詳細な点がわかりませんので,この点についてはまだ今の段階で私の意見を申し上げるようなことになりませんけれども,今後県の資料も十分取り寄せながら研究してまいりたいというふうに思っておるところでございます。 ◎衛生局長(江尻堅君) まことに失礼いたしました。 先ほど市政だよりの掲載の件でございますけれども,これにつきましては医療法の広告規制の問題がございますので,また他の病院との関係もございますので,掲載すると申し上げましたけれども,今後検討してまいりたいというふうに訂正さしていただきたいと思います。よろしくお願いします。   〔4番崎本敏子君登壇〕 ◆4番(崎本敏子君) 答弁を変えてもらわない方がよかったなと思ったんですけれども,ぜひでも努力をしていただきたい。 最後にですね,チボリ公園の問題にかかわってなんですけれども,この間の答弁というのは本当にもう市議会の目がこんなに届かないということが明らかになったし,もう私はとても懸念をしているんですねえ。市が知らないうちに土地が担保に入ってしまうようなことがあったりするんじゃないかと思ったりします。 市長ね,最後にねこれだけ,もうついちゃったけども。チボリ公園を優先するが余り他の事業にはしわ寄せは絶対にいかないんだということの決意が言っていただけるのかどうか,お尋ねして終わりたいと思います。 ○議長(妹尾達道君) 当局の答弁を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) チボリ公園を推進する上におきまして,一般の市民の方々に迷惑がかからないように努力するかどうかということでございますが,私も調整をよくとりながら,それぞれ重点的なことには重点的にやり,そしてまたそれぞれの大切なことばかりですから,調整をよくとりながら努力してまいりたい。 なお,それについてはですね,議会の皆様方のいろんな御意見をよく承りながら誤りのないようにひとつ努力したい,このように思います。よろしくお願いします。 ○議長(妹尾達道君) 次は,順序に従いまして亀井君。   〔28番亀井章君登壇,拍手〕 ◆28番(亀井章君) 12月定例市議会ラストバッターということで,取をとらしていただきます。その栄誉を担わしていただきまして,本当にありがとうございます。有終の美を飾るべく元気いっぱい頑張ってまいりたいと思いますので,しばらく御清聴のほどをお願いいたします。 それでは,質問に入らしていただきますが,質問に入らしていただく前に,一言申し上げたいことがございます。 チボリ公園の建設問題が新聞紙上をにぎわわすようになって2年有余を過ぎようとしていますが,いまだにこの全体像がつかめません。今期のこの計画推進にまつわる混乱はこの全体像がつかめないことによる不安,不信に根差していると思います。1億円や2億円の規模の投資ではないのです。1,000数百億円にならんとする事業なのです。一部の権力者が密室で権力を行使できる時代でもありません。東欧共産圏でも一党独裁の時代は終わりつつあります。しかも,情報の公開は時代の流れになっています。チボリ公園建設は岡山活性化の切り札として,そして夢のあるロマンに富んだ政策で,別に秘密裏に事を運ばなければならないような政策ではありません。むしろ市民一体となって事業を推進した方が成功の高い事業であると思います。このようなことを総合すると,チボリ公園建設の事業推進のやり方は異常であると思います。議会はそのような事業推進の異常性と事業計画の秘密性をただすべく当局に質問し,事業計画をあるべき姿に戻しているのであります。質問している内容はすべて政策論争,私たちは議会の根源的な機能に基づいて行動しているわけですから,当局も謙虚にこれを受け入れ,政策論争に堂々と答えていただきたいと思います。きょうはそういう願いを一層鮮明に思いながら質問に入らしていただきます。 一連の質問は我が会派の代表質問の続編というスタイルをとっておりますので,代表質問の質問内容を吟味していただき,質問の意図をよく理解し,答弁をお願いしたいと思います。 まず第1の質問ですが,今さらと思われるかもしれませんが,堀氏にスポットを当てて質問してまいりたいと思います。 氏の特徴の第1点は,非常に多忙な方であるということです。チボリをやりながらスペイン村を,そして次にはオランダ村を手がけようとしています。そのためにデンマークへ行くと言ってはイタリアヘ,そしてオランダへと,世界を雄飛しています。このことを裏返せば,チボリ公園建設をだしに他の事業を手がけ,本来の仕事をおろそかにしているということにもなろうかと思います。 その第2点は,弁説巧みで,非常に誇張が多く,うそも結構言う人だということであります。その最たるものがチボリを2大レジャーパークとして紹介し,チボリ公園は500万人,500億円の売り上げをしていると堂々と説明しています。カイザー氏だって100億円としか言ってない売り上げをどうして500億円と言えるのでしょうか。それも岡山市へ提出した資料の中に堂々とそのことを書いてあります。経歴問題も依然として不透明で,暗い話も伝わってきます。 その第3点は,信義誠実を重んじない人だということです。それはチボリ問題の一連の動きを見て,必ずしも岡山側の立場に立ってないと思いますし,事務所にはスペイン村の看板を掲げているし,チボリインターナショナルの代理人であるような振る舞いも見られます。双方代理は法律違反ではありませんが,こんなことですばらしい公園ができるとは思えません。また,成功報酬を多くするためか,設計監理料とかやたらに高いのも真に岡山を思っていない証拠だろうと思います。 私は,堀氏についてこのように思っています。このような人が新しく設立しようとしている第三セクターの役員になるということですが,当局はどう考えられているのか,所見をお伺いします。 また,今私が申し上げたことについて,当局はどのような事実確認をされているのか。また,そのことについてどう思われているのかについて説明してください。 次に,契約及びそれに付随する会計問題についてお伺いします。 我がクラブの代表質問にも触れておきましたが,まずマスタープラン作成についてお伺いします。 マスタープラン作成費については,既にデンマークに1億1,000万円をセンチュリーパークチボリ社が支払っており,現在決算委員会で審議されているわけですが,今後にも影響があると思いますので,質問さしていただきたいと思います。 この前東京に行きまして,この道のプロフェッショナルにこうした料金の決め方についてお伺いしてきました。結論的に言えば,非常に高いということでした。彼自身は現在800億円のプロジェクトを担っていましたが,マスタープラン料は7,000万円でした。このレベルで考えると2,500万円か3,000万円前後がマスタープラン料金ということになります。 そこでお伺いしますが,どのような経緯をもって1億1,000万円と決まったのか御説明願います。 同様に高いと思われるのが先ほど申し上げた財務試算に費用計上している設計監理料であります。この種の料率はもちろん相手の交渉ということになるのですが,そうでなければ基本的には建設省基準料率を参考にして決めるべきで,工事費の5ないし7%が妥当と言われています。10%以上の設計監理料がどうして決定されたかもあわせて答弁してくだい。 このように,契約一つとっても堀氏主導によるデンマーク側有利の実態が明らかであります。いかにチボリ誘致が至上命令といっても,採算とコマーシャルベースを無視した一方的な契約は結ぶべきではなく,岡山市の主体性を発揮した交渉は粘り強くすべきであったと思います。このことが堀氏,及川氏の独走を招き,会計処理の不明確と今日の混乱を招いていると言っても過言ではありません。 センチュリーパークチボリ社についても,チェック体制のない組織はいずれ問題を起こすと申し伝えておきましたが,当局は無視。結果的には私たちが危惧しているとおりになったと思います。 この問題については決算委員会で審査しているのでここでは詳細についてはお伺いしませんが,主要ポイントに限定して質問してまいりたいと思います。 まず,この決算で驚いたのは,定款以外に使用した金が余りにも多いということです。定款で定められた事業は,1.チボリ公園建設に伴う企画設計,2.チボリとの交渉及び契約に関すること,3.事業見込みの予測調査,であります。マスタープラン作成費及び旅費が主要な費目になると思いますが,決算委員会によると,雑費とか広告宣伝費とか,交際費のウエートが非常に高く,適法と認定しがたい支出内容でした。当局はこれらの問題についてどう考えておられるのかについて所見をお伺いします。 2点目は,第1の質問に関連しますが,内容的にはっきりした支出ですのでお伺いします。 それはチボリガード招聘事業に関する支出です。日本公演1,000万円程度の支出と言われていますが,チボリガード招聘事業は,市500万円,県500万円で,他は寄附で賄うことになっていたのですが,なぜこの会社で支出することになったのか,経緯と全体の事業額をお示しください。 この項の第2の質問は,この支出は定款に違反していると思うのですが,当局はどう思われているのかお伺いします。 次に,これらの一連の支出について監査委員はどういう認識を持っておられるのかについてお伺いします。 