○議長(
長井賢誓君) 起立多数であります。 よって、陳情第37号及び陳情第38号の各件は、いずれも不採択とすることに決しました。
---------------------
○議長(
長井賢誓君) 次に、請願第8号及び請願第10号の請願2件を一括して採決いたします。 以上の請願各件に対する
委員会の決定は、いずれも不採択であります。 お諮りいたします。 以上の請願各件は、
委員会の
決定どおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
長井賢誓君) 起立多数であります。 よって、請願第8号及び請願第10号の各件は、いずれも不採択とすることに決しました。
---------------------
○議長(
長井賢誓君) 次に、請願第6号についてお諮りいたします。 本件は、閉会中も継続して審査いたしたい旨の
委員会の決定であります。 お諮りいたします。 請願第6号は、
委員会の申し出のとおり、閉会中も継続して審査することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、請願第6号は、閉会中も継続して審査することに決しました。
---------------------
△
議案上程
○議長(
長井賢誓君) 次に、日程第2
議会議案第1号新
学習指導要領の撤回を求める
意見書を議題といたします。
---------------------
△
提案理由の説明
○議長(
長井賢誓君) これより、
提出者から
提案理由の説明を求めます。 8番
森尾嘉昭君。 〔8番
森尾嘉昭君登壇〕 (拍手)
◆8番(
森尾嘉昭君) 私は、
日本共産党市会議員団を代表して、
議会議案第1号新
学習指導要領の撤回を求める
意見書について
提案理由の説明を行います。
文部省は、ことし戦後5回目、12年ぶりに幼稚園、小中学校、高校の新しい
教育内容を示した
学習指導要領を改訂いたしました。この改訂は、
臨時教育審議会と、それに続く
教育課程審議会の答申を踏まえ、21世紀を展望した1990年代の教育を示したものとされています。しかし、この改訂が、今日の教育をめぐる諸問題を解決する内容となっているでしょうか。また、教育の現場を踏まえ、日々の
教育実践を励まし、子供や青年の豊かな未来を約束するような内容になっているでしょうか。全く逆で、今回の改訂は、国民の切実な願いとは異なり、
中曽根元首相が目指した戦後政治の総決算の重要な一環として、戦後打ち立てられた
教育基本法や
教育制度、その理念を根本的に覆そうとするものであります。 この
改訂内容は、
教育課程審議会答申で打ち出された
国際社会に生きる日本人としての自覚、国家・社会への
帰属意識の観点で全体が貫かれています。特に天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすることを強制し、日の丸、君が代について公私立とも入学式と卒業式での掲揚、斉唱を義務づけ、社会では
侵略戦争や
軍国主義教育を美化し、
歴史学習のための人物に戦前の
軍国主義教育に登場した
東郷平八郎を戦後初めて明示しています。 また、小学校低学年では、社会科、理科を廃止し、
日常生活に関する事柄を中心に、しつけ、
習慣形成中心の「
生活科」に変えています。国語、音楽なども、日本人としての自覚を持って国を愛し、我が国の伝統的な音楽を一層重視する教材を取り上げています。 その一方で、小学生が習う漢字をふやし、中学の
選択教科を拡大、
能力別学級編制が導入されるなど、一部のわかる子供はどんどん先へ、わからない者はほどほどに、それが個性だという詰め込みと差別、選別が一層進む内容となっています。 戦後の教育は、
子供たちを再び戦場に送ってはならないと出発し、憲法、
教育基本法に基づく平和と
民主主義の教育をつくり上げてきました。それは、戦前の教育は、天皇のために進んで命を捨てることを最高の道徳と教える
天皇制国家のための教育であったことへの深い反省からであります。教育の
基本的任務は、青少年が自然や社会についての
科学的認識の基礎を学び、真に自主的、批判的に物を考え、社会の主人公として行動できる能力の基本を身につけるようにすることであり、今回の改訂は、こうした方向とは全く逆行するものであります。 こうした内容の問題とともに、国民にとって憤慨な問題は、今回の改訂を決めた
文部省が、収賄で逮捕された高石元
文部次官を初めとして
リクルート疑惑問題を起こしていたことであります。
リクルート問題の
中心人物江副リクルート前会長がこの改訂にかかわっており、全くもって国民の理解を得られるものではありません。 よって、
文部省は、新
学習指導要領を直ちに撤回するよう求め、この
意見書を提案するものであります。 ぜひともこの
意見書が採択されるよう求め、
提案理由の説明を終わります。(拍手)
○議長(
長井賢誓君)
提案理由の説明は終わりました。
---------------------
△採決
○議長(
長井賢誓君) お諮りいたします。 本件については、質疑その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。
