令和 3年 6月 定例会(第2回) 令和3年第2回
西海市議会定例会議事日程(第2号) 令和3年6月15日(火) 午前10時開会日程第1
市政一般質問(通告順位1番から4番まで) 令和3年度第2回
西海市議会定例会会議録 (第2号)招集年月日 令和3年6月11日招集の場所
西海市議会議場開会(開議) 6月15日 午前10時00分 宣告(第5日)応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員(
凡例) ◯出席 ▲欠席 ×不
応招 ▲◯公務欠席 1 片山智弘
◯ 10 杉山誠治
◯ 2 渕瀬栄子
◯ 11 小嶋俊樹
◯ 3 西川勝則
◯ 12 平野直幸
◯ 4 荒木吉登
◯ 13
渡辺督郎 ◯ 5 永田良一
◯ 14 戸浦善彦
◯ 6
平井満洋 ◯ 15 佐嘉田敏雄
◯ 7 打田 清
◯ 16 浅田直幸
◯ 8 田川正毅
◯ 17 朝長隆洋
◯ 9 百岳一彦
◯ 18 宮本一昭 ◯地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名 市長 杉澤泰彦 島の
暮らし支援室長 作中 修 副市長 松川久和 税務課長 岡野雅毅 総務部長 山添秀士
環境政策課長 山本誠治 総務部次長 川原進一 健康ほけん課長 尾崎淳也 総務部次長 瀬川初浩 福祉課長 林 浩之
さいかい力創造部長 村野幸喜 こども課長 浅山康成
さいかい力創造部次長 山口 潤 長寿介護課長 菊先知子 市民環境部長 今村史朗 農林課長 高見 司
保健福祉部長 平尾満明
商工観光物産課長 大石公嗣
西海ブランド振興部長 辻野秀樹 建設課長 江口秀樹 建設部長 野田章則
住宅建築課長補佐 森田勝広 水道部長 宮本 守 教育長 渡邊久範
統括総合支所長 植田智子 教育次長 山口英文
政策企画課長 山下幸一
社会教育課長 岩永勝彦
情報交通課長 松尾勝宏
農業委員会事務局長 浦野幸征 企業立地課長 朝長新吾職務のため出席した者の職氏名 事務局長 下田昭博 書記 村山 都 書記 樫山祐次 書記 門崎直人 午前10時00分 開議
○議長(宮本一昭) 皆さんおはようございます。ただいまの出席議員数は18人です。定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
△日程第1
市政一般質問
○議長(宮本一昭) 日程第1、
市政一般質問を行います。 通告順に質問を許可します。 初めに、2番、
渕瀬栄子議員の質問を許可します。 なお、2番、
渕瀬栄子議員の一般質問において、資料を映写しての質問を許可しておりますので、報告します。 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(渕瀬栄子) 〔登壇〕おはようございます。日本共産党の渕瀬栄子です。市民の代表として、通告しておりました5項目についてお聞きします。 第1項目めとして、本年4月27日から開始されている本市の
新型コロナウイルスワクチン接種の体制について。 1点目は、令和3年5月7日の全員協議会において、
保健福祉部長に質問する機会を得た際、接種対象である高齢者に対する
ワクチン集団接種会場への移動支援について尋ねたところ、さいかい
スマイルワゴンの
土日祝日運行などで対応するとのことでありましたが、現在の対応状況についてお聞きします。 2点目は、質問を通告しました5月24日の時点ですが、9月までの
接種スケジュールが公表されています。これからは熱中症が心配される時期になりますが、空調設備、エアコンのない
西彼総合体育館、
西海スポーツガーデン体育館、
大瀬戸総合運動公園体育館での熱中症対策をどのように実施するお考えか、お聞きします。 第2項目めとして、
公共交通政策について。 1点目は、さいかい
スマイルワゴンの
ドア・ツー・ドア運行は、利用者の皆さんに高く評価されていますが、エリアの乗り継ぎによる利用は低迷しています。要因は、エリアごとの300円の利用料、乗り継ぎ場所、不定の乗り継ぎ時間によるものと思われます。実証運行期間が令和4年3月31日までとなっていますが、それまでに運行内容の改善が図られるのか、お聞きします。 2点目は、
市内バス路線の確保、維持のため、市からの
バス路線維持費補助金は必要不可欠でありますが、1日当たりの輸送量が少ないため、国の
地域公共交通確保維持改善事業費補助金や県の
生活路線等運行対策費補助金の補助要件に該当しない路線が増え、市の補助金の交付額が近年増額しています。路線バスの利用を促す対策についてお聞きします。 3点目は、佐世保市への直行バスを要望する声が寄せられています。西九州させぼ広域都市圏での本市からの佐世保市へのアクセスについての協議は進んでいるのか、お聞きします。 4点目は、以上の点を踏まえ、本市の総合的な
公共交通政策についてのお考えをお聞きします。 第3項目めとして、
障害者等交通費助成について。 西海市
障害者等交通費助成事業実施規則第2条で規定する助成の対象となる障害者等について、同条第5項では、対象地域、西彼町の上岳行政区川山分区、西海町の白岳行政区、大瀬戸町の幸物行政区、藤原行政区、奥浦行政区、上ノ瀬行政区及び河通行政区に住む75歳以上の者としていますが、対象地域を限定せず、市内在住の75歳以上を対象として助成するよう拡充できないか、お聞きします。 第4項目めとして、
老朽危険空き家対策について。 1点目は、放置されている空き家による住環境の悪化や、台風などの強風による被災を心配する声が寄せられています。令和2年9月議会定例会の一般質問において、特定空家は令和2年7月現在208戸との答弁がありましたが、その後の
特定空家解消対策の進捗状況をお聞きします。 2点目は、令和2年第3
回議会定例会の一般質問で、西海市
老朽危険空き家除却支援事業補助金の限度額について。 離島部の増額をしている自治体の事例を示して、本市離島部においても増額できないかと提案したところ、
全国離島振興協議会に問い合わせているとの答弁でありましたが、その結果と今後の対応についてお聞きします。 3点目は、国の
空き家対策総合支援事業は、
空家等対策計画を策定していること及び空家特措法に基づく協議会を設置するなど、地域の
民間事業者等との連携体制があることの2つの条件を満たす市区町村を補助対象としています。 本市は、西海市
空家等対策計画を策定しているが、協議会は設置していないと聞き及んでいます。早急に協議会を設置し、
当該支援事業を活用することで、空き家対策を強化すべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。 第5項目めとして、音声コードの普及と専用の読み上げ装置の周知について。 第3期西海市
地域福祉計画概要版には、目の不自由な方への情報提供を目的に音声コードが添付されています。この普及が望まれると思いますが、そのための今後の計画についてお聞きします。また、専用の読み上げ装置、
視覚障害者用活字文書読上げ装置は、視覚障害者の
日常生活用具として給付できるとされていますが、その周知が十分なされているのか、お聞きします。 以上、明確な答弁を求めます。
○議長(宮本一昭) 答弁を求めます。 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) 〔登壇〕皆さんおはようございます。これから3日間の一般質問でございますが、よろしくお願いいたします。 渕瀬議員の1問目、
新型コロナウイルスワクチン接種の体制についてのご質問にお答えいたします。 まず、1点目の
新型コロナウイルスワクチン接種のための、さいかい
スマイルワゴンの
土日祝日運行に関しましては、
集団接種会場で
ワクチン接種を希望される方で、ご家族の送迎、
公共交通機関などの移動手段がない方を対象に、無料での移動手段をご提供するため、関係条例等の改正、事業者との契約も完了し、6月6日日曜日から、
土日祝日運行を開始したところであります。 運行内容につきましては、土日祝日に
ワクチン接種が行われる地域内運行のみに限定し、乗り継ぎ便を設定しない、さいかい
スマイルワゴン2台の車両で運行することとしております。ご利用する際は、
ワクチン接種の予約を取った後に
スマイルワゴン予約センターへお申込みいただくこととなります。
スマイルワゴンの予約受付は、利用日の30日前から利用日直近の平日12時までとなっております。 制度の周知につきましては、
ワクチン接種会場への移動手段がない方へ直接情報が届くことを最優先に考え、地域の実情に精通した行政区長及び民生委員の皆様にご協力をお願いしたところであります。今後は、予約状況を見極めながら周知の方法を増やしてまいりたいと考えております。 なお、平日の
ワクチン接種時に
スマイルワゴンを利用される場合につきましても、
ワクチン接種の予約を取った後に、
スマイルワゴン予約センターへお申込みいただくことになります。こちらは通常の運行と同様に、利用日の3日前から乗車の30分前までの予約とし、土日祝日便と同時に、
ワクチン接種会場への移動については無料として取り扱うものとしております。 次に、2点目の
ワクチン接種会場の熱中症対策についてのご質問にお答えいたします。 現在、市内4会場において、集団接種を行っておりますが、議員ご承知のとおり、
西彼総合体育館、
西海スポーツガーデン体育館、
大瀬戸総合運動公園体育館の3会場につきましては、エアコン等の空調設備がございません。そこで、現状としましては、各会場の規模に合わせ大型の扇風機を適宜配置し、予診や接種を行うブースに小型扇風機も備え、対応しております。 また、接種後の
健康観察ブースに
ウオーターサーバーを1台設置しており、来場者が必要に応じて水分補給ができるよう配慮しております。加えて、今後の気温上昇を考え、夏場における対策として、扇風機の増台、大型冷風機の導入などの検討を現在行っているところであります。 次に、2問目の
公共交通政策についてのご質問にお答えいたします。 まず1点目の、さいかい
スマイルワゴンの運行内容の改善が図られるのかを伺うとのご質問ですが、議員ご指摘のとおり、
スマイルワゴンの区域外への移動に係る乗り継ぎ便の令和2年度の実績は、1年間で49件にとどまっております。 その一番の要因としては、乗り継ぎ時の待ち時間が長くなる傾向にあることではないかと考えております。これは、
スマイルワゴンが路線バスのような定時定路線ではなく、乗降場所を自由に選べる区域運行であるため、予約、締切りまで運行ルートが確定できず、乗換え先の便が次の時間体の便にならざるを得ないためであります。この課題につきましては、来年4月1日からの本格運行開始に合わせ、
スマイルワゴンからタクシーに乗り継ぐことに対して補助を行うことで対応できないか、検討を行っているところであります。 しかしながら、区域をまたぐ移動が増加しますと、地域内の医療機関や商店の利用など、
地域コミュニティへの影響が懸念されることから、タクシーでの乗り継ぎに当たりましては、利用者のニーズと
地域コミュニティのバランスを総合的に勘案しながら、慎重に検討を進めてまいります。 次に、2点目の路線バスの利用を促す対策について伺うとのご質問ですが、現在、赤字路線の維持に関しましては、国庫補助及び県補助の一定の基準に満たない路線に対し市から補助を行っており、市からバス事業者への令和2年度の補助額は5,230万2,000円となっております。議員お尋ねの路線バスの利用を促す対策でございますが、このことにつきましては、バス事業者であるさいかい
交通株式会社とこれまでも協議を重ねておりますが、著しい人口減少の中にあって、効果的な対応策が見当たらないのが現状であります。したがいまして、今できる対策から取り組むこととし、利用者の利便性向上のためのダイヤ改正の協議やバス待合所の整備などを行っているところであり、ご理解いただきたいと存じます。 次に、3点目の佐世保市へのアクセスについて、西九州させぼ広域都市圏での協議が進んでいるのかとのご質問ですが、平成31年1月に、佐世保市と締結した連携協約の連携事業内に交通事業の項目は含まれておりませんが、本市としては、連携して取り組みたいとの意向を示しているところであります。これに対し、佐世保市からは、策定したばかりの
地域公共交通再編実施計画に基づき、ダイヤの早期改正は難しいこと。直行バスのニーズをきちんと把握する必要があることから、連携事業としてすぐには対応できないものの、
連携協約ガイドの個別の協議は継続すると確認は取れております。したがって、佐世保市の実施計画の見直しの際に、再度申出を行うこととしております。 また、佐世保市との協議とは別に、
西肥自動車株式会社を令和2年1月に訪問し、佐世保市への
直行バス実現について協議いたしましたが、廃止した路線への再運行は難しく、
採算性や運転手確保策など解消すべき課題もあり、対応が難しいとの回答を受けております。 以上のように、大変難しい状況ではございますが、西海市及び佐世保市へのバスの相互乗り入れなどの可能性につきまして、粘り強く協議を行ってまいります。 次に、4点目の本市の総合的な交通政策についての考え方について伺うとのご質問にお答えいたします。 公共交通の充実につきましては、昨年度実施しましたこれからのまちづくりに関する市民意識調査において、これまで実施した
アンケート調査結果と同様に、満足度が低い項目とした結果が出されました。 1期目の公約として取り組んださいかい
スマイルワゴンの運行は一定の評価をいただいているものの、依然として優先的に取り組むべき重要課題の一つであると認識しております。 総合的な
公共交通政策につきましては、先ほどから申し上げておりますとおり課題も多く、一朝一夕に解決するものではないと思っているところであります。中心街がなく、広域に集落が点在している本市には、それぞれの地域ニーズに即した交通の在り方を考えていく必要があります。
地域コミュニティを保ちつつ、生活圏を巡回するさいかい
スマイルワゴンの運行の改善や、広域的に長崎市、佐世保市とを接続する路線バスの利便性の向上、陸上だけではなく海路も含めた移動ルートの充実など、バス、船、さいかい