御案内のとおり,地方自治法第199条第6項によると「監査委員は,必要があると認めるとき,又は普通地方公共団体の長の要求があるときは,当該普通地方公共団体が補助金,交付金,負担金,貸付金,損失補償,利子補給その他の財政的援助を与えているものの出納その他の事務の執行で当該財政的援助に係るものを監査することができる。」とし,施行令第140条の3で,当該普通公共団体が資本金,基本金,その他これに準ずるものの4分の1以上の支出を引き受けることが要件とされております。 この法の定めによると,センチュリーパークチボリは監査の対象になるわけですが,先ほども申し上げたとおり,定款目的以外の支出が多く見られるし,勝手に人を雇い報酬を支払ったり,身内を海外に連れていったり,広告宣伝費のような企画会社にあろうはずがない費目が多くあり,数々の不明瞭な支出が63年度の決算の中にも見られます。 会社それ自体何らかの自己監査機能を持っており,財政援助団体に対する監査は慎重にあるべきとのことですが,この場合は監査を実施しなければならない案件であると思いますが,代表監査委員の見解をお伺いします。 また,監査を行わないなら,その理由についてお伺いします。 次に,この会社の負債については,私が決算委員会でも指摘したとおり,新会社はすべての負債を継承することにはなりませんと忠告申し上げているのですが,助役は一貫して新会社が継承すると答弁されています。 先日,長野知事が議会の質問に答えて,新会社は旧会社の資産を継承するものとしないものがあり,すべてを引き継がない。と,この問題に対して態度を表明しています。私はもちろん当然のことを言ったまでと思うのですが,助役の今までの答弁とは大きな開きを感じます。この点に対して助役はどう考えておられるのか。 また,知事答弁を踏まえてセンチュリパークチボリ株式会社の監査役としてどう対応されるのか,お伺いします。 知事の話に言及しましたので,その関連で12月11日県議会全員協議会へ提出された資料について,当局の所見をお伺いしたいと思います。 まず,県試算ですが,私は基本的には県試算も市試算も同じ方程式だろうと思っています。結果が異なるのは,入力データが違うだけ。県の方が入場者が25万人多く,入場者数の多い広域客の客単価が500円高く,その全収入が多くなっています。結果として,岡山市試算よりはるかに早く経営改善が図られ,2年目から営業利益を計上,6年目には経常利益を生み出し,11年目に累積起債も解消するとしています。この見解について市はどのような感想をお持ちなのか述べていただきたいと思います。 次に,新会社チボリジャパンについては,授権資本200億円,払い込み資本100億円としており,市の計画とはちょっと違いますが,市の協賛金を資本金と思えば同じ考え方で問題はないのですが,県の計画には新会社の幹事会社の名が上がっていません。これは,これから全国ネットを通じてこの事業参画を呼びかけていくのでしょうが,このことが決まらない限りこの事業の進展は危ういわけです。市も安易に出資することは慎まなければならないと思います。 チボリ公園整備手法によりますと,新会社が市中銀行から資金を調達し建設主体の公益法人に保証金として金を積むフローチャートになっているわけですから,債務保証会社がなければ出資全体の負債金の負担をしなければならないという事態も起こってくるわけですから,この点をようく踏まえて慎重な上にも慎重にこの問題に対応していただきたいと思います。 この問題については,私は土地購入及び周辺整備に関して多額の投資を強いられているわけですから,無理に新会社に出資する必要はなく,指導を発揮するのなら,土地の使用に関して種種条件をつければよく,それで十二分に指導性を発揮できると思っていますので,この点をよく留意して対応すべきだと思いますが,見解をお伺いします。 次に,堀貞一郎氏及び及川氏に関係する会社についてお伺いします。 まずその第1点は,株式会社センチュリーパークチボリの社員についてであります。 平成元年7月30日付の新聞に,社員募集として,総務,経理,企画をおのおの若干名,役員車運転者1名を募集しておりましたが,私は特別委員会で消滅する会社がなぜ人を雇うのかと質問しましたが,当局は答弁されませんでしたが,このことはその後どうなっているのか,その実態を明らかにしてください。 そして,現在社員は何人いるのか,役職名別に明らかにしてください。 また,堀氏が経営するランドアソシエイツ株式会社についても実態はどうなっているのか,1年前と比較した社員数と現在の社員数について答えていただきたいと思います。 次に,また初歩的なことですが,土地購入する公法人と建設主体の公益法人の関係を,土地取得部分についてお伺いします。 御案内のとおり,清算事業団の土地を随契で払い下げてもらうためには,都市計画決定が必要とされています。つまり都市計画公園として,行政財産で用地を取得するわけですが,公園として都市計画決定した土地を取得した主体と違う公益法人が公園を管理するために当該土地を使用貸借することが可能であるかどうか,建設局長にお伺いします。 また,この件がクリアされない限り,過日出した県への要望書の趣旨は根底から崩れると思うのですが,見解をお示しください。 次に,周辺整備事業で唯一事業見積りのあるアクセス道路についてお伺いします。 構想では,A,B,C,D,E,Fの7路線を新設し,その工事に要する費用が47億円と積算しています。道路全般についてはこのチボリ公園建設の全容が明らかになったとき予想される入り込み客をさばくことができるか詳細に論議するとして,4路線20億円,7路線の47億円の工事費でこの路線の整備はできるかどうかは甚だ疑問であります。道路用地についても,区画整理方式で生み出すので,工事費の見積りには計上しないと聞いておりますが,この方式で道路が開園までに新設できると思うなら,現実遊離の楽観主義者と言わざるを得ません。チボリ公園建設構想が明らかになって以来周辺地価の騰貴はすさまじく,この2年で3倍から5倍にはね上がっています。このような情勢で区画整理が進むと思っているのでしょうか,まずその辺の見通しを明らかにしてください。 次に,道路新設予算は当然用地取得費を計上するのが筋だと思います。 その路線の新設のために要するすべての費用はどのくらいになるのか明らかにしてください。 また,周辺道路の整備はこの7路線だけではなく,周辺の久米・東岡山線,福田・一宮線,米倉・津高線等の道路改良,新設も含まれてるはずです。その辺の事業費も明らかにしていただきたいと思います。 パーキングの問題についても実態を無視した計画であると思います。パーキング用地は16ヘクタール以外に新たに2.7ヘクタールを買収し,市が整備することになっているようですが,これも周辺整備費の中で大きなウエートを占める事業になると思います。用地買収費はこれからでしょうから,工事費はどの程度見積られているかについてお伺いします。 また,駐車台数はどのくらい収容可能でしょうか,収容可能台数を明らかにしていただきたいと思います。 それを踏まえて次の質問に入っていきたいと思います。 東京ディズニーランドの駐車台数は観光バスを含め62年度で170万台に達し,年々その台数は入場者数の増加から飛躍的に伸びています。利用者の構成比も鉄道等の大量輸送機関利用者をしのぎ60%近くを占めるようになっています。この傾向を岡山市に適用してみると,入り込み客450万人とすると,年間70万台から80万台,1日当たり2,500から3,000台の自家用車及び観光バスが来園することになり,2.7ヘクタールの駐車用地では収容し切れない事態が予想されますのが,この点についてどのような対策を考えておられるのか説明してください。 また,駐車場の通路はF,Gの2路線で車両を処理するわけですが,久米・東岡山線の拡幅もできない状態で,12時間ペースで1万7,000台通過する車両を縫いながら,2,500台から3,000台の駐車場に入ったり出たりすることが可能であるか疑問を持たざるを得ません。その辺の見解も説明していただければと思います。 以上でチボリ関係の質問を終わり,100周年記念事業についてお伺いします。 先ほど申し上げたとおり,会派代表質問の続編ということですので,それに関連したものからお伺いします。 まず,協会の入札についてですが,代表質問の質問に答えて,物件の発注はできるだけ有利な調達が可能になるように意を用いていると述べられておりますが,建前論だけで実態はそのようになってないと思います。 例えば,からくり時計についていえば,デザインは黒川雅之氏,この人は桃太郎像周辺整備のデザインもされています。黒川氏は国際クリエイティブの客員スタッフ,国際クリエイテイブに高い委託料を払っているわけですから,この人に委託することもおかしな話です。また,何で黒川氏なのかという理由もわかりません。 からくり時計については実行委員会は3案を選んだとしていますが,しょせん選択は黒川氏のデザインの選択しかできなかっのが現実です。本体についてもこのことが言えると思います。からくり時計の本体は自主制作であるので,古くからこの分野に実績のある株式会社乃村工藝を随意契約したとのことですが,これもおかしいと思います。からくり時計をつくっているのは何も株式会社乃村工藝社だけでなく,ほかにも多くの会社があります。随契にするにせよ二,三社仕様書を示し,見積り合わせぐらいはすべきではなかったかと思います。 