議会議案第1号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
長井賢誓君)
起立少数であります。 よって、
議会議案第1号は、否決されました。 〔
議会議案第1号は
本号末尾参照〕
---------------------
△
議案上程
○議長(
長井賢誓君) 次に、日程第3
議会議案第2
号企業・団体の
政治献金の禁止を求める決議を議題といたします。
---------------------
△
提案理由の説明
○議長(
長井賢誓君) これより、
提出者から
提案理由の説明を求めます。 14番
杉浦常男君。 〔14番
杉浦常男君登壇〕 (拍手)
◆14番(
杉浦常男君) 私は、
日本共産党市会議員団を代表いたしまして、ただいま上程されました
議会議案第2
号企業・団体の
政治献金の禁止を求める決議について
提案理由の説明を行いたいと思います。
リクルート疑惑の
徹底究明を求めた国民の声が、
金権政治の一掃へと、さきの
国政参議院選挙でも明確に示されました。しかし、その後も
パチンコ疑惑の問題などが生じ、国民の
政治不信は依然として強まっています。その規模によれば、
リクルート、明電工、
パチンコ疑惑などに登場する議員は、総勢 230人余りに上り、自由民主党 187人を筆頭に、我が党以外の党のほとんどに多かれ少なかれかかわっていることが明らかになっているのであります。
リクルート事件では、
中曽根元首相、竹下元首相、安倍元
幹事長、宮沢元
大蔵大臣、渡辺美智雄元政調会長など、海部首相、さらに石川1区選出の森喜朗代議士の最大3万株の譲渡など、江副会長も、
リクルート公判で政界へのばらまきの意図を語ったように、ロッキード事件を上回る重大事件となっているのであります。 こうした中で、どんな金権腐敗にも関与しない我が党が、今日まで一切の疑惑と無縁なのは、政治を金でゆがめる企業・団体からの献金を受け取らず、むしろその禁止を一貫して主張し、闘ってきたからであります。今や国民の政治信頼回復を図るためにも、
金権政治の一掃を目指し、企業や団体の
政治献金を一切禁止することが強く求められているのであります。 そもそも日本国憲法が主権者である国民個人にしか選挙権を与えていないことからしても、また、大きな資金力を持っている営利を目的とする企業に
政治献金の権利が与えられることになれば、政治そのものが企業によってゆがめられることからしても、企業や団体の
政治献金は禁止されるべきものであり、ここに決議を求めるものであります。 御賛同を求め、以上で
提案理由の説明を終わりたいと思います。(拍手)
○議長(
長井賢誓君)
提案理由の説明は終わりました。
---------------------
△採決
○議長(
長井賢誓君) お諮りいたします。 本件については、質疑その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議案議案第2号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
長井賢誓君)
起立少数であります。 よって、
議会議案第2号は、否決されました。 〔
議会議案第2号は
本号末尾参照〕
---------------------
△
議案上程
○議長(
長井賢誓君) 次に、日程第4
議会議案第3号都市への
権限委譲等の
早期実現に関する
意見書及び日程第5
議会議案第4号国の
行政情報の公開を求める
意見書、以上の
議会議案2件を一括して議題といたします。
---------------------
△採決
○議長(
長井賢誓君) お諮りいたします。 以上の
議会議案各件につきましては、
提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、これより採決いたします。
議会議案第3号及び
議会議案第4号の
議会議案2件を一括して採決いたします。 お諮りいたします。 以上の
議会議案各件は、いずれも原案のとおり可決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、
議会議案第3号及び
議会議案第4号の各件は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。 ただいま可決されました
議会議案各件の提出先及びその他の処理方法につきましては、議長に御一任願います。 〔
議会議案第3号及び
議会議案第4号は
本号末尾参照〕
---------------------
△あいさつ
○議長(
長井賢誓君) 以上をもって、今
定例会に付議されました案件は全部議了いたしました。 この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。 江川市長。 〔市長江川昇君登壇〕
◎市長(江川昇君) 今
