①登山道の整備について
②鬼岳草スキー場の整備について
③江上天主堂周辺の樹木の剪定について
6
ジオパーク認定への取り組みについて
①観光や
登山ガイドブック掲載内容の充実を
②臼岳沖の海底火山地図の作成について
③小中学生用の副読本の作成について7三浦直人議員1 富江病院の見通しについて
公立・公的病院の再編・
統合リスト公表の影響は
2 五島市
国土強靭化地域計画の策定について
今後の取り組みは8草野久幸議員1 再編・統合の議論が必要と判断された富江病院について市長の見解は
2
奈留医療センターの現状について
3
玉之浦花き栽培施設の譲渡について
4
福江ショッパーズ解体後の跡地利用について =午前10時00分 開議=
○議長(谷川等君) おはようございます。 出席議員は定足数に達しました。 議事日程第4号により、直ちに本日の会議を開きます。
△日程第1
市政一般質問について 前日に引き続き、一般質問を行います。 まず、最初の質問者は、2番
木口利光議員。
◆2番(木口利光君) (登壇)おはようございます。 一年締めの12月議会となりました。今年一年を振り返りますと、特に国際的な問題として、地球温暖化の問題、あるいは
プラスチックごみによる海洋汚染の問題など、海洋環境、地球環境の問題が大きくクローズアップされた一年でもありました。私どもも、身近な問題でもある環境の問題について、いま一度、真剣に考えるべきだという思いで、今回、五島市の環境行政についてお伺いをしたいと思います。 まず、ごみ処理の問題についてですが、12月1日の竣工式を終え、懸案であった新
ごみ処理施設、五島市
クリーンセンターが本格運転を始めました。地元住民の激しい反対運動にも直面しましたが、その際、行政として地元の方々に理解いただくポイントとしたのは、最新技術によるストーカ炉の安全性の高さでした。 今後の安定した施設運営には、排出ガスの徹底した安全管理と、地元住民や市民への情報公開が重要だと考えますが、市長の考えを伺います。 また、新
処理施設建設に当たり、五島市の
一般廃棄物処理基本計画において明記されている
富江クリーンセンターとの一元化に向けた考えをお聞きします。 次に、五島市におけるごみ減量化について、五島市では人口減少にもかかわらず、ごみの総排出量は横ばいで推移し、市民の1人1日当たり排出量は増加を続けています。強い危機感を持って対策に当たるべきですが、どう考えていますか。 また、
プラスチックごみ減量化と
海岸漂着ごみについてですが、今や
プラスチックごみによる海洋汚染は国際的な環境問題となり、国は
プラスチックごみ減量化のため、来年7月から
レジ袋有料化を始める予定です。 また、五島市の
海岸漂着ごみについては、8月の中学生議会でも議題とされ、五島高校でも5月に
高校生環境シンポジウムで国際間の漂着ごみ問題を取り上げ、先月末に開催された市のイベント「海の声を聞こう。」でも、市内の高校生が海岸清掃に参加しています。私たちも、子供たちに負けないよう、
プラスチックごみ減量化や海洋環境問題に取り組むべきですが、どう考えておられますか。 以上、お聞きして、壇上からの質問を終わります。世界遺産登録後の課題については、自席より伺います。(降壇)
◎市長(野口市太郎君) (登壇)おはようございます。2番 木口議員の質問にお答えします。 まず、五島市
クリーンセンターの安定した施設運営について、お尋ねがありました。 五島市
クリーンセンターは、12月1日から、受託会社である
五島グリーンテック株式会社により運営を開始しております。排出ガスの徹底した安全管理については、ごみの焼却温度に細心の注意を払い、国の基準値よりもさらに厳しい基準をもって運用することにより、安全で安定的なごみ処理が実現できるものと考えております。
富江クリーンセンターとの一元化につきましては、一元化を実現するために、ごみの減量化施策を推進しているところでありますが、当初の予定からすると、遅れている状況にあります。 今後とも、できる限り早い一元化を目指して、ごみの減量化対策を講じてまいります。 また、
プラスチックごみの減量化と海洋環境問題については、双方に密接な関係があるというふうに思っております。 現在、国内で廃棄されている
プラスチック類は年間900万トンとも言われており、そのほとんどは適正に処理をされていますが、それでも1%程度は道路や河川を経て海に流れ込み、漂流・漂着ごみとなっていると思われます。
海洋プラスチックの増加を防ぐためには、
廃プラスチックを適正処理することと同時に、
プラスチックの使用量自体を削減する努力が必要であるというふうに考えております。 以上でございます。(降壇)
◆2番(木口利光君) それでは、自席より質問を続けます。 まず、ごみ処理の問題ですが、今回、なかなか焼却場建設までには厳しい道のりもありました。大浜住民の方々の反対運動においては、旧大浜の焼却場、こちらの運営に対する不信感が強かったのではないかなというふうに思っております。 原因の1つとしては、当時の焼却技術、これが現代の技術とは格段に違うということで、施設自体の技術的問題がまずあったと。もう一つは、地元の方々への対応に誠実さが欠けていた部分もあったのではないかなということも考えております。 今回はその間違いを犯すべきではないという意味で、地元との信頼関係を築くために、情報公開、これはネットとか、あるいは監視モニターもありますが、それをまずしっかり地元の方、あるいは市民の方々にすべきだと、これがまず前提だというふうに思っております。 また、ばいじんなんかはその都度公開できますでしょうが、ダイオキシン、これに関しても年間複数回の検査が必要ではないかなというふうにも思っております。その上で
公害防止協定、これもできるだけスムーズに大浜地区とも締結していただいて、その上で直接対話を続けていただきたいというふうに思っております。 市長、いろいろと厳しい状況もありましたが、現在顧みて、今後の運営も合わせてどのように感じておられますか。
◎市長(野口市太郎君) 大浜の
ごみ焼却施設については、12月1日に竣工いたしました。これまでの間、ずっと大浜地区の皆様とは話し合いを重ねてき、また
公害防止協定についても、今、お話をさせていただいております。 ただ、いろんなことを考える際に、基本としておかなければいけないのは、前の焼却施設でかなり地元に御迷惑をおかけした、不信感をお招きした、そういった中で五島市自体が地元との信頼関係を築き上げていなかった、このことの反省というのは、我々としてはこれからの運営に当たって絶対忘れてはいけないことだというふうに思っております。 今、新しい施設で焼却をやるわけでございますけども、こういった排ガスのデータについても、これは連続して測る装置を入れていますので、そういった結果が分かるものをモニターという形で屋内、あるいは屋外に掲示をするということを考えております。 それから、
五島グリーンテックが管理するホームページにおいても随時提供するということでございますので、インターネットなり、あるいは
スマートフォンで確認することができる、そういった体制をしいているということでございます。 それから、地元の皆さんが一番気にしていた、また我々も一番気にしなければいけないダイオキシンの関係でございますけども、一応国の基準では年に1回計測しなさいということになっておりますが、
グリーンテックにおいては開設後10年間は年に2回、そして10年を経過したときには年に3回測定をするという形で、運用をするということで聞いております。 また、地元との
公害防止協定、これについてはいよいよ大分煮詰まってまいりまして、最終段階に入っているというふうに思っておりますので、今後も引き続き協定の締結に向けた協議を進めてまいりたいというふうに思っております。 それから、住民との対話でございますが、実は協定書を締結した地区の代表の方を構成員とする、公害を監視する組織を設立をしたいというふうに思っておりまして、定期的に施設の運営状況を報告しながら、また地域の皆さんの意見をお伺いする、そういった場にしたいというふうに思っております。 以上でございます。
◆2番(木口利光君) よろしくお願いしたいと思います。 竣工式の折に、経営者の方から、ダイオキシンの試運転時の測定値が法規制値の13万分の1だということの報告もございましたので、安全性の高さは実証されているというふうにも思います。そのことをしっかり守っていくということが一番肝要だと思います。よろしくお願いします。 次に、処理施設の一元化の問題ですが、今回の新しい施設は、奥浦の施設に比べまして、年間の焼却費用で2億円以上の削減が見込めると、経費節減効果は大きいと思います。 ただ、
富江クリーンセンターでも、平成30年度で1,250トンの焼却量、それから維持管理費が4,800万円ということでございます。ここが、今、ごみの減量化のために一元化の見通しが立たないという状況だと思いますので、ぜひここは
ごみ処理経費の節減のためにも早期に一元化を実現していただきたい、その決意の思いをいま一度伺いたいと思います。
◎市長(野口市太郎君) 新たに
ごみ焼却施設をつくる際には、一元化をしますということで、ずっと計画をしておりました。ただ、先ほど答弁いたしましたように、ごみの減量化がなかなか進まない、新たにつくった大浜の
ごみ焼却施設だけでは燃やし切れないごみが出ているのもまた事実であります。 ごみの減量化については、いろんなお願いもしておりますが、市民の皆様の、あるいは事業者の皆様の御協力がないと、我々が幾ら口酸っぱくお願いしてもなかなか難しい部分があります。 別途、市で取り組む部分については取り組むとして、また市民の皆様にお願いする部分はまたしっかりお願いをしながら、ごみの減量化に努める一方で、できるだけ一日も早く、
富江クリーンセンターについても一元化ができるようにということで、取り組んでまいりたいというふうに思っております。
◆2番(木口利光君) 市長に改めて減量化についてお伺いをしたいのが、五島市の1人1日当たりのごみの排出量、これは平成30年度で1,061グラム、県内13市でこれは12位です。特に問題だと思うのは、家庭ごみが、県のデータによる平成29年度の数値ですが、825グラムで、これは県内13市のうちの13位、最下位です。この状況には危機感を持って取り組むということが、何より大事だというふうに思っております。 その上で、市長のリーダーシップで、今、
再生可能エネルギー、あるいは低炭素社会の実現を目指して、全国でも最先端のような思いで進めておられる。同じ情熱を持って、ごみ減量化にもぜひ取り組んでいただきたい、あるいは取り組むべきだというふうに思っております。改めて、市長の考えを伺います。
◎市長(野口市太郎君) ごみの減量化について、今、市民の皆様にお願いしているのは、雑がみの分別というのをお願いしております。僕も担当課長から言われて、自分の家でも紙類を別途、今まで捨てたごみを分別し始めたんですが、やってみるとかなり雑がみはこれまで安易に捨てていたんだなと、かなりごみの出す量が減りました。 これについては、市民の皆様にも、ぜひ雑がみの分別については御協力をお願いしたいと思いますし、これからまた分別を含めてリサイクル、こういったことについても御協力をお願いをしたいと思います。 特に、事業所においては排出者責任というものがありますので、しっかりとした適正処理、これをお願いすることによって、家庭ごみと併せて焼却ごみの減量化を図りたいというふうに思っております。 それから、五島市独自の取組といたしましては、これまでは焼却をしておりました剪定枝、これをチップ化しての資源化、あるいは衛生センターで出ましたし尿の脱水汚泥、これについては肥料登録手続後は肥料という形で有効活用したいというふうに思っております。 繰り返しになりますが、ごみの減量化は、これは市民の皆様の御協力がないとなかなか進みませんので、これについてはよろしくお願いをしたいと思います。
◆2番(木口利光君) 改めて、市長、いま一歩進めていただきたいという思いで質問を続けますが、ごみの減量化には、ごみを出さないリデュース、あるいはリフューズ、再利用するリユース、そしてまたリサイクルと、4Rの推進とか、あるいは焼却ごみの4割は生ごみですから生ごみ対策とか、あるいは8分別の徹底化などありますが、全ては市長が言われたように市民と事業所の協力が大前提だと思います。 その上で、現在の状況、県内でも最もごみの減量化が進んでいないんだよという情報を率直に市民、事業所にまず情報提供すべき、ここが一番大事なポイントになってくるというふうに思っております。その上で協力を願うということだというふうに思っております。まず、これを徹底していただきたい。 その上で、具体策として、私は2つ提案したいと思いますが、1つは環境教室、これを地域とか学校とか、あるいは事業者の団体とか、こういう方々に協力いただいて、ぜひ環境教室を開催してもらいたい。 もう一つは、モデル事業を始めていただきたい。モデル地域、あるいはモデル事業所、そこの協力をいただいて、ここをまず成功事例として、それから多くの市民の方、事業者の方々に協力を願っていただきたいというふうに思っております。具体的な施策が必要な時期だと思います。いかがお考えでしょうか。
◎市長(野口市太郎君) 確かに、今の一般家庭が出すごみの量のそれぞれの比較の中で五島市が非常に多いと、この実態についてはしっかり市民の皆様にお伝えをする必要があると思いますので、また広報紙等を活用して、これについては周知を図ってまいりたいというふうに思っております。 地域、学校での取組、あるいはモデル事業の取扱いについては、担当部長のほうから答弁をさせていただきます。
◎
市民生活部長(戸村浩志君) 具体的な取組について御説明申し上げます。 まず、議員御指摘のとおり、ごみの減量化につきましては、市民、事業者の協力が必要不可欠というふうに考えております。 五島市の現状につきましては、広報紙、
ホームページ等を通じまして、また
リユースフェアなどのイベントを実施しておりますので、そういう場を活用して情報提供を行い、ごみの減量化、環境問題について啓発をしております。 地域、学校での環境教室につきましては、市の出前講座、これは老人会とか婦人会を対象に開催をしております。また、小学生を対象にした
ごみ処理施設の見学会、地球温暖化に関する勉強会などを実施しております。 また、12月1日から供用開始しております五島市
クリーンセンターにおきまして、充実した
環境学習ツールによって、施設見学者の環境への意識の向上を期待しているというところです。 次に、モデル地区によるごみの減量化事業の実施につきましては、缶、瓶、
ペットボトル、段ボール、新聞紙などの資源物に関しましては、おおむね分別されているというふうに認識しております。現在、学校による雑がみ拠点回収を推進をしておりまして、まずは拠点回収を強化して、児童生徒、子供さんから各家庭に意識の普及を図っていきたいというふうに考えております。 また、事業所のごみの減量化につきましてですが、過剰包装の抑制や
資源ごみ回収の推進などの協力を要請することとし、事業所におけるごみの適正分別及び
減量化推進体制の整備を推進してまいりたいというふうに思います。 以上でございます。
◆2番(木口利光君) 部長、私は特に考えていますのは、モデル事業というのは数値化してほしいということなんです。これだけ減量化が進みましたよと、ごみの減量が、ある地区ではこれだけ減りましたよと、ある事業所ではこれだけ減りましたよというのを数値化してほしいということなんです。 具体化に向けて、ぜひ市民の方々も行政も一緒に汗をかくという決意がなければ、小出しの政策では進まない、これがこれまでの流れでした。ぜひ、しっかりお願いしたい、重ねて要望しておきます。 次に、国際的にも深刻化しております
プラスチックごみ問題の目玉事業として、国は来年7月からレジ袋の有料化をスタートするという予定です。これはいいきっかけになるというふうに思っております。五島市でも、ぜひ有料化を契機に、
レジ袋そのものを減らす
マイバッグ運動、あるいは
マイボトル運動、あるいはこれを徹底してもらいたいし、
資源リサイクル率の向上にも併せて取り組んでいただきたいというふうに思っておりますが、レジ袋の有料化をどのように考えておられますか。
◎
市民生活部長(戸村浩志君) レジ袋の有料化につきましては、まず市内の大手事業所に対して、今後の取組状況についてアンケートを実施をしております。現時点で、具体的な計画がある事業所はございませんでした。 そのほか、市の取組といたしましては、
マイバッグ運動を推進することとしておりまして、現在実施している年2回の
リユースフェアでのエコバッグの配布を継続して考えております。
マイボトル運動につきましては、
ペットボトル等の
使い捨て容器ごみの削減のために、外出時は水筒やタンブラーなどのマイボトルの携帯を推進してまいりたいと思います。 次に、
資源リサイクル率の向上につきましては、雑がみ分別の開始によりまして、紙類の回収量は増加しているところでございます。缶類につきましては、スチールからアルミ製への移行によりまして、また
ペットボトルの軽量化、そういったことによりまして重量的に減少しているということから、
リサイクル率が横ばい状態となっているところです。 今後は、剪定枝や衛生センターのし尿脱水汚泥の有効活用などによりまして、
リサイクル率の向上を図りたいと考えておりますが、今回、新施設が稼働しておりますが、焼却方法の変更によりまして、溶融スラグが排出されなくなりました。 溶融スラグというのは、結果、砂のようなものなんですが、道路工事の基盤などに使用されて、リサイクルされておったんですが、溶融スラグが年間400から500トンございました。溶融スラグが、焼却方法の変更によりまして排出されなくなったということで、一時的に資源化量が減ります。それに伴い、資源化率も下がるものというふうに予想をしております。 以上でございます。
◆2番(木口利光君) しっかり取組をお願いしたいと思います。 次に、
海岸漂着ごみ問題についてですが、これは8月の中学生議会でも奈留中学校が取り上げておられました。また、五島高校の5月の
高校生環境シンポジウム、ここでは韓国と、あるいは中国との
海岸漂着ごみ問題が取り上げられたということでございます。 そしてまた、環境省は2017年に全国の10海岸、その中に五島市も含まれる、そこで
海岸漂着ごみの調査をされております。その結果が公表されておりますが、五島市ではごみの個数で、
ペットボトル、あるいは発泡スチロール、漁具、こういう
プラスチックごみが8割を超えたということでございます。 そしてまた、
ペットボトルの文字表記で言語別に見ますと、中国語、韓国語、これが半数を超えたということでございます。海洋汚染の問題については、国際間の日中韓で、環境大臣の会議も毎年行われているということも聞いております。 市長、五島市の洋上風力発電、これが年内には全国で初の促進区域に指定されるという明るいニュースもございます。そうした中で、私はぜひ小泉環境大臣に、
洋上風力発電視察とともに、五島市の
海洋漂着ごみの状況、あるいはこれに対する国際間の問題を、中国、あるいは韓国としていただきたいという思いがあります。 それとあわせて、五島市の中学生も高校生も、環境問題に積極的に取り組んでおられる。環境大臣と中学生、高校生との環境に関する対応もしていただきたい、ぜひお越しいただきたいと思いますが、この要望、市長、いかがでしょうか。
◎市長(野口市太郎君) 漂着ごみの関係とか、先ほどからお話が出ています
ペットボトルとか、あるいはレジ袋という
プラスチックの問題、