スマイルワゴン、タクシーを加えた組合せによって、市民の足を何とか確保していかなければならないと考えております。 そのためには、まずは
交通事業者等の関係者が協議する場を改めて設け、本市の
公共交通政策の方策を議論し、できることから1つずつ取り組んでまいります。 次に、3問目の障害者等の交通費助成についてのご質問にお答えいたします。 対象地域を限定せず、市内在住の75歳以上を対象として、助成するように拡充できないかとのご質問ですが、現在、
交通費助成事業の対象者は、
障害者手帳所持者及び
介護サービス受給者、
遠隔地在住者で、助成限度額は年額1万円となっております。 また、このほかにも、江島・平島地区の居住者に、通院費助成として定期船片道分の料金を、月1回を上限に助成を行っております。これらのうち、75歳以上で実際の助成者は、令和2年度の実績で658人となっております。参考までに、西海市の75歳以上の人口は、令和3年5月31日現在で5,521人でございます。 ご質問の件ですが、平成31年度から、
スマイルワゴンの運行を開始し、その結果、タクシー券の利用者が減少傾向であることも踏まえ、2問目で申し上げましたとおり、
スマイルワゴンの活用を検討してまいりたいと考えております。 次に、4問
目老朽危険空き家についてのご質問にお答えします。 まず、1点目の
特定空き家解消対策の進捗状況についてのご質問ですが、令和3年4月末現在までに市が把握した、周辺に支障を及ぼすおそれのある状態と認められる特定空家の戸数は、令和2年7月末時点より38戸増加し、246戸となっております。進捗状況といたしましては、特定空家246戸のうち、113戸の除却対策は進んでおり、現在133戸が残存しております。なお、除却対策が完了した113戸のうち、約半数となる58戸が西海市
老朽危険空き家除却支援事業補助金を活用して除却されております。 次に、2点目の
全国離島振興協議会に西海市
老朽危険空き家除却支援事業補助金の増額について問い合わせた結果と今後の対応についてとのご質問ですが、補助金の上限額の増額につきましては、協議会に問い合わせたところ情報を持ち合わせていないとのことでしたので、議員から情報をいただいた大分県佐伯市に問い合わせたところ、離島部においては上限額を増額しており、その理由は、運搬費用などの解体経費が多く必要であるためとのことでありました。 確かに、離島部では運搬費用など経費が多く必要なことから、一般的な除却に要する費用よりも高額になることは承知しておりますが、本土部においても、進入路がないなどの理由によって、多くの経費が必要となる事例もあります。 本市といたしましては、周辺の住環境に悪影響を及ぼすおそれのある特定空家につきましては、離島部のみならず市全域の課題であると認識しておりますので、市独自の支援ができないか研究しているところであります。何とぞご理解をいただきたいと存じます。 次に、3点目の早急に協議会を設置し
空き家対策総合支援事業を活用することで、空き家対策を強化すべきと思うが、いかがお考えかとのご質問ですが、この事業で実施できる対策は、現在活用している
空き家再生等推進事業とほぼ同じ事業内容となっております。また採択要件として、国費の補助下限額が設定してあり、市の
補助金ベースで2,000万円以上の利用が必要なため、現在の利用状況ではこれを満たしていないことから、活用が困難であります。 本市といたしましては、協議会を開催する日数を短縮できる上、事業費が少額であっても個別に迅速に柔軟な対応が可能である、
空き家再生等推進事業を活用した空き家対策を引き続き進めてまいります。 次に、5問目の音声コードの普及と専用の読み上げ装置の周知についてのご質問にお答えします。 1点目の
音声コード普及のための今後の計画についてのご質問ですが、まず、音声コードについてご説明申し上げます。 音声コードとは、印刷物に掲載された文字情報を約2センチメートル四方の2次元コードに変換したものであります。これを
スマートフォンや専用の読み上げ装置を使用することで、記録された情報を音声に変換することが可能となっております。 今回、各家庭に第3期西海市
地域福祉計画概要版を配付いたしましたが、西海市が発信する印刷物に、初めて音声コードを添付したところでございます。これは西海市
障害者基本計画の基本理念であります、障害がある人があらゆる活動に社会の一員として参加できる共生社会の実現のための施策として実施したものであります。 さて、音声コードの普及に向けた今後の計画についてですが、既に視覚障害者2級以上で単身者世帯の方には、点字で音声コードの
読み取り方法をお知らせしております。また、西海市
身体障害者福祉協会にも音声コードの周知について依頼を行っております。そのほか、西海市ウェブサイトに音声コードの
読み取り方法を掲載し、市民全体にも普及に向けた取組を行っております。 今後は、音声コードの活用方法についてさらに研究し、効果的に運用していきたいと考えております。 次に、2点目の専用の読み上げ装置が
日常生活用具給付事業の対象として周知が十分になされているかについてでありますが、毎年、
社会福祉協議会主催で、視覚障害者との交流会が開催され、市福祉課職員や
音訳ボランティアも参加し、情報交換を行っております。 また、その交流会には
日常生活用具給付の事業者を招いて、読み上げ装置を含め
視覚障害者用の用具説明を行うとともに、その制度の周知を図っております。今後もより多くの方に知っていただくよう、周知方法について検討していきたいと考えております。 以上で答弁とさせていただきます。
○議長(宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(渕瀬栄子) 答弁をいただきました。 それで、1項目めの
新型コロナウイルスワクチン接種の体制ですが、接種会場まで
スマイルワゴンを運行していただき、その利用については無料にするという対応をしていただきましたけれども、接種が始まったのが4月27日。
スマイルワゴンの活用というのが示されたのが、6月2日にホームページにアップされて6月6日からということですので、できればというか、本来ならば、85歳以上の高齢者の方から通知が順次されましたので、接種通知と同時に、この
スマイルワゴンを運行するなりの体制が取られるべきではなかったかと思います。
新型コロナワクチン接種に対しての対応というのは大変ご苦労もされていることだとは思いますけれども、今回これを教訓として、本市の場合は、交通の事情が思わしくないわけですから、何をするにも、まずそこに市民の皆さんが足を運ぶのに困りはしないかということで、対応をしていただきたいというふうに思います。 2点目の熱中症への対策なんですけれども、長崎県の危機管理課のほうに問合せをいたしましたら、令和2年度、コロナ対策としてですけれども、臨時交付金を活用して、要望したところの各市町に大型の
スポットクーラーを提供していると。県内で提供された台数が217台とお聞きしました。本市が接種会場としているところは、本市にとっても避難場所であるわけなんですけれども、本市がこれに対して手を挙げなかったのはなぜなのか、これと代わる対応を取られるつもりだったのか。しかし、実際には扇風機での対応しかされていないということなので、その点をお聞きしたいのと、遅れてでもこういう対策を取るのかどうか。 そして、市長が6月11日のこの議会冒頭に災害時の拠点となる施設は必要不可欠であり、強固で高機能な整備を計画的に行っていきますということでしたので、国の
災害対策補助制度などを活用して、本市もこういう会場には、熱中症対策としてきちんとした対応が取られるべきではないかと思います。
ワクチン接種も、今回が最後というわけではないだろうというふうに推測いたしますので、その点についてお伺いをいたします。
○議長(宮本一昭)
平尾保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(平尾満明) ただいまの質問にお答えいたします。 まず、県の調査の要望についてでございますが、本市におきましては体育館のクーラー設置の要望はなされていない状況でございます。ご指摘のとおりでございますが、今後夏場に向けての要望等も含めて、今検討している状況でございますが、現状では市長が答弁をしましたとおり、体育館へ扇風機、冷風機4台等も増強しまして、今後不足する分は随時増強をしながら、夏を迎えて熱中症対策に備えていくという形を取りたいというふうに思っております。 なお、会場のほうには、先生も4名、看護師も相当数配置をしている状況でございます。館内では最短で30分くらいで市民の皆さん方は接種を終えている状況でございます。長い人で接種後30分という経過観察が必要でございます。ここを含めましても、市民の皆様方は最大1時間ほどございましたら、体育館を出ていっている状況でございます。 しかしながら、夏場には相当温度が上がると思いますので、熱中症対策は引き続き検討しながら対応をしてまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(渕瀬栄子) 接種は30分から1時間でスムーズに行われているようですけれども、いわゆる接種をしてくださる医療関係者の方々は、1日ないし半日、その場におられるわけでしょうから、ぜひ、この対策はきちんと取っていただきたいというふうに思います。 それから、市内の小・中学校の体育館を訪問させていただいたときには、そこには、温度と湿度がどういう状況になっているかという熱中症対策用の測るものがちゃんと置いてあったんですけど、その時点では、西海市の3つの体育館にはそれさえもありませんでしたので、その点、保健福祉部だけでの対応ではなくて、この
ワクチン接種というのは移動のことも含めて、交通の担当者、それからこういう施設、それから避難所としてもあるわけですから、そういう連携をぜひ取って対応をしていただきたいというふうに思います。 次に、交通政策の
スマイルワゴンなんですけれども、私も大瀬戸エリアから西彼エリアまで
スマイルワゴンに乗車をさせていただきました。1時台に乗って、白西平まで行って、白西平から2時台のに乗って、西彼エリアに行って、それを往復するわけなんですけれども、白西平での待ち時間は最初50分、帰りも50分、自宅を1時に出ましたけれども、戻って来れたのは、もう4時過ぎというような状況でした。こういう状況では、言われるとおり、やっぱり活用は伸び悩むだろうというふうに思います。 そこで、先ほどの答弁では、
スマイルワゴンからタクシーの乗り継ぎを検討している。しかし、それではコミュニティのバランスを保てないということだったですよね。
スマイルワゴンは、ドア・ツー・ドアということで利用者の方には本当に喜んでいただいています。この利便性と、それから乗り継ぐというものを、同時にこの
スマイルワゴンに持たせるというのは難しいと私は思います。ですから、ドア・ツー・ドアで対応する
スマイルワゴンと、それから、路線バスに乗り継ぐための定時定点での
スマイルワゴンというものも考えてみてはどうかなというふうに思っております。 頂いた資料によりますと、公共交通のバス停で利用された方は6.84%しかないという状況ですので、そういうお考えもできないかということと、それから、西海市医療プランには、さいかい
スマイルワゴンの通院件数が2019年で1,472件あった。これを2025年には3,000件、約2倍にするという数字が示されているんですけれども、こういう状況ということを、関係者の方で協議されているのかどうかということでお尋ねをしたいと思います。
○議長(宮本一昭) 村野
さいかい力創造部長。
◎
さいかい力創造部長(村野幸喜) まず1点目の、バスとの乗り継ぎということでございます。 議員ご指摘のとおり、現状、我々の考え方としましては、
スマイルワゴンについてはその区域内を巡回する。そして、その区域内のコミュニティを保つというところを考えております。そうすると、広域的に動く場合どうするかという場合で、今乗り継ぎということで利用が進んでいない状況なんですけれども、基本的にはバスへの乗り継ぎということを前提として我々は考えていたんですけれども、利用の形態としたらやっぱりドア・ツー・ドアというところで、バス停の目的地よりも、例えば買物、商店であったりとか、病院までの乗り継ぎの傾向が多うございます。1日8便程度になっておりますので、その便を間引きしてといいますか、3便程度は定時定路線にするということも可能かとは思いますけれども、それで果たして、逆にその時間帯は利用が制限されるということにもなってまいりますので、そこの部分については、利用の頻度とか、ニーズに応じて対応しなければいけないものだというふうに考えておりますので、慎重に検討させていただきたいと思います。
○議長(宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(渕瀬栄子)
スマイルワゴンからタクシーに乗り継ぐというのも一つの方法だと思うんですけど、そうしますと、路線バスの利用者が減少してしまうのではないか。先ほど答弁がありましたように、路線バスを維持するために、赤字の補填というような形で今、本市は5,000万円を超える予算をそこに使っているわけですよね。 しかも、担当の方には事前にさいかい交通のダイヤの時刻表をお渡ししておりますけれども、市民の方から寄せられた声としては、西海町の七釜、それから大瀬戸町の多以良、路線バスの9時台に乗車して、大瀬戸のショッピングセンターに買物に行ったり、市役所に用件をしに行っていた。それがこの4月に板浦の営業所止まりになっていて、樫浦まで行かないんですよ。そして、要件を済ませて樫浦から帰ろうとしても、要するに板浦まで歩いていかないといけないんですよね。そういう意味では、やはり路線バスが不便になると利用者が減る、利用者が減るとダイヤなり便数を減らさなきゃいけないという悪循環になっているわけです。 そういう意味で、路線バスにも、単に赤字補填をするという形ではなくて、路線バスを利用してもらうような、先ほどお声を聞かせていただいた方は、バス停まで自分で歩いていけると、だからバス停まで歩いていってバスを利用させてもらっている。それで、160円で行ける。