定例会に提出いたしました各案件につきまして、慎重なる御審議をいただき、ただいまは適切なる御決議を賜りまして、まことにありがとうございました。 審議の過程におきます貴重な御意見、御要望等につきましては、これを十分に斟酌し、今後の市政運営に処してまいる所存でございます。 さて、「昭和」から「平成」へと時を移し、金沢の歴史に記念すべき1ページを刻んだ市制 100周年の年、
平成元年も、あと旬日をもってその暦を閉じようとしております。そして、時代は、いよいよ21世紀へのかけ橋となる1990年代に向けて歩みを進めております。市政を取り巻く環境は依然として厳しいものがありますが、私を初め職員一同、明年度の予算編成を初め市政の懸案事項の解決に一段と精進してまいる覚悟でございます。 なお、降雪期を迎えつつありますが、除排雪対策等にも万全を期してまいりたいと存じます。この1年、各位から賜りました御厚情に対しまして、深く感謝の意を申し上げ、時節柄、各位の一層の御自愛をいただき、よりよき新春をお迎えくださいますように切に念じ上げまして、私の閉会に際しましてのごあいさつといたします。 本当にありがとうございました。
○議長(
長井賢誓君) 閉会に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。 各位におかれましては、去る8日から本日まで上程各案件の御審議に御精励を賜り、ここに滞りなく議事が終了いたしましたことを、衷心より感謝申し上げる次第でございます。 新しい時代の幕あけの年、また市制施行 100周年の節目の年でもあります
平成元年も、あとわずかを残すだけとなりました。各位には時節柄十分健康に御留意され、来るべき新しい年におきましても、本市の発展と市民福祉の向上のため、なお一層御活躍されんことを心から念じまして、閉会のごあいさつといたします。
---------------------
△閉会
○議長(
長井賢誓君) これをもちまして、
平成元年定例第4回金沢
市議会を閉会いたします。 午後1時43分 閉会
--------------------- 地方自治法第 123条第2項の規定により、ここに署名する。 議長
長井賢誓 副議長
鴻野博司 署名 議員
石坂修一 署名 議員 浅倉忍 署名 議員
村池久一 -----------------
--------------------- 〔参照〕 -----------------
--------------------- 議案提出について 議案「新
学習指導要領の撤回を求める
意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。
平成元年12月19日 金沢
市議会議長
長井賢誓殿
提出者 金沢
市議会 議員
森尾嘉昭 〃
升きよみ 〃
杉浦常男------------------
---------------------議会議案第1号 新
学習指導要領の撤回を求める
意見書 文部省は、戦後5回目、12年ぶりに
学習指導要領を改訂した。 この内容は、「天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすること」を強制し、「日の丸」「君が代」について、公私立とも入学式と卒業式での掲揚、斉唱を義務づけ、社会では
侵略戦争や
軍国主義教育を美化し、
歴史学習のための人物に戦前の
軍国主義教育に登場した
東郷平八郎を、戦後初めて明示している。 また、今回の内容は、国語の漢字がふえ、算数についても一層難しくなるなど、できる子とできない子を一層差別選別していくものである。 しかも、この新
学習指導要領を決めた
文部省は、収賄で逮捕された高石元
文部次官を初めとして、
リクルート疑惑問題を起こしていたのである。 以上のように、今回の新
学習指導要領は内容の上でも問題がある上に、これに携わった
文部省が
リクルートに汚染されていたことから、国民の理解を得られるものではない。 よって、
文部省は、新
学習指導要領を直ちに撤回するべきである。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により
意見書を提出する。 -----------------
--------------------- 議案提出について 議案「企業・団体の
政治献金の禁止を求める決議」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。
平成元年12月19日 金沢
市議会議長
長井賢誓殿
提出者 金沢
市議会 議員
森尾嘉昭 〃
升きよみ 〃
杉浦常男------------------
---------------------議会議案第2号 企業・団体の
政治献金の禁止を求める決議
リクルート疑獄の
徹底究明を求めた国民の声が
金権政治の一掃へと参議院選挙でも強く示された。 しかし、その後も
パチンコ疑惑問題等が生じ、国民の
政治不信が依然として強まっている。 国民の政治の信頼回復を図るためにも、
金権政治の一掃を目指し、企業や団体の
政治献金を一切禁止することが強く求められている。 そもそも日本国憲法が主権者である国民個人にしか選挙権を与えていないことからしても、また、大きな資金力を持っている営利を目的とする企業に