海岸漂着ごみを見る限りでは、一般的に五島市民の意識としては被害者なんだと、こんなにごみが流れ着いて、大変迷惑を被っているんだという思いがあると思うんですが、一方で、五島市民自体が加害者なんだということもしっかり認識をしていただく必要があるんだろうと思っています。
ペットボトルも
半数程度は外国のものでございますけども、逆に言うと、半分は我々の生活の中から流れ出たものということでありますので、そういった意味で、市民の皆様の意識もしっかり変えていただかなければいけないというふうに思っております。 こういった中で、環境省は昨年でしたか、副大臣がお見えになりまして、地域の方々とこういった高校生も含めたところで、環境問題について話をしていただきました。非常に有意義な時間だというふうに思っております。 また、併せまして、おかげさまで洋上風力、地域の皆様の本当御理解もいただきまして、一応国のほうに促進区域という形でお願いをし、今、公告をしているというふうな状況でございまして、これもうまくいけば、近いうちにまた指定ということになろうかと思います。 こういった中で、環境行政に関わるいろんな施策が五島でも展開をしておりますので、確かに小泉環境大臣にお見えいただいて、そして市民の皆様との対話、これがあれば、私が何回も言うよりもかなり市民の皆様の理解も進むと思いますので、いきなりお願いするというのもあれなので、事務方のほうに探りを入れてみようかなというふうに思っております。ありがとうございました。
◆2番(木口利光君) 子供たちも奮い立つと思いますので、この対話の中で、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 市長がおっしゃられたように、市民の皆様にも御理解いただきたいのは、環境省の調査があったのは五島の西の海岸ですよね、八朔鼻。東は市民の皆様に頑張っていただかないとと思うのは、福江港内の雨が降ったときに、
ペットボトルと発泡スチロールのあの数の多さには、私もこれではだめだと強く思っております。その上で、観光客に与える影響も考えますと、ぜひ啓発活動をしっかりお願いしたいというふうに思っております。 ごみ焼却に関しては、今回、健康寿命のことで萩市に視察に行きました、委員会で。萩市が健康寿命対策に取り組むきっかけは、県内で健康寿命が一番短いと、最下位だということがきっかけで、市長がこれではいけないというので取組を始めた。ぜひ、今回の減量化についても、市長及び部長、しっかりリーダーシップを発揮して進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に、2つ目の世界遺産登録後の課題についてですが、10月31日に沖縄の首里城が一夜にして焼け落ちたと、沖縄県民の方々のショックは本当に計り知れないというふうに思っております。また、4月には、パリの象徴でありますノートルダム大聖堂でも火災が発生し、全世界にこれは衝撃を与えた。 五輪の教会堂にしろ、江上の天主堂にしろ、本当に過疎地の中で厳しい条件の中、一度火災が起こったら、これは手の施しようがないというのが現状に近いんじゃないかなというふうに思っております。予防対策が何より重要なんです。 そうした中で、今回の火災も併せて、世界遺産を守るために、しっかり事前の電気系統などの点検、それから防火体制づくり、取り組んでいただきたい。そしてまた、ほかの文化財も五島市内にあります。その文化財に対しても、しっかりと点検作業などを取り組んでいただきたいというふうに思っておりますが、現在どのような状況でしょうか。
◎市長(野口市太郎君) 4月にノートルダム大聖堂が火災になりましたときに、その後、文化庁から、世界遺産並びに国宝建造物については緊急点検をしなさいという要請が参りまして、五島市においては旧五輪教会堂及び江上天主堂を対象として、防火・消火施設の点検を行いました。また、10月の首里城焼失の後も、同様の緊急点検を再度行うとともに、消防のほうも入れて、査察もしていただいております。 建物火災の多くが漏電によるものでありますから、電気系統の点検、これが一番大切ではないのかなというふうに思っております。毎年、九州電力の御協力をいただきながら、電気設備の点検を実施しているところであります。また、電気配線、機器などにつきましては、漏電対策をしっかりと講じているところでございます。 スプリンクラーをというお話があるんですが、これがなかなか難しいということもございまして、言われるように、しっかり火を出さないということに力を入れる必要があるというふうに思っておりまして、今後とも所有者、あるいは関係機関などと連携しながら火災予防に努めていきたいというふうに思っております。 その他の文化財については、教育長より答弁をさせていただきます。
◎教育長(藤田清人君) お答えします。 その他の文化財といたしましては、五島氏庭園の隠殿屋敷、明星院、堂崎天主堂及び武家屋敷通りの松園邸などが想定されるわけですが、これらの施設につきましては、防火対策として、消火器や自動火災報知機の消防設備が設置されておりますので、定期的な点検を実施させていただいております。 今後は、火災予防等に関する啓発活動を積極的に行うとともに、訓練についても強く要望してまいりたいと考えております。 また、本市が委嘱しております文化財監視人による定期的な巡視、監視及び職員による巡回等も継続的に行ってまいります。 電気系統などの点検につきましては、九州電気保安協会などの御協力をいただきまして、点検を実施しているところでございます。 以上でございます。
◆2番(木口利光君) よろしくお願いしたいと思います。 上五島の江袋教会が燃えたときも、本当にショックでした。あれもやはり電気系統でした。事前の点検をしっかりお願いしたいというふうに思っております。 次に、世界遺産それぞれの場所における保全管理についてお伺いをしますが、旧五輪教会堂付近で一番心配しているのは歩道の状況です。坂道で転んだという話を地元の方々から数多く聞いております。景観にも十分配慮した上で、坂道に手すりを設置できないか、あるいは海岸の部分の歩道の拡張はできないか、これは調整できると私は思っておりますが、どのように考えておられますでしょうか。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 五輪集落の一帯は、世界遺産の構成資産である久賀島の集落の中でも重要な集落でありまして、世界遺産、重要文化的景観、国立公園という3つの価値評価が重なる重要な地域であります。 集落へと下る道は、以前は人が上り下りするには厳しい、獣道みたいな状況でございましたけども、平成22年度におきまして、地元や専門家の意見も聞きながら、周辺環境へ調和し、景観に配慮した工法を採用し、現在の状態へと整備した経緯がございます。 そうした経緯もあって、集落の景観的価値を保全するため、新たな工作物などの設置は慎重に実施する必要があると思っております。ただ、登録後において、議員から先ほどお話がありましたように、陸路を利用して来られる観光客が増えたということもありまして、また高齢者とか足腰の少し不自由な方とか、そういう方々も訪れることから、何らかの対策が必要であるというふうには考えております。 今後、文化的景観の整備活用委員会というのがございますので、そういう整備活用委員会の中で御審議を頂いて、五輪集落の景観的価値を損なわないような転倒防止策としての整備が可能かどうか、検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆2番(木口利光君) ぜひ、完全なバリアフリー化は無理だと思いますが、やれる範囲はあると思いますので、しっかり調整をお願いしたいと思います。 次に、江上天主堂付近についてですが、現状はほぼ信徒がいない状況というふうに聞いております。この資産を管理していくためには、奈留教会の協力がこれもう不可欠です。 そうした上で、信徒がいない状況でも、現在、世界遺産になりましたので、修理などの費用は地元負担もございます。また、教会守は大司教区が負担しているという状況で、世界遺産を守るために何か協力はできないかということを真剣に考えていただきたい。 上五島は、協力金を観光客から1,000円提供していただいて、返礼品として巡礼手帳を配っておられます。その協力金を世界遺産の修理、教会堂の修理や、あるいは周辺環境の整備に充てている。 五島市も、このような協力金制度を進めるべきだと、そしてその上で過疎地の世界遺産を守るべきだというふうに思いますが、どのように考えておられますか。
◎地域振興部長(大賀義信君) 保全のための協力資金制度につきましては、昨年度、このような(資料を示す)五島市教会巡りハンドブックというのを作成、リニューアルいたしました。これを巡礼手帳として販売することで対応できないかということを、今、関係団体と協議をしているところでございます。 以上です。
◆2番(木口利光君) 上五島は、協力金を上五島の教区にお渡しして、管理を任せているということですから、ぜひよろしくお願いしたい。 次に、世界遺産の経済効果について伺いますが、登録後1年間、今年の6月までの観光入り込み客の推移、あるいは観光消費額の増加、また1年間の旧五輪教会堂、あるいは江上天主堂、そして堂崎天主堂、このあたりの観光客の推移についてお知らせください。
◎地域振興部長(大賀義信君) お答えいたします。 世界遺産登録後の昨年7月から今年6月までの1年間における観光入り込み客数は、25万6,668人と推計をしているところであります。登録前年の同じ期間と比較しますと、3万7,491人、率にしまして17.1%の増加というふうになっております。 これは、これまでこの議会におきましても、世界遺産登録後の観光入り込み客数をシンクながさきさんが調査結果を発表しておりますけども、それを参考にしますと、約6%、1万2,000人の増加というふうにお答えをしてきたところでありますけども、この数字を大幅に上回る結果というふうになっているところであります。この増加分を世界遺産登録効果として捉えますと、観光消費額は約13億5,500万円の増加と推計しているところであります。 また、議員お尋ねの各教会への来訪者の推移でございますけども、登録後の1年間では、旧五輪教会堂が2万2,168人で、前年よりも1万4,592人の増加、江上天主堂が1万8,088人で1万1,157人の増加、堂崎天主堂が3万8,440人で1万1,582人の増加となっているところであります。 以上であります。
◆2番(木口利光君) 私は大変な数字だと思いますが、3万7,000人を超える観光客数の増加、14億近い消費額の上昇、私も以前、堂崎天主堂の管理の仕事をしておりましたが、そのときは10年近く前ですが、2万人でした、およそ。これが4万人に近づいているという数字は想像できない、予想を超える、先ほどの数字にしても、効果があるということです。 これは、市長、今後の世界遺産効果をどれだけ持続できるかということが、観光活性化のためには、あるいは五島市活性化のためには欠かせない条件だというふうに思っております。 私は、世界遺産効果を守っていくためには、五島の世界遺産の特徴というのは全国一の教会群だと、あるいは巡礼地だというふうに思っておりますし、それを支える信徒の皆さんの祈りの心、信仰の思い、これが世界遺産に登録された一番大きな条件でもありましたので、これをしっかり守っていくこと、あるいはこれを情報として、しっかり全国、あるいは世界に発信していくことが何よりまず大事だと、情報発信力だというふうに思っております。 その上で、地元では、五島の旅に感動を与える着地型のメニューの企画力、それともう一つはガイド力です。ここが肝要だと、大事だというふうに思っております。 世界遺産効果を25年たっても失っていないのが屋久島、屋久島町の観光アンケートを調べてみました。屋久島町の場合、事前の出発前の時点で何を期待していますかということで、自然体験、あるいは景観が70%、断トツのトップです。これが、訪問後も自然景観、あるいは体験に対する満足度が79%というふうに上昇している、ここが私は大事なポイントだと。屋久島は期待を裏切っていない。五島もそうあれば、この効果は続くのではないかなというふうに思っております。 市長の考える世界遺産効果を持続させるため、何が大切だというふうに思っておられますでしょうか。
◎市長(野口市太郎君) 世界遺産効果を持続させるためには、お客様にまず来ていただくための情報発信をしっかりやっていく。そして、お見えになったお客様に、しっかり満足をしていただくこと。3つ目は、こういった方が今度はお帰りになられた後に、五島に行ってよかったよということで、また情報を拡散していただくこと、これをずっとつなげていくことが一番の近道かなというふうに思っております。 そういった意味では、来た方をしっかりおもてなしをする、そして長崎の教会群、あるいは潜伏キリシタン関連遺産の持つ歴史、あるいは重要性、こういったものをしっかり説明できるガイドさん、本当今のガイドさんは非常に数が少ない中でよく頑張っていただいているんですが、しっかり確保に取り組まなければいけないというふうに思っております。 それから、先ほどお話がありましたように、キリシタン物語などの着地型旅行商品や、あるいは五島ならではの体験メニュー、こういったものについても取り組んでいきたいと思っております。 それから、実は今年の8月から、フランス国籍の方を国際交流員という形で、市の職員という形で配置をさせていただきました。これは、欧米の方を対象に情報発信をしようというのが直接の狙いでありまして、滞在日数も日本人よりは長いと言われております。そして、何といってもキリスト教徒の方が非常に割合が高いということもありまして、配置をしたわけでありますが、こういった形で国内外を含めて情報発信、こういったものにもこれから積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
◆2番(木口利光君) よろしくお願いします。 フランシスコ教皇が、11月24日、長崎を訪問されました。この目的というのは何よりも核廃絶だったというふうに思いますが、長崎の場合、教皇は二十六聖人殉教地を訪れたかったということもはっきり表明されております。長崎は、世界13億のカトリック信徒にとって、特別な場所だなという思いを私も強くいたしました。そことつながる五島列島であるし、五島列島の教会群は長崎にない、自然に囲まれた教会群でもあります。ぜひ五島のよさをしっかり全国や世界に発信していただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 次に、この長崎から五島への旅、五島への旅を感動の旅にしてもらうためには、そしてまたリピーターとして再訪問してもらうためには、私、巡礼手帳を旅の必需品にしてもらいたいというふうにこれは強く思っております。思いますのは、四国の八十八カ所巡りはこれ納経帳といいますか、朱印帳、これが必需品です。そしてまたカトリックの三大巡礼地の一つのスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ、ここは巡礼証明書、そして世界遺産の熊野古道も巡礼証明書です。この二つの世界遺産、サンティアゴ・デ・コンポステーラと熊野古道が共通の証明書を出すようにもなっている、そういうふうに世界は動いております。ここもぜひ、まず巡礼手帳についてはPR強化が大事だと思います。あんまり知らないんじゃないですか、今、観光協会で扱っているということ自体も。ここをしっかりPR強化をしてもらいたい。その上で上五島は数多くの場所で巡礼手帳を配付しております。五島市も観光協会のみならず、堂崎天主堂とかあるいは空港とか、主なホテルとか、配付場所を増やすと、そしてPRをしっかりしていくということが大事ではないかなというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。
◎地域振興部長(大賀義信君) 先ほども答弁したとおり、教会巡りの必需品としまして、多くの方に御利用いただけるよう、先ほど申した五島市教会巡りハンドブックを巡礼手帳代わりとして活用できないか、現在考えているところでございます。市内宿泊施設や観光案内所、観光施設などでの販売のほか、教会巡りを行う団体ツアーがあれば、旅行会社を通じまして事前に販売し、ツアーで回れなかった教会もあることをPRすることで次の来島意欲を促すということにつながればというふうに考えているところであります。先ほどのパンフレットも含めましてPRに努めてまいりたいというふうに思っております。 以上です。
◆2番(木口利光君) しっかりPRをお願いしたい。今回の報道の中で五島で作られたロザリオ、これが安倍首相からフランシスコ教皇に贈られたということもありました。私は大事なことになるなと。感動しますよ、私も。もしそういうことが、私が旅をしながらこのロザリオに触れたらですね。ぜひそういうことも感度を高くしてお願いしたいと思います。 次に、この世界遺産効果を持続するためには有人国境離島を活用した滞在型観光の役割は大きいというふうに思っております。その上でこの活用の初年度、29年度は、県の目標の滞在型観光の宿泊客数の数値が34%にとどまったということで心配しておりました。現状、五島市ではどのようになっておりますか。 それともう一つは、今回の今年度事業の目玉はわくわく航空券、わくわく乗船券です。これは、個人、グループ企画対応ということで期待はしております。この状況も併せてお伝えください。
◎地域振興部長(大賀義信君) お答えいたします。 議員御指摘の1点目につきましては、恐らく長崎県しま旅滞在促進事業における宿泊数のことではないかというふうに思っていまして、それについてお答えをさせていただきます。 この事業につきましては、平成29年度から実施をしているところであります。平成29年度の五島市の実績は2,294泊でした。これは県全体の約20%を占めておりました。平成30年度の五島市の実績は5,930泊、同様にこれは県全体の約25%を占めております。今年度におきましては、9月末現在の数値でありますけども、五島市は県全体の約37%となる9,641泊となっております。前年度と比較しまして7,232泊多い状況で年々増加しているというところでございます。 2つ目のわくわく乗船券、わくわく航空券の販売状況でございますが、まず船のほうのわくわく乗船券は、県全体で目標の3,500件に対しまして11月20日現在の数値で申しますと実績が3,656件で、達成率が県全体で104%となっているところであります。このうち、五島市は約26%を占める945件でございます。 空のほうのわくわく航空券は、県全体で目標の300件に対しまして10月末現在の実績では31件、達成率が10%、このうち五島市の実績は約45%を占める14件というふうになっているところであります。 以上です。
◆2番(木口利光君) 頑張りが十分見える数字だというふうに思っております。これは団体客の効果はいずれ一巡します。そうした後にグループ・個人型、ここが今後の観光効果を持続するポイントになる。その意味でこのわくわく乗船券、あるいは航空券への期待も大きいし、滞在型観光には大いに期待すると、その上で実績を上げていくとぜひよろしくお願いしたい。目標を上回るこの数字が、成果が見られるんですから、私は、滞在型観光についてはしっかり今後、国に