スマイルワゴンは、自宅まで来てくれるけど300円掛かると。そういう意味では、この路線バスをどう維持していくかということも大事なんですが、本市は5,000万円以上の予算を赤字補填に使っていますけど、このダイヤを変えるときに協議をされたのかどうかを確認させていただきたいと思います。
○議長(宮本一昭) 村野
さいかい力創造部長。
◎
さいかい力創造部長(村野幸喜) さいかい交通のダイヤの改正につきましては年2回、大体春と秋に行われているわけですけれども、その都度ごとにさいかい交通からダイヤ改正の部分については説明を受けているところでございます。 我々としましては、ダイヤ改正は極力行わないでくれという申入れも出しておりますし、仮にするとしても3箇月ぐらい前までにはダイヤ改正の内容についてお知らせくださいという話もさせていただいております。ただ、バス事業者も赤字が大きくなるとどこかを削るという、それは経営的にそういった対策を講じていくというのも理解するところではございますし、そこの路線に何人乗って、どれだけの人が利用されているのかというところが一つの基準になってこようかと思います。 ですので、そこの経営的な部分について、我々はダイヤ改正しないでくださいと言いますけれども、会社のほうとしての方針もございますので、そこは協議をしながら、どうしてもというところについては申入れをさせていただいております。特に高校生の利用の部分については、小さなところでも申入れをさせていただいているということもございますので、そういった意味では協議をさせていただいているということでご理解いただきたいと思います。
○議長(宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(渕瀬栄子) 以前はさいかい交通さんからダイヤ改正についての物を広報に折り込んでくださいと、それで、織り込まれる時点でダイヤが変わっているということに気づいて、行政側も議会側も対応に苦慮したということがあります。ですから、今、部長から答弁いただいたように、事前に協議がされているということではあるんですが、その協議されているときに、いや、板浦の営業所止まりでは困ると。樫浦まで運行してもらわないと買物にも不便になるし、市役所に来てもらうのにも不便になるということで、そういう意見を出されたのかなというところもお聞きしたい。 それから、市長が平成30年の3月定例会の施政方針で市内全域を対象とした公共交通網形成計画を策定して、民間バス事業者に対し、利用者の要望を反映したダイヤ編成等を要請するとともに、路線の維持存続のための各種支援に努めるほか、主要乗り継ぎ場所や利用者の多い施設前などのバス待合所の整備に努めてまいりますということで方針を示していただいたわけなんですけれども、本市は公共交通網形成計画も策定されておらず、それに代わる地域公共交通計画も策定されていないと聞き及んでいますが、この点はどうなのかということ。 それから、樫浦待合所の玄関のガラスが割れたまま、もうかなり時間がたっております。こういう意味での対策というのが立ち後れているのではないかと思いますが、どうでしょうか。施政方針に対しての質問ですので、できれば市長から答弁をいただきたいと思います。
○議長(宮本一昭) 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) 市内の交通網の整備というのは、合併当初から本当に必要だというふうに私も思っております。 そういう中で、西海市のほうも何とかしなくちゃいけないというような思いで、今本当、第1段階でありますけれども、1つの交通形態というのをつくってきたところであります。 それで、まず、定時定路線といいますか、結局バスの運行ですよね。それが、西海市はもともと5か町、町があったところで、その中心となる地域はここだというところがないというのが非常にネックになっておりまして。私もこれまで、先進地視察も行ってまいりましたけれども、全てどこか1か所中心地というのがありまして、そこに何とか引っ張ってくればいいという交通網だったわけですけれども、西海市はなかなかそれがうまくいかないというところで、本当に今、頭を悩ましているところでございます。 それで、先ほど渕瀬議員が言われたように、医療機関へ行く人が増えてきているということは、すなわち、まさにドア・ツー・ドアというのがこの西海市の本当に基本的な形態じゃないかなというふうに思っております。そうすることによって、あまり利便性を求めていきますとバス事業者のほうが撤退しかねないというような状況もありますので、そういう中で今、非常に悩ましい方法をやっているということをご理解いただきたいと思います。そして、ご指摘の板浦と樫浦の件でございますけれども、それは私はちょっと把握しておりませんでしたので、そういうところはしっかりとまた協議させていただきたいというふうに思っております。 それで、交通政策につきましても、最後のほうで答弁申し上げましたけれども、新たな交通政策協議会といいますか、その協議をバス事業者の関係者の皆様方と、協議する場を新たに設置したいというふうには思っているところでございます。
○議長(宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(渕瀬栄子) 全く同じとは言えませんけれども、本市と同じような課題がある平戸市、ここは地域の公共交通を支えるということで、市内の路線バスの運行体制を再編などされております。本市と同じと思うのは、バスの利用者が減って、それに伴って市から出す補助額が増えているという状況があるわけですけれども、この市内の高校への通学も含めて再編をされております。 市民に向けては、路線バスは、学生や高齢者にとって、通学、通院に必要不可欠な公共交通手段です。その地域の足である路線バスを維持していくためにも、皆さんで乗って支えていきましょうということで取り組まれております。 一朝一夕には行かないということでありましたけれども、先ほど答弁にありましたように、本市にとっては重要な課題ですよね。ここを解決しなければというのが
公共交通政策だというふうに思いますので、そういった意味での計画もまだ策定されていないという状況ですから、こういう平戸市の例なども参考にしていただいて、やはり政策をきちんと捉まえていくと。そうしないと、医療プランのほうでは
スマイルワゴンを3,000件に増やしますというのが出てきているんですけど、市全体としての交通計画はどうなっているのかといったら、それはないわけですから、ぜひ、これを取り組んでいただきたいというふうに思います。 それから、交通費の助成、タクシーの助成なんですけれども、
スマイルワゴンが運行されてタクシー券の利用が減っているということが答弁でありましたけれども、長崎県の長寿社会課に調べていただきましたら、県内の市町で高齢者に対してのタクシー券なりバス券なりの助成をしているときに、特定の地域、遠隔地に住む75歳以上と本市は規定しますけれど、こういう規定を持っているところはないんですよね。70歳以上だったり75歳以上だったり、ほかの要件もありますけれども、地域を要件としているところはないんです。乗り継ぎということも検討されておられるんだったら、西海市全体が交通が不便な地域であるわけですから、75歳以上というふうに拡充すべきではないかというふうに思います。 それから、これは交通対策だけではなくて、高齢者の方の社会参加ということもあると思いますので、その点もう一度お尋ねをしたいと思います。
○議長(宮本一昭) 村野
さいかい力創造部長。
◎
さいかい力創造部長(村野幸喜) 高齢者の生活の足を全般的に確保するという部分で、福祉部門のほうで今タクシー助成、一部の遠隔地に限ってというところでそういった施策を取っておるところでございます。 ただ、2年前から始まったこのさいかい
スマイルワゴンでございますけれども、先ほど市長がずっと言っていますとおり、ドア・ツー・ドアで行けるということ、それが300円で行けると、同じ区域内であればどこからどこまで行ってもですね。そういったことであれば、タクシーより安価で行けると。回数も、自分の利用したい時間帯に利用したい頻度で行けるということであれば、より利用しやすいというふうに私は考えております。当然市長もそういうふうに考えておりますので、今後は逆にこっちのほうにシフトをしていくということで、全域に広げるんではなくて、
スマイルワゴンをご活用していただいて、より地域内--区域内のコミュニティを守るという我々の命題もございますので、そういったところも含めて、高齢者の社会参加も、この
スマイルワゴンで行えるんじゃないかというふうに思いますので、
スマイルワゴンの利用の利便性の向上をもって、社会参加の一つになればなというふうに考えておるところでございます。
○議長(宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(渕瀬栄子) 答弁いただいたように、部長の言われることもそうだと思います。 しかし、西海市民は、医療機関に通院するとなると、市内だけではそれがかなわず、長崎市とか、佐世保市方面に行かれているわけです。そうすると、バス停まで遠い方がおられるわけですよね。そういう意味では、路線バスの活用も考えれば、そこまで、タクシー券なりバス券を利用してもらって、そういうところにも足を運びやすくするという観点も必要ですので、やはり本市の
公共交通政策というのは、
スマイルワゴンだけでは到底解決できるものではないので、
スマイルワゴンだけではないところでの協議がどうしても必要だというふうに思いますので、その点をお願いしておきたいと思います。 それから次に、空き家対策なんですけれど、書画カメラをお願いします。 これが、日本共産党の田村貴昭衆議院議員を通じて、国土交通省住宅局住宅総合整備課住宅総合整備室からいただいた
空き家対策総合支援事業の中にある、どういうことでこれが補助対象として活用できるかということで、1と2を満たす市区町村でないといけないんですが、本市の場合は、1番目の、空き家等対策計画策定はされているんです。しかし2番目の、空家特措法に基づく協議会を設置するなどの地域の
民間事業者等との連携体制がないんですよね。先ほどの答弁では、協議会を経ていたら時間がかかるので、だからそれなしに対応しているんですということでしたが、答弁では、前回いただいたよりも老朽危険空き家が38戸増加しているということがありましたので、協議会があると時間がかかるからスピーディーに対応できないと言いながら、その空き家はこうやって増えているという状況はやっぱり、きちんと対応しないといけないと思うんです。やはりこういう国からの総合支援事業、それから社会資本整備総合交付金などもあるわけですから、これを活用しますと、補助率がこういうふうに除却の場合と活用の場合ということで、国と地方公共団体、それから所有者の負担割合というのが決まってくるわけですよね。やはり所有者がはっきりしている間にハードルを下げて、除却するなり、活用してもらうなりしないと、やっぱり老朽危険空き家は増えていくことになると思いますので、ぜひとも地域の
民間事業者等と連携するような体制をつくるべきではないかと思うんですが、その点どうかということを1点。 それからすみません、残り時間が少なくなってきたので、視覚障害者の方、特に、
ワクチン接種との関係でいいますと、目の不自由な方が
ワクチン接種の通知が来たのを気づかないまま1箇月も過ぎたというのがNHKの報道番組でも取り上げられておりましたけれども、本市の場合、視覚障害者の方への
ワクチン接種、どういうような通知をされているのかということでお尋ねも、この時間で質問をしておきたいと思います。
○議長(宮本一昭) 建設部長。
◎建設部長(野田章則) お答えいたします。 市長の答弁にもありましたように、現在、西海市のほうでは、どちらかといいますと、活用よりも除却という方向で力を入れております。活用という面でいけば、議員言われたように協議会を経て、その辺を民間の事業者あたりと協議しながら、いかに活用していくかということも有効な手段だというふうに考えておりますが、先ほども言いましたように、現在、西海市においては除却という方向で動いておりますので、市長答弁にもありましたように、空き家再生等の事業、今まで活用してきた部分、そういったもので対応していきたいというふうに考えているところでございます。 以上です。
○議長(宮本一昭) 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) それから今、除却の中での助成の在り方、これについても、答弁でも申し上げておりますけれども、何とかこれを西海市独自の政策を打ち出していかなければならないというような思いがありますので、そういうところはご理解いただきたいというふうに思っております。
○議長(宮本一昭) 林福祉課長。
◎福祉課長(林浩之) 質問にお答えいたします。 現在の
ワクチン接種券の送付につきましては、福祉サービスを使っている方にはヘルパーさんとか、あと相談支援事業所さんを通じて、気をつけていただくようにお願いしております。ただ、今後につきましては、それに加えて点字用の封筒を使って、点字で文章を送って、そういった漏れがないように気をつけていきたいと考えております。 以上です。