建設公社の発注行為についても,調達と協議して発注していると聞いております。協会では予算の効率的,効果的に執行することは人的にも不可能だろうと思いますので,当然入札関係の専門家である調達とよく協議すべきではなかったかと思います。 そこで質問の第1点は,発注については調達課と協議して発注したかどうか。もし協議していないなら,入札についてはどのような手順を踏んで発注したか御説明ください。 第2点は,デザイン等について先ほど申し上げたような現実が多くあるんですが,広く企画やオリジナルを求めることはできなかったのかを明らかにしていただきたいと思います。 第3点は,からくり時計本体についても,デザインも仕様もその作製段階で乃村工藝社が参画していたのではないかと思うのですが,この事業について発案から発注までのプロセスを説明してください。 次に,市民の祭典についてですが,答弁では計画予算が既に2億1,000万円あったやに聞こえますが,その点についてお伺いします。 そうであるならば,協会全体の予算組みは大きく変わるのですが,その辺の考え方をわかるように説明してください。 次に,この市民の祭典のような予算を計上していくのならフルーツマーケットの予算は8,000万円になるわけで。個々の予算は1億2,000万円で,スポンサー協賛金4,000万円は協会予算に繰り入れておりません。予算の整合性が見られないのですが,この辺の事情も説明してください。 次に,演出家の報酬についてですが,幾らかと聞いているわけで,幹事会社が支払われたとかという支払い方法を聞いているわけではありませんので,金額を明らかにしていただきたいと思います。 以上で第1回目の質問を終わらしていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)    ───────────── ○議長(妹尾達道君) この際お諮りいたします。 議事の都合により,本日の会議時間を延長しておきたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) この際申し上げます。 会議録署名議員寺田和子君が退場されましたので,会議録署名議員に太田君を追加指名いたします。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 当局の答弁を求めます。 ◎助役(鹿子木貢君) チボリ公園に関する御質問のうち3点について私の方から御答弁申し上げます。 現在の会社センチュリーパークチボリの資産の引き継ぎにつきまして知事発言を引用されての御質問でございますが,この現会社株式会社センチュリーパークチボリの資産は,創業費等の一部として近く設立が予定されております管理運営会社との間で協議検討をされて引き継がれるものと理解しております。 私といたしましては,市議会における御指摘等も厳しく受けとめつつ,この引き継ぎがスムーズに行われるよう努力してまいりたいと考えております。 次に,県議会に提出された県の財務試算につきましてのどう思うかというお尋ねでございます。 先般発表されております県の財務試算は,県の立場において検討されておりまして,市としての考えは既にお示しをいたしております財務試算のとおりでございますが,この財務試算につきましては御指摘のように慎重な対処が必要なところでございますが,今後新会社におかれましてもこの財務試算はさらに検討をされていくものというふうに理解をいたしております。 県と市の間に入場者数,あるいは資金調達等について若干の差異が出ておりますが,私どもも現会社の試算等も参考にしながら県の方にもこういう考えであるということはお伝えしておったところでございます。 次に,株式会社センチュリーパークチボリが社員募集をしておったが現在はどうなってるかというお尋ねでございます。 先般センチュリーパークチボリ社は社員募集を行いました。現在の社員数は8名でございます。このほかに他社との契約による出向社員が4名いうことになっております。 以上でございます。 ◎建設局長(田中康男君) 数点についてお答えいたします。 まず,操車場跡地周辺の区画整理,非常に地価高騰が激しいが区画整理がどうかということでございますが,あの周辺の地価の高騰が激しいのは御指摘のとおりで,区画整理というのは非常に困難な面がございます。一方,それでは道路事業のみで直接買収を行うと仮定いたしますと,代替地の問題がありまして,用地買収というのは非常に困難でございまして,区画整理よりなお難しいのではないかと思われます。こういうことから,道路をつくるとすれば区画整理以外に方法はないものと考えられます。 周辺の土地利用の虫食い防止,それから将来の展望に立って面的整備を行うことが住民のためになると思いますので,これを地元に説明し,御理解と御協力を求めてまいります。 それから,道路新設予算は用地費を計上するのが普通だと思うがという件でございますが,御指摘のとおり,道路整備に係る事業費積算につきましては,用地費も計上するのが当然でございますけれども,土地区画整理事業以外のいわゆるあの周辺の道路整備については,大部分が,というよりも,もう本当99%が清算事業団の土地であります。この土地の売買契約については平成2年秋に行われる予定であること。それから,地価変動が著しい段階で行政側が価格提示することは不適当と思いますので,現段階での用地費計上については差し控えておりますので,御理解のほどよろしくお願いします。 それから,久米・東岡山線,福田・一宮線,米倉・津島線の事業費でございますが,久米・東岡山線につきましては,土地区画整理事業として取り組むため,当路線だけの事業費を明確に区分することはできません。 福田・一宮線につきましては,これは180号バイパスとして事業化されておりますが,古新田から西長瀬間については約100億円,西長瀬から楢津間につきましては約150億円と聞いております。 米倉・津島線につきましては,野田から高柳間については約110億円と聞いております。 それから次は,駐車場関係でございますが,駐車場の工事費,収容台数の関係でございますが,結局,収容台数,それから収容できないのではないかというようなことが言われておりましたが,まさに工事費というのは何台収容するかで決まります。また,何台収容するかということにつきましては,いろんな博覧会等でもありますように,駐車場というのは,それは容量は大きければ大きいほどいいのでございますが,また駐車場そのものの採算性というのも,これは博覧会みたいな一時的なものではございませんので,駐車場そのものの採算性というのが大事であろうかと思います。 そういうことで,現在まだ数字ははっきりしたものは決めておりませんけれども,駐車場予定地とされているあの土地でおおむねの数字を押さえますと,最大限に立体駐車場にいたしましても約3,000台程度ではないかと思われております。 ただ,最初の出発は3,000台をまともに見ていくのか,採算性,安全性を見て1,500台か2,000台からいくのかと,これは今後土地を入手してから十分に実施設計しても,それの方が堅実であると我々は思っております。 そういうことで,次はその駐車場への出入りは大丈夫かということでございますが,駐車場の台数はある程度2,000台とか3,000台とかいうものを見込まなければならないとしましても,それはそういう検討はしなければならないと思います。 交通量の検討につきましては,JR利用,バス利用,自家用車利用等,交通機能分担を明確にしながら,跡地周辺全体の交通処理計画を策定中でございます。数字の詰めはこれから行います。 ただ,基本的には新駅の関係もあり,過半数の客はJRで来ると,こういうことになっております。 それは別としまして,今度は,それにしてもあの交差点が大丈夫かといいますが,仮に3,000台程度の交通量が出入りするといたしまして,ここで注意しなければならないのは,この3,000台がいきなり駐車場に出入りするということではございません。いわゆる仮称F道路を介して駐車場に入ると。そういう問題になりますと,結局旧2号とF道路のT型交差点,これの交通処理が可能か否かということになってございます。 それで,概算でやりますと,白石付近の交差点の交通量を現状を調べてみました。昭和63年度の交通センサスから調べますと,旧2号が1万6,600台,それの枝道が4,850台,これが2車線同士で信号交差点で処理されております。こういう実績から考えますと,駐車場への交通量というのは一応さばけるとの見通しが立っております。 それから最後に,公法人,公益法人と土地の関係でございますが,ちょっとこれは私は余り詳しくないんですが,特許公園の原則からいきますと,例の20%の特許公園,これを受けてやるためには民間もしくは公益法人がいわゆる許可申請をするということになりまして,土地はそのときにどうなるのかということですが,これは現在検討中でありますので私から答えることは差し控えたいと思います。 以上でございます。 ◎参与(原田知義君) チボリ関係の御質問つきまして,一連の御質問につきましてお答えをさしていただきたいと思います。 最初に堀さんの件でございますが,新会社の役員になるとのことだが,どうかというようなことでございましたが,新会社の役員につきましてはさきにもお答えをいたしておりますように,新会社の創立総会で決定されるものというふうに考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。 