有人国境離島法の中で要望すべきだというふうに思っておりますし、先ほどの報告で気になるのはやはりわくわく航空券、これネットの問題があるんでしょう。その辺の制度改正の要望も併せて必要ではないかなというふうに思っております。そのことが一つ。 それと受け入れ側としては、やはり福江島の教会の巡礼メニューであるとか、あるいは夜の観光メニューとか、あるいは雨の日対策のメニューとか、この企画の強化も必要であろうというふうに思っております。対策をどのように考えておられますか。
◎地域振興部長(大賀義信君) お答えをいたします。 まず、しま旅事業、わくわく乗船券などの滞在型観光の予算についてでありますけども、今年度、販売状況も好調なことから、来年度につきましては、県全体で今年度予算の約1.5倍の要求を国に対して行っているところであります。わくわく航空券につきましては、利用者が使いやすい制度を目指しまして、県並びに同じく県内の国境離島対象自治体と一体となって国に対しまして要望してまいりたいというふうに思っております。 2点目の巡礼メニュー等につきましては、先ほど答弁しました五島市教会巡りハンドブックの活用によりまして、世界遺産登録以外の教会群への巡礼を促してまいりたいというふうに思っております。今年度、体験メニューの充実を図るために、新たに夜の観光としまして、住吉神社、天満神社の福江神楽の商品化や、雨の日対策としまして、(資料を示す)ここに持ってきておりますけども、ドライビングマップとしまして雨の日マップ、雨マップというのを作成し、雨の日でも体験できるツバキオイルヘッドスパやものづくり体験を紹介するなど、観光客が市内を散策できるように工夫をしているところであります。また、観光協会におきましては、その雨の日対策としまして貸出し用の雨傘を作製しまして、ゆっくり楽しみながら散策ができるようなことも一応努力しているつもりでございます。 また、県と協働しまして現在サイクリングロードのコース設定なども進めているところでございます。 引き続き、観光客が五島を楽しみ、滞在時間が伸び、また来島してもらえるというような取組にぜひ積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。 以上です。
◆2番(木口利光君) 雨の日マップというのはいいアイデアだと思いますよ。 これもう最後の質問になるかと思いますが、谷川代議士が頑張って頑張ってつくられた
有人国境離島法、ここで大きな成果が出ている。それとこの世界遺産効果と合わせて、五島市にかつてない追い風がこれは来ているというふうに思っております。今議会の冒頭の市政報告で市長が報告された社会増が生まれているんだと、1月から11月までで23人社会増だと。前年が161人の減。この増減で184名ですか、これは想像もできなかった効果です。この五島市活性化のこの最大のチャンスとも言えるところを失わないために何が必要かということで、観光対策として、市長に2点お伺いをしたいというふうに思っております。 一つは、やはり観光と農業・漁業との連携強化を図ってほしい。思いますのは、五島市が今年実施した観光アンケートの調査です。その中で一番評価が低い、その中に食と土産品が入っております。奈留島のこれは城山水産さんの養殖のアジであったり、近大マグロであったり、新たな動きも見える。そうした中で農業・漁業との連携強化で地元産食材にこだわった食の提供、あるいは土産品、ここをしっかり今後推進していただきたいということが1点です。 もう一つは、観光でやはり安定した雇用を生み出さないといけない。となれば、五島市の一番厳しい泣きどころでもある冬場の観光対策、ここがどうしても必要だというふうに思っております。例えば、教会とツバキ、ここは冬場強いです。あるいはツバキはもう冬そのもの。このこととかあるいは五島の魚をいかに生かすかということも考えていただきたい。キビナゴにしろ、あるいはミズイカにしろ、寒ブリにしろ、アラにしろ、冬が旬です。ここを生かさないという手はないんじゃないかなというふうに思っております。 それとまた併せて冬はジェットフォイルが減便される。そこの減便対策としても航空、飛行機のチャーター便、ここをぜひ強化していただきたい。その上でもう商工会議所などからも陳情も出ていると思いますが、県と十分協議していただいて、給油施設を設置して、関東・東京から誘客を図っていただきたい。一番大きなマーケットです。東京事務所も頑張っています。ぜひこれをチャーター便の強化、給油施設、図っていただきたい。 吉永小百合さんの映画を見ました。水ノ浦教会、出ておりました。知名度も上がるでしょう。そして、また鐙瀬の宿泊施設、ここも実現が間近になってきているというふうに思っております。この活性化のまたとないチャンスを観光の活性化、あるいは人口減少対策にいかに使っていくのか、これは五島市の生き残りをかけた挑戦だというふうに思っております。これをぜひしっかりお願いしたい。 以上2点の問いとそれからまた今後の観光振興にかける市長の思いも併せてお聞きして、質問を閉じたいと思います。
◎市長(野口市太郎君) 今議員からお話がありました社会増減でございますが、11月末でプラス23ということであります。あとまだ20日ほど今年が残っていますが、どういった数字が出るか非常に楽しみにしております。これ何年ぶりねということで、統計をこうずっと遡らせているんですが、1月から12月ベースでは35年まで遡って、いわゆる五島市区域としてはないということ、旧1市5町のときに幾つかの旧町でプラスになった時期はありますが、今の五島市の枠組みでプラスになったのは、昭和35年以降はないということです。昭和30年まで遡っているんですが、これが年の資料がなくて年度の資料しかないということで、はっきりは言えないんですが、多分、昭和30年まで遡っても例はないということではないかと思っております。そういった意味では国境離島新法の偉大さ、すばらしさ、そして世界遺産登録の影響、この大きさ、こういったものを今実感しているところでありまして、この流れをさらに加速するという中でこれから我々としてはしっかり取り組んでいかなければいけないんだろうというふうに思っております。このためにやはり交流人口の拡大を図るという意味では、この世界遺産登録を含めたところでしっかり観光客の皆様をお迎えをするということが大切になってくると思いますが、そういった中で食の提供と土産品の開発ということで御指摘を頂きました。できるだけ五島で取れた魚を出してよ、あるいは野菜を出してよというお話については、宿泊施設のほうにはずっとこれまでお願いをしてきてまいりまして、この間はこの宿泊施設と飲食店で地元産食材の提供を促すためのマッチング商談会、こういったものを開催をさせていただきました。そして宿泊施設のほうがいろいろ改修をするときに市のほうで助成する制度をつくったんですが、この補助制度を使うところにはこういったさらなるお願いとか、あるいは報告も頂くというようなことで今徹底を図っているところでございます。 それから、土産品についてもアドバイザー招聘を支援するなど、地元業者に新しい商品を創ってくれというお願いをしておりまして、まだなかなかヒット商品の開発にはつながっていないんですが、幾つか出てきております。こういったものをまたさらに応援する形でこの食、あるいは土産、こういったことについても観光客の皆様に満足していただけるようなそういった状況に一日でも早くつなげてまいりたいと思います。そういったことが即地域の活性化につながるということでありますんで、これについては力を入れていきたいと思います。 それから、2点目の冬場の観光対策でございますが、これも議員からお話がありましたように、ツバキなり、あるいは食事、特に魚ですね。鮮魚についてはやっぱり冬場が一番おいしゅうございますんで、こういったことのPR、それから世界遺産にとどまらず日本遺産とか、あるいは今進めておりますジオパーク、こういったことも絡めながらしっかり取り組んでまいりたいと思っております。 今、冬場にFDAさん、フジドリームエアラインズさんがチャーター便を飛ばしてくれておりますが、ただ、これは福江空港に給油施設がないということで、東日本、特に関東、東北、こういったところが対象になっておりません。仮に関東から運んでくるともう燃料を使ってしまって帰りの油がないよという状況でございます。FDAさんの話によると東北にもあるいは北海道にも五島に行きたいとそういう需要はあるんだと。給油能力さえあればどこからでも飛ばしてきますよというふうなお話も頂いておりますんで、これは県営空港でもありますんで県もしっかり巻き込んで、こういった福江空港で給油施設をどうやったら整備できるのか、あるいはどういった事業が展開できるのか、これは来年度の予算の中にも検討費含めたところのものをちょっと今検討させておりますんで、そういった中でしっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。 それから、観光振興への思いということでございます。確かに今、追い風が吹いております。世界遺産登録の効果、これもできるだけ長く続けたいと思っておりますが、ただこれにばっかり頼るということもやはりなかなか危ない部分がございますんで、併せましてジオパークといったものも進めさせていただいているところでございます。 そして、双日のほうから富裕層向けの対応とホテルのお話もいただきました。今日の新聞を見ると、長崎市のマイスの隣にヒルトンさんが進出をするという話がありました。また、長崎市内で計画をされているサッカースタジアム、これに関連してまたホテルができるという話もありますし、長崎駅の今のホームが西側に移行することで空いた土地にここにもまたホテルをつくるという話があります。長崎までは、特に外国の方を中心としたそういった富裕層の方をにらんだホテルができるということでございますんで、さらにそこから一足伸ばしていただくという意味では、この富裕層向けの対応、こういったものについても取り組まなければいけないと思っておりますし、またインバウンドですね。今まであまりこう実績の上がっていない部分でございます。これまではどちらかというと韓国の方を中心にやってまいりましたが、今回また欧米ということも含めて手を打っていきたいというふうに思っておりますんで、そういった地域の社会環境の変化でありますとかそういったことをしっかり見ながら、この五島が決してこの今の流れを止めることがないようにということで、総合戦略、今2期目をつくらせていただいているんですが、観光客については30万人を目標にするんだということでありまして、おいおいおいって、今年の26万は大丈夫かという話をするんですが、今年の26万もちょっと今のところは、かなり近づいてはいるんですが、切りそうなんですね。そういった中で、おまえ30万、大丈夫かいという話をしたんですが、頑張りますということでございます。職員が頑張る目標を市長が下げる必要もないだろうと思って、30万という形で今上げさせていただいておりますが、市を挙げてしっかり基幹産業であるという位置づけの下に取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
○議長(谷川等君) 以上で、
木口利光議員の質問を終わります。 次の質問者は、16番 橋本憲治議員。
◆16番(橋本憲治君) (登壇)日本共産党の橋本憲治です。先日、市内を宣伝カーが巡回し、市民の皆様方は大変御迷惑されたことと思います。野口市長は、老朽化した
玉之浦花き栽培施設を無償譲渡すればよかったものの、10円という価値をつけて売却しました。そのためにかけられなくてもよい疑惑を一部の市民に持たれてしまいました。野口市長に対しましては、市政運営において慎重さを欠かさぬよう求めるものであります。 それでは、質問通告に従いまして、壇上より質問いたします。 まず、1項目めは、物品の最低制限価格の設定についてです。9月定例会終了後、私は理事者から国の施行令として物品の購入における入札においては最低価格を設けることはできないという説明を受けました。最低制限価格は、地方自治体だけが設けることのできる制度です。物品購入における最低制限価格を設定した場合には、国からのペナルティーはあるのかお尋ねします。 2項目めは、
農業研修支援事業についてです。五島市
農業研修支援事業においては、研修終了後は同じ農業法人等に雇用されてはならないとなっています。農業の技術は2年で習得できるものではありません。農業研修終了後も同じ農業法人に就職可能な条件にすべきです。 3項目めは、
鐙瀬園地自然環境活性化プランについてです。 1点目は、地元農家との協議設定についてです。今回建設されるホテルには、自然環境に敏感な方々が宿泊されると思います。周囲に農地が多いために農薬や堆肥の散布、また耕うんによる土ぼこりによる苦情が起きないか、私は心配でなりません。早目に地元農家との協議を設ける必要があるのではないでしょうか。 2点目は、鐙瀬
海岸漂着ごみの回収についてです。鐙瀬溶岩海岸には、5月から9月までは
海岸漂着ごみが多いために、週一度の回収が最低でも必要と考えます。展望所下の海岸をモデル地区として、事前に作業量の測定をしてはいかがでしょうか。 3点目は、市民と共有できる公園敷地についてです。市政報告では、今年度中に施設の設計に入ると述べられました。鐙瀬公園は、花見や遠足で活用されており、市民の憩いの場にもなっています。建物の建設地はまだ未定ですが、これまでに近い範囲で市民の憩いの場として共有できないでしょうか。 4項目めは、
洋上風力発電施設の活用についてです。11月9日、浦 環氏の講演会が崎山中学校体育館で開催されました。テーマは「海の中から広がる五島の未来について」です。その中で提言された洋上風力発電を活用した5つの事業について質問します。 1点目は、発電施設の支柱に海中を見られるカメラを設置し、公共施設等で実況を視聴することができないでしょうか。 2点目は、施設の支柱の中から海中をのぞける窓を設置して、観光に活用することができないでしょうか。 3点目は、支柱に釣りができるステージを設置し、沖合での釣りを楽しむことができないでしょうか。 4点目は、支柱にダイバーステージを設置し、ダイビングができないでしょうか。 5点目は、風力発電の電力を活用して沖合養殖場の設置が検討できないでしょうか。答弁を求めます。 5項目めは、観光行政についてです。 私は、五島市の登山・トレッキング ガイドブックに基づいて、11月14日に大川原ダムから父ケ岳への登山ルートで山頂まで登りました。その経験を踏まえて質問します。 1点目は、登山道の整備についてです。 1、大川原集落からダムまでに3カ所、道に迷う場所があります。誘導板の設置ができないか。 2、鯨石の水神様や炭焼き窯跡は貴重な資産です。説明板がないために気づきません。説明板が設置できないでしょうか。 3、目印として木に巻き付けたテープには白、赤、青、ピンクがあり、いずれも劣化し、中には落ちてごみになったものもあり、見苦しい光景です。これを整理できないか。 4、父ケ岳山頂から高浜を眼下に見下ろせる箇所や三井楽半島が見えるはずですが、伸びた木の枝で現在見えません。木の伐採ができないでしょうか。 5、大川原ダムから父ケ岳に登る登山ルートで、大きいごみ袋4袋分のごみを回収しました。数年前のごみです。ほかの登山ルートはどのようになっているのか確認しているのでしょうか。 6、父ケ岳から頓泊方面への登山道はシダで覆われ、登山道とは気づかれないありさまです。シダの下払いができないでしょうか。 2点目は、鬼岳草スキー場の整備についてです。鬼岳草スキー場は、修学旅行生が楽しんで利用していますが、斜面には凸凹があり、滑りにくく、また岩がむき出しになった箇所が3カ所もあり、危険な状態です。鬼岳草スキー場の整備をお願いします。 3点目は、江上天主堂周辺の樹木の枝の伐採についてです。江上天主堂が建てられた場所は、風が強いため、教会の屋根に十字架がありません。教会の裏に軒板に十字架が彫られています。太陽が上ると十字架の印が教会の壁に映りますが、樹木が高くなり過ぎて映る時間が短くなっています。この十字架を見られた人は幸運が訪れるのではと考えている方々もいるほどです。昔のように十字架が見れるように、江上天主堂周辺の樹木の枝の伐採ができないでしょうか。 6項目めは、
ジオパーク認定への取り組みについてです。 1点目は、観光や登山のガイドブックの充実についてです。観光や登山のガイドブックは、西海国立公園として自然美を伝えるようになっており、ジオパークを認識した内容に修正していくべきであります。 2点目は、臼岳の海底火山の地図づくりについてです。鬼岳火山群は、約2,300年前に噴火したと言われる臼岳沖の海底火山があるために活火山に分類されています。この臼岳沖の海底火山の映像と地図づくりを急ぐべきではないでしょうか。 3点目は、小中学生の副読本づくりについてです。五島列島ジオパーク構想のパンフレットでの五島の成り立ちについては、専門的でわかりづらい内容です。小中学生にジオパークに興味を持ってもらいたい。身近なところから地球を感じられる内容の副読本が必要と考えます。 答弁を求めまして、壇上からの質問を終わります。(降壇)
◎市長(野口市太郎君) (登壇)16番 橋本議員の質問にお答えします。 まず、物品調達に係る最低制限価格の設定についてお尋ねがありました。 最低制限価格制度につきましては、競争入札における契約相手方の決定方法の例外として、地方自治法において認められている制度であります。 また、最低制限価格を設定することができる場合としては、地方自治法施行令において、工事または製造、その他についての請負の契約を締結する場合と規定されておりまして、物品の売買契約については、最低制限価格を設けることはできないこととなっております。 次に、五島市
農業研修支援事業についてお答えします。 五島市農林総合開発公社の人材育成事業廃止に伴いまして、今年度から開始した本農業研修制度は、五島市内で農業研修を受け、農業者になることを志向する原則60歳以下の農業研修生及びその受入先農家に対し、農業研修期間、最長2年間の支援を行う事業であります。研修終了後の就職先を同じ農家、法人でも可能にすべきとの御意見でございますが、研修先での雇用就農を認めると、農業研修への支援ではなく、研修先の従業員確保のための支援となってしまいますので、本制度の対象外としております。 なお、法人自ら新規就農者を雇用する場合、国の補助メニュー農の雇用事業がありますので、そちらを活用していただきたいと考えております。 次に、
鐙瀬園地自然環境活性化プランについてお答えします。 この計画につきましては、今年度、公募を実施したところ、双日株式会社から提案があり、10月21日、審査を行い、事業者として決定したところであります。今後計画を実施するに当たり、地元関係者及び関係機関との調整が必要なときには、市も関与する形で進めてまいりたいというふうに考えております。 鐙瀬溶岩海岸の漂着ごみの回収につきましては、平成30年度から事業費を増額して取り組んでいるところですが、全てを回収することは非常に困難な状態で大変苦慮しているところであります。ただ、おもてなしという観点から考えると、心地よい観光地の環境整備は必要と考えておりますので、どの時期に集中して作業を実施すべきかなどについて調査を行ってまいりたいと考えております。 また、現在、公園用地となっている場所は、ホテルの建設予定地として貸し付けることになっておりますので、今後予定している鐙瀬ビジターセンター及びその周辺施設の整備の中で市民の皆様の憩いの場についても検討してまいります。 次に、