○議長(宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(渕瀬栄子) 除却については、前回の一般質問のときには大分県の佐伯市の事例を出させていただいて、離島の場合は増額をしているということでした。先ほどの答弁では、離島でなくても道路が狭くて対応に苦慮しているというところもあるということでしたが、県内の状況を見ますと、平戸市が80万円、それから佐世保が60万円だったですかね。前回の答弁では、限度額50万円というのは国との関係でこれ以上増やせないんだということがありましたけれども、そうではないようですので、ぜひここは研究していただいて、除却には、100万円、200万円という高額な費用がかかって、周囲に迷惑をかけないように除却したいと思ってもなかなかできないという方がおられますので、そういう意味では、ぜひとも所有者の方、除却したいという方のハードルを下げていただくような対策をしていただきたいと思います。 それから、視覚障害者の方は、点字が分かる方と点字が分からない方とおられるんですよね。それで、通知を出したら、出しただけではなくて、その後の対応が必要だというふうに思うんですが、その点ではどういうような対応をされるかということ。 それから、長崎県視覚障害者情報センターにお伺いをいたしまして、読み取り機を実際に本市のを使って体験してきたわけですけど、これがそうなんですけれども、こういう意味では、やはり視覚障害者だから点字が分かるというわけではない。聴覚障害者だからといって手話が分かるわけではないので、やっぱり個別のきめ細やかな対応が必要だと思うんですが、その点についてもう一度お尋ねをしておきたいと思います。
○議長(宮本一昭) 林福祉課長。
◎福祉課長(林浩之) 質問にお答えいたします。 先ほど申し上げましたとおり、サービスを使っている方には、ヘルパーさんとか、相談員さんを通じ、漏れがないようにしていきたいと考えておりますけど、そのほか、サービスを使ってない方、単身者などもいらっしゃるでしょうから、身体障害者協会とか、社協さんとか、そういった方の協力をいただきながら、漏れがないように努めていきたいと考えております。 以上です。
○議長(宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(渕瀬栄子) 今、
スマートフォンが非常に便利になっておりまして、市長の所信表明の中にも、高齢者の方でも
スマートフォンを活用できるように講座を開設したいというのがありましたけれども、この視覚障害者の方にも、この
スマートフォンの使い方というのを、長崎県視覚障害者情報センターの方は出向いて講座を開けるということでしたので、こういう活用をしていただきたいと思うんですが、所信表明に高齢者のことを触れられておりましたので、こういう障害者の方に対しての対応というのを市長にお聞きしたいと思います。
○議長(宮本一昭) 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) 所信表明でも申し上げましたけれども、やはり選挙期間に全域回ってみまして、情報をどのように伝達するかということも大きな問題だろうと思っております。 そして、
スマートフォンにつきましても、高齢者の皆さん方で操作に非常に困っていらっしゃる方もおられると思いますけれども、これから5年後、10年後を見据えていったときには、
スマートフォンというのは、これは一つの必需品だという形で考えていかないといけないんじゃないかということで、そういう思いがございます。 そしてまた、今ご質問にありましたように、視覚障害者方々にも
スマートフォンを普及させていきたいという思いがありますので、提案ございました。こちらから出向いていってということも当然考えていかなければならないというふうに思っております。
○議長(宮本一昭) 2番、
渕瀬栄子議員。
◆2番(渕瀬栄子) 樫浦バス停の待合所のこと、それから、樫浦まで来ていないということで現場で確認していただくこと、細かいことも指摘させていただきましたので、そのことはきちんと現場確認して対応していただくことを申し上げて、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(宮本一昭) これで、
渕瀬栄子議員の一般質問を終わります。 ここで、暫時休憩します。11時10分まで。 午前11時00分 休憩 午前11時10分 再開
○議長(宮本一昭) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、4番、荒木吉登議員の質問を許可します。 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) 〔登壇〕どうも皆さんこんにちは。今回、初めて一般質問をさせていただくことになりました。よろしくお願い申し上げたいと思っております。 まず、市長はじめ職員の皆さん方の今回の新型コロナウイルス感染症対策に、また、コロナワクチンの接種ということで大変なるご苦労をおかけしますこと、感謝を申し上げたいと思っております。 それでは、私の一般質問を通告書どおり行わせていただきたいと思いますが、4項目ございます。 まず、1項目でございますが、本市の人口ビジョンについて。 本市では、少子高齢化に伴い年々人口が減少傾向にある中、国立社会保障・人口問題研究所が平成30年3月に公表した西海市の将来推移人口は、2015年から2045年までの間には44.9%の減少、そして、1万5,800人となる見込みとなっております。 その一方で、平成27年に策定された西海市人口ビジョンでは、まち・ひと・しごと創生法に基づき、2060年を目標年として、人口3万人を掲げ、人口減少対策に取り組まれています。高齢化の進行や若者の市外流出の傾向は、引き止めようのない現実であり、無力さを感じます。 そこで、具体的な施策を実行するため、改めて人口の現状分析を行い、本市の実情に応じた目標値に見直す考えはないのか、伺います。 2項目でございますけれども、高齢社会についてでございます。 全国総人口が減少する中で、総務省が令和2年9月に公表した「統計からみた我が国の高齢者」の推計によれば、65歳以上の高齢者人口は2020年、3,617万人で、75歳以上の人口は1,871万人と、前年に比べて24万人の増となっています。 今後も高齢化は進み、本市もこの問題に直面していくことから、次の生活支援について、市長の考えを伺います。 3項目ございます。まず、(1)でございます。近年、身体的機能の低下により、運転免許の更新ができない方や家族から促され運転免許証を返納される方々など、移動の不便を余儀なくされる方が増加傾向にあることから、今後の支援策について具体的な取組を伺います。 (2)でございます。高齢者の自立支援の構築に当たり、独り暮らしの見守りネットワーク事業及び緊急時の連絡体制と救援策は万全に整っているのか、伺います。 (3)でございます。市内移動手段としてコミュニティバス、
スマイルワゴンの運用が進められているが、これまでの利用状況をどのように分析しているのか、伺います。 また、上記の(1)(2)を踏まえて、市内公共交通ネットワークの再構築が早急に必要と思われますが、市長の考えを伺います。 3項目でございます。工業団地についてでございます。 西彼町風早郷のパールテクノ西海は、企業を誘致し雇用の促進を図ることを目的に、平成25年度より第1期工事として、工業用地1(2万平米)、工業用地2(2万平米)、工業用地3(3,000平米)の3区画の整備が行われ、平成27年5月から分譲が始まったわけでございます。これまで工業用地1のみが売却済みとなっています。 そこで、次の点について伺います。 2点ほどございます。(1)分譲から6年経過をしておりますが、いまだ売却が進まないのはなぜか、伺います。 (2)でございます。現在、未整備となっている第2期工事計画(3.8ヘクタール)の必要性と今後の見通しについて、市長の見解を伺います。 4項目でございます。中山間地の耕作放棄地の活用についてでございます。 本市の基幹産業である農業は、国や県の事業を活用した大型基盤整備事業の推進により、生産性の高い効率的な農業が営め、優れた農業者が創出されるようになった一方で、中山間地では狭小な農地が多く存在することから、小規模な基盤整備の推進も必要と思われます。 そこで、第2次西海市総合計画においては、今後の取組方針として、「大型基盤整備事業の対象とならない小規模な基盤整備が展開されるよう、既存の市単独事業などの制度について検証し、幅広く活用することができるよう拡充を図ります」と掲げていることから、次の点について伺います。 2点ほどございます。(1)でございます。小規模な基盤整備を推進するため、これまでどのような検証をされ、幅広く活用されてきたのか、伺います。 (2)でございます。耕作放棄地の解消に向けた多面的活用について、市長の考えを伺います。 以上でございます。 市長の答弁の後に再質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
○議長(宮本一昭) 答弁を求めます。 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) 〔登壇〕荒木議員の1問目、本市人口ビジョンについてのご質問にお答えいたします。 西海市人口ビジョンについて、具体的な施策を実行するため、改めて人口の現状分析を行い、本市の実情に応じた目標値に見直す考えはないか伺うとのご質問ですが、私は、前任期中に同様のご質問に対しまして、3万人という数にはこだわっていないと、そして、具体的な施策の実行こそが自分の使命であるという考えで、繰り返し申し上げてきたところでございます。 人口減少に歯止めをかけるためには、転出超過による社会減をいかに抑制するかが重要であると考えており、これまでも分譲宅地や農業基盤の整備、さいかい
スマイルワゴンの運行、小・中学生の学力向上、県下最高水準となる子育て支援や新規就農者支援の制度の創設など、幅広い分野において、西海市の生活満足度の向上に資する事業に取り組んでまいったところでございます。 中でも、市内全域への高速情報通信網の整備や大島地区工業団地の造成など、大きな効果が期待できる事業は完成が見通せる段階となっており、目標人口の見直しについては、それらの事業の成果も確認した上で、検討を行う必要があると考えております。 また、西海市人口ビジョンの目標値につきましては、現行の第2次西海市総合計画の基本構想へ、その推計値を基にして、計画終期であります令和8年度の目標人口を掲げておりますので、見直しの検討時期としては、第3次西海市総合計画策定時に見込んでいるところであります。 次に、2問目の高齢社会についてのご質問にお答えいたします。 まず、1問目の運転免許証を返納される方の今後の支援策についての具体的な取組を伺うとのご質問ですが、現行の助成制度としては、介護保険サービス受給者や障害手帳所持者等に対し、年額1万円を上限に実施している
交通費助成事業がございます。 また、平成31年度からは市内を4つに分けた区域内を自由に移動できるさいかい
スマイルワゴンの運行も開始しており、運転免許返納後の受皿としても活用されているところでございます。 今後の支援策につきましては、既存の施策を活用していただきながら、より広域的に移動できるよう、さいかい
スマイルワゴンにタクシーを併せた乗り継ぎについて検討してまいります。 次に、2点目の高齢者の自立支援の構築に当たり、独り暮らしの見守りネットワーク事業及び緊急時の連絡体制と救援策は万全に整っているのかとのご質問ですが、令和3年4月末現在の本市の総人口は2万6,736人、65歳以上の高齢者は1万412人で、高齢化率は38.9%、市民の3分の1以上が高齢者となっております。 また、高齢者単身世帯及び高齢者夫婦世帯は増加の傾向にあり、平成27年度国勢調査によると総世帯数1万1,455世帯のうち3,356世帯で、29.3%を占めており、高齢者世帯の見守りや緊急時の支援は大変重要であると認識しております。 市といたしましても地域の力をお借りしながら、様々な事業に取り組んでいます。 まず、1つ目は、ご質問があった安心見守りネットワーク事業でございます。 高齢者のみに限らず、障害者、乳幼児、児童・生徒、その他見守りが必要な方が、住み慣れた地域で安心して生活できるよう、市、市民、市民団体及び事業者が相互に連携を図り、地域全体で見守りを行い、早期かつ的確に対応を図るためのネットワーク体制を整えております。 現在、農協、電力会社、日本郵便、新聞配達事業者、コンビニエンスストア等の17事業所と協定を締結し、安否確認等にご協力をいただいております。 通常の業務活動の中で、見守りが必要な方の異変、または心身の状況の変化に気づいたときは市へ通報していただく仕組みとなっております。 2つ目は、緊急通報体制等整備事業で、65歳以上の独り暮らしの高齢者等に対し、急病や災害等の緊急時において適切な対応を図るため、緊急通報装置の設置を行うものでございます。 この事業は、希望する高齢者の家庭に緊急通報装置を設置し、緊急時にボタンを押すだけで、24時間365日体制で委託事業者のコールセンターへつながります。 同センターには看護師、相談員等が配置されており、日頃の体調に関する相談や、緊急時には救急車の要請、登録されている協力員や親族の方へ駆けつけ依頼を行うなど、状況に応じて対応しております。 3つ目は、介護保険の地域支援事業として実施している配食サービス事業でございます。 配食サービスは、独り暮らしの高齢者の食の確保だけではなく、安否確認も重要な役割として担っております。 現在、西海市社会福祉協議会等に委託をし、配食の際に利用者の異変に気づいた場合には、委託業者からあらかじめ登録された親族の方へ連絡するとともに、市と連携して対応を行うようにしております。 4つ目は、地域の互助活動による見守りでございます。 西海市老人クラブ連合会が令和2年度から各単位クラブに友愛委員2名を選任し、声かけ、安否確認、誘拐訪問等の友愛活動を行っております。 見守り支援の対象者は老人クラブ会員に限定されますけれども、台風や大雨の際に要支援者の安全を確認したり、集会や通いの場に姿を見せなくなった会員がいたならば安否を確認するなど、高齢者の在宅生活を支えております。 今後も、行政、地域住民、民生委員、関係機関、関係団体等と連携を図りながら、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう高齢者の自立支援に取り組んでまいります。 次に、3点目の前段、
スマイルワゴンのこれまでの利用状況をどのように分析しているか伺うについてのご質問にお答えいたします。 平成31年4月1日から運行を開始したさいかい