なお,堀さんのことでいろいろ御意見がございましたが,私といたしましても事実確認ができておりませんので,ここで意見を申し上げるのは差し控えさしていただきたいと思います。 それから,マスタープランの1億1,000万円の関係でございますが,決まった経過ということでございましたが,マスタープランの作成費につきましては,株式会社センチュリーパークチボリとデンマークのチボリ社との間の契約でございまして,両社間で合意された金額であるわけでございます。 また,建設費につきましては,会社の試算に基づくものでございまして,試算の上での数字でございます。今後新会社におきまして経営の面から当然検討をされていくというふうに考えておるところでございます。 次に,センチュリーパークチボリの決算の関係でございますけれども,この決算につきましては,会社の考え方といいますか,方針に基づいて執行されておるわけでございますので,高いか安いかということについては我々としてもちょっとここで意見を申し上げるのは適当ではなかろうというふうに考えておるところでございます。 それから,チボリガード招聘事業との関連でお尋ねがございましたが,チボリガード招聘事業につきましては,県,市,経済界の関係者によりまして岡山市制100周年記念チボリガード招聘事業運営委員会を組織いたしまして,この運営委員会が受け入れ主体となりまして,3,850万円余の決算を行っておるところでございます。 センチュリーパークチボリでは,この運営委員会の一員として加わっておりまして,また誘致事業の一環として招聘に当たっての支出をされたものがあるようでございます。 なお,定款に反しておるんではなかろうかというようなお尋ねもございましたが,これは私の意見ということでお許しをいただきますならば,定款に反しておるということは考えておりません。 それから,ランドアソシエイツの社員数の関係でございますけれども,これは社員数につきましては私ども承知をいたしておりませんので,御了承賜りたいと思います。 それから,都市計画公園として行政財産で用地を取得するわけでございますけれども,公園として都市計画決定をし,土地を取得した主体と違う公益法人が公園を管理すると。そこで,当該土地を使用貸借することが可能かどうかというようなお尋ねでございましたが,先ほどもちょっと建設局長からお答えもあったようでございますけれども,国鉄清算事業団との随意契約との関係で,行政財産の使用を許可するということで大筋の御理解をいただいておるものと考えておるところでございます。 現在考えております土地の確保につきましては市の土地開発公社,公園整備につきましては公益法人,それから管理運営につきましては第三セクター,というような整備手法につきまして現在建設省,それから国鉄清算事業団等関連機関とさらに協議いたしますとともに,この整備手法で推進できますように努力してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 それから,駐車場の問題がございましたけれども,駐車場に関連いたします事業主体を含めまして現在整備手法について検討しておる段階でございます。 なお,必要によりましては3ヘクタールで対応できない場合もありますので,民地の借り上げ等も必要となってくると思います。今後関係者と協議してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 ◎参与(吉田猪三郎君) 100周年記念協会事業につきまして,数点の御質問がございましたのでお答えいたします。 まず,協会の発注に当たりましては,調達課との協議したか,また協議してないのなら入札はどのような手順で発注したかと,こういうことでございますが。 協会の発注,入札につきましては,発注に当たりまして調達課とは別に協議はいたしておりませんが,入札につきましては,施行,契約方法,または入札条件等必要なことを決定いたしまして,これに基づき現場説明を行って入札をしたところでございます。また,協会が条件を示しまして,これに従って広く計画案とそれに要する見積額の提示を求めまして,これらを比較検討し発注したというケースもございます。 以上のような経過でございますので,よろしくお願いしたいと思います。 それから次に,メルヘン時計のデザイン等は広く企画やオリジナルを求めることはできなかったのかと,またメルヘン時計の発案から発注までのプロセスを詳しく説明されたいと,こういうことでございます。 この時計のデザイン等につきましては,確かに一般に広く募集したものではございませんが,決定に当たりましては多くの方の意見を取り入れまして,かつオリジナリティーのあるものをと,一定のプロセスを経たものでございます。 まず,昭和62年4月に岡山市制100周年記念事業推進会議,同企画委員会におきまして100周年記念事業マスタープランが取りまとめられました。この中で記念施設としてメルヘンシティーおかやまにふさわしい桃太郎をメーンテーマにしたストーリーを演ずるからくり時計を持つ広場が計画されたものでございます。このからくり時計の概要につきましては基本的な方向づけがなされました。 次に,62年11月にマスタープランにより描かれたところのイメージを具体化するためにメルへンスクエアー実行委員会が設置されました以来数回にわたって慎重に審議され,その間からくり時計に登場する桃太郎については多くの人人の意向を反映さしまして,また100周年のこのモニュメントとPRの一助にもしたいということからアンケート調査もいたしました。からくり時計の本体につきましては,委員会の審議を踏まえまして,時計の機能にマッチしたデザインを要するために,デザイナーにも本体のデザインを依頼し,さきの代表質問でも御答弁しましたように,3つのデザインの提示を受けまして,さらに審議をいただき,現在の形に決定を見たものでございます。 これと並行しまして,この時計の具体化のためには63年9月からくり時計の製作に豊富な経験と国内では自主制作の技術と多くの実績を持つ乃村工藝社が最適と考えまして発注に至ったものでございます。 次に,フルーツマーケットのスポンサー協賛を協会予算に組み入れらないのはなぜかと,市民の祭典に比べて予算組みの整合性が見られないと,こういうことでございますが。 フルーツマーケットの場合は,事業総予算は1億2,000万円としておりますが,このイベントを仕立てていただいた幹事会社への委託金額,つまり協会支出分でございますが,昨年の暮れと本番のことし開催分で計1億円としております。この種のイベントではスポンサー協賛料が見込まれたからでございます。RSKの御努力でスポンサー協賛を集めていただき,この2回分のスポンサー協賛が約3,200万円,協会の1億円と合わせまして実際では1億3,200万円,これ全体経費でございますが,イベントとなったわけでございます。 一方,市民の祭典では,イベントの性格上販売や宣伝広告等のスポンサー協賛が得にくいということ,また当初舞台設営等にスポンサーをお願いしたという経過もございますが,これが募金活動との絡みで不可能になったことから,すべて協会予算で賄ったということでございます。 市民の祭典も当協会としましては,予算枠は1億2,000万円,それに協賛協力を得て構想どおりのイベントをすべく努力いたしましたが,さきに脇本議員の御質問にお答えいたしましたように,大幅な予算オーバーになった点は深くおわびいたします。 予算に整合性がないとの御指摘でございますが,マスタープランに定めましたところの6事業を10億円の枠内でやること,また6億円の市の交付金に加えて4億円の調達しながらやり遂げるという命題があったわけでございます。資金調達という不確定要素が多い中で進行に当たったこと,また,すべてが未経験のビッグイベントという状況の中で,その時点,そのときで判断し得る最良と思われる方法を考え,また各委員会に御相談しながら進めたわけでございます。各事業に予測できない部分もあろうかと考えまして,予備費での対応も考えたわけでございます。 なお,6事業の総事業費10億円は,協会の実支出を伴う金額でございまして,フルーツマーケットやメルヘンスポーツフェアのスポンサー協賛料を加えますと,実際の事業スケールにつきましてはもっと大きくなっていると御理解いただきたいと思います。 次に,市民の祭典の演出家に支払った額は幾らか,こういうことでございますが,演出家に限って申し上げますと,総監督,演出を担当された方,または脚本演出を担当された方にはそれぞれ200万円を払っております。また,その他の音楽監督,映像監督,振りつけ,オーケストラの指揮,それから舞台監督,それに美術,照明,衣装,音響などのプラン料,作詩,作曲,脚本代など制作費と言えるもの,これは総額でございますが約4,000万円となっております。 以上でございます。よろしくお願いします。 ◎監査委員(藤昭博君) センチュリーパークチボリ社に対し監査しなければならないと思うが,代表監査委員の見解はどうかと。そしてまた,監査をしないのならその理由をという御質問であったと思います。 