洋上風力発電施設の活用についてお答えします。 まず海中監視カメラの設置については、椛島で行われた実証事業の受託事業者によりますと、カメラ設置後間もなく付着物によって画像が不鮮明になるなど不具合が生じたため、頻繁にメンテナンスを行い、そのたびに風車を停止したとのことでございました。ウインドファームが予定されている崎山沖においても、付着物の影響が見込まれるため、事業者が事業採算性も考慮しながら判断されるものというふうに考えております。 海中をのぞける窓、釣りやダイバーのためのステージの設置については、大変夢のあるアイデアで、将来的には実現できればと考えておりますが、関係事業者によりますと、風力発電施設は、電気事業法に基づき、関係者以外の侵入を禁止しているため、現行では困難ということでございました。沖合養殖場の設置については、現在、浮沈式の養殖は実証段階にございまして、実用化に向けた技術の開発及び確立が期待されているところであります。将来、浮体式
洋上風力発電施設の電力を活用した新たな技術の開発についても、五島市としても大変期待しているところでございます。 次の観光行政に係る質問につきましては、後ほどそれぞれの担当部長に答弁させます。 次に、
ジオパーク認定への取組についてお答えします。 ジオパーク活動の浸透には、子供から大人まで学び楽しめる、分かりやすい内容とすることが大切です。現状のパンフレットや解説板の説明内容は、地質学的な部分が前面に出ており、難しい印象を与えているとの指摘を、8月に実施された
ジオパーク認定に係る現地調査でも受けたところであります。この点を踏まえまして、ガイドブックの作成につきましては、地質・地形の価値を分かりやすく表現するとともに、私たちの暮らしや歴史文化と大地との関係を物語として描き、内容に盛り込む必要があると考えております。そのために専門家や行政だけで策定するのではなく、市民の皆様や子供たちの御意見も伺い、内容を工夫したパンフレット等の作成に早急に取り組んでまいります。 海底火山の地図の作成につきましては、福江火山群が活火山とされている根拠となる約2,300年前の噴火口は、火山灰の積もり方などから、海底にあるのではないのかと推測されておりますが、多くの調査研究が必要であることから、場所の特定はなかなか難しいと考えております。ただ、日本ジオパークに認定されることにより、研究者の方々に五島列島に関心を持ってもらい、調査研究の場所として選んでいただくきっかけとなりますので、早期の認定を目指し、ジオパーク活動に取り組んでまいります。 学校の副読本につきましては、教育委員会と連携をいたしまして、五島列島の成り立ちや身近な場所で地球を感じることができる分かりやすい内容となるよう、検討を重ね、作成に取り組んでまいります。ただし、冊子として作成した場合は、内容の変更が難しいため、学校で活用している五島市ウェブ版社会科副読本「わたしたちの五島市」の中にジオパークに関するページを作成し、いつでも活用できるよう準備を進めてまいります。 以上でございます。(降壇)
◎地域振興部長(大賀義信君) 観光行政につきまして、まず私のほうからは1点目の登山道の整備と2点目の鬼岳草スキー場の整備についてお答えをいたします。 まず、登山道整備の1つ目でありますけども、大川原集落からダムまでの3カ所に誘導板を設置できないかというお尋ねでございました。議員から事前に指摘を受けた3カ所につきまして実際に私も現地を訪ねてみました。確かに迷いやすいところでございましたので、関係者と協議をしてまいりたいというふうに思っております。 2つ目の鯨石の水神様、炭焼き窯跡の説明板を設置できないかというお尋ねでございます。観光誘導板、説明板につきましては、これまでも市内各所に設置してきたところでございますが、全ての観光地、史跡等に説明板を設置することは大変困難でございます。したがいまして、優先順位をつけながら順次設置をしてまいりたいというふうに思っております。 3つ目の目印として木に巻き付けたテープを整理できないかとのお尋ねでございます。これらのテープにつきましては、登山ルートの目印としてガイドの皆さんや登山愛好者、さらには地権者が巻き付けたもののほか、過去の有害鳥獣などで使ったテープなどもありまして、整理が大変難しい状況になっております。今後、登山者の目印となるようなテープの取り付け方につきまして、統一することができないか、ガイドの団体のほかいろんな団体とちょっと協議をしてみたいというふうに思っております。 4つ目と6つ目の父ケ岳山頂付近の撮影スポットの枝の伐採と頓泊方面への登山道のシダの下払いについてでございますけども、この両地区につきましては、西海国立公園の第2種特別地域でありまして、樹木の伐採等につきましては、環境省の許可が必要となります。これも関係者とちょっと協議をしてみたいというふうに思っております。 5つ目の登山ルートのごみについて、ほかのルートは確認しているのかとのお尋ねでございますが、ガイドの皆さんにお聞きしたところ、ほかのルートではあまり目立った大きなごみはないとのことでございました。全てのルートを確認したわけではございませんので、今後もガイドの団体との連絡を取りながら対応をしてまいりたいというふうに思っております。 次に、2つ目鬼岳草スキー場の整備についてお答えをいたします。 鬼岳インフォメーションセンター裏の芝生につきましては、自然のままの地形を楽しんでいただいており、定期的に除草作業をしているところであります。 また、鬼岳はジオパークの重要な見どころでもあり、自然をそのまま残す形で維持管理しているところでもあります。議員の御指摘のとおり、確かに凸凹な箇所やまた石の露出したところが数カ所ございます。草スキーを楽しむ方々に対しましては、現在ある転落防止柵の生け垣に加えまして、注意換気を促す看板を設置して対応してまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。
◎総務企画部長(久保実君) 私のほうから江上天主堂周辺の樹木の枝の伐採についてお答え申し上げます。 江上天主堂裏手の山林は世界遺産、奈留島の江上集楽の適切な保存管理を実行していく上で天主堂一体となって保全されるべき自然的空間でありまして、樹木及び枝の伐採は慎重に行わなければなりません。天主堂裏の山林の一部は長崎大司教区が所有し、奈留小教区が管理していることから、奈留小教区に意向を確認いたしましたところ、特に十字架の光が映る時間が短くなるからといって樹木や枝を伐採する意向はないということでございました。ただし、あまり樹木が生い茂ってきますと、湿気が滞留し、建物に悪影響を及ぼすというおそれがあることから、江上天主堂の建物の適切な保全を図る目的で、時期を見て最小限度の枝打ちや不要の雑木等の伐採を検討しているとのことでございます。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) それでは、自席から再度質問いたします。 まず、1つ目の物品購入における最低制限価格の設定についてですけども、私の質問に対して答えていないんです。最低制限価格を設定した場合には、国からのペナルティーはあるのかどうか、その点について再度答弁を求めます。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 先ほど市長が壇上から答弁したとおりでございますので、ただ、まずは基本を少し押さえる必要があるかと思っております。地方自治法234条でございますが、これでは234条の第3項では、普通地方公共団体は競争入札に付する場合においては、予定価格の制限の範囲内で最高または最低の価格をもって、この最高というのは売払とかですね、収入の場合は最高、支出が伴う契約の場合には最低のという意味でございますが、最高または最低の価格をもって申込みをした者を契約の相手方とするものとするというのが契約の場合の大原則でございます。その中でただし書きとして普通地方公共団体の支出の原因となる契約については、政令の定めるところにより、これが地方自治法施行令でございますけども、政令の定めるところにより予定価格の制限の範囲内の価格をもって申込みをした者のうち最低の価格をもって申込みをした者以外の者を契約の相手方とすることができる、この条文が、ここの部分が最低制限価格を設けることができるという地方自治法施行令第167条の10第2項を指しているところでございます。 ということは、基本的には物品の契約については、最低の価格をもって申込みをした者を契約の相手方とするということになっておりますので、最低制限価格は設けることはできないというふうに解釈をしているところでございますので、設けた場合のペナルティーはあるのかという御質問については、答弁ができる状況ではないということでございます。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) それでは、10月29日入札執行の事務用パソコン及びWindows10アップグレードライセンス、また11月5日入札執行の新庁舎用備品の予定価格と落札金額について質問します。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 ただいまお尋ねがありました2件の入札結果につきましては、消費税抜きの金額でお答えをいたします。 まず、事務用パソコン及びWindows10アップグレードライセンスにつきましては、予定価格471万4,000円に対しまして、落札額は394万5,000円となっております。 次に、市役所新庁舎用の備品につきましては、予定価格1,051万円に対し、落札額は650万円となっております。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) それでは、市長にお伺いしますけども、建築や土木工事の入札については、最低制限価格が設定されています。入札が工事の予定価格の99.9%でも何らおかしくない時代になってきています。しかし、物品購入における入札については、9月議会以降もアップグレードライセンスに関しての予定価格に対する落札額は83.6%、新庁舎用備品に関しては、予定価格に対する落札額は61.8%です。 五島市内は長引く不況のために物品の納入については低価格競争が続いています。この状態を正常化に導くのが、市長としての役割と、私は考えています。そのためにも最低制限価格を設けて、国のペナルティーが考えられないのであれば、私は五島市内の業者を守るためにも、この最低制限価格を設定すべきだと考えますが、その点についての見解を伺います。
◎市長(野口市太郎君) 先ほど部長から答弁したように、物品調達については、法律上できないとされているわけであります。ペナルティーがないからやりゃあいいじゃねえかという御意見だと思いますが、私はそういう意見に酌みするという考え方は全くございません。
◆16番(橋本憲治君) 今の市長の考えでは、国の通達があれば、はい、わかりましたという態度だと思います。 市長は、五島市民の業者の経営を守ろうというお考えはないのか、その点についてお伺いします。
◎市長(野口市太郎君) 繰り返しになりますけども、法律でできないということになっているわけでありますから、その部分について、五島市独自のものを求められても、それはなかなか難しいということでございます。
◆16番(橋本憲治君) 法律があるんであれば、その法律を変えてもらいたいという考えはないのかどうか、その点についてお伺いします。
◎市長(野口市太郎君) 地方自治法なり、施行令という大きな枠でございまして、これの改正云々ということについては考えておりません。 要は、市民の皆様からお預かりした大事な税金なり、あるいは国税を原資とした国民の皆様からお預かりした税金がまた市に回ってきた分というのを執行するに当たっては、前も申し上げましたけども、やはり「最小の経費で最大の効果を」ということが大原則としてあります。確かに、公共事業とか、あるいはこういった物品調達で、それを受注した事業者にとっては、またそれが会社の経営なり、あるいはそれを通じて地域経済の活性化ということにつながる部分もありますが、それはあくまでも副次的なものでありまして、それだけを主要な目的として発注するということはないわけであります。 そういった中で、あえて、入札制度自体を否定してしまうかのような、そういった制度の構築について、五島市から国にお願いするというようなことについては考えておりません。
◆16番(橋本憲治君) 私は入札制度を否定するというわけじゃないんです。今の五島市内の入札においては、ほかの自治体は知りませんよ、低価格の入札に陥っていると、それを導いていくのが市長の役割だと、正常化に導いていくのが市長の役割だと私は申しているんです。 今回、9月以降は、9月議会でエアコン関係を、私が強く言ったもんですから、エアコンの入札に関しては、ある程度正常化できたというように私は考えています。非常に、市長の答弁には私は不満であります。ですから、今後もぜひ、基本的には地元の業者を守る、国の法律が全部正しいというわけではないんです。そういう視点で物事を考えてもらいたいと、このことを強く要望しておきます。 次に、
農業研修支援事業についてですが、先ほどの答弁では、法人の従業員確保になってしまうという答弁でした。 それでは、現在、五島市
農業研修支援事業を活用している研修生は何人いるのか、その点について説明を求めます。
◎農林水産部長(田端正之君) 新しい制度になって、農業研修生として研修を受けている人は今のところいないということでございます。
◆16番(橋本憲治君) 今年から新しい制度になったわけですけども、五島市
農業研修支援事業の研修生への補助内容について、説明をお願いします。
◎農林水産部長(田端正之君) 研修制度の支援内容でございますけども、まず研修生に対する支援として、最長2年間でございますけども、研修手当として50歳未満が月12万5,000円、50歳以上60歳未満が月12万円、住居手当としまして、家賃の2分の1、上限が月2万円というふうになっております。 研修生を受け入れる側の支援でございますけども、これにつきましては、研修手当として月5万円というふうなことで制度をつくっております。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) 研修生に対する補助金の額については、私は全国的に見て、五島市の制度は充実しているというふうに認識しています。 この五島市
農業研修支援事業についてですが、この研修を終えた研修生が就農する場合、農業振興課として畜産業や葉たばこは推進しているのでしょうか。その点についてお伺いします。
◎農林水産部長(田端正之君) 農林公社があるときには、公社内での研修としましては、なかなか畜産あるいは葉たばこというのは難しくて、そういった希望の人については、畜産農家あるいは葉たばこ農家のほうにお願いをしてやったケースはあるんですけども、今現在、今回の新しい制度では認定農業者あるいは農業法人等を受入先として考えておりますので、そういった希望があって、受入先が受け入れてもいいよということであれば研修できるんで、特に制限を設けたりというのもございませんし、どういった品目でも対応可能であれば、研修を受けさせて新規就農者の確保に努めていきたいというように考えておるところでございます。 以上です。
◆16番(橋本憲治君) これまでの農業振興課の方針としては、畜産業や葉たばこについては設備投資が多額になるので、研修生の実態を十分に把握してから指導していきたいということでした。 そうした中で、農業振興課の方針では、この研修制度、例えば、野菜栽培農家Aと野菜農家Bにそれぞれ研修生が入り、研修終了後はそれぞれの研修生が入れ替わって雇用されれば、問題ないということでしょうか。その点についての見解をお願いします。
◎農林水産部長(田端正之君) あくまでも、今回の場合は、独立自営就農あるいは受入先の法人以外の法人に就職するという場合にはオーケーというふうにしております。 ただ、今、議員おっしゃるように、野菜農家AとBで別々に研修して入れ替わって就職するということは、制度上は問題はございませんけども、作為的にそういうような制度を使いたいためにするというのは、あんまりよろしくないというように思っておりますので、まずは研修を受ける人がどういった状態を希望しているのか、独立自営就農なのかどうなのか、あるいはどういったところで研修を受けて、どこで農業を始めたいのかというのを聞きながら対応していきたいというように考えているところでございます。 以上です。
◆16番(橋本憲治君) 市長にお伺いします。 福江島では地域ごとに、地形や地質が、また気温が違います。私は崎山に生まれて育ってきましたので、崎山の明日の天気はある程度予想できます。研修生は五島人ばかりではありません。これまで農林開発公社の研修生が研修終了後に就農した場合、霜が降りたり、害虫が発生した場合、周りの農家と比べると後手後手になり、被害が大きくなってしまうという悩みを聞いたことがあります。その研修生は、残念ながら、五島を去ってしまいました。研修生の立場を考えた場合、研修した地域で就農できることがベストだと考えます。その点について、市長の見解を伺います。
◎市長(野口市太郎君) 五島市の制度では、研修した地域で就農することについては制限を設けておりますので、そこら辺は御理解をいただきたいと思います。
◆16番(橋本憲治君) 最後、市長にお伺いします。 新たに就農した場合には、すぐに農機具を全てそろえるというわけにはいきません。これはもう財政的に。しかし、農業機械の操作方法に個人差があります。農家の人は貸したがりません。そういった人が結構多いんです。これまで、機械銀行とか、グループで、団体で機械を購入しましたけども、それぞれの使い方が違うということで、今はほとんどなくなりました。お互いの操作方法を知り得た関係の人がいる地域で就農できることが理想と思いませんか。その点についてお伺いします。
◎農林水産部長(田端正之君) 今、議員おっしゃるように、機械操作については、やっぱり慣れた人が当然いいんでございますけども、この制度自体が農林公社の研修制度を引き継いで、あくまで基本としては独立自営就農の人たちを増やしていく、しかし、今、独立自営就農だけじゃなくて、雇用型で就農する人も非常に増えております。毎年10人の新規就農者の目標を立てているんですけども、30年度は16人いまして、そのほとんどが雇用型でした。 そういうことで、雇用型についても研修先以外はオーケーであるというふうな形にさせていただいておりますので、そういったことで制度をつくりましたので、それで御理解いただければというように考えております。 以上です。
◆16番(橋本憲治君) 農業後継者をつくることは大変大切なことですし、ただし、後継者にとってはその技術を身につけるというのも、また、それ以上に大変です。 千葉県柏市の就農支援制度で、農家里親制度があります。その内容は、新規就農者の最大の壁は農地を用意することです。これはパンフレットに書いている内容です。幾ら農地が余っていても、農家は知らない人に農地を貸したりはしません。この農家里親制度を利用すれば、師匠となる農家が近隣の農家に口利きをしてくれるので、余っている農地を貸しやすくなりますと記載されています。 五島市でいうと、研修先は研修生の里親として位置づけられると私は思っています。その点でも、すぐに就農できればいいですけど、中にはもう少し技術を身につけるという考えの方もおられると思うんです。そういった面でも、研修終了後も同じ農業法人に就職できるように、そして、より技術を習得しながら新規就農を目指す環境をつくっていくべきではないでしょうか。再度答弁を求めます。