スマイルワゴンにつきましては、運行開始の令和元年度の年間利用者数は6,653人、1日当たり平均28人だったものが、令和2年度はそれぞれ8,540人、平均35人と順調に増加しております。 利用者の内容につきましては、年齢別では80歳代以上が3,921人、70歳代が2,502人で、全体の75%を占めております。また、男女の別では男性26.4%、女性73.6%と女性の割合が高くなっております。 利用目的につきましては、商店等への買物が最も多く36%、次いで医療機関への通院が30%で、この2つで全体の6割以上を占めております。 自宅から目的地までのドア・ツー・ドア方式であるさいかい
スマイルワゴンは、一定の評価をいただいているものの、他区域への移動に係る乗り継ぎの改善が必要であると考えており、今後、タクシーによる乗り継ぎについて検討してまいります。 次に、後段の市内公共交通ネットワークの再構築のご質問にお答えいたします。 公共交通の充実につきましては、これまでの市民アンケート結果のとおり、本市の喫緊の課題であると認識しております。 このことから、さいかい
スマイルワゴンの導入により、市民生活の足の確保を図ってまいりましたが、路線バスや定期航路などを含めた総合的な公共交通対策は、なお改善の余地があるものと考えております。 今後は、公共交通に携わる
交通事業者等と協議する場を改めて設置し、
公共交通政策の方向性を一緒になって探り、本市にとって最適な市内公共交通ネットワークの構築を目指した取組を行ってまいります。 次に、3問目の工業団地についてのご質問にお答えします。 まず、1点目の分譲から6年経過しているが、いまだ売却が進まないのはなぜかとのご質問ですが、西彼町風早地区に造成いたしました工業団地パールテクノ西海につきましては、売却予定面積約4.3ヘクタールのうち、約2ヘクタールを株式会社モトオへ平成29年3月に売却し、令和元年6月から従業員17人体制で本格操業を開始しております。 今年4月末時点では従業員が25人に増え、順調に操業されており、また、現在社員寮を建設中であり、今後、定住人口も増えるものと期待しているところであります。 議員ご指摘の、残り約2.3ヘクタール、2区画の売却が進まない要因としましては、空港や高速道路からの交通アクセスなど、企業が求める立地条件に合致しないことが大きいものでございます。 市といたしましては、これまで長崎県産業振興財団との連携を図りながら、県外企業を中心に誘致活動を展開しており、当該工業団地は延べ16者の現地視察が行われましたが、さきに述べた理由等により立地までは至っておりません。 今後は、コロナ禍における経済情勢を見極めつつ、地元金融機関などへ情報提供をお願いし、県外企業へのアピールのみではなく、県内企業の増設も視野に入れながら、できる限り誘致活動を展開してまいります。 次に、2点目の未整備となっている第2期工事計画の必要性と今後の見通しについてのご質問ですが、議員ご承知のとおり、パールテクノ西海は、本市の重要課題であります雇用創出のために計画された事業であり、雇用の場を確保するためには重要な施策と考えております。 現段階では、第1期の分譲見通しが立っていない上に、コロナ禍における経済情勢が不透明な状況にあっては、第2期分譲計画の実施は難しいものと考えております。 まずは、第1期分譲地の早期売却に向けて全力で取り組んでまいります。 次に、4問目の中山間地の耕作放棄地の活用についてのご質問にお答えします。 まず、1点目の小規模な基盤整備を推進するため、これまでどのような検証をされ、幅広く活用されてきたのかとのご質問ですが、大型基盤整備事業の対象とならない小規模な基盤整備事業につきましては、これまで市単独事業の農地等整備工事費補助金により、農地の圃場整備について助成をしてまいりました。 従来の制度では受益者2戸以上で、補助率50%でありましたが、より活用を促し、農業経営の基盤強化を図っていただき、また、将来、受益者のリタイヤ後も新たな耕作者が入作しやすい環境づくりを行うとの観点から、平成29年度以降、受益者を1戸とし、補助率を最大70%に引き上げております。 さらに、業者への請負工事だけではなく、農業者の直営施工による工事も補助の対象に加え、農業者の費用負担の軽減措置を図るなど、より利用しやすい制度へと拡充いたしました。 なお、実績につきましては、2件、64アールにとどまっていることから、今後とも周知を図り、本事業の活用を推進してまいりたいと考えております。 次に、2点目の耕作放棄地の解消に向けた多面的活用について、市長の考えを伺うとのご質問ですが、耕作放棄地の多面的活用として、オリーブやアボカドなどの新規作物の導入や普及拡大に取り組んでおり、現在、オリーブ9ヘクタール、アボカド約1ヘクタールが作付されており、耕作放棄地の解消と併せ、新たな市の特産品としての開発を期待しております。 また、畜産関係では、昨年度、市の耕作放棄地解消事業を活用し、耕作放棄地21アールが長崎県放牧場支援事業により放牧場の一部として整備されました。 そのほか、西海市未来につなぐセンダンの森プロジェクトとして市有林での試験植樹に取り組んでいるセンダンは、植林後、15年から20年で伐採、収穫が可能で家具材としても注目されており、山林だけではなく耕作放棄地解消にも有効であると考えられることから、農地法の制約に留意しながら、普及に取り組んでまいりたいと考えております。 耕作放棄地の解消は簡単に進められるものではないと認識しておりますが、オリーブ、アボカドなどの新規作物やセンダンによる所得の向上や放牧による労力軽減など、農林業の振興に直結する取組にもつながってまいりますので、今後も視野を広げ、よりよい耕作放棄地の解消策を検討してまいります。 以上で、答弁とさせていただきます。
○議長(宮本一昭) 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) ご答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきたいと思いますが、まず、人口ビジョンについてでございます。 全国的に人口減少は否めない事実でありまして、この現実を受け止めながら、新しいまちづくりに向かっていかなければならない重大な局面にあると思っております。 この人口ビジョンについては、今までもたくさん質問があったと思うんですよね。その中で、あえて今回は重大項目として私も質問をさせていただきました。 市長の答弁にありましたように、一定の理解はするものの、また、前向きに進んでいこうという気持ちも十分分かるわけでございますが、過ぎたことはあまり触れたくないんですが、ちょっと触れさせていただきたいと思います。 合併をして今16年という月日がたっております。そのときの人口から比べて、今現在、コンスタントに400名から500名の人口が減少しているのは事実なんですね。いろんな施策を講じてこられた。その中でもなかなかうまくいかなくて、そして、平成27年度に策定されました人口ビジョン、3万人。この3万人というのは、将来の全国の人口推移を見ながら決められたというようなこともあるんですが、やはり人口構成の比率、いろんなものを踏まえた中で計画をきちっとされたと思うんですね。また、いろんな人口減少対策の事業に取り組みながら進めてこられた。その中でも、この半年を見てみますと、令和2年10月から令和3年3月まで、半年の中でも239名ほど把握しておりますが、減少しております。これを1年のスパンで見ると、やっぱり四、五百人の減少がするんですね。 そういった中で、本当にこういった対策が講じられて、的中しておれば解消はできると思うんですが、なかなか改善が見られない。施策に対しての検証をしっかりとされていたのか、それに問題がなかったのか。しかしながら、そういった施策を講じていって、本当であれば、もっともっと減少したはずである。しかしながら、今何とかこういった形で食い止めているというような考え方もあると思うので、その点を含めてお伺いをいたしたいと思っております。
○議長(宮本一昭) 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) この人口減少につきましては、確かに予想している以上に進んでいるところであります。 そういう中で、いろんな定住政策、移住政策等をやってまいりましたけれども、社会的な増減の中で、どうしてもマイナスを脱することができないということで、今回の選挙戦でも申し上げてきたところでございますけれども、とにかく若い力を育て上げ、そしてまた、西海市に何とか呼び込む、数としては固まった数ではないですけれども、そういう一つ一つのプラス要素をつくっていく必要があろうかと思っております。 現在、長崎県下では、五島市が社会増というのを実現することができました。ほんのまだプラス幾らというところなんですけれども、やはりそこの社会増まで何とか持っていきたい。そして、自然減というのはどうしても止めることができないという実情の中で、社会的な増減の中でどこまでそれをプラスマイナスゼロにできるか、そして、それをプラスに上げるということが私の課題だと思っております。 今、議員がおっしゃられた、思いのほか私も早かったと思っております。それにつきましては、もっともっと定住政策をしっかりとやっていかなければならないというふうに気持ちを新たにして今考えているところでございます。それに向かってしっかりと取り組んでまいりたいというふうに思っております。
○議長(宮本一昭) 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) これは大変難しい問題だというふうに考えます。市長の言うように、やはり原点を探るというのが一番大事だと思うんですよね。 それで、令和8年度の目標人口を掲げてありますけど、そこまでの人口、第3次西海市総合計画の中でまた策定を見込んでいるということでありますが、それまでにあと5年間あるわけです。市長は3万人にはこだわらないと言われましたけれども、私はしっかりと数字にはこだわってほしいと。やはり数値目標がなくては、なかなかアクションを起こせないということもあると思うんですよね。 プラスマイナスゼロからとおっしゃっています。これも言わんとすることは分かります。今の自然減の中で、どこでそこを食い止めるか、ゼロになってはどうもこうもなりませんので、そういった中でどこで止めるか、そういったものはしっかりと今の現時点の中で数値目標を持ってやっていく、これがやはり市民の方々にもはっきりと分かりやすい状況じゃないかなと思っておりますけれども、そういった数値に関してはどうお考えでしょうか。
○議長(宮本一昭) 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) その数値目標につきましても、今後考える必要があろうかと思います。 ただ、今、自然減というのがどうしても進んでいっているという中で、社会減をプラスマイナスゼロにしたにしても、そんなに人口のカーブは変わらないわけでありまして、今やろうとしている施策が何とか軌道に乗るように、しっかりとやっていきたいと思っております。 そしてまた、今おっしゃられました人口目標というのもちゃんと立てるべきだと思っております。
○議長(宮本一昭) 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) そういったことで、しっかりと数値目標を持って、みんなで一緒に進んでいくことが大事かなというふうに思っております。 誰も経験したことのない状況で進んでいることも本当に大変なことだと思うんですね。本市では、いろんな政策的にはよい政策をされているというふうに思っているし、もっともっと成果につながってほしいと、つながっていてもおかしくないんじゃないかというような感じもするんですが、それがまだ成果につながっていない。 私自身、偉そうなことは言えませんけれども、1つ気づきを言いますが、市長は4月の選挙戦のときに、市内の政情を見ながら選挙戦を戦ってきた。そのときに、
スマイルワゴンはかなりの利用率があるんじゃないかというようなことで評価もしておられます。そういった中で、一方では情報発信、これがなかなか伝達できなかったという弱さがあるということを感じたと言われております。 私も2箇月前は普通の一般人でございました。そんな中で感じることは、やっぱり私の周囲の人たちも、なかなか情報が伝わってこないということを言われます。ただ、広報紙とかいろんなことはあるんですよ。見ているんです。でも、なかなか理解をしない。できないと。これは率直に言うと、行政がやっていることだから、あるいは一定の人やお決まりの人がやっているというような感覚があります。私もそうでした。だから、そういった気持ちがどうしても偏見的に起こってしまうというのが今の現状だと思います。 時代が本当によかったときは、それで流されてよかったと思うんですね。しかしながら、これからは一人一人、やっぱりそういった情報が伝わるような施策をしっかりとしながら、認識して理解できる環境を築き上げることも政策の一つだと私は思っております。これが私は、市長が言う市民目線だというふうに思っております。 この間、長崎新聞の中でも、松川副市長も、やはり周囲の信頼や協力がなければ駄目なんだということもおっしゃっておりました。まさにそういうことが市民全体の総力を挙げてやれることであれば、私は市長の掲げる施策がしっかりと生きてくるかと思いますが、私の意見ですが、どうお考えですか。
○議長(宮本一昭) 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) まず、情報発信の仕方でありますけれども、広報紙があって、今指摘されたように、見る人はしっかり隅から隅まで御覧になると思うんですけれども、そういう方は全体からすれば少数者じゃないかなというふうには思います。 だから、今やっている広報紙ですね、これはこれとして、紙ベースはやはり必要な部分がございます。ちゃんとしっかりと内容を深く説明することも必要でありますので。ただ、やはり市民の皆さんが、西海市は今動いているんだと、西海市の息吹といいますか、それを何とか感じ取っていただきたいというふうに思っております。今、西海市が何をやっているかということが手に取るように分かるような、そういう形をやっていかなければならないと思っております。 これからの情報というものにつきましては、どうやって見せていくか、見ていただけるか、どうやって興味を持って飛びついていただけるか、そういうことがやはり重要な部分になっていくと思いますので、そういうところはしっかりとこれから研究してまいりたいというふうに思っております。