出資団体に対する監査は,議員がおっしゃいましたとおり地方自治法第199条の第6項,それから同法施行令のその140条の3,これにあるわけでございます。で,これには「することができる」と,監査委員が必要と認めたときにはすることができるということになっております。なお,この199条第6項の運用は,慎重にされるべきであるという解釈がなされておるわけでございます。 こういった点を踏まえまして率直に端的に申し上げますと,私は今この監査をしなければならないとは考えておりません。 で,その理由でございますが,要約的に申し上げますと,まず当該出資団体は監査役という内部コントロール組織が設置されております。これは当然のことでございますが,その監査役が監査を実施いたしまして,取締役会,株主総会に報告をして,その承認を得ているということがございます。いま一点は,本市の決算審査特別委員会におきまして現在審査中であると。こういった諸般の事情を考慮してこのような考え方を持っておるわけでございます。 以上でございます。   〔28番亀井章君登壇〕 ◆28番(亀井章君) いや,もう最後の最後ですから,何も言わずに総括討論で終わろうと思ったんですけど,何か非常にこう寂しいんですよねえ。このチボリ論議すると必ずこの寂しさが伴うのはこれなんですよね。何で,僕は長野県知事は評価するのはですねえ,ずけずけ言いたいことを言っとんですよね。で,例えばこの前新聞に出とりましたけども,堀さんについてはもう役員に入れないと言っとんでしょ。何で岡山市はそんなこと言えないんですかねえ。そんな堀さんに遠慮することないと思うんですけども。その辺のことがね,まだ全然こう伝わってこないですねえ。 で,堀さんのことについてはいろいろ,僕はディズニーにも行きましたし,いろいろ調べまして,いろんな問題を有した人だということはいろいろ言ってきたわけなんですが。そういう人をいろんなことで自由に振る舞わすといろんなことが起こるでしょうと。だから,手綱を締めてよく指導,助言しとかんといけませんよ。と言ってきたんですよね。その結果が今を起こしとるわけで。それをもう少し踏まえて,なら今ほんなら市としてはどうなんだからと,もう一度結論的なものを言っていただきたいと思います。 それから,継承する資産をスムーズにすると,スムーズに努力するということはどういうことなんですかねえ。それがよくわかりませんねえ。これたびたび言ってるように,新会社というのはすべての資産というのは継承するようになっておりませんので,ずさんな使い方したっということは,ずさんな使い方したその者が処理するということになっとるわけなんで。その辺をスムーズにということは,もう全額見てもらうように努力するということなんですかねえ。その辺のことをもう一度お伺いしたいと思います。 それからもう一つ,センチュリーパークチボリ株式会社は8名と4名の社外スタッフを持ってるというんですねえ。僕らの説明,最初のころはですねえ,女子職員が1人おるだけだったと聞いとんですよね。で,募集広告から見ても若干名ですから3名ずつとしても4名ぐらいしかおらんのに8名になってる。そして,社外ス夕ッフを4名抱えておる,ことなんでねえ。これはやはり公的な性格を有しとる会社なんでね,その都度の事業変更そのものについてはやはり報告すべきであったと思うんですよね。その点について,助役これどう思われとんか,お聞きしたいと思います。 それから,何でランドアソシエイツを聞いとるかということは,ここの事務所はセンチュリーパークチボリ株式会社の東京事務所なんですよね。だから,こう聞いとんですよ。見せましょうか。名刺あるんですよ,ちゃんと。だから,聞いとるわけで。わかりませんということにならないでしょう,それは。それをね,もう少し詳しゅう教えていただきたいということ。 それから,土地使用条件というのはですねえ,これ微妙な問題を含んどんですねえ。これははっきりしとかないと,この条件がクリアできないから県が土地買うんじゃないかというおそれもあるんでね。その今参与のおっしゃるように,多分了解されていただいておりますというような答弁では通らないと思うんです。その辺をね,国とどのように話し合って,どの程度なってるかというのは,厳密に踏まえてもらわないと,単純に了解されてると思うではね通らないと思うんでね,その辺をはっきりしていただきたいと思います。 それから,からくり時計等につきましては決算でやろうと思いますから,詳しいことは申しませんが,今回この問題非常に危惧してるってのは,なぜかと言いますと,まず基本的には,100周年記念協会というのがほとんど随意契約でやらされるとその問題というのが,センチュリーパークチボリ株式会社も同じように随契でやられた。ということは,次のステップというのはチボリジャパンですかね。建設主体そのものが公益法人にいったところで,やるところはチボリジャパンがやるわけなんで。これも随契でやるんじゃないかという,一つのおそれがあるわけですねえ。 で,何でそのおそれをするかというのはね,この4名の社外スタッフとかね,これなんですよねえ。聞くところによると,大手のある企業とかがもう出向してきとんですよねえ。そうしたら,そういう問題をね,しといたら,いいことならないじゃないですかですねえ。その会社に必然的にいくような形になるんじゃないかな。そういうこともあるんですよね。 みんなこう何か単純に考えてるようですけどねえ,業界のねえ,やっぱりこうたてりとかがあるわけでねえ,その辺の方放置したら,夢のある事業が泥くさい,もう本当どろどろしたものになるだろうと。だから,整理しとけっと言っとんでしょう。 でもう一つ,消滅する会社がです,何でこれのふやしているっというのね。ほんならそのふやす必要があるなら,チボリジャパン早く設立してやればよかったわけでしょ。あくまでも企画誘致のフィージビリティスタディーをやる会社であるならば,それに徹すべきだと思うんですよね。これがもう事業主体みたいに大きくなっていってる。それも人の個人印とか,そういうものの押印によって金が引き出されて使われている。それが非常に危険だと言ってるわけでしょう。それをあえてこのずるずるやみにやみに,わからんわからんようにですね使われたいうことについて。だから,助役の立場と,それから監査役としての立場をもう少し明確にしてほしいと思うんですね。 それから,代表監査委員はしないということなんですが,監査委員の機能っていうのはやっぱり,そのやはり一つの日常性の中で起こる問題について,やはりそれを未然に防止する必要も,これから起こるだろうから,未然に防止する必要もあるんではないかなと思うんですね。だから今,決算委員会で当然問題になっておりますし,決算委員会の内容はつぶさに監査委員として見られたと思うんですが。これ答弁別になかったんですけれども,いろんなこう身内を使ったり,いろんな私的な消費に使った費目とか,広告宣伝費が何のために使われたとか,いろんな問題をもう既に内包してるわけなんで。それで,さらに大きな金が今平成元年については使われておるわけですねえ。そのためにも早くいろんな手を打たないと問題が起こるから,監査機能というのはそういう未然防止もあるだろうと思うんですよね。結果だけを追認するんだったら監査要らないんで,そういうもんを踏まえて,本質的な監査委員としての機能をね高めるためにもやっていただきたいな思うんです。この問題は,当然3億円支出するようになりますとですね,承継する資産と峻別しなきゃなりませんから,それは委員会で論議はしますよ。しますけども,やはりそういう監査委員としての機能を高めるためにも,この点についてはぜひやっていただきたいなと思います。同じ答弁ならもう結構ですから。 それから,前後して申しわけないんですけど,からくり時計についてはですねえ,非常に風に弱いということで,故障も多いんですが,これ保守委託契約は乃村工藝がやらるんですかねえ。大体どのくらいの金額になるかを教えていただきたいと思います。 それから,周辺道路とかその辺についてはもうこれから先の問題ですから,ここじゃもうこれ以上論議しませんが,このレベルのねえ計画でねえ5年先の開園ができたらねえ,それはもう本当100万人ぐらいで……だろうと思うんですね。450万人来たらそりゃあもう大渋滞と思いますが,それはそのとき,これから詳しいなったときに論議したいと思います。 で,2回目の質問を終わります。 ○議長(妹尾達道君) 当局の答弁を求めます。 ◎助役(鹿子木貢君) 再質問にお答えを申し上げます。 この引き継ぎの関係でございますが,これは当然ということではございませんが,当初からの計画としてですね,引き継いでいくと。しかし,現実の引き継ぎに当たりましては,先ほども申し上げましたように現会社と新会社の間で協議とか,あるいは検討が行われるというふうに考えております。 そういう中でスムーズにいくようとはどういう意味かということでございましたけれども,それは知事も言っておられるようですが,やはりきっちりした形で引き継ぎが行われるように努力していたきたいと,こういう意味で申し上げたところでございます。(発言する者あり)いや,それはもう当然引き継がれるものとですね,仮にそうでないようなものがあれば,それは整理をされた上でというふうに考えております。 それから,この現会社の社員数ですが,これは現在8名ということでございますけれども,役職ということじゃないようですが,それぞれの担当が決まっているように理解をいたしております。 