◎農林水産部長(田端正之君) 今回の研修制度につきましては、最長2年間オーケーということでしております。 個人差がありまして、農業機械の操作だったり、作付体系を学んだりするのは当然あるとは思いますけども、2年間で一応研修を終え、そして終えた後に別の法人に就職して、またそこで就業しながら、いろんな技術も、作目も全般を覚えるというのは可能でございますので、その研修先に特化して、そこで雇用されるということに対して、今回は認めておりませんで、いろんなことを勉強しながら、総合的に農業の技術習得に努めていただければというように思っています。 また、農地につきましても、最近の農業法人につきましては、集積が進んでおりまして、各地域に分散した形での圃場の確保というのも出てきておりますので、就職先の周辺のみならず、その周辺部においても、研修しても十分対応できるんじゃないだろうかというように考えております。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) この農業研修支援制度については、私は、研修生の目線でやっぱり見てもらいたいというように考えております。こういう制度ですよ、行政としてこうしなければいけないというんでなくて、研修を受けた人が五島市で農業後継者として活躍できる、そういう環境を私はつくっていただきたい、このことを強く要望しておきます。 次に、
鐙瀬園地自然環境活性化プランについてです。 再度質問しますが、現在、鐙瀬ビジターセンターの窓ガラスなどには土ぼこりが、どこから飛んでくるかわかりませんけども、くっついている状態です。ですから、新しく建設されるホテルも同じように土ぼこりをかぶる可能性が僕は十分あると思うんですが、そういった認識を持っているのかどうか見解を伺います。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 場所については、事業者の方も何回となく見ておりますので、土地改良事業も裏手のほうで行われてという実態も把握されているというところだと思いますので、そういう状況については、認識はされているものと思っております。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) 鐙瀬公園には桜の木がたくさんあります。春には、花見を開催するには最適地です。その桜の木は伐採せずにある程度残してもらいたいんです。そのことについて、業者に対して要望していただきたいんですが、その点についての見解をお願いします。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 そこについては、先ほど市長が壇上から申し上げましたとおり、計画を実施するに当たっては、関係者、関係機関との調整が必要なときには、市のほうも一緒になって、その協議の中に入ってまいりますとか、そういうことがあれば、そういう話はしてみたいというふうに思っております。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) そういうことがあればじゃなくて、そういう要望があるという立場から、双日と交渉していただきたい。それは要望しておきます。 次に、
洋上風力発電施設の活用についてですけども、崎中で行われた講演会は、「海の中から広がる五島の未来」ということで、物事を複合的に考えることが大切という内容だったと私は受け止めました。 いわゆる一つの事業で複数の効果を生むような取組をしていく、そうした中で、五島の未来が開けていくんだと私は受け止めたわけです。理事者の皆さんには、この立場で今後、市政に取り組んでいただきたい、そういうふうに考えていますので、よろしくお願いします。 次に、観光行政についてです。 父ケ岳登山に関してですけども、父ケ岳山頂の周辺は三井楽半島を臨むところだけが雑木が生えて見えない。ほかは既に伐採して見えるようになっています。2年前ぐらいの事業でやったのではないかと思うんですが、せっかく努力して登ったところで高浜もよく見えないと。作業としてはそんなに難しいことではありません、過去の例もありますんで。その点について、私は強く推進していただきたいんですが、再度答弁を求めます。
◎地域振興部長(大賀義信君) 議員仰せのとおり、景観上もかなり観光の素材として有意義なところだというふうに認識しております。その方向で環境省ともちょっと調整をしてみたいというふうに思っております。 以上です。
◆16番(橋本憲治君) 五島市が作ったガイドブックです。(資料を示す)このガイドブックには、市内の17の山々が紹介されております。非常にすばらしい内容です。私はこれまで、そのうち14の山に登った経験があります。父ケ岳には11月8日に一人で挑戦しました。登山口を探すのに2時間ほどかかりましたけども、結局、探し当てることができませんでした。 翌日、観光物産課に行きまして、このガイドブックの登山ルートは間違っているのではないかと相談しました。私は方向感覚には自信を持っています。そして、11月13日に市の担当職員とガイドの方と3人で挑戦しましたが、午後3時に大雨になり、途中で下山してきました。 私が迷った原因は、頓泊に行く登山道がシダで覆われていて、全くもう道とは考えられない、そういう状態だったからです。翌日、14日再び一人で挑戦しました。登山道の最後の100メートルは、本当にこう急な坂になっていて、汗をかきながら登り、山頂で絶景を期待しましたが、山頂でまず見たものは空き缶と空き瓶のごみです。その瞬間、3日間かけた努力の感動は消滅してしまいました。 それでも、この登山ルートで感動したことが4つあります。 1つは、歩いているとイタチが向こう岸を一緒に100メートル、私を案内してくれました。本当にのどかな登山ルートだなというふうに思いました。 2つ目には、小川には多彩な形状があります。何万年もかけて大きな岩が侵食されている、それが本当に身近に見られるわけです。 3つ目には、小川には何度も段差のあるせせらぎがあります。最上流に川魚であるカワムツが生息していました。私は絶対にここには生き物はいないというように思っていましたけども、生き物の生命力に感動しました。 4つ目は、学生のとき、青森県の十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流を散策したことがありましたけども、そのときと同じ気持ちになりました。 このような恩恵を受けましたので、私は2日かけて登山ルートで大きいごみ袋4袋分を回収したわけです。担当職員は、せっかくこういったすばらしいガイドブックができたのですから、実際にガイドブックに基づいて登山し、実態を掌握してもらいたいというように思います。その点について、再度答弁を求めます。
◎地域振興部長(大賀義信君) お答えをいたします。 議員仰せのとおり、私も通告があってから父ケ岳付近まで行きました。野鳥とか魚とか、それこそジオを直接感じるような登山ルートを確認しているところでございます。 議員仰せのしま山ガイドブックにつきましては、登山ルート16ルートで19コースを設定をしているところでございます。その中には、久賀島、嵯峨島、あと黄島という二次離島も用意させていただいております。さらには奈留島も掲載をさせていただいております。 この全てのコースを担当者が実際に登山し、詳細を把握するということにつきましては、相当な時間を要するというふうに思いますので、まずはガイドの皆さんと連携を図りながら、実態の把握に努めて、それをまた次の手だてに生かしてまいりたいというふうに思っております。 以上です。
◆16番(橋本憲治君) 次に、江上天主堂の自然環境の保全についてです。 この自然環境を保全する基準として、世界遺産に認定されたときなのか、それとも教会が建設されたときなのか、その点についての見解を伺います。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 世界遺産の長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産の構成資産周辺の自然環境の保全につきましては、どの時期を基準に保全するのかということではなくて、構成資産の立地とか、あと、景観上の特性に応じた自然環境の保全措置を図っていくということでございますので、あえて言えば、今の自然環境ということになろうかというふうに思っております。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) 教会のすぐ近くには、イノシシ防止柵を周辺に巡らせています。これは明らかに私は景観破壊だと思いました。教会からもっと離れたところにつくるべきだったと、そういうことができなかったのか、なぜ協会のすぐ脇につくったのか、その点について説明を求めます。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 江上天主堂背後に設置しておりますイノシシ防護柵についてでございますが、設置場所につきましては、江上天主堂背後の山林が所有者不明の筆界未定地ということであることから、江上天主堂の所有者であるカトリック長崎大司教区の所有地内であって、景観に配慮しつつ、最も目立たない位置に設置したという経緯でございます。 以上でございます。
○議長(谷川等君) しばらく休憩いたします。午後は1時15分から再開いたします。 =午前11時59分 休憩= =午後1時15分 再開=
○議長(谷川等君) 再開いたします。 午前に引き続き、一般質問を続行いたします。
◆16番(橋本憲治君) それでは、午前に引き続きまして、江上天主堂周辺の環境保全について再質問いたします。 私は江上天主堂に入ると、ガイドの方から「柱は信者の方が磨いたもので、窓ガラスはステンドグラスを買うお金がなかったので信者の方が自ら描いたもの、塗料が落ちる可能性があるので触れないでください」という説明を受けました。私は、器用な信者の方々であったんだと感銘を受けました。 また、教会の裏側には、昔は段々畑があったということをガイドの方から説明を受けました。しかし、現在では、その畑には大きな大木が自生している状態です。よくよく見ますと、段々畑の石垣はあまり大きくない石を城壁のような高さまで積み上げてつくられています。集落の方々は巧妙な石積みの技術を持っていたということです。 また、穀物や野菜を得る手段として、そこまでしなければならなかったという昔の暮らしを目の当たりにしたことです。私であれば、そんな猫の額のような崎山の土地には手をつけません。江上集落の石積みの技術や当時の暮らしを伝えるためにも、その段々畑が見えるように、高くなり過ぎた樹木の枝の伐採をすべきではないでしょうか。見解を伺います。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 まず、この江上集落、奈留島の集落なんですけども、これについては、重要文化的景観も今、作業をしているところですし、もともと世界遺産のコアゾーンのところでもあると思いますので、伐採についても、これは景観に非常に影響があるというところで、私どもの判断だけではなかなか厳しい部分があると思いますので、ここは景観上、重文景の中、あと世界遺産のコアゾーンということで、国あたりとも協議を進めなきゃ、勝手にはできないというような状況でございますので、あと、所有の問題等々ございますので、その辺は、どういう形でできるかということについては、慎重に対応する必要があるのかなというふうに思っております。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) 私は、江上集落の文化というのをやっぱり伝えていただきたいと思うんです。石積みの文化、また、そういった猫の額のようなところに穀物を植えたり、野菜を植えたり、そういった生活で潜伏キリシタンの方々は生活してきたんだと、そういう、あれだけの石積みの技術があるところは私はないんじゃないかというようなことを思いましたので、その点については、今後、検討をお願いいたします。 引き続きまして、ジオパーク関係についてお伺いいたします。 今月の広報ごとう12月号のジオ通信には、その内容ですけども、2300年前に噴火した場所はわかっていません。鬼岳の近くではないかと言われていますと記載されています。この内容は、これまでのジオパーク研修会での説明と違っていますけども、これで正しいんでしょうか。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 確かに、この福江火山群が活火山の根拠とされている2300年前の噴火口の位置等については、いろんな調査研究が必要であるというところで、なかなかこう場所の特定が難しいということですから、そのときの記述の方法、表現の方法になるかと思いますけども、正しいのかどうかも含めて、こういうことが考えられるというようなところで、御理解いただければというふうに思っております。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) 鬼岳の近くという説明ですけども、これは五島列島の地図です。(資料を示す)この地図の中には、箕岳の裏のカヅメの港の沖合に海底クレーターの位置が記載されています。このようにジオパークに関わることで庁内でまだ明確になっていないという、情報を一括していないということについては、やはり努力していただきたいというように思います。 引き続きまして、副読本づくりについてですが、これまで小中学校において、ジオパークについて、どのように学習してきているのか、その点について説明を求めます。
◎教育長(藤田清人君) まず、学校でのジオパークを活用した取組につきましては、これまでも政策企画課と協議をしながら、その活用方法を検討しているところでございますが、例えば、先日は盈進小学校においてジオパーク専門員による出前授業を実施して、身近な場所あるいは身近な自然の中に大地の成り立ちを学ぶといった、そういうふうな取組をしております。 また、各学校におきましては、学校近隣のジオサイトを使った学習、そうしたものも手がけてもらっております。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) 私は学校で共有されているサイトのふるさと五島学というのを崎山中学校で見せていただきました。 盈進小学校での取組では、五島列島ジオパーク構想に基づくもので、難しいと私は実感した次第であります。 そういった中で、南紀熊野ジオパーク地質と地形、それから隠岐ジオパークの副読本を私はじっくり読ませていただきました。 私は学生のときに隠岐諸島で、何百年も前から行われてきた牧畑農法の調査で、西ノ島の農家に農業実習も含めて10日間宿泊した経験があります。そういった中で、この副読本を読んで、そういった経験から隠岐ジオパークの副読本が大地の成り立ち、独自の生態系、人の営みを十分分かりやすく書いているということが納得できました。ですから、この隠岐ジオパークの副読本に近いものを、ぜひ作っていただきたいと思いますので、その点についての見解を、理事者には伝えていますので、説明をお願いします。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 ただいま議員から御紹介がございました、隠岐ジオパークでありますとか、南紀熊野ジオパークの副読本も参考にさせていただきながら、学校教育ではもちろんのことですが、一般の方も五島列島の成り立ちや地質・地形の特徴など、分かりやすく学ぶことができるガイドブックの作成も検討してまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。
◎教育長(藤田清人君) 学校教育のほうで、小学校、中学校の教育課程の中に大地に関する教育内容ございますので、そこら辺でも五島の、あるいはこの福江島周辺のいろんな大地の構造については、触れる機会ございますので、これまでにあった「私たちのふるさと五島」というウェブサイトにプラスアルファでこれから付加をして、より充実したものにつくり上げていきたいというふうに考えております。
◆16番(橋本憲治君) 私は12月5日に奈留島へ行きました。ターミナルのインフォメーションで、千畳敷にある約1600年前のサイの足跡の化石の場所について詳しくお聞きしました。今より温暖な気候であったと。そして、千畳敷で30分もかけて探しましたけども、なかなか見つからない。やっと見つけましたけども、本当に分かりづらいパンフレットです。 また、奈留町の公民館で中心的に行っている、活動している人でさえ、そうした貴重なものがあることを知りませんでした。ですから、そういった周知という点での取組について答弁を求めます。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 奈留島の千畳敷を、五島列島ジオパーク構想のジオサイトに選定しておりまして、サイの足跡の化石でございますけども、千畳敷の見どころの一つになります。 千畳敷全体にくぼみとか亀裂があって、足跡の場所というのがなかなか、議員御指摘のように分かりにくい状況にありますので、今後、設置、作成予定の解説板でありますとか、ガイドブックの中で場所の特定がしやすい説明やサイの足跡であるとの根拠も示せるよう、検討してまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。
◆16番(橋本憲治君) 要望になりますけども、私はジオパーク研修会に参加して、五島の自然を見る目が少し変わってきました。その後、海岸を散策する中で、初めて崎山の臼岳の裏の溶岩海岸に行ったときには、ほかの惑星に来たのではないかと錯覚するほどの、そういった場所でした。 五島の大地の成り立ち、そういったことをじっくり考えられるようになりました。ですから……
○議長(谷川等君) 橋本議員、時間になりましたので、簡潔にまとめてください。
◆16番(橋本憲治君) 市民の皆さんもぜひ、ジオパーク研修会に参加していただきたいということを申しまして、私の一般質問を終わります。
○議長(谷川等君) 以上で、橋本憲治議員の質問を終わります。 次の質問者は1番 三浦直人議員。
◆1番(三浦直人君) (登壇)通告に従いまして、2つの項目について質問をいたします。 1点目は、富江病院の再編・統合リストとして公表された影響について。 2点目は、
国土強靭化地域計画の策定について、市長にお伺いをいたします。 まず、富江病院について質問をいたします。 富江病院は戦後間もない昭和28年4月、旧海軍航空無線電信局の跡地の払い下げにより、「富江町立富江病院」の名称で発足し、内科、外科、産婦人科、耳鼻咽喉科を診療科目に開院されております。 昭和42年9月には、旧富江測候所跡地の払い下げを受け、鉄筋コンクリート2階建てに新築移転、この建物は解体を免れ、五十数年経た今も社協の富江支所として多くの地域住民に利用されております。 翌43年には、長崎県離島医療圏組合が設立されると、時を同じく、同組合に移管、現在の地に新築移転したのは平成4年3月であります。その後、市町村合併に伴い、平成21年4月には、県と島原地区及び五島地域などを含んだ長崎県病院企業団が設立され、現在に至っております。 今回の報道によりますと、厚生労働省は全国1,455の公的病院を調査、がんや救急医療といった9項目の診療実績と競合する病院が車で20分以内の場所にあるかなどを分析し、該当する病院には、これまでも対策について検討を促してきたとありますが、その議論はほとんど進んでいないため、診療実績が乏しく、再編・統合の議論が必要と判断した全国424の病院名を初めて公表し、対象となり得る病院には廃止や一部の診療科をほかの病院に移すことなどを含め、検討してもらうとしており、高齢化により膨張し続ける医療費を抑制するのが狙いで、異例の措置でありますが、病院名の公表という対応に踏み切ったとの報道がなされております。 一方で、患者にとって身近な地域の病院が統合などの対象になれば、公共交通機関が少ない地域もあり、高齢者にとっては新たな病院に通院できる交通手段の確保などが懸念されるところであります。 今般の報道で県内から7つの病院が含まれたことについて、県医療政策課の見解は、あくまで国が要請したのは対応方針の検討であり、再編・統合ありきではないとした上で、県民が安心して医療を受けられることが前提であり、地域医療構想調整会議などで各地域の対応について協議したいとコメントをしております。 そこで、市長にお尋ねいたしますが、市長は地域住民が安心できる医療提供体制を維持していかなければならない立場にあると思います。この公表に強制力はないとはいえ、来年の9月までに結論を出すよう要請されていることから、突然の病院名公表により、地域住民の不安を招いていると危惧されておりますが、その影響について市長はどのように捉えておられるのか、その思いをお聞かせください。 次に、