○議長(宮本一昭) 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) そういう中で、今、市長のお気持ちをお聞きしましたけれども、やっぱりそこをしっかりと表面的に市民の皆さん方が理解いただけるような方向性を持って進んでいっていただければというふうに思っております。 続いて、高齢社会についてでございますけれども、先ほど渕瀬議員からも
スマイルワゴン等のお話があっておりました。市民の皆さん方の声を聞くと、いろんな評価があるわけです。全般的にはいい評価でいっているようでございます。 今、
ワクチン接種で活用されるようになっていますけれども、通常時に土曜、日曜的な運行はできないのかというのをよく聞きます。普通、一般的には土日休みの企業さんが多いんですけれども、市民の皆さん方は様々な中で動いていますので、土曜も日曜も関係ないということであります。そういった中で、いかに公共のバスやタクシーを利用しながら、市内公共交通ネットワークの利便性向上に努めていただいて、やはり日常生活をしっかりと、ストレスのない状況にあるシステムづくりと、先ほどありました、町外を越えていく、あまりその利用者はいないということでありましたけれども、利用される方々はその都度に料金が発生する。そして、帰りの待ち時間に、時間差があって、その間に大挙して待つわけなんですけれども、寒い中、暑い中というのが非常に高齢者の方々にはこたえてまいります。そういった中で、仕方なく公共のタクシーやバスを使うということがあるそうです。結果、帰ってきたら、その交通費が非常に大きくなっていて、年金暮らしの方々には負担が大き過ぎるというような声も聞くんですが、これもあわせて、そのシステムづくりと負担軽減という策を考えていらっしゃるのか、お聞きします。
○議長(宮本一昭)
さいかい力創造部長。
◎
さいかい力創造部長(村野幸喜)
スマイルワゴンの利活用の部分につきましては市長が答弁したとおりでございますけれども、確かに議員ご指摘のとおり、土日の運行については今のところ行っておりませんし、そういったお声をお聞きすることもございます。ただ、交通事業者との協議の必要があることでもございますので、この部分については、まだ協議が調っていないという状況でございます。 それから、高齢者等、交通弱者といわれる方の移動について、今後のネットワーク、それから、負担軽減の部分ですけれども、市長も申しましたとおり大変難しい問題で、私ども交通事業者と共に悩んでいるところではございますけれども、何とか1つずつ解決していかなければいけないという思いはあります。ですので、改めてそういった協議の場を設けまして、西海市に合った公共交通のネットワークをつくり上げていきたいなというふうに考えております。 あと、負担軽減の部分につきましては、先ほど申しましたように、
スマイルワゴンの300円が安いか高いかというところになるとは思うんですけど、なるべく負担軽減となるように考えておりますので、そこについては今後の推移も含めてご理解いただきたいと思います。
○議長(宮本一昭) 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) 土日の運行なんですけれども、さきに担当が答弁させていただいたのは、実は担当のほうのそういう情報というか、状況というか、交通事業者との絡みをちょっと聞いておりましたので、そこを先に言ってもらってからというふうに思いました。 土日の運行につきましては、本当にこれはやらなければならないという思いはあります。ただ、今担当からも言ったように、交通事業者との調整が非常に難しい面もございまして、そこの調整がどうしても必要だということがあります。これはあまり利便性というのを追いかけていきますと、今の事業者が成り立っていかないというようなことも出てまいりますので、そういう中で、最終的に西海市をよくしようというふうな共通認識の下でこれはやっていかなければならないと考えておりますので、そういうところは議員がおっしゃられたような利便性を高めながら、そしてまた、市民の皆さん方の負担軽減になるようなこともしっかりと考えていきながら取り組んでまいりたいというふうに思っております。
○議長(宮本一昭) 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) ありがとうございました。重々お気持ちはお察ししましたけれども、本当に行動力で進めていただきたいというふうに思っております。 それから、団塊の世代の方々が後期高齢者となることを迎えてくるようになりますが、今、運転免許証の返納という形で、なかなか免許更新が通らないとか、いろんなことがあって、免許を返納すると、今日までは高速運転でやっていた状況が一挙に低速運転という形になるわけですね。例えて言いますと、我々が
スマートフォンを使う、そういった中でギガ契約をして、動画を見ていて、そして、ギガ契約をオーバーしてしまうと速度ダウンしてしまう、そういった経験があられると思うんですけど、そのストレスそのものなんですよね。そういったものが高齢者の皆さん方には毎日ストレスが続くことになって、体の異変が起こるというようなことがあります。 私の知っている中で、返納のときは何も問題はなかったんですが、数箇月後に会うと、体の異変を感じた、そういった方々もおります。それがたまたまそういった時期にあったのか、それが原因でそういう形になったのかということは因果関係は分かりません。しかしながら、少しでもそういった引き金になるような要素があるんじゃないかということ。こういったことも、これから後期高齢の皆さん方を迎えるに当たって、本当にこの問題を未然に防ぐ、できるだけ未然に防ぐ。いろんな緊急医療体制等をされておりますけれども、その中でもまた特化したこの問題を未然に防ぐためのケア対策ということをお伺いしたいのと、返納時の特典とか、何か優遇策はあるのか、お聞きしたいんですけど。
○議長(宮本一昭) 市民環境部長。
◎市民環境部長(今村史朗) 運転免許証の返納者に対する特典といいますか、助成事業として挙げられますのが、市の補助団体であります交通安全協議会のほうになりますけれども、その協議会が、免許証の返納者のうち、運転経歴証明書というものの発行を受けている方もいらっしゃるということで、その受けた方からさらに申請があった場合に手数料の1,100円、満額を助成しているという事業がございます。 以上でございます。
○議長(宮本一昭) 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) ありがとうございます。後期高齢を迎えるに当たって、たくさんのいろんな諸問題が出てくると思います。そういった形の中でもよろしく進めていただきたいというふうに思っております。 それから次に、工業団地についてでございます。 第2次西海市総合計画の中で、誘致企業による雇用者数の累計で、目標が平成33年の--令和3年と思いますけど、600人とあります。そこの中で、パールテクノ西海は今3区画あるんですけれども、その区画ごとの当初の予定雇用数、また、どの期間をもって雇用の確保をするように計画されていたのか。まだ1企業しか来ていませんけれども、難しいでしょうけれども、当初の計画はあったと思います。 それと、今、モトオさんの話がありましたけれども、5年間の中で地元より40名の雇用を確保するというようなこともありましたので、そういったことも含めて、状況をお願いいたします。
○議長(宮本一昭) 企業立地課長。
◎企業立地課長(朝長新吾) お答えします。 パールテクノ西海につきましては、100人雇用ということで計画を掲げておりまして、第1期分譲の完了を平成29年で当初見越しておりまして、平成30年に第2期の分譲に着手する見込みでございましたが、今のところまだ1社しか分譲しておりません。こういう状況です。 以上です。
○議長(宮本一昭) 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) なかなかこの問題は、どれにしても大変な時期を迎えている中で、大変かと思うんですよね。ただしながら、計画に対してはかなりの遅れがあると思います。 市長の施政方針の中で、早期分譲については県の産業振興財団と連携を密にしながら取り組んでまいりますということを言われておりましたけれども、捉え方としては、今から密なのかという感覚もあるわけでございます。そうじゃないとは思うんですけれども、この工業団地はいろいろと経緯があります。その中で、雇用の創出を図るため、誘致のための整備が行われて、分譲開始から6年経過しました。本当にこれは進展が見られない。これは一般企業にとったら致命的な損害であると思います。市民の皆さんは、地元で働く喜び、その場ができるんだなということで、自分や、あるいは子供たちの働く場ができるということで、望んで待っていたんですけど、待てども一向に期待が持てない状況に落胆をしているところでございます。 そんな中で、貴重な財源を使い進めてこられたこと、これは市民の腹立ちはいかばかりかと察するんですが、それはどうお感じになりますか。
○議長(宮本一昭) 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) この工業団地の企業誘致につきましては、これまでもずっと積極的に取り組んでまいったところでございますけれども、これまで16者の視察というのがあったわけでございますが、それも一つとして結びつかなかったというのはあります。その原因というのは、本当に弁解がましいというふうに思われるかもしれませんけれども、県外の企業さんから見ると、非常に自分たちの立地条件と合わないというようなところにどうしても大きな問題があると自分は思っております。 そういう中で、答弁の中でも申し上げましたけれども、これは県外だけじゃなくて、県内の事業所も視野に入れながらやっていかざるを得ない。やっていかなければならない。今、社会情勢を見たときに新たに大きな製造業で、地方に分散する形もありますけれども、そういう中でも利便性のいいところを選択されるというような傾向がございます。 そういう中で、県外にとらわれず、県内のほうも、金融機関との連携を持ちながら情報交換して、金融機関のほうが県内事業所の方向性等は大体分かりますので、そういう面での連携を密に取ってまいりたいと思っておりますし、また今度は新たな産業として、今あそこに残り2ヘクタールあるんですけれども、それを大きなままじゃなくて、もう少し区分できないか。そして、今度はいろんな職種、もともとこれは製造業というのを視野に入れた工業団地と思いますけれども、そういう業種も多岐にわたった形の中で考えていく必要があろうかと思っております。 いずれにしても、これは喫緊の課題でありますので、引き続き頑張ってまいりたいというふうに思っております。
○議長(宮本一昭) 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) まさに、本当に喫緊の課題でございます。このパールテクノ西海は、市のコマーシャルの中では、情報の中では、災害に強く、広大な自然が売り物であるということ、これからの時代を担っていくには非常にふさわしい場所だと思うんですね。 ただ、先ほど県の産業振興の中で連携を組んでいくということであったんですけれども、これは本当に先ほども言った貴重な財源を使ってやっております。本当に自分たちの財産ですから、もっとしっかりと市から本腰を入れて推進をかけていく、これも一つの手ではないかなというふうに思うわけです。 これから西彼杵道路の整備が進んでくると思うんですよね。やっぱりこういったものはチャンスとなる可能性があります。西彼杵道路計画検討委員会は、大串-白似田間を最優先区間として県に提言をしております。そういった中では、本当にチャンスといえる大事な局面を迎えると思うんです。これを見逃したら本当に大変なことになると思うので、そういったことも含めながら、西彼杵道路建設と並行して産業発展の基盤を整えるために、まだまだ未整備か所のインフラ対策があります。そういったものにしっかりと全力で着工に当たり、取り組んでいただく必要があると思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
○議長(宮本一昭) 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) 西彼杵道路につきましては、やっとめどが立ったということで、今回の工業団地につきましても物すごくプラスになる部分でありまして、これは本当に大きな期待がございます。 いずれにしましても、西彼杵道路が完成するのはかなり先のことであるということもございますけれども、しかし、ここには道路が来るんだということですよね。企業さんから見ても、先行投資として見合うだけの価値があるというものをしっかりとこちらも主張してまいりたいというふうに思っております。
○議長(宮本一昭) 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) 本当に早期にそういった施策を出していただいて、逆に、2期工事の計画がありますけれども、その必要性を私聞きましたが、やはり西彼杵道路に沿ってしっかりとやれれば、私は逆に造成をしなくて、その土地自体をしっかりと企業が提供してくれというような状況になると、少しでも市の財源を食い潰すことがないような状況ができる。これも絶対というわけじゃないですけど、そういう見込みもあると思います。そういった中でしっかりと進めていただければというふうに思っております。 それでは、最後の耕作放棄地についてでございますけれども、耕作放棄地の解消対策として、解消面積が累計で、これも目標的に平成33年--令和3年でございますが、523ヘクタールというような目標がありますけれども、今現時点では放棄地はさらに増えているんじゃないかと。だから、そういった状況を踏まえて、今の状況はどれぐらい増えているのか、教えていただければと思います。