それから,契約社員が将来を考えたときに問題ではないかという御指摘がございました。今後こういった点はですねえ,そういった心配が起こらないように整理されるべきだと,整理して対処されるべきだと考えておりますので,検討してまいりたいと思います。 それから,堀氏の関係でございますが,現在は誘致会社の方でデンマークとの交渉について堀貞一郎氏にお願いがしてあるわけですが,新会社の役員についてはですね,その会社の発起人といいますか等で検討されて総会で決まっていくというふうに考えておりますので,ここでのお答えは差し控えさしていただきたいと思います。感想についてはですね,見込みにつきましては差し控えさしていただきたいと存じます。 以上でございます。 ◎参与(原田知義君) 先ほど申し上げたお答えの中で土地の関係でございますが,現段階におきましては清算事業団との協議の過程におきまして,先ほどもちょっとお答えを申し上げたように,随契条件の中で行政財産で使用許可というような形の事務処理をやっていこうということでですね,ある程度の御了解をいただいておるわけでございますけれども,現段階におきましてはこの程度の表現にとどめさしていただきたいというふうに考えております。 ◎参与(吉田猪三郎君) からくり時計の管理委託はどのような契約を考え,また金額はどのくらいかと,こういうことでございますが,からくり時計の保守管理につきましては,契約としましては,時計の機械部門の保守点検と時計の本体外装部分の清掃業務に分かれることになりますが,機械部門の点検業務内容といたしましては,時計機器の制御装置,空圧機器類,ドームの昇降駆動装置などの点検が主なものでございます。契約金額につきましては,現在検討中でございますので,御理解を賜りたいと思います。 なお,時計の強度につきましては,風速60メートルの風に耐え得る構造で作製しております。ただし,風速15メートル以上のときには安全のために自動的に人形の演技につきましては中止されるようになっております。 以上でございます。 ◎監査委員(藤昭博君) 亀井議員の再質問にお答えいたします。 御質問の御趣旨は,日常的に発生するその問題点を監査によって未然に防止すると。これが一つの監査の重要な機能ではないか。そういった観点からすると,今回その必要と認めないというのはおかしいと。こういうことであろうかと存じます。 議員御案内のとおり,監査委員の本来の業務は,地方公共団体の財務に関する事務の執行,経営に係る事業の管理云々と,これが基本的な職能でございまして,しかもその事前のその審査はできない。財務に関する事務が執行された後,その事務が適正に執行されておったかどうかということを審査するのが監査委員の仕事でございまして,事前審査はできないことになっております。 それからいま一つ,199条の第6項で財政援助団体,それから出資団体と,これの監査ができると,これはしなければならないでなしにできるということになっておりますが,これはいろいろ議論がございまして,申し上げると非常に時間がとるわけでございますので,そういった,その先ほど第1回の御答弁で申し上げましたように,その2つの理由からその考え方はないということを申し上げたわけでございますが,監査の立場といたしましては,やはりその地方公共団体の長から独立をした公正,中立の立場を守るという見地から,純粋にその財務に関する事務のその執行に係る監査と,この範囲は現在の地方自治法からいきますと逸脱できないことになっておりますので,御理解をいただきたいと思います。   〔28番亀井章君登壇〕 ◆28番(亀井章君) では,3回目の質問をさせていただきますけども,これはもう警告ということで言っておきたいと思うんです。 といいますのは,先ほど申しましたように,ランドアソシエイツ,そしてセンチュリーパークチボリ株式会社というのが,ランドアソシエイツは人の会社だから別にひとり歩きしてもいいんですけども,センチュリーパークチボリ株式会社というのが,もう本当にひとり歩きして,及川さん,堀さんという一存によって,金もそれに必要な,賄う費用をすぐ出せえと言やあ出すような状況でいってる。そして,そのことが大きい疑惑を招くような行為,例えば今言ったように,今岡山のですねえ,建設業とかある人々はですねえ,ランドアソシエイツもうでやっとるわけですよねえ。工事が欲しいということでしょうか。で,いろんな人と会いまして名刺ももらいました,何人も。工務部長とかいろいろありました。で,そういうことがね,いいことかどうか。というのも,ランドアソシエイツなんてそんな会社にね,そういう業者が行くようになってないでしょ。頻繁に行ってますよ,実際は。で,いまさき申したとおり,これ東京支社ですわ。 センチュリーパークチボリ株式会社というのは岡山市が本当1,500万円出しただけの会社ですけども,債務保証的に考えれば,6億5,000万円という金を岡山市が借りてると我々は思ってます。市長は個人判と言ってますけども,最終的には岡山市が払わんといけんだろう金だと思ってますし。そういう会社であるならば,もっと,そういう疑惑を招くような行為をやってるんだったら,厳として摘むだけの器量というのを発揮していただきたいと思うんですねえ。助役,その責任は大きいと思うんですねえ。やってることがもう,僕が言ってるようにロマンあふれる事業がどろどろしたものに終わってしまうというような,危惧してならないから言ってるわけなんで,別にこの事業の足を引っ張ろうと思うとりませんので。これだけはですねえ,助役,厳としてやっとほしいな思います。これだけ申し伝えてこの質問を終わりたいと思います。 ○議長(妹尾達道君) 以上で一般質問を終わります。    ──────〇────── △日程第2 決第2号~決第24号    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 日程第2に入ります。 日程第2は,決第2号昭和63年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について以下23件の決算についてであります。 これらの決算につきましては,9月定例市議会において特別会計決算審査特別委員会及び企業会計決算審査特別委員会に付託し,閉会中にそれぞれ御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,特別会計決算審査特別委員長の報告を求めます。   〔4番崎本敏子君登壇,拍手〕 ◆4番(崎本敏子君) それでは,特別会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,決第2号昭和63年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について外19件の決算についてであります。 これらの案件につきましては,付託以来5日間にわたり委員会を開催し,当局の説明を聴取し,また必要に応じ詳細な資料も求め,慎重に審査いたしたました結果,決第11号昭和63年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算につきましては,採決の結果,賛成多数で,その他の案件につきましては全会一致をもって認定すべきものと決定いたしました。 以下本特別委員会の審査の過程で議論となった主なものにつきまして御報告をいたします。 まず,決第2号岡山市下水道費特別会計についてであります。 委員から,先般下水道整備基本計画が見直され,この計画によると約50年後に本市の下水道整備は完了予定になっているが,一方ではチボリ公園の誘致,新総合福祉センター(仮称)の建設等大規模事業がメジロ押しの中で,本決算でも事業費の約半分を後年度に負担を転嫁する起債に頼っている現状を踏まえると,かつその償還に充てる財源の大部分が一般会計からの繰入金となると果たして市財政が持ちこたえられるかどうか,計画倒れに終わってしまいはしないかと危惧する。このあたりをどのように考えているのかとの質問があり,当局から,都市の健全な発展には都市基盤施設の整備が重要であり,中でも下水道は生活環境の改善を図り,河川や用排水路の水質を保全する上で欠くことのできない根幹的な施設であり,文化のバロメーターとも言われている。本市の第3次総合計画の基本計画の中でも,最重点施策として位置づけられており,今後5カ年ごとの整備計画に当たってはこの基本計画に基づいて企画,財政と十分な調整を図りながら進めていくことにしており,また市費の持ち出しを極力抑えるためにも,国庫補助率の現状維持はもちろんのこと,復元方にも積極的に働きかけ,あるいは使用料等の見直しも検討しながら効率的な事業執行を図っていかねばならないと考えているとの答弁があったのであります。 また,委員から,公共下水道費並びに都市下水路費中の施設整備費,いわゆる建設改良費の事業執行状況について,合計予算枠143億2,300万円余に対し,27億400万円余を繰越明許しているが,何が原因なのかとの質問があり,当局から,1つには昭和60年度において国の大型景気刺激分を年度中途に補正したことにより事業費の消化がかなわず,結果的にそのしわ寄せが昭和63年度の事業執行にあらわれたこと。