国土強靭化地域計画の策定について質問いたします。 近年、気候変動などの影響により、想定を超える大規模な自然災害が多発し、激甚化する中で、国においては、住民の生命・財産を守るためにはハード面とソフト面の両面で防災・減災対策が喫緊の課題と位置づけ、国土強靭化基本計画を見直すとともに、来年度までは国土強靭化のための3年の緊急対策費として3年間で7兆円のインフラ緊急対策を打ち出し、令和2年度までは公共事業予算の上乗せが実施されているところであります。 令和3年度以降は、必要なインフラ投資があっても、その根拠となる計画がなければ、公共事業の予算要求は困難になることが予想されるため、引き続き予算を確保するためには、来年の5月頃から始まる令和3年度の予算要求に向け、根拠となる数字、すなわち各自治体が策定した地域計画での財源必要額を積み上げた予算要求が必要不可欠となり、国土強靭化予算の重点化、要件化、見える化などの取り組みを一層推進しなければならないとされております。 今後もインフラ整備事業が必要となる中で、
国土強靭化地域計画を策定し、事業の優先順位を明らかにすることにより、国土強靭化系の補助金、交付金の交付も受けやすくなると伺っております。裏を返せば、
国土強靭化地域計画の策定がなければ、国土強靭化の予算が確保されないのではないかと危惧されるところであります。 ちなみに、今年7月現在、
国土強靭化地域計画を策定済みの自治体は全市区町村1,741のうち、わずか6.6%に当たる115の自治体にしかすぎず、長崎県では全ての自治体が未策定の状況であります。 そこで、
国土強靭化地域計画を策定する考えはあるのか、また、策定する場合の取組について、市長にお伺いいたします。 以上で、壇上からの質問を終わります。(降壇)
◎市長(野口市太郎君) (登壇)1番 三浦議員の質問にお答えをします。 まず、公立・公的病院の再編・
統合リスト公表の影響についてお尋ねがありました。 9月26日、厚生労働省が公表した424の病院には県内7つの病院が含まれ、富江病院もその中の一つでありました。 今回の公表の対象となった病院は、高度急性期や急性期に対応できる病院で、診療実績が特に少ないことや一定数以上の診療実績を有する医療機関に近接しているなど、全国一律の基準により機械的に分類をされたものであります。 現在、富江病院については、稼働率が90%、経営も黒字ということでございます。 また、地域医療調整会議等での議論を踏まえ、地域住民の皆様への説明を行った上で、急性期の病床55床のうち22床を回復期の病床に転換しております。 五島市のように、離島における公的病院は、本土と違い、地域医療の基幹を担っているものでありますので、再編・統合については、あくまでも市民の皆様が安心して医療を受けられることが前提であると考えております。 病院名が公表されたことで、地域の命と健康を守る最後のとりでである公立・公的医療機関が再編・統合されるのではないのかという地域住民の不安を招いており、こうした一方的な進め方はあってはならないことだというふうに思っております。 五島市といたしましては、さきの9月市議会定例会閉会時に申し上げたとおり、今後、市議会の御協力を頂きながら、富江病院が地域で果たす役割の大きさを国・県へしっかり伝えることにより、地域の医療体制を守ってまいりたいと考えております。 そして、この思いは、富江病院、五島中央病院、県病院企業団、県内離島3市2町共通の思いでありますので、これらの団体と連携をしっかりとりながら取り組んでまいりたいと考えております。 次に、五島市
国土強靭化地域計画の策定についてお答えします。 国土強靱化地域計画につきましては、自然災害が発生するたびに時間をかけて復旧・復興を図るといった事後対策の繰り返しを避け、事前防災・減災と迅速な復旧・復興に役立つ対策をあらかじめ総合的・計画的に実施することで、様々な自然災害が発生しようとも最悪の事態に陥ることが避けられるよう、強さとしなやかさを持った安全・安心な社会を平時からつくり上げていこうというものであります。 このような考え方の下、五島市におきましても、国土強靱化を推進するため、国土強靭化基本法第13条に基づき、国土強靱化に関する取組の方向性を示すものとして計画を策定することとし、今年度中の完成を目指して、現在、全庁的な作業を進めているところであります。 計画に基づく施策に対しましては、国による交付金、補助金などの交付に一定の配慮が受けられることから、これらの財源を活用できるよう、例えば、避難所の環境整備や防災関連施設の充実を図るなど、安全・安心なまちづくりを推進してまいりたいと考えております。 以上でございます。(降壇)
◆1番(三浦直人君) 大体今の市長の答弁で私はある程度納得をいたしております。 自席からは大したことはないんですけれども、富江病院は先ほど言ったように昭和28年ですね、その当時の町長は五島聡千代さん、昭和23年から31年まで2期していますよね。しかし、どうしてつくったか、どうしてできたかというのは、もういろいろ私も聞きに回ったんですけど、その当時を知った人は多分鬼籍に入って話を聞くことができなかったんですけど、富江というところは大正9年の第1回の国勢調査では1万5,079人おったんですよね。だから、それからいうと、本当に富江に病院があるということ自体が私たちはもう先人の発想には勝てませんね。頭が下がる思いですね。 幸いにして、今から数えると66年になるんですけど、帰ってきて院長は富江の人なんですよね、今。それで、院長が「みじょか」という冊子を月に1回出しているんですけど、ここに高齢者向けに非常に丁寧なあれがあるんですよね、報告が。糖尿病専門外来12日、26日となっていますと。糖尿病専門外来を月2回行います。野中先生は福江島で唯一の糖尿病専門医として活躍しております。こっちは、またこれも同じく、眼科の外来予定日、12月の眼科の予定は12日と26日となっております。丁寧なんですよね。既に予約済みの方で桃色の紙をお持ちの方は12日、水色の紙をお持ちの方は26日。これは丁寧ですよね、本当に。その下が丁寧ですよ。回覧板が回ってくるのが遅い方は、眼科の予約を後半に取ってもらうことをお勧めしますと。また、天候や先生の都合により、日付が変更になる場合があります。予約月の前の月に一度病院へ日付の確認の連絡をお願いします。本当に丁寧ですよ。 富江の今病院の体制が非常にスタッフもそろっているし、以前より看護師も含めて非常に丁寧と、それから勉強しているという患者さんの評判を聞くんですよ、私は。だから、さっきも市長が言いよったですよね。90%を超えて黒字ということでですね。だから、それを聞いて安心した市民もおられると思うんですけれども、今後、これから五島というところは1つですから、その中で病院企業団の中でありますから、いかなるときもそういった体制づくりが一番大事だと思うんですけど、市長は、今後、富江病院あるいは五島病院に対しても責任のある立場ですので、そこら辺の考えをもう1回聞かせてください。すいません。
◎市長(野口市太郎君) 確かに、今、病院企業団全体の取組として郷診郷創と、地域で患者さんを診て、そして、地域の健康は地域でつくっていくんだという考え方でございます。これはいろいろそれぞれの地域の医療関係が島外に出たりとかいうことで経営が厳しくなっているというところもあって、病院企業団としてはこういったことに取り組んでおります。 特に富江病院の取組は、病院企業団内の病院の中でも非常に先駆的な取組だというふうに思っておりまして、そういった意味では感謝を申し上げたいと思いますし、ただ、こういった取組があって初めて稼働率90%ということが実現できるのではないのかなというふうに思っております。 こういった形で地域の利用も多いということで、そういった病院が今回の見直しの対象に挙がっているということについては、先ほどから申し上げているとおり、非常に残念な結果だというふうに思っておりまして、これに対しては徹底的に反対をしていきたいと思っております。 理由としては、先日も申し上げましたけれども、病院企業団傘下の病院を含めて、公的あるいは公立、離島においてはこういったものが基幹病院である。ですから、将来を見据えたときに必要となる病床についてはしっかり公立・公的病院で守っていかなければいけないと、この思いはいささかも変わることはございませんので、しっかりこういったことを考えながら対応していきたいと思っております。 何が何でも今のままで行くんだと、もう何も見直さないんだということではないのであります。もう既に、五島中央病院も、富江病院も、そして市内の民間の医療機関も、従来の急性期の病床については一定程度回復期に転換をしているわけであります。そういった見直しをしているにもかかわらず今回挙がったということについて、我々は非常に不信感を感じているわけであります。 いずれにしても、富江病院というのは関係の皆さんと力を合わせてしっかり守ってまいります。
◆1番(三浦直人君) 私もこの報道がなされなければ、そんなに深くは考えることはなかったと思うんですよ。 それで、新聞に大々的に載ったときに、多くの方々は何で富江病院かということを盛んに言われておりました。 私たちもいろいろ仲間がおる中で、どがんすればよかっじゃろうかいということがあるんですが、我々の力ではどうしようもないというのが過去の例から私も体験しております。一つは、富江町がなくなった合併ですね。富江高校の廃校。これも非常に葛藤をして悩んで決断したんですけど、またこんな富江地区がそんなことにならないように、我々も今後行政と意見をしながら、専門家じゃありませんからね。院長が一番の発言力があると思いますので、そこら辺を重々頭の中に入れながら発言をせんばなと思っております。 この問題については以上でありますけれども、もう1回、「みじょか」というこれですよね。いろいろここに富江探訪といって魚の釣り方なんかが載っているんですけど、こんなことをする優しい病院ということを市民の皆様方にぜひ私のほうから訴えたいというか何というか、御紹介というか何というか、そういったことで、ぜひ皆さん、病気になったら富江病院をよろしくお願いいたします。 それでは、国土強靭化についてですが、市長に、ちょっと時間がまだありますから、この新聞は平成24年の新聞ですよね。それを念頭に置いて聞いておってください。ちょっと読みますからですね、抜粋して。 平成24年7月12日から九州を襲った豪雨で30人以上の死者、行方不明者が出た。我が国は災害対策のために公共投資を抜本的に強化しなければならないのである。こうした危機意識から政治も動き始めている。国土強靭化基本法案を国会に提出。防災や減災を目的とする公共投資は、使途が特定されており、しかも無駄ではない。日本は欧米に比べ、自然災害がはるかに多く、インフラ整備費は余計にかかる。つまり、欧米並みであるということは少な過ぎるということだ。にもかかわらず、1996年以降、イギリスは公共投資額を3倍、アメリカは2倍まで増やしているが、日本は半減以下にしている。自然災害の危険にさらされている国民の生命と財産を守るという国家の基本に立ち返ろうとしている。相次ぐ自然災害によって多数の国民の生命が失われている現実を直視したらどうかということをここに書いております。 私、この強靭化を聞いたときに、1人の少女がブロックの下敷きになって亡くなりましたよね。今、それを思い出しますね。それは1人の少女が亡くなって、そして全国ですよね。びっくりしますよね、国の対応は。太平洋戦争で民間を合わせて310万人亡くなっているんですけどね。それは国の責任で戦争して無駄死にですね。ところが、たった1人がですね。そして戦後七十何年たってこれだけ国の政治が変わってくるのかとつくづく思いますね。 そこの今、福江中学校も解体作業をしていますね。ということは、国土強靭化じゃないんですけど、強度がなかったということですね。強度が足らなかったと。だから、私が思うに、強度が足らないのはブロックばっかりじゃないですね。河川、いろいろやっぱりあります。だから、建築物はもう国・県そろって耐震化構造の基準がありますけれども、そういった土木の工事にはそんな基準がありません、今のところですね。だから、この前造ったブロックを壊しているんですからね。それは無駄遣いとか何とか言っているんじゃないんですよ。そんなことは言っていませんけれども、あと、やっぱり国土強靭化という予算をうまく上手にこれから使うには、設計、施工、それを徹底して見直して、また地震が来てもびくともしないような河川、橋、そういう調査をぜひしていただきたいと思うんですが、市長、どうでしょうか。
◎市長(野口市太郎君) 前の東北地方の災害のときにも、鬼怒川という川が氾濫をいたしました。今回も多摩川だったり、あるいは鶴見川という、五島にいても名前を知っているような川の上流がやられたり、あるいは堤防が決壊して多くの方がお亡くなりになるという災害でございました。しかも、その河川はほとんどが一級河川ということで、国が直轄で管理、施工している河川であります。私が思うに、日本が持っている最高技術を駆使して多分やられた河川でありますので、まさかあんな大きな被害になるということは思ってもおりませんでした。本当にテレビを見ながら、これが日本の河川かよという感じがいたしました。 そういった意味では、河川あるいは橋を含めて、まだまだ我が国の社会資本整備、こういったものが欧米なりに比べてまだ後れているんだなと、そして、先ほど議員が言われました記事にも、国民の生命・財産を守るのが、これが政府の仕事なんだと、これはもう紛れもない事実だというふうに思っております。 残念ながら、五島市内においても一旦雨が降って増量すると危険な河川、そういったものはまだまだたくさんありますので、今回の計画をしっかりつくって、そして国の補助金なり、あるいは交付金といったものを活用して整備を進めなければいけないというふうな感じを、意を強くしたところであります。
◆1番(三浦直人君) 私の息子もちょうど東日本大震災のときに仙台におって、ゴルフ場にバイトに行っておって難を逃れたという経緯がありますけれども、あのときに僕の息子が言いよったのは、テレビに映る画面はごく一部だと。あんなものじゃないと。ひどかったと。もっとひどいと、テレビに映るやつよりは。だから、今度もテレビで盛んに川が氾濫していますよね。多分あれも全体的な一部だと思うんですよね。 災害というのは人災と天災と必ずあります。交通事故は人災ですね、必ず。台風なんかは天災ですよね。交通事故でも年間3,000人ぐらいは亡くなっていますのでね。それは人災。 今度の強靭化の策定のガイドラインを読みますと、防災と国土強靭化の違いを書いております。防災は基本的には地震や洪水などのリスクを特定し、そのリスクに対する対応を取りまとめる。リスクの対応ですよね。国土強靭化はリスクごとの対処・対応をまとめるものではありません。あらゆるリスクを見据えつつ、どんなことが起ころうとも最悪な事態に陥ることが避けられるような強靭な行政機能や地域社会、地域経済を事前につくり上げていこうとするものでありますということやね。ということは、行政機構にも国土強靭化を策定しなければいけないということは、これは明々白々ですよ。だから、なるべくやはり、せっかくやるんですから、いろんな調査をしながら、何と言いますか、さっきも言ったように、繰り返しますけれども、土木の、あるいは港湾の耐震化ですね。港湾というのは民間の発注というのはないんですから。港湾は公共工事ですから。だから、そこら辺も含めながらですね。あっちこっちに回れば、港も下がっているところがありますよ、いっぱいですね。いっぱいとは言いませんけれども。そういったところをいろいろ調査をしながら、せっかく国土強靭化を策定するのですから、そこら辺まで含めながらやっていただきたいと思いますが、市長、どうでしょうか。
◎市長(野口市太郎君) 今度の国土強靭化計画は、社会資本整備だけではなくて、救急とか、医療とか、あるいは救助とか、ソフト部分も含めたところでいろんなリスクに対応していくための計画というふうに思っております。 今、五島市の場合には、防災計画自体も見直しをしておりますので、そういった内容とか、あるいは、市内におけるそういった整備が必要な施設、こういったところについて今から網羅をしていこうというふうに思っておりますが、今年度中にはまずは計画をつくりたいと。それで仮に漏れるものがあったにしても、多分随時計画の変更というのはあると思いますので、そういった中でしっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。 まずは、早急にやらないと、先ほど言われましたように、国からの支援がなかなか受けられないというふうな部分もあるようでございますので、今年度いっぱいの策定に向けて取り組ませていただきたいと思います。
◆1番(三浦直人君) 先ほども言いましたけれども、人災と天災ですね。人災はある程度防いでおりますから、交通事故はそんなに我々の体験からいうとないですね、気をつけていますから。相手からぶつかってこない限りはね。 ところが、天災というのはそうもいかん。私たちも天災というのは昭和の終わり、物すごい台風で三重漁港から何から全部ひっくり返ったんですもんね。あれで何百億という予算をつけてですね。あれ以来、消波ブロックというのは大型になったんですよね。大型になったらどうなるかというたら、建設機械が大型になるんですよね。それだけ設備投資が物すごかったですよ、その当時は。今はないですよ、全然。港もできてしまった。各隅々まで港がコンクリートで固められている。離島振興法ですね。だから、長年にわたって先人たちはそんな苦労を重ねているんですね、今考えると。だから、その恩恵を受けるのは今に生きる我々ですよ。だから、これから先、50年、100年先を見きわめながら、国土強靭化というのは五島市としては策定するべきと私は思っております。どうかそこら辺を重々頭の中に入れながら、そして速やかに今年度中にできるだけ素案なり何なりできるように、皆さんも大変お忙しいとは思いますけれども、ひとつ力を出して一生懸命頑張ってください。 以上です。ありがとうございました。
○議長(谷川等君) 以上で、三浦直人議員の質問を終わります。 次の質問者は、14番 草野久幸議員。
◆14番(草野久幸君) (登壇)市民ネットワーク、立憲民主党の草野です。 令和元年12月議会最後の一般質問者です。 来年の3月議会は、新庁舎の新しい議場で開催されるとのことで、この議場で最後の一般質問者です。 この議場では、福江市議会、そして五島市議会の多くの議員が福江市、五島市を思い、この壇上に登壇し、一般質問を行ってまいりました。 最後の登壇者に当たり、大変光栄に思っております。 今回もいつものように是は是、否は否としたスタンスで一問一答方式で質問いたします。 今回は、医療行政で富江病院と