○議長(宮本一昭) 現在の耕作放棄地の面積ですか。 (「はい、そうでございます」の声あり)
西海ブランド振興部長。
◎
西海ブランド振興部長(辻野秀樹) ただいまのご質問でございますが、耕作放棄地につきましては、恐らくまだ増加の傾向にはあろうかと思います。しかしながら、その一方で、農業委員会によります非農地通知の制度の活用ということで、農地として今後利用が見込めない土地につきましては、山に戻すというようなことも進められておりまして、耕作放棄地につきましては増加傾向にはあろうかと思いますが、現在計画をしております大型の基盤整備事業等によりましても、若干耕作放棄地の解消策にはつながっていっておりますので、何とか耕作放棄地の増加を抑制したいということで考えております。 以上です。
○議長(宮本一昭) 4番、荒木吉登議員。
◆4番(荒木吉登) 回復すべき地帯と、山林原野に戻すということで計画をされております。その中で、中山間地、狭小な農地で営めるような農業体制を、大型事業だけじゃなくて、そういったものを進めてほしいと思うんですが、私自身がちょっと感じることなんですが、基盤整備される圃場、あるいはそのままの圃場を生かした中で、ほかの仕事をしながら農業を営むということ、いわゆる兼業農家ですけれども、今までもありましたが、兼業でやりたいという農家の方というか、勤めの方で結構聞くんですけれども、そういった中で、これからの生産性の向上と差別化を図って、新しいスタイルに変えた兼業農家ができないかというふうに思います。それを伺います。
○議長(宮本一昭) 辻野
西海ブランド振興部長。
◎
西海ブランド振興部長(辻野秀樹) ただいまの兼業農家に関するご質問でございますが、兼業農家の方も市の農林課で持っております農業振興の補助金は十分活用ができますので、ぜひご活用いただきまして、それと、土地の取得等につきましても、農地中間管理事業の制度がございますので、そういったところを十分ご活用いただければと思います。そして、私どもも県やJAさん等と連携を取りながら支援はできるものと思っておりますので、ぜひご活用いただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(宮本一昭) 時間です。これで、荒木吉登議員の一般質問を終わります。 ここで、暫時休憩をいたします。13時10分まで。 午後0時10分 休憩 午後1時08分 再開
○議長(宮本一昭) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、13番、渡辺督郎議員の質問を許可します。 なお、13番、渡辺督郎議員の一般質問において、資料を映写しての質問を許可しておりますので、報告します。 13番、渡辺督郎議員。
◆13番(渡辺督郎) 〔登壇〕皆さんこんにちは。眠くならないように頑張っていきたいと思います。新・眞濤の会の渡辺督郎です。 私はこの4年間、一般市民の立場から西海市議会を見ていました。市民と市議会の間にある距離感を感じていました。午前中の同僚議員の一般質問の中でも同様のことが言及されていましたが、杉澤市長も今議会冒頭の所信表明の中で、市の情報発信の弱さのことに言及しておられました。 先日の選挙戦を通じて、
スマートフォンなどネット環境下にある世代に西海市の政策が十分に伝わっていなかったことに驚いたとのことです。私が市議会、西海市政に感じていた距離感そのものだと思います。市長が言われたように、情報発信の出し方、見せ方が重要であり、また、市民生活に寄り添った市議会の在り方が必要であると感じています。私は市民生活に寄り添いながら、西海市政がこれから進んでいく道、最良の道を見誤らないように市議会議員としてしっかり議会活動に努めてまいります。 また、私は地域づくりNPO法人の代表として地域づくりに邁進してまいりました。移住者も増え、県内では注目される成果も出てきています。そういった視点からも、西海市政に対してアイデアを出し、提言をしていきたいと思います。西海市がこれからますます輝ける市になるように、市民が誇れる西海市になるように、私なりに全力投球で貢献していく所存ですので、よろしくお願いします。 それでは、質問に入ります。 1項目め、茨城県境町方式の子ども食堂の取組について。 茨城県境町では、アプリ「ごちめし」を通した第三者からの寄附や、ふるさと応援寄附金を活用し、町内飲食店が子どもへのお弁当を無料で提供する境町こども食堂という取組が行われています。子どもたちの成長を地域全体でサポートし、かつ、コロナ禍における市内飲食店への支援にもつながる境町方式の子ども食堂を西海市でも取り組む考えはないか伺います。 2項目め、地域資源の生かし方についてです。 (1)大瀬戸町瀬戸羽出川郷のホゲット石鍋製作遺跡が国の史跡名勝天然記念物に指定されてから今年で40年を迎えます。そこで、ホゲット石鍋製作遺跡国指定40周年記念シンポジウムを開催するお考えはないか伺いたいと思います。 (2)現在、ホゲット石鍋製作遺跡で崩落が発生したため、遺跡への立入りが禁止されています。崩落の状況と今後の対策について伺います。 (3)西彼杵半島に分布する石鍋製作遺跡の発掘が進んでいるとともに、他方で開発工事のために石鍋遺跡の破壊についても報告されていると聞いています。遺跡の保護についての対応はどうなっているのか伺います。 (4)西海町中浦北郷の西彼杵半島猪垣基点が作られてから来年で300年を迎えます。そこで、シシ垣サミットを開催するお考えはないか伺います。 (5)西海市内の山中に希少野生動植物種に指定されている鳥類ヤイロチョウが毎年飛来してきていることを確認しています。保護活動や教育活動に取り組む考えはないか伺います。 (6)大瀬戸町雪浦地区の海岸で採れる長崎ヒスイが盗掘される事例が見られます。長崎ヒスイの保護について取り組む考えはないか伺います。 3項目め、雪浦川河川浚渫工事に係るうしろの浜の砂浜の保全について。 昨年度より開始されました県事業による雪浦川河川の浚渫工事が、外洋に位置するうしろの浜(雪浦海浜公園)の砂浜に及ぼす影響について、砂が河川側に移動し、砂浜が痩せて消滅するような事態にならないか憂慮しています。砂浜保全のための対策について、長崎県に要望するお考えはないか伺いたいと思います。 以上、前向きな答弁をお願い申し上げます。
○議長(宮本一昭) 答弁を求めます。 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) 〔登壇〕渡辺議員の1問目、茨城県境町方式の子ども食堂への取組についてのご質問にお答えいたします。 ご提案の子ども食堂の取組につきましては、直接、茨城県境町に確認したところ、昨年の学校臨時休校のときに、給食を食べられなくなった子どもたちを支援しようと始めたとのことであります。 事業の内容は、町が飲食店に委託し、各店1日10食の弁当を子どもたちに無償で提供、利用者は店頭で弁当を受け取るもので、高校生以下なら誰でも利用できます。 基本的に毎週土日の実施でありますが、学校の臨時休業期間や夏休み等の長期休業においては毎日実施しており、現在登録している飲食店は15店舗、各店の在庫はアプリによって確認できるようになっています。 令和3年度における予算額は、飲食店への委託料及びアプリの使用料830万1,000円、財源は、ふるさと納税とアプリや各飲食店に設置した募金箱による寄附金でありますが、寄附金はあまり多くは望めない状況とのことでありました。 現在、西海市においても、民間の企業・団体により、子ども食堂が既に開設されたり、新たな開設の動きがあったりしております。 これらは、ふだんコンビニの弁当で夕食を済ませたり、寂しく一人で食事をとったりしている地域の子どもたちのために、地域の人たちが食材を持ち寄り、協力して調理をし、子どもたちの健全な育成につなげようという地域愛からの動きであり、このような自主的な活動を尊重していきたいと思っております。 一方、コロナ禍における飲食店への主な支援といたしましては、年末年始の市内消費喚起のため実施したさいかいほっと券プレミア100や営業時間短縮協力金があります。 具体的には、昨年12月から本年3月14日までの間、市内加盟店全店で使用できる共通版に加え、より厳しい状況にある飲食店を支援するため、初の試みとして飲食店でのみ使用できる専用券も発行したほか、長崎県の要請により、1月20日から2月7日までの19日間、営業時間短縮や休業に協力した市内飲食店に対し、1店舗当たり協力金76万円を支給するなど、手厚く支援をしてまいったところでございます。 今年度もさいかいほっと券の発行を予定していることから、引き続き、飲食店の支援につながっていくものと考えております。 子ども食堂のように継続が必要な事業につきましては、コロナ禍における市内飲食店への経済的な支援という視点ではなく、子どもの貧困対策として、現在、開設または開設予定の民間の子ども食堂の活動の状況等を十分に把握しながら、本市の特性に応じた支援に努めてまいります。 なお、2問目の1点目から4点目及び6点目につきましては、教育長から答弁させていただきます。 次に、2問目の地域資源の生かし方についての5点目、希少野生動植物種に指定されている鳥類ヤイロチョウの保護活動や教育活動に取り組む考えはないかとのご質問ですが、ヤイロチョウは長崎県レッドリストにおいて最高ランクとなる絶滅危惧IA類と位置づけられており、生態としましては、常緑広葉樹林に生息し、樹冠により日光が遮られるような鬱蒼とした天然林と、渓流が流れるような環境を好むようです。 ヤイロチョウにつきましては、まずは実態の把握が必要であると考えておりますが、希少種の保護に関しましては、乱獲や人が入ることでの環境の変化を防止するため、生息域や繁殖地の情報は秘匿とするなどの配慮が必要とされております。 また、ヤイロチョウの行動圏を考慮しますと、本市と隣接する長崎市も含めた西彼杵半島にわたる生息も考えられますので、保護及び教育活動につきましては、県の自然環境課や専門家と一体となって検討してまいりたいと考えております。 次に、3問目の雪浦川河川工事に係るうしろの浜の砂浜の保全についてのご質問にお答えします。 大瀬戸町雪浦地区のうしろの浜における砂浜保全のための対策について、長崎県に要望する考えはないか伺うとのご質問ですが、現在、長崎県が実施している浚渫工事については、平成26年9月に策定されました雪浦川水系河川整備基本方針及び平成29年1月に策定されました雪浦川水系河川整備計画に基づく治水事業として、昨年度から引き続き、2件の浚渫工事が施工されております。 これは、雪浦地区に居住する市民の生命と財産を河川災害から守る事業であるため、市としても早急に推進していく必要があるものと考えております。 議員ご質問の河床掘削による砂浜への影響につきましては、今年度、砂の動きに関するシミュレーション及び対策検討について実施予定と県北振興局より回答を受けておりますので、市の大切な自然資源であるうしろの浜の砂浜保全について、長崎県に対し要望してまいります。 以上で、答弁とさせていただきます。
○議長(宮本一昭) 教育長。
◎教育長(渡邊久範) 〔登壇〕渡辺議員の2問目、地域資源の生かし方についてのご質問にお答えします。 まず、1点目の国の史跡に指定されてから今年で40年を迎えるホゲット石鍋製作遺跡の国指定40周年記念シンポジウムの開催についてのご質問ですが、国史跡指定40周年を記念し、令和3年3月7日にホゲット石鍋製作遺跡探訪ツアーを計画しておりましたが、コロナ感染症拡大防止のため、やむなく中止いたしました。 そのため、今年度はふるさと発見講座の一環として、コロナ禍の状況を踏まえ、現在、リモートによるシンポジウムが開催できないか検討しているところです。 今後、考古学や地質学の研究者へ具体的な企画、構成についての意見を求め、基調講演や研究報告の依頼についても調整していきたいと考えております。 次に、2点目の崩落が発生し立入りが禁止されているホゲット石鍋製作遺跡の崩落の状況と今後の対策についてのご質問ですが、本年3月に国指定史跡のホゲット石鍋製作遺跡の第6工房で落盤を確認したため、現在、立入りを禁止し、関係機関の協力を得ながら調査を進めております。 具体的には、5月14日に地盤工学及び防災工学専門の長崎大学の教授、長崎県学芸文化課の担当者とともに現地調査を行い、第6工房の東側壁面は風化が進んでおり、全体的に崩落する危険性があることを確認しました。 また、6月2日に今後の対応について、文化庁とリモートで協議したところです。 今後、専門業者に対策方法などを提案いただき、文化庁の指導を受けながら、第6工房の保護に努めてまいります。 次に、3点目の開発工事のため石鍋遺跡の破壊も報告されていると聞いているが、遺跡の保護についての対応はとのご質問ですが、本市では文化財の保護に当たっては、大規模開発のみならず、一般住宅程度の小規模工事についても都度、周知の埋蔵文化財包蔵地や国、県、市の指定文化財に該当または隣接しないかの照会を事業者から行っていただき、状況によっては事前協議や工事立会いなどを行いながら、保護に努めております。 なお、埋蔵文化財の保護に関しましては、新たな遺跡などを発見した場合には、発見者は文化財保護法に基づき、遺跡発見の手続を行う必要があります。 そのため、照会があった場所が周知の埋蔵文化財包蔵地や文化財指定地以外でも、遺跡などと思われるものを発見した場合には必ず連絡していただくように事業者にお願いしております。 しかしながら、発見者が遺跡発見の手続を行わない場合や、遺跡と気づかないままに工事等で破壊してしまう可能性はあります。 市内には、まだ未発見の遺跡もある可能性があることから、事業者や地権者に遺跡と思わしきものを発見した場合の手続について、市広報紙や市ウェブサイトで協力を呼びかけながら、引き続き、市内の遺跡の保護に努めてまいります。 次に、4点目の西海町中浦北郷の西彼杵半島猪垣基点が作られ、来年で300年を迎えることから、シシ垣サミットを開催する考えはないかとのご質問ですが、平成26年にシシ垣ネットワーク主催で既に第7回シシ垣サミットin西海が西海市では開催されたこともあり、シシ垣サミットの開催は考えておりません。 しかしながら、西彼杵半島猪垣の基点石について、基点石に刻まれた文字が地衣類の付着などにより判読できない状況となっていることから、本年度、基点石のクリーニング、剥落防止処理、地衣類付着防止処理及び周辺樹木の伐採を実施し、猪垣の保存及び環境整備に努めてまいります。 次に、6点目の大瀬戸町雪浦地区の海岸で採れる長崎ヒスイの保護についてのご質問ですが、雪浦海岸の長崎ヒスイについては、50年ほど前の水石ブーム以降、関心を持たれる方が増え、一時期は業者による採取も行われたらしいということを伺っております。 この長崎ヒスイの保護につきましては、西海市文化財保護審議会で西海市指定の文化財候補となっていることから、長崎ヒスイを含む岩石がある土地所有者と協議を行っております。 保護及び活用方法につきましては、西彼杵半島の地質について長年、調査研究を行っており、雪浦海岸でマイクロダイヤモンドを発見された熊本大学の西山教授などの指導を仰ぎながら研究してまいります。 以上で、私の答弁とさせていただきます。