さらには,下水管接続の面的整備を進めていく中で,ガス管,水道管等の地下埋設物移設協議に関係者との間で一定の日時が必要であり,協議終了後でないと設計にかかれないことなどが大きな要因であると考えられる。なお,平成元年度にはこの協議を早めるよう努めており,繰り越しを出さないよう頑張っているとの答弁があったのであります。 これに対して委員から,原因がわかれば対策も立てやすいと思うので,事業の完全執行を目指し,今後とも格段の努力をしてもらいたいとの意見があり,当局から予算を認めてもらった以上,年度内執行が本位であり,今後とも指摘を踏まえて事業の年度内完了に向けてより一層職員一同頑張っていきたいとの答弁があったのであります。 次に,決第5岡山市国民健康保険費特別会計についてであります。 国民健康保険料の収納率は現年度分91.7%で,前年度に比べて0.3ポイント向上,滞納繰越分30.9%で,1.3ポイント低下,合計84.4%で,0.3ポイントの向上となっているのであります。 この数字を踏まえて委員から,収納率が依然として上がらないのは何が原因なのかとの質問があり,当局から,医療費の増高とともに保険料負担が増加したこと,あるいは従来の賦課方式が市民税所得割方式を採用しており,均等割,平等割が非常に高くなったため低所得者層を圧迫するようになり,この軽減を図るため昭和62年度から賦課方式を総所得金額方式に見直したが,一方では同じ低所得者層の中で被保険者数の多い世帯に負担が重くなって,保険料の支払いが困難になってきてる実態がある。また,本市の場合,毎月納付の年12回納付制を採用しており,一度滞納が出るとなかなか現年分の支払いに至るまで追いつけないという実態もある。さらに,被保険者の中に居所不明,あるいは真に生活が困窮しているという実態もあるとの答弁があったのであります。 これに対して委員から,収納率の向上については,国保推進員制度を設けるなど種々徴収努力をしているが,最近はマンネリ化傾向にあるのではないか。当時努力目標として94%の収納率を掲げていたが,改善されていないのではないか。経過と現況はどうなっているのかとの質問があり,当局から,昭和57年度ごろを最低に収納率が低下傾向にあり,これに歯どめをかけるために国保運営協議会等で種々検討し,昭和57年9月に国保推進員制度を導入した。以来個個の推進員の徴収技術向上のため年4回の研修会も実施しており,また徴収意欲高揚のための報酬に能率給を導入するなど,推進員の資質の向上も図りながら職員,推進員との連携を密にして収納率の向上に努めてきた。その結果,わずかではあるが収納率は向上している。保険料が全国平均よりやや高い点は否めないが,現年分は今後とも全国平均の93%に近づけるよう徴収努力をしていきたいとの答弁があったのであります。 これに対して委員から,負担の公平の維持,さらには国保財政の健全化の見地からも収納率の向上にはさらに一層の努力をしてもらいたいとの意見があったのであります。 また,委員から,歳出第10款第1項保健施設費第1目保健衛生普及費中,通信運搬費の不用額について,前年度200万円余の不用額が生じているにもかかわらず,今年度はさらに予算を100万円増加し,その結果420万円余の不用額を出している。適正な予算執行ができているのかと指摘があり,当局から,これは医療費通知と被保険者への検診のお知らせとしての通信運搬費であるが,4回予定していた医療費通知の発送が時期の把握が不十分であったため3回に終わったためで,今後は適正な執行をしていくとの答弁があったのであります。 次に,決第11号岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計についてであります。 本決算は,歳入合計5億790万円余,歳出合計12億2,265万円余で,差し引き7億1,475万円余の歳入不足となり,これに翌年度繰越額の310万円を合わせた合計不足額7億1,785万円余を翌年度歳入から繰上充用して補てんし,会計上処理しているものであります。 この会計において,毎年問題となっております貸付金元利回収状況についてでありますが,その収納率は現年度分73.8%で,前年度に比べ5.2ポイント向上,滞納繰越分3.0%で0.4ポイント向上,合計では17.3%で0.4ポイント向上となっております。 この回収金の問題について審査の冒頭,当局から,前年度の決算審査においても未収金の回収について委員から厳しい指摘を受け,その指摘を踏まえて職員一丸となって懸命に努力してきたが,結果として数字的に十分なものが出せなかった点を深く反省している。今後とも指摘を踏まえ,より一層の努力をしていきたいとの説明があったのであります。 これに対して委員から,収納率の向上努力について,特に滞納整理方針について前年度決算委員会における各委員からの指摘,提言を踏まえ,その反省の上に立っていろいろと努力したとのことであるが,具体的にどのような点に努力したのかと質問があり,当局から,未実行を除く100万円以上の高額滞納が約74%を占める中で,高額滞納をこれ以上ふやさないためにも整理期間を定め,運動団体等の協力を得ながら,1.1カ月以上の滞納があれば即座に督促する。2.3カ月以上滞納がある場合は,借受人,連帯保証人に再度督促する。3.6カ月以上滞納の場合は,借受人,連帯保証人に整理通告する。4.1年以上滞納の場合は,支払い命令を申し立てる。などの法的措置を講ずるという基本方針で臨み,具体的には同和対策室所属職員全員による訪問徴収,未実行者及び連帯保証人に対する償還協議,100万円以上の高額滞納者に対する抵当権の設定を含めた整理協議の推進,また現在分納中,あるいは裁判中の未実行の滞納者については借受人及び連帯保証人に対して訪問協議を推進してきたとの答弁があったのであります。 これに対して委員から,徴収率の向上に向けて日々努力している点は高く評価できるが,収入未済額は12億7,401万円余と年々累増しているので,今後とも償還の促進を図り,収入未済額の早期解消,繰上充用からの脱却に向けてより一層の努力をしてもらいたいとの意見があったのであります。 最後に,委員から,未実行者の未償還の中に,資金貸し付け当時貸付条件に適合しない借受人はいなかったかとの質問があり,当局から明確な答弁が得られなかったため,本決算の認定,不認定について一部委員が態度保留,また本決算が繰上充用措置を講じているとの理由で一部委員から不認定の意思表示があり,本会計は採決の結果,賛成多数で認定すべきものと決定したのであります。 以上特別会計決算審査特別委員会の審査の経過並びに結果について御報告いたしましたが,この際当局におかれましては審査の過程で各委員から出された指摘,意見について十分検討され,今後の市政に反映されるよう強く要望いたしまして,報告を終わらしていただきます。(拍手) ○議長(妹尾達道君) 次に,企業会計決算審査特別委員長の報告を求めます。   〔29番吉田政司君登壇,拍手〕 ◆29番(吉田政司君) 企業会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,決第22号昭和63年度岡山市病院事業会計決算について,決第23号昭和63年度岡山市水道事業会計決算について及び決第24号昭和63年度岡山市工業用水道事業会計決算についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局から説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,決第23号昭和63年度岡山市水道事業会計決算については,一部委員から苫田ダムの関連経費である企業団運営経費分担金1,810万円余は,ダム建設に地元住民が反対していること,またこの支出が先行投資になるとの理由により認定できない旨の意思表示があり,採決の結果,賛成多数で認定すべきものと決定し,他の2件については全会一致で認定すべきものと決定いたしました。 以下本特別委員会の審査の過程で議論となりました主なものについて報告いたします。 まず,決第22号昭和63年度岡山市病院事業会計決算についてであります。 昭和63年度の病院事業会計決算は,昭和63年4月の診療報酬及び薬価の実質的マイナス改定,さらに前年を上回る給与改定や諸物価の上昇による材料費の増大等により経営が一層圧迫され,各病院とも大幅な赤字を余儀なくされております。病院別に見ますと,市民病院においては1億1,921万円余,吉備病院では3,188万円余,妹尾病院では5,047万円余の純損失をおのおの計上しており,病院事業全体では2億157万円余の当年度純損失を計上する結果となっております。 以上の状況を踏まえ,委員から,3病院とも入院患者が減って外来患者がふえているが,この原因は何と考えているかとの質問があり,当局から,通院による治療,いわゆる入院外治療という考え方が普及してきたことにもよると思われるとの答弁がありました。 さらに,委員から,この傾向は全国的傾向で,高齢者の医療費を減らそうとする国の政策の影響もあるのではないか。国の種々の規制政策,特に診療報酬の改定の影響が大きいと思われるが,これに対してはどう対応しているのかとの質問があり,当局から,現在の診療報酬制度が掲げる長期入院の是正ということが患者数だけではなく,入院収益にも数字としてあらわれており,やはり原価計算に基づく診療報酬の改定がなされないと病院経営の本質的改善は難しい。