奈留医療センターについて2点と、過去の議会で質問してきた問題で答弁を検証してみたところ、どうしても理解することができないところがありましたので、
玉之浦花き栽培施設の譲渡についてと
福江ショッパーズ解体について取り上げました。明快な御答弁をお願いいたします。 それでは、最初に質問いたします。 通告では、再編成・統合の議論が必要と判断された富江病院についての市長の見解はとしております。 しかし、同じ質問を昨日の江川議員、そして、先ほどの三浦議員が取り上げて、市長の答弁はいただいております。 地域の医療を守っていくとのことですが、私は、奈留病院の診療所化のときのことが忘れられません。 当時の市長は中尾市長。野口市長と同じように地域の医療体制を守っていくと議会で発言していました。しかし、奈留病院は診療所になりました。
奈留医療センターの議案を議会に提出したのは、中尾市長ではなく、野口市長です。議会でもいろいろな論議がありました。最終的に賛成多数で診療所化が認められました。私はもちろん病院として残すべきと考え、反対いたしました。 今回の報道で市民の方々が大変心配しております。 市長の見解は、再度答弁は要りませんが、そこで、医療体制を守っていくとの考えのようですので、今後どのように行動していくのか、具体的に御答弁をいただきたいと思います。(降壇)
◎市長(野口市太郎君) (登壇)14番 草野議員の質問にお答えします。 再編・統合の議論が必要とされた富江病院についての見解の中で、奈留病院との比較の中でお話がありました。 奈留病院の診療所化を提案させていただいたのは私であります。そして、そのときに考えたのは、地域の持続的な医療体制、こういったものをしっかり次の世代に残すためにはという判断の中で、苦渋の決断でありましたが、ああした提案をさせていただきました。 当時の奈留病院の利用状況、こういったものを考えたときに、病院のまま残すということになれば、かなり経営負担が大きくなる、将来的にはもたなくなるという中で御提案をさせていただきました。 今回の富江病院については、先ほどから申し上げているとおり、利用率が90%という高い稼働をされておりますし、経営についても黒字を維持しているということでございます。 したがいまして、現状のままで私はしっかり持続可能な今の体制が医療体制だというふうに思っております。 確かに医療費がこれから大きくなる。この医療制度自体を持続可能なものにするという国の考え方はわかります。ですから、我々も何ら見直しをしないという観点には立っておりません。国から求められれば、急性期医療でお金がかかっているのであれば、長い間しっかり面倒を見ることができる回復期病床にということで、しっかり国の要請に応じては対応してきたつもりなのであります。 ところが、それ以前のデータをもって一気に病院の名前まで公表するということでございましたので、これは五島市だけではなくて、全国知事会あるいは全国市長会の会長さんたちもそれぞれ厚生労働大臣のほうに意見を言っていただいております。 これまでの答弁の繰り返しになりますが、今回の五島市の考え方につきましては、前回の閉会挨拶でも申し上げさせていただきました。これについては、富江病院、そして五島中央病院も同様の考え方でございました。 先月の25日に県の病院企業団の運営会議がありまして、企業長に我々の考えを問いただしたところ、企業長も基本的には富江病院の見直しについては病床を回復病床に変えたことでもって一定これで完了だというふうなことを言っていただきました。あとは関係する離島の3市2町の首長さん、議長さんとも思いをともにすることができましたので、こういったことを含めて県なり、あるいは国のほうにしっかり我々の考え方を伝えていくと、こういった中で富江地区の医療体制は守っていきたいというふうに思っております。(降壇)
◆14番(草野久幸君) ありがとうございました。 奈留病院のことを答弁していただきましたけれども、サービスは低下しないということで診療所化になりました。 今日は偶然、後ほど奈留病院については質問通告しておりますので、その折に検証させていただきたいと思います。 国は、離島医療のことは何も考えていないのではないかと思うんです。全国一律で医療体制を考える。 昨日の市長の答弁にもありましたが、離島の個人病院は経営者の高齢化などの理由で廃業する病院も今後多くなっていくことと思います。そうすれば、どうしても公立病院が中心になっていくだろう。よって、離島の医療については特別に考えるべきと私は強く思うんですけど、市長、このことについてどのように考えますか。
◎市長(野口市太郎君) 五島市の場合には幸い今でも民間の病院のほうに一定御努力を頂いて、五島市の医療ということについては大変御尽力を頂いているわけであります。 ただ、民間の医療病院も含めて、なかなかスタッフが確保できない。あるいは、ドクターが確保できない。あるいは、御自身の事業後継というふうなこともございます。 離島地域の医療の状況というのを端的に表しているのは、新上五島町さんとか対馬市さんあたりが現在開業医がいないという中で、全ての病床は公立病院が担っているという状況であります。 一方で、医療構想の考え方の根っこには、民間病院が基本にあって、それを補完する形で公的病院があって、病床数を見直すときには、まずは公的な機関から見直しをしましょうという形で本土も離島もあまねくこういったものが下りてきているわけであります。 ただ、下りてきた先の離島としてはたまらんわけです。本土との違いですね。公立病院の置かれている立場、こういったものが違うわけでありますので、それについては、先ほど草野議員から御指摘をいただいたとおりだというふうに思います。
◆14番(草野久幸君) 私も市長が今答えたとおり離島の医療というのはそんなものだなと。ぜひとも富江病院については我々議会も一生懸命存続を訴えてまいります。市長も昨日、今日表明したとおり、存続していくんだ、地域医療を守っていくんだという考えで行動していただきたいと要望しておきます。 次に、
奈留医療センターについてお伺いいたします。奈留病院から医療センターになって奈留の方々から不満の声をよく聞きます。現在の
奈留医療センターの現状について、まずお聞かせください。
◎
市民生活部長(戸村浩志君) 現在の
奈留医療センターの状況でございますが、診療所化されました平成26年1月と比較しまして、例えば診療科目が減少しているというものがございます。例えば皮膚科、これがなくなっております。28年の3月から休診と。あとは整形外科の診療日数が、週に2回だったのが週に1回と。このように診療科目ごとについて申し上げますと、このような変化があっております。 あとは、6月にこの議会でも御指摘がございました給食について、スタッフが確保できないということで、全国展開の事業者に委託をいたしまして、給食を提供しているというようなことで、ちょっと制度が変わっております。 あと医師については、2名体制ということですが、1名が上五島病院からの派遣ということで、その辺は変わっている部分かなというふうに思います。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) それでは、一つ一つ検証してまいりたいと思います。 まず医師の体制、2名体制は変わっていないということですね。そのうち1名が上五島病院からの派遣であるということなんですけど、そのローテーションの月数、何カ月で変わっているのか、お聞かせください。
◎
市民生活部長(戸村浩志君) 6カ月で交代する場合もございますし、また3カ月で交代する場合もあるということで聞いております。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) 6カ月または3カ月で変わると。そしたら奈留の方々からよく聞くことなんですけど、かかるたびに主治医が変わっていくと。そこに不安があると。医師の確保ということで大変病院企業団も苦労しているなというのは、私もわかりますけれども、そこら辺を少し考えて、なるだけ長いスパンでローテーションを望みたいと思います。 次に、応援医回数は、整形外科が週に2回だったのが週に1回になったということですよね。そしてここで思うのが、回数も減っている、そして午後からの診療になっております。診療時間は何時間になっていますか。
◎
市民生活部長(戸村浩志君) 診療時間は、午後1時から午後の3時半までとなっております。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) 3時半まで2時間半、この時間で診療に支障は出ていないのでしょうか。
◎
市民生活部長(戸村浩志君) 3時半までで診療を切り上げる理由といたしまして、船、定期船で福江のほうに帰るということで、診療時間を3時半までにしております。 その診療時間は3時半までなんですが、患者さんがいるんですけど、診療を切り上げて定期船で帰るといったそういったケースはなかったというふうに聞いております。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) その切り上げて帰る、そういうケースはなかったということで、それが事実なら大変いいことだと思うんですけど、私に苦情の電話が入ったのは逆の苦情も入っていますので、もう一回そこら辺を調べてほしいと思います。 そして、皮膚科がなくなっておりますよね。この皮膚科に関しては、もうずっと応援医師を呼べないということなんですか。
◎
市民生活部長(戸村浩志君) この皮膚科の休診につきましては、その平成28年3月から、当時長崎のほうから医師を応援をしていただいて診療を行っておったわけですが、この医師の御都合、御事情によりまして、この皮膚科の休診をしたということで聞いております。 今後については、私のほうで今現在確認をしておりませんので、業務連絡会等を通じまして、その当時の経緯等を含めて確認をしたいと思います。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) そして、入院患者の食事の件、少し答弁を頂きました。この件は6月議会に江川議員が質問をして、そのときの答弁では、改善をするというふうな答弁を頂いていたと思うんですけど、今も変わっていないということですね。そしたら今後も、ここは企業団の問題なんでしょうけれども、今後もこの形でいくと、それに対して五島市も改善を要望しないということなんですか。
◎
市民生活部長(戸村浩志君) 6月議会での御意見、御指摘等を踏まえまして、その業務連絡会--業務連絡会というのは五島中央病院と
奈留医療センター、そして市の国保健康政策課と奈留支所ですね。この業務連絡会の中で要望したというような経緯もございますし、また病院側の動きとしまして、今年の6月以降、入院食についての給食委員会というのを開催しております。 その給食委員会のメンバーは、五島中央病院の管理栄養士を含めまして、医療センターのほうの医師、看護師長、事務員、この中には給食の委託業者も構成員の一人として入りまして、2カ月に1回、この給食に関しての要望等に対する検討をしているというようなことでございました。 その中で、今意見箱が医療センターにあるわけですが、その医療センターにある意見箱には、患者様、御家族からは、特に意見はないということでございました。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) 特に意見はないとしても、やはり病院食が全て冷凍であるということは、正常な状態ではないと思いますので、要望し続けていただきたいと思います。 精神科を月に2回開いていただいていますね。この精神科の問題で初診、初めてかかる患者は、五島病院でかかってから次を奈留病院でかかるということが、ルール化されていると思うんですよね、今までは。でも、精神科にかかる方々は、いろんな状況があろうと思います。そのケースによって最初から奈留病院で初診で受けることができないのか、私、相談も受けていますので、このことについての答弁を頂きたいと思います。
◎
市民生活部長(戸村浩志君) 五島中央病院及び
奈留医療センターに確認しましたところ、精神科において初回の診察では、特に患者にじっくりと話を聞く必要があるということで、診察に1時間以上かかるということでした。 医療センターの精神科外来は、今、月2回行われておりまして、毎回多くの受診者がいらっしゃるということで、また何よりもこの病名を診断するために必要な検査としまして、MRI検査があります。初めての受診の際には、このMRI検査のできる五島中央病院に通院をお願いしているということでございました。 なお、いろいろな事情で五島中央病院へ行くことが困難である方につきましては、医療センターのほうに御相談いただければ検討いたしますというふうに聞いております。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) 全ての患者がMRIが必要であるというのは、ちょっとこれは考え方が違うと思います。病状によって問診で進んでいくところもありますので、ただ、今特別に事情があれば対応するという答弁を頂きましたので、どうかそこはよろしくお願いいたします。 それでは、次の質問に入りたいと思います。
玉之浦花き栽培施設の譲渡について質問いたします。 この問題は、9月議会で通告して質疑をしました。本会議での質疑回数が3回までと決められているので、十分な答弁をいただけませんでした。その後、この問題が話題となり、今議会には陳情も出されております。 質疑をした者の責任として再度取り上げました。どうか市民の方々がわかりやすいような答弁をよろしくお願いいたします。 9月議会の答弁では、そのまま読み上げます。 「民間移譲の分の議案が出ていないじゃないかという話ですけども、この分については無償譲渡ではございませんので、有償譲渡なんで議会のほうには上げておりませんけども、花き栽培施設の栽培施設条例、この条例を廃止をするというのを、昨年の12月議会に提案させていただいて可決いただいております。」と答弁を頂いております。まず有償譲渡であったということで、この有償譲渡の価格をお聞かせください。
◎農林水産部長(田端正之君) まず価格をということでございますけれども、今回の
玉之浦花き栽培施設の譲渡の経緯から説明したほうがわかりやすいのかなと思い……(「いや、質問のみ答えてください」と言う者あり)価格でございますけれども、施設の譲渡額につきましては、財産評価委員会のほうで評価をしていただいておりまして、全部で10件がありましたので、1件ごとに1万円で、合計10円という価格になっております。 以上でございます。 〔「1円、10円」と言う者あり〕
◎農林水産部長(田端正之君) 失礼しました。1万と言ったみたいですね。1件1円でございますので、10件で10円でございます。失礼いたしました。
◆14番(草野久幸君) わかりやすいようにしてください。そしたら10件あったということですので、全て1円だったということ。その10件について名称と、そして面積、そこをお聞かせください。
◎農林水産部長(田端正之君) 失礼いたしました。まず作業棟が床面積で134.45平方メートル、ポンプ室が6平方メートル、次に3つ目が作業管理室で23.04平方メートル、そしてシクスライトハウスが5棟ありまして、1棟目が936平方メートル、2棟目が468平方メートル、3棟目が720平方メートル、4棟目が504平方メートル、5棟目が990平方メートルであります。そして温泉の水槽がございまして、これはコンクリート製ということで、容量についてはわかっておりません。そして50トン水槽ですから50立方メートルと、この10件でございます。
◆14番(草野久幸君) 1円で10カ所、10個であるから10円であると。そのとき、総務企画部長の答弁でこのような答弁がありました。譲渡の場合は、その財産の譲渡価格が適正な価格ということであれば、特に議会のほうにお諮りすることはございませんとの答弁でした。 私も9月の質疑の中では、時間もないということで価格は聞きませんでしたけれども、この合わせて10円というのが適正な価格であるという説明をお聞かせください。
◎農林水産部長(田端正之君) 譲渡価格の算定でございますけれども、先ほど申し上げましたように、五島市有財産評価委員会のほうに諮らなければならないと、譲渡価格についてはそういうふうになっておりますので、委員会のほうにお願いした結果、審議の結果としては、建物構造物の耐用年数が14年から17年ありまして、既に24年経過して耐用年数が過ぎているということで、「新地方公会計モデルにおける資産評価実務手引」による算定方法を基本としての減価償却を行ったところ、それぞれ評価額を備忘価格の1円と決定されたということでございます。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) 今の答弁では、市有財産評価委員会が評価した価格であると、だから適正であるという答弁ですよね。ならば、ほかにいろんな市の財産を売却することもあろうと思います。そのとき、全てこの評価価格で譲渡しているのかどうか、その答弁をお聞かせください。
◎総務企画部長(久保実君) 先ほど農林水産部長が申し上げた、今回はこの財産については、耐用年数は全部過ぎていますので、そういうことで評価を大分減価償却していったらゼロになるわけですけれども、それでゼロというわけになると財産、帳簿から落とすという形になるので、総務省が出している公会計モデルにおける資産評価実務の手引というのがございまして、それに基づきまして備忘価格といいまして、これは備忘価格というのは会計学の用語で、元来、何かの事由によって実質的価値を失った資産を帳簿等に記載する際に用いられる、1円とか10円とかというわずかな切りのいい数字を使うわけですけれども、それによって今回評価額を1円としたところでございます。 価格をゼロ円とすると、簿外、すなわち帳簿上はその資産は存在しないということになりますので、会計上の手続による把握が困難になるおそれが生じるということで、備忘価格ということで1円という評価をしているということでございます。 以上です。
◆14番(草野久幸君) 私は、今のことを聞いたわけじゃないんです。ね。財産評価委員が決めた価格で、全てほかの五島市の市の財産もその価格で譲渡しているかどうかと、この1点を聞いているんです。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 五島市有財産管理規則第44条では、評価委員会に諮らなければならない案件が規定されておりますので、それに基づいて。それ以外、例えば今回の建物の取得処分については、1件につき10平方メートル以上のものは、評価委員会にかけて評価をいただいて、その額で公募するというふうな形になろうかというふうに思っております。 以上です。