○議長(宮本一昭) 13番、渡辺督郎議員。
◆13番(渡辺督郎) 再質問させていただきます。順不同で3項目めから先に質問します。 雪浦川河川浚渫工事に係るうしろの浜の砂浜の保全についてなんですが、これについては、書画のほうをお願いします。これが雪浦川になります。見て分かるように、これは引き潮のときなんですけれども、砂が堆積しているというのは見てよく分かることなんですが、言われるように、浚渫しないといけないという状況は、我々も認識はしております。 ただ、雪浦川のこの整備に関しては、平成27年に雪浦川水系河川整備計画検討委員会というのが設置されまして、長崎市、西海市、有識者、住民代表、団体等で組織された委員会が設置されて、この整備計画についてはいろいろと協議がなされていました。 そのときに、この委員会の最後の要望といいますか、この工事が長期にわたる工事になると当時聞かされたんですけれども、恐らく30年ぐらいにわたって雪浦川の河川整備がされていくということだったんですが、河川整備については、工事については、地域住民の合意形成を図った上で進めてくださいという要望を委員会のほうから出されたと認識しておりますが、今回、急に区長会にも通達がなくて始まったことでちょっと我々も驚いて、実は個人的にというか、地域住民が動きまして、県のほうと協議をした経緯があります。 これがそのときの経緯の、同僚議員の渕瀬議員も入っていますけれども、これは雪浦、龍の口のところでみんなで協議をしまして、こっちのお二人は、県北振興局の職員の方だったんですけれども、このときに協議をしたときに、ちょっと我々、驚いたことがあります。というのは、前の検討委員会のときからうしろの浜が痩せていくことに関しては非常に地域が懸念しておったわけですけれども、そのときから浚渫した砂を外に出さずにうしろの浜の砂浜のほうに持っていってもらえないかという要望はかなり住民のほうから出たんですが、なかなかそれがかなわず、今回もこの1月26日のときの協議の場でもいろいろと砂を出さずにうしろの浜のほうに持っていってもらえないかということで大分要望したんですが、これは全部大島のほうの埋立てに持っていかれております。 そもそも雪浦川なんですけれども、誰でも分かることだと思うんですけれども、山から砂が落ち、雨が降って落ちてきて川に行って、海に砂は流れていくと思うんですけれども、雪浦川は特殊で、満ち潮のときに4キロ上流まで海水が入ります。なので、一旦砂は外に、海に出るんですが、潮の満ち引きで戻されて、砂が戻ってくるという状況が確かにあるようです。 そういう状況があるんですが、そこら辺の状況をきちっと調査してほしいということで、今回、県のほうも漂砂調査の予算をつけてくれております。 そこでちょっと、そのときも驚いたのは、担当は河川課だったんですけれども、河川課は河川のことしか考えてなくて、海洋のうしろの浜は港湾というか、外のほうになるんですけれども、河川整備のことしか考えてなくて、砂浜のことは全然そのときの担当者は全然考えていないという状況がありました。 せっかく河川整備計画検討委員会が設置されていろいろな意見が出たにもかかわらず、担当者が変わっていくんでしょうけれども、我々の当時の要望だったりとかが生かされていない状況が続いています。 そこら辺で、今回のこういった、ぜひ県のほうに要望していきたいと思って、今回質問をさせてもらったんですけれども、ちょっともう一つ、これが昭和60年ぐらいなんです。うしろの浜の砂浜です。これが現在の砂浜です。見て分かるように、国道側は以前えぐられて、ブロック工事というんですか、波で洗われた経緯があって、これこそ、うしろの浜の砂浜が痩せてきている状況だと思っています。 これは去年の8月なんですが、大潮のときなんですけれども、潮がほとんどこの防波堤にぶち当たるぐらいに上がっていきます。 こういう状況なので、我々はウミガメも観察しているんですけれども、これが2年前に上陸したときのウミガメの足跡です。防波堤にぶち当たりながら、産むところを探すんですけれども、産めなくて、やっぱり潮が洗うというのが本能的に分かるんだと思うんですけれども、こうやって防波堤沿いにずっと産むところを探すんですけれども、産めずに海に戻るという状況が近年続いております。最後にふ化を確認したのは2017年、5年前になります。そういうことで非常に雪浦が、うしろの浜自体も痩せていっているというのは、これを見ても分かると思うんですけれども、ぜひ今回、いい回答というか、一緒に市のほうも県のほうに要望していただけるということなので、そこら辺のもう一度意気込みを市長聞かせていただけませんか。お願いします。
○議長(宮本一昭) 杉澤市長。
◎市長(杉澤泰彦) 今の写真のほうで、今改めて確認させていただきましたけれども、私ももう何十年とあの場所を車で通っていて、私も崎戸大島というところで砂浜があったところですので、十分興味を持って、関心を持って見てまいりました。確かに以前と比べて砂浜が痩せてきているなという感じはしております。 そして、やはりウミガメがそういう産卵の場があったということは、本当に私も知らなかったんですけども、やはり自然環境がかなり生き物にとって、だんだん環境が悪くなってきているのかなというのは、今日改めて感じたところであります。 私のほうも以前、大崎高校の前はきれいな砂浜があったわけでありますけれども、あれが浚渫によってなくなってしまったというような苦い思い出もありますので、西海市の本当に大切な自然の資源でありますので、答弁でも申し上げましたように、長崎県に対してしっかりとご一緒に要望してまいりたいというふうに思っているところでございます。
○議長(宮本一昭) 13番、渡辺督郎議員。
◆13番(渡辺督郎) ありがとうございます。 もう一つ、これがつい2日前のうしろの浜で、これは地元のサーファーももちろんなんですが、長崎県下のサーファーたちが集まってくれまして、ビーチクリーンにボランティアで取り組んでくれました。今、雪浦は、雪浦ニューツーリズム協議会というのを立ち上げて、我々は雪浦ウィークというイベントをやっていますが、年1回のイベントから、年間を通したイベントにということで、雪浦マンサンドイヤー事業に取り組むんだということで、今、取り組んでおります。これも我々のうしろの浜は観光資源、地域資源の最たるものです。県下からもこれは80名ぐらい集まってくれました。もちろん地元の子たちもたくさんです。 そうやって、地域住民が主体的に取り組んできている事業ですので、ぜひ、うしろの浜の前に、テトラポットじゃないですけど、消波ブロックを置くような公共工事にならないように、新たな近自然工法といいますか、観光地らしくなるような、消滅しないような、新たな公共工事を呼び込むというんですかね、そういうような取組にならないかと私は思っておりますので、これは本当に私も動きますので、市長何とぞよろしくお願いしたいと思っております。 それでは、2番目の1項目めのほうに行きます。 これは茨城県境町のこども食堂の件なんですけれども、市長の答弁の中では、市内に子ども食堂を新たに開設する動きがあったりしているということなんですけれども、どれぐらいの子ども食堂ができそうな動きになっているのか、ちょっと教えてください。
○議長(宮本一昭) 浅山こども課長。
◎こども課長(浅山康成) ただいまのご質問にお答えします。 市内における子ども食堂の動きですけれども、今年の2月に101カレッジの101わんさか食堂というのが1つ開設されています。月1回、毎月第4土曜日の活動です。 それからもう一つが、ジスコホテルのほうで、子ども食堂inジスコホテル西海というものが6月から開催される予定となっています。今月27日が初回になろうかというお話しです。 それからもう一点、こちらのほうはまだ活動を開始しておりませんけれども、12月を予定して、開催に向けて動いている団体があります。対象を独り親世帯の子どもに限った形で開催したいと。当面はフードバンクのような形でするということで、以上、西海市内で3件の、既に開設されたものも含めて、今後開設される予定も含めて3件の動きがあっております。 以上です。
○議長(宮本一昭) 13番、渡辺督郎議員。
◆13番(渡辺督郎) ありがとうございます。その3件というのは、ジスコホテルは大瀬戸町にありますよね。わんさか食堂はどちらなんですか。
○議長(宮本一昭) 浅山こども課長。
◎こども課長(浅山康成) 101わんさか食堂のほうは、西彼町の亀浦郷になります。
○議長(宮本一昭) 13番、渡辺督郎議員。
◆13番(渡辺督郎) ありがとうございます。 西海市のいわば特徴といいますか、午前中もいろいろ話があっていますが、人口が固まっているところは少ないというか、広がっているというのが西海市の特徴だと思うんですけれども、境町方式で面白いと思ったのは、既存の食堂を使うということで、例えば、崎戸町にも食堂はあるでしょうし、大崎にもある。西海町にも、西彼町、大瀬戸町、各ところにあるそういった食堂、レストラン等に協力をもらって、無料のお弁当を提供してやるということで、西海市の現状に合うようなやり方だと私は非常に感じたんですけれども、どうしても子ども食堂というと、数件というんですかね、どうしても偏りが出てくると思うので、もしこの西彼町亀浦郷だったり、大瀬戸町だったりというのはそこでいいんでしょうけれども、それ以外の地区について、こういった境町こども食堂のやり方が非常にスマホのアプリを使って簡単に、言えば申請できるんですかね、やり方が面白いなと思ったんですけれども、どうしても子ども食堂というと、貧困だったりとか、何となく隠してしまうというか、本当に支援の必要な子どものところが来てくれないというようなことも子ども食堂などでよく聞くんですけれども、この境町方式だと、普通のレストラン、食堂に置いてあるので、普通に行くことができ、入りやすいというんですかね、子ども食堂とそこにあると、入りたくても入れないというか、何となくそういうことがあると聞いていますので、こういう今動きのあるところはところとして、ちょっとそういう地域、そこじゃないところで、協力してもらえるような食堂なり、レストランなりに協力してもらって、無料のお弁当配付を子どもたちにしてあげるというのは、非常にいいことだと思うんですけれども、そこら辺の考えはないでしょうか。
○議長(宮本一昭) 浅山こども課長。
◎こども課長(浅山康成) ただいまご指摘がありましたように、子ども食堂の問題点としては、本当に支援が必要な子どもだけではなくて、お店でそれを本当に支援が必要かどうかというのはなかなか判断が難しいところになるわけですよね。境町にお伺いしたところ、やはりそういったお店で区別はできないので、来られた子全てにお弁当を無料で配付しているといったような状況だというふうにお伺いしています。これに対して事業費も830万円程度かかっているというふうなことで、するのであればもっと重点的に貧困の子どもたちに支援を届けられるような方法が望ましいんじゃないかなと。公費を投入するのであればですね。通常の子ども食堂というのは、民間の中から自発的な活動として出てきたものですから、そこにはほぼ公費が投入されておりませんので、誰でも来てくださいという形で全然構わないと思うんですけれども、公費を投入するとなると、やはりそのあたりの問題が出てくるのかなというふうに感じております。 以上です。
○議長(宮本一昭) 13番、渡辺督郎議員。
◆13番(渡辺督郎) 言われることは分かるんですけれども、財源はふるさと納税なんかを活用しているということなので、そこら辺で、子ども食堂に対する理解を呼びかけるとか、そういうことで財源のほうも協力してもらえるような形でやれば、可能性というか、地域の子どもたちを地域でということで、育てるというのは大事なことだと思いますので、今既存の、今ある民間の方々の動きも見つつ、ぜひそこら辺も検討してもらえればと思っております。 また、現在のコロナ禍で言えば、食堂、レストラン等はかなり困っているところもあると思いますので、これは子どもにかかわらず、そういった飲食業の何らかの支援にもつながっていくと思いますので、そこら辺も併せて検討してもらえればと思います。これは要望にしておきます。 2項目めですが、石鍋製作所の地域資源の生かし方について、石鍋製作所の指定から40周年を迎えるということで、前向きなご答弁をいただきましてありがとうございます。 一応シンポジウムを検討していくということだったんですが、前向きに取り組むということでいいんでしょうか。教育長お願いします。
○議長(宮本一昭) 岩永
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岩永勝彦) ただいまのご質問ですけれども、一応年度内の開催に向けて、今後、協議を進めていきたいと思っております。
○議長(宮本一昭) 13番、渡辺督郎議員。