そこで,我々が加盟している全国自治体病院協議会,日本病院会等を通じて,原価計算に基づいた診療報酬の引き上げ要求を中医協に出しているとの答弁があったところであります。 続いて,市内の近代化された私立病院に太刀打ちしていくためにどのような方策を考えているのかとの質問があり,当局から,ハード面については新築を機に手術部門の強化と新しい診療機器,器械の導入を考えねばいけない。ソフト面については,意欲のある医師を集めること。市民病院に欠けている診療科をふやすこと。さらに,一人一人の医師,看護婦の接遇の改善等が必要であるとの答弁がありました。 このほか,事務長が病院経営について積極的に発言できる雰囲気をつくること。たとえ赤字であろうとも職員の労働条件の改善には意を注ぐこと。薬品や診療材料の在庫管理についてはコンピューターの導入等により適正に行うこと。薬品の仕入れについては民間並みの低価格での購入に努力すること。複雑化していく医療に対応できるよう事務のエキスパートを養成すること等の意見,指摘がありました。 いずれにしても,自治体病院を取り巻く環境には非常に厳しいものがありますが,地域医療の担い手として市民の健康と生命を守るとともに,病院経営の健全化を目指して一層の努力をすることを要望しておきます。 続いて,決第23号昭和63年度岡山市水道事業決算並びに決第24号岡山市工業用水道事業会計決算についてであります。 水道事業については,前年度に引き続き9億2,318万円余の黒字決算,工業用水道事業についても同じく4,613万円余の黒字決算となっております。これらの事業については,今後使用水量の伸びによる給水収益の大幅な増収を期待しがたい状況にあり,一方修繕費など諸経費は増大するものと予想されますので,今後とも長期的視点に立ち,経営の合理化,効率化を図り,良質で健全な水の安定供給に努力するよう要望しておきます。 以上をもちまして企業会計決算審査特別委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(妹尾達道君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。 片岡君。 ◆1番(片岡五百樹君) 私は日本共産党岡山市議団を代表し,ただいま報告されました企業会計決算審査特別委員会の委員長報告について──認定でありますが,これに反対する討論を行います。 昭和63年度岡山市水道事業決算報告書のうち,「(1)収益的収入及び支出」の支出第1款第3項営業外費用中,及び昭和63年度岡山市水道事業損益計算書のうち「6営業外費用(2)一般会計分担金」は,いずれも苫田ダム建設に関連した吉井川広域水道企業団運営経費分担金1,810万5,125円を支出しております。これに反対であります。 反対の理由の第1は,この企業団の水源となる苫田ダム建設は地権者と住民の根強い反対運動があり,建設の見通しは立っておりません。 去る10月29日の奥津町町長選挙でも,阻止派の町長が当選をいたしました。国と県は行政圧迫をやめ,地方自治,ふるさとを守る町民と県民の意思に従って対等の話し合いを行い,そのことが民主政治の基本であると思うのであります。 第2は,ダム建設及び企業団水道施設建設による給水が見通しのないままに既に毎年多額の支出を行っておりますが,これはむだな先行投資であり,高い水道料金を市民は負担しなければなりません。 第3の理由は,ダムに依存し,前提にした本市及び下流の都市用水必要水量は過大計画であり,もっと効率的投資による安い水源を確保するため努力をすることこそ,この努力を進めることがされなければなりません。それがされているとは考えられません。 以上私は簡潔に3つの反対理由を申し上げました。議員各位の御賛同を賜りますよう心からお願い申し上げまして,反対討論を終わります。(拍手) ○議長(妹尾達道君) 以上で通告による討論を終わります。 ほかに討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) ほかに討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 日程第2の案件中,決第11号昭和63年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算について及び決第23号昭和63年度岡山市水道事業会計決算についてを他の議案と分離して採決いたします。 まず,決第11号昭和63年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は認定であります。 委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(妹尾達道君) 起立多数であります。よって,本案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,決第23号昭和63年度岡山市水道事業会計決算についてを起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は認定であります。 委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(妹尾達道君) 起立多数であります。よって,本案は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決をいたしました決第11号及び決第23号を除く他の議案について一括採決いたします。 これらの議案については委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) この際議事日程の追加についてお諮りいたします。 お配りいたしておりますとおり,甲第267号議案平成元年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について以下16件の議案が追加提出されました。 つきましては,これを日程に追加し議題といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ──────〇────── △追加日程 甲第267号議案~甲第282号議案    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 甲第267号議案平成元年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について以下16件の議案を一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長松本一君登壇〕 ◎市長(松本一君) ただいま御上程になりました各議案について御説明申し上げます。 まず,甲第267号議案から甲第278号議案までの平成元年度一般会計,8特別会計及び3事業会計の補正予算についてであります。 今回の補正予算につきましては,本年8月の人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定の内容に準じて4月から職員給与等の引き上げを行うことなどと,職員の異動,配置転換等に伴う既定の人件費の過不足を調整しようとするものであり,これに要する経費として,一般会計7億2,900万円余,特別会計3,100万円余,事業会計2億5,400万円余,総額で10億1,500万円余を補正しようとするものであります。 これらを賄う財源として,一般会計では市税で,特別会計,事業会計につきましては,各会計の特定財源及び一般会計からの繰入金で所要の措置を講じようとするものであります。 次に,甲第279号議案から甲第282号議案まではいずれも条例の改正についてであります。 まず,甲第279号議案は,国家公務員の給与改定の内容に準じて本市職員の給与改定を実施するとともに,その他条文整備を行うものであり,甲第280号議案は,職員の特殊勤務手当について勤務の実態を考慮して見直しを図るものであり,次の甲第281号議案は,職員の給与改定の例により議会の議員の6月市中の期末手当を増額するものであり,また,甲第282号議案は,単身赴任手当を新設するものであります。 何とぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(妹尾達道君) 以上で市長の提案理由の説明は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 別に質疑もないようですから,質疑を終わります。 つきましては,日程追加の案件はお配りいたしております付託案件表のとおり,所管の常任委員会に付託いたします。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) この際お諮りいたします。 委員会審査のため12月16日から21日までの6日間本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 次の本会議は12月22日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでした。    午後5時30分散会...