政治献金の権利を与えれば、政治そのものが企業によってゆがめられることからしても企業・団体の
政治献金は禁止されるべきものである。 ここに、決議する。 -----------------
--------------------- 議案提出について 議案「都市への
権限委譲等の
早期実現に関する
意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。
平成元年12月19日 金沢
市議会議長
長井賢誓殿
提出者 金沢
市議会 議員
勝田三郎 〃
平田誠一 〃
南部康昭 〃
升きよみ 〃 干田哲郎 〃
田中昭吉 〃
井沢義武 〃
山田初雄 〃
大谷正男 〃 川紘一------------------
---------------------議会議案第3号 都市への
権限委譲等の
早期実現に関する
意見書 21世紀を間近に控え、多極分散型国土の形成に向けた充実した地域づくりが強く求められ、また、社会環境の著しい変化に伴い多種多様にわたる行政需要、行政サービスの改善が迫られる現況に鑑み、国の権限の地方への委譲は、国・地方を通ずる行財政改革の一層の推進を図るとともに、東京圏に集中している諸機能を分散し、地域経済社会の活性化を図るためにも不可欠なものである。 本
市議会は、地方分権の理念に基づき、これまでもその実現方を強く求めてきたところであるが、いまだ十分にその成果があがっているとは言いがたい状況にある。 住民生活に直結する行政分野を中心として、地方の自主性、自律性の強化が望まれる今日、政府におかれては、近く提出されるであろう当該答申を十分に尊重され、地域中核都市への権限委譲をはじめとして国の権限の大幅な委譲をこれに伴う財源の確保とあわせ、早急に実現されるよう強く要望するものである。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により
意見書を提出する。 -----------------
--------------------- 議案提出について 議案「国の
行政情報の公開を求める
意見書」を別紙のとおり会議規則第13条の規定により提出します。
平成元年12月19日 金沢
市議会議長
長井賢誓殿
提出者 金沢
市議会 議員
勝田三郎 〃
平田誠一 〃
南部康昭 〃
升きよみ 〃 干田哲郎 〃
田中昭吉 〃
井沢義武 〃
山田初雄 〃
大谷正男 〃 川紘一------------------
---------------------議会議案第4号 国の
行政情報の公開を求める
意見書 情報公開は時代の趨勢であり、既に多くの地方公共団体において制度化されており、金沢市においても平成2年度を目途に鋭意作業を進めているところである。 健全で開かれた行政を確立することは、
民主主義の原点であり、また、行政の公正で民主的な運営を確保する上で、国が
行政情報を公開することは、当然の責務である。 国におかれては、所要の改善及び調査研究等を推進しているが、問題の重要性にかんがみ、早急な制度の確立が求められている。 よって、政府におかれては、
行政情報の公開については、法制化も含め、
行政情報の公開をさらに推進されるよう強く要望するものである。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により
意見書を提出する。 -----------------
--------------------- 〔参考〕 -----------------
--------------------- 平成元年定例第4回金沢
市議会請願・陳情の
委員会審査結果表┌────┬────┬─────────────────────┬─────┐│審査結果│番号 │ 件名 │付託
委員会│├────┼────┼─────────────────────┼─────┤│ │請願 │
国民医療改善についての
意見書の採択を求める│ ││ 不採択 │第8号 │請願 │ 厚生 │├────┼────┼─────────────────────┼─────┤│ │請願 │言論・表現の自由をうばう
拡声機規制条例の制│ ││ 〃 │第9号 │定に反対する請願 │ 総務 │├────┼────┼─────────────────────┼─────┤│ │請願 │
消費税の
即時廃止をもとめる請願 │ ││ 〃 │第10号│ │ 〃 │├────┼────┼─────────────────────┼─────┤│ │陳情 │
夕日寺校下の
ゴルフ場建設に反対する陳情 │ ││ 〃 │第37号│ │ 〃 │├────┼────┼─────────────────────┼─────┤│ │陳情 │
夕日寺校下の
ゴルフ場建設の
開発許可撤回を求│ ││ 〃 │第38号│める陳情 │ 〃 │├────┼────┼─────────────────────┼─────┤│ │請願 │「在日韓国人の法的地位協定」再協議に関する│ ││
継続審査│第6号 │請願 │ 〃 │└────┴────┴─────────────────────┴─────┘...