◆14番(草野久幸君) なかなか答弁いただけませんが、私のほうで言います。もちろん評価価格、これが普通の入札やったら最低価格になるんじゃなかろうかと思うんです。全て評価委員会が評価した価格で今まで財産を処分してきた。これは違うでしょう。ここだけ確認します。評価委員会が出した金額で、全ての財産はその金額で今回10円だったと、10円と出たから10円で売ったんだということなんですよね。そしたら、ほかの市有財産も財産評価価格で全て売っているのかどうかというのを聞いているんです。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 当然これは公募の場合もございますので、当然競売という形になれば、それより高い額になってくるかなというふうに思っております。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) もちろんそうだろうと思うんです。評価委員の出した価格は、これが一般競争入札であったら最低価格になるんだろうと思います。 私はこう質問をしていまして、市民の財産なんです。市民の財産ならば、この件もいろいろな事情があるのは私も察します。やはり一般競争入札で10円を最低価格としてすべきではなかったのかと考えますが、いかがですか。
◎農林水産部長(田端正之君) 公募しなかった理由でございますけれども、今回譲渡した財産は、主にシクスライトハウスという農業用のハウスが主なものでございまして、このハウスは通常のハウスと違い、コンクリート基礎があり、その基礎の上にH鋼の鉄骨の柱をボルト締めしているということでありますので、もし万が一ハウスを移設する場合は、現在の基礎を解体処分して、また新しくハウスを移設する場所で基礎も造り新しく設置をするというふうになりますので、費用面から考えると、現実的に移設は難しいのではなかろうかというふうに考えました。 また、当施設では、現在五島で唯一のマンゴーを栽培をしておりまして、また新規作物としてのパプリカも栽培をしているという状況でございます。地域振興だったり、奥さん方の雇用の場につながっておりますので、現状のまま営農を継続してもらうことがいいのではなかろうかというふうに考えて、公募ではなく、まずは現在使用している組合のほうに譲渡の申し出を行ったということでございます。そして結果としましては、組合の中心的な役割を担っていただいている組合員のほうに譲渡という形になっております。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) 私も今、部長が言ったもろもろな問題を考えれば、本来はこれは無償譲渡が妥当な方法だったと思っているんです。ただ、このケースでなぜ無償譲渡をされなかったのか。 この間の9月の答弁を聞いていますと、無償譲渡やったら議会に諮らにゃいかんと。何か議会に諮ったらまずいことがあるんですか。お聞かせください。
◎農林水産部長(田端正之君) なぜ無償譲渡にしなかったのかという御質問でございますけれども、一般的に国の補助事業を活用して整備した建物等を財産処分の制限期間内に有償譲渡する場合は、一般的に補助金の返還が伴うことから、これまで無償譲渡した事例等はあったというふうに記憶しております。 しかし、今回の民間譲渡につきましては、財産処分の制限期間を過ぎておりまして、補助金の返還は伴わないこと。また現在もハウスとして使用されているということでございましたので、有償譲渡としております。 財産評価委員会に評価をお願いして、結果としましては備忘価格の1円、全体で10円でありましたので、無償譲渡も選択肢としては考えられたと思いますけれども、財産評価委員会の評価を参考に、先ほど申し上げました理由等がありましたので、今回は無償譲渡ではなくて有償譲渡とさせていただいております。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) どう考えてもこれは無償譲渡が妥当な方向だと思います。もうその金額はわかっていたわけでしょう。評価委員会の金額は10円だと、1円だというね。そして答弁をこう見たら、それはいろんな取り方があろうか知りませんけれども、無償譲渡ならば議会に諮る必要があると言っているわけですよ。そうしたら何かあるんではなかろうかと疑われても仕方がない。今後このようなこともいろいろあろうと思いますけれども、ぜひとももっとそこら辺を考慮してもらいたいと思います。 そしてもう一点、そのときの答弁で、これは総務企画部長の答弁やったと思います。当然、評価委員会で財産を評価して、それで適正な評価であると。それを極端な便宜を図るような価格ということになれば、議会のほうにお諮りしますという答弁なんですね。行っておりますと言っているんです。便宜を図るような価格を評価委員会が出したケースがあるのかどうか、お聞かせください。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 そういうことは、私の記憶にはございません。
◆14番(草野久幸君) 記憶にはなくても、いや、答弁の記憶じゃなくて、それがあったという記憶がないということですか。 〔「はい」と言う者あり〕
◆14番(草野久幸君) 言ったのは事実なんですね。会議録をちゃんと読んでいただければ。私、不思議に思ったんですよね。要するに評価委員会がそういう便宜を図るような評価をするのかと。そしてそういうことを行っていますというんですから、行ったんだろうかと。そしたらこれは間違った答弁であるということでいいですか。
◎総務企画部長(久保実君) 私が今記憶にないと申し上げましたのは、そういう便宜を図った事例があったのかなかったのかということで、そういう事例は私は存じ上げませんという意味で申し上げたところでございます。 私の答弁を先ほどその私が便宜を図ったような、財産評価委員会で便宜を図ったような事例というのが、それはこの前の地方自治法の96条の議決事件の中で、適正な対価なくしてこれを譲渡し、もしくは貸し付けるときには、議会の議決が必要ですよということなので、当然便宜を図るということは適正な対価じゃないわけですから、そういうときには議会の議決が要りますよというような内容でございます。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) 理解いたしましたけれども、もう一つ、それならば部長に聞きます。その便宜を図ったという判断をするのは、どこの部署で誰がやるんですか。
◎総務企画部長(久保実君) お答えいたします。 それは最終的には、市長の段階にまで上がって判断になるとは思いますが、例えばいろんな財産を市有財産を譲渡するときに、いろんなそのときの環境があるわけですから、そういう中で例えば公共交通の関係でどうしてもそこの市の土地があって、そこを安く譲渡しないとなかなかそこの事業がうまくいかないとか、そういういろんなケースがやっぱり事業によってはあると思いますので、そういうケースの場合はそういう便宜を図る必要もあるだろうというふうには思っています。 以上でございます。
◆14番(草野久幸君) 最後に市長にお伺いいたします。 今回、1円の10件で10円という価格が適正な価格と市長は判断しているでしょうか。ここだけお聞かせください。
◎市長(野口市太郎君) 財産評価委員会にお諮りをして出していただいた結論であるということ。また、この10円というのが、民間で貸借対照表に載せて減価償却をしながらその価値をこう下げていくわけでございますが、耐用年数を過ぎた中で、最終的には1円残すというやり方が取られているということを踏まえて、それを参考にしながら評価委員会で10円というふうに決定したわけでありますから、私としては、これについては適正な価格であったというふうに認識をしております。
◆14番(草野久幸君) はい。分かりました。最後のこの問題についてですけど、今回譲渡した会社が、この花き栽培に参入した時期、これを明確にお聞かせください。
◎農林水産部長(田端正之君) 今回、購入した会社が花き栽培施設へ参入したはっきりとした時期については、私のほうでちょっと資料がなくて分かりませんけれども、4年から5年ぐらい前に農業生産法人をつくりまして、まず旧福江市内のほうで農業経営をしておりまして、その後に丹奈のパプリカ、あるいはマンゴーのほうの支援をということで参入したというふうに記憶しておりますので、時期については玉之浦支所長のほうでもしわかればと思っておりますが。
◎玉之浦支所長(竹野茂君) お答えします。 28年だったと思っております。正確にはちょっと確認しないとできませんが。(「ちょっと」と言う者あり)失礼しました。28年の6月(151ページで7月に訂正)から構成員として参入しているところです。 以上です。
◆14番(草野久幸君) 28年の6月からということで。 それでは、次のショッパーズの跡地についての質問に移りたいと思います。 平成28年9月議会で、市長の所信表明でこのように答えております。2期目のスタートに当たり、私の今後4年間の市政運営について所信の一端を述べさせていただきます。議員各位並びに市民の皆様に御理解と御協力を賜りたいと存じます。新たなビジネス拠点として雇用創出が期待できるオフィスビルの整備について、今後検討を進めてまいりたいと考えておりますと表明しております。オフィスビルの整備については、ここからがスタートだったと思うんです。 そして、30年3月議会、江川議員の質問に対してこのように答えております。実は、施政方針の中で途中まで入れたかったのですが、事業費が概算が出してもらったところ、かなりな額になって、これを非常に大型建設事業が続いている中で、これは市が造るとなると、ちょっと驚くぐらいの金額が出ました。したがいまして、今内部でいろいろな検討をしているところでございます。PFIとかいろいろな方法がありまして、民間に何か整備してもらうような、民間が何かほかの施設と併せてつくっていただくような、市が直接建設するのではなく、民間の力を何か活用できないかというふうに今考えておりますという答弁で考え方が変更されております。 そしてまた、今年の9月議会での答弁なんですけど、これは答弁ではなくて、最後の挨拶の中に入った分ですかね。なお、建設解体後の土地の利活用については、市所有のオフィスビルを含めた施設の整備ということで公募を考えておりましたが、入居を想定していた事業者の情勢の変化や、市内における民間事業者によるサテライトオフィスのサービス提供の動きが出てまいったことなどから、このまま市所有のオフィスビルを整備しても空室になってしまう可能性が高くなってまいりました。したがいまして、土地の利活用については、オフィスビルの整備を含めない形で、年内をめどに地域の活性化に向けた活用策を公募してまいりたいと考えておりますと議会で答えております。大きく方向が変わってきて、今の最終的段階では、要するにオフィスビルは要らないのだと、造らないんだ。だから民間に公募して活用策を出していただくということですよね。 そこで、大きく展開が変わってきていますので、これまでにどのような事業所とどのような商談をし、話をしてきたかということをお聞きしたいと思います。 まず、最初に言ったその、民間に建設してもらうということやったですよね。その民間に建設してもらう、どのような会社と、何社と、どのようなお話がされたのか、お聞かせください。
◎市長(野口市太郎君) オフィスビルに関する議会での経過については、今議員が言われたとおりでございまして、私は2期目の最初の議会である平成28年9月の定例会の所信表明においてが、議会としては初めての場でありましたが、考え方としては、総合戦略、1期目のですね。この中にいろんな受入れ環境を整備して、サテライトオフィス--このサテライトオフィスというのはIT系の小規模の事業所を想定していたんでございますが、そういったものの誘致ができないかということもありまして、総合戦略の中でサテライトオフィスの誘致を図るということを一つの項目として入れておりました。それを実現するという形の中で所信表明で説明をさせていただいて、今日に至っているわけであります。 それで、もともとは市が直接建設するつもりでいましたが、これがなかなか額が大きくて、本庁舎建設とか、あるいは図書館あたりの建設も控える中で、市が直接というのはなかなか厳しかろうということで、民間の力をお借りできないかということを申し上げさせていただきました。 その後には、それを受けて、ある、名前はちょっと申し上げませんけれども、ホテル関係をやりたいと。もちろん市のオフィスビルも入れたところのお話をさせていただきましたが、そういうお話は頂きました。それについて市のオフィスビルというのも一緒に建ててもらいたいというふうなことも考えているんですよというお話をさせていただいております。 それから、その後は、この中でもいろいろありましたけれども、五島市にいろんなゆかりがあって、五島市で今いろいろ事業を展開している方々にオフィスビルについて、こういった考え方でいるんだけれどもということで、いっぱい御検討をいただこうという趣旨で、このほか二、三名の方に経過をお話ししたことはございます。
◆14番(草野久幸君) 私がなぜこんな質問をするかというと、大きくこう変わってきたわけなんですよね。そして実際どのような経緯で、どのような話が進んでいたのか、それを聞きたくて言っているんですよね。 例えば、今ホテルの話があったと、また建てるほうじゃなくてそこの中に入ってもらうような、まあ今企業が五島に入っていますけど、その人方とも話はしているわけなんでしょう。要するに造ったらその一角に入っていただけませんかというふうな、そこはいかがなんですか。
◎市長(野口市太郎君) もちろんオフィスビルを造った後に、誰も入らなかったらもうお荷物になりますので、ある程度の目安はつけておきたいということがありました。 そして、五島市に誘致で来ていただいたところが、停電したときのバックアップ施設、こういったものが欲しいということ。それからこれはこの議場でも直接お話が出ましたけれども、今の岐宿支所に入っている企業の事務所について耐震化ということを進める中にあって、今入っている建物を解体すると。これに伴って移転先をある程度こちらで考えなければいけないというふうな部分もございましたので、この2社については、オフィスビルを整備する話と、そして検討いただけないかということについては、お話はさせていただきました。
◆14番(草野久幸君) はい。わかりました。そこで今国会で、桜を見る会の中でいろいろと騒がれておりますけれども、そしたら今もろもろの話し合いの中の経緯は、公文書として残っているのかどうか、そこをお聞かせください。
◎地域振興部長(大賀義信君) お答えいたします。 当然、市役所の中の事務決裁規程ということもございます。その都度その都度必要なときと申しますか、必要な箇所があれば決裁を採るところもありますし、内部で協議をするときには会議録というふうな形で残るものというふうに認識しております。 以上です。
◆14番(草野久幸君) 五島市は、きっちりと公文書で残しておるという理解でよろしいんですか。
◎市長(野口市太郎君) 私が話したときには、私が話す部分については、いろんなところでいろんな営業的なことの中でやる部分がございまして、そういったものについては、私自身が記憶するというか、そういった形の部分がかなりの部分ございまして、それを一つ一つ記録に残すということはいたしておりません。
◆14番(草野久幸君) それは当然だと思います。ただ必要な部分がちゃんと残っていれば、それでよろしいんじゃなかろうかと考えております。 9月議会、市長が最終日に、要するにオフィスビルを断念するんだと、そして公募するんだという話をしたその後、よく私が聞くのは、その跡地にホテルが建つんじゃなかろうかという話を聞くわけですよね。 私のあくまでのこの考えなんですけど、もうこれ以上、外資系の島外からホテルが参入してくれば、今五島でも頑張っている、昔から頑張っているホテルがあるんですよね。それを圧迫していく。そしてまた今から公募とするならば、そこにショッピングセンターを建てようとかいう話も、もしかしたら出てくるかもわからん。そしたら今一生懸命五島で頑張ってきたその人方をまた苦しめるようなことになる。どうしても私は、このようなことはこの跡地にやってほしくない。これ以上、民間で頑張っている人たちを苦しめてほしくないという考えです。 この考えからいけば、私は、このショッパーズ跡地には、公共施設が最も建てる必要があるんじゃなかろうか。そして今、福江の商店街を見ていますと歯抜け状態です。ここに1回、30年3月議会で通告して、深くは質問いたしませんでしたけど、今、五島市が計画している図書館、これをショッパーズ跡に建てて、人を呼んでにぎわいをもう一回取り戻す。行政が今やるべきことはこれだと思うんです。 この図書館問題にして言えば、何を今さら、もうここまで進んでいるのにという教育委員会の考えもあろうと思います。しかし中尾市長は、建設費を議会に提案して、そして市民の声を聞くということで取り下げたんです。ビジネスビルがこういう形になったというのは、逆に私は絶好のチャンスだと思います。市長の政治的判断で、ビジネスビルの跡に、代わりに図書館を建てるんだ。そして、今疲弊している商店街を、もう一回、にぎわいの場にするんだというお考えはございませんか。
◎市長(野口市太郎君) 平成30年の3月定例会で草野議員に、図書館の建設場所について質問をいただいておりますが、「福江の商店街」ということは出てきますが「ショッパーズ跡」という言葉は多分出てきてないと思います。ただ、我々がこの建設場所を検討する際には、ショッパーズ跡ということも1つの候補地の中に入れて、検討はさせていただきました。 それから、私の判断でということでございますが、前回の図書館についても、基本設計あるいは実施設計、こういったものについては、この市議会で予算を通していただいて、そして、いざ建設となったときにいろいろ御意見が出て、そして撤回をするということになったわけでございます。このときに要した費用が4,900万ということで、結局これは実施設計をしただけで、あとはこれはもう実にならなかったわけでございます。 今回、2回目のチャレンジということで、現在6,400万円近い契約をいたしておりまして、またこれをほごにするんですかという話になるんですが、これについては、私は「ノー」であります。 したがいまして、今予定している場所での建設に向けて、これまでもしっかり議論をしてきたつもりでございますので、そういったことを前提にまた、新年度予算に向けてですね、準備を進めてまいりたいというふうに思っております。 それから、いろんな、ショッパーズの跡にホテルなり、あるいはホテル以外でもいろんな商売関係のものを呼んでくると、島内の事業者の圧迫になるんではないのかなというお尋ねでございました。 やっぱり、ある程度、競争の下で活性化をしていかないと、消費者自体に対するいろんなサービス、こういったことも停滞をいたしますので、今、国境離島新法を使って、いろんな事業を展開をしていただいております。新たな事業、あるいは規模拡大。中には、島外から来られた方が新しい仕事をしたり、あるいは同じような仕事をしたりという中で、ある意味、五島市の市民はいろんな選択肢が増える、そういった中で、消費サービスといったものを享受できているんではないのかなというふうに思っております。 それから、ホテルの話もございましたけども、これは14年前ですね、合併時でございますが、この当時、今の五島市の区域内には、いわゆるホテル、旅館、民宿、そういったものを含めて2,454人の収容人数を持っておりました。これが、平成30年4月1日では1,861ということで、2,000人を切っております。ただ、それ以降整備が進んでおりまして、現在は2,185というのが現時点での収容人数でございますが、ただ、今、民宿なり、そういったものを経営されている中には、後継者がなかなかということで、事業継承がうまくいかないということで危惧をされているところもあります。 以前は、こういったとこに対して、事業継承をうまくやっていただいて、そして、この宿泊能力というのをできるだけ減らさないようにというふうなこともしたんですが、残念ながら、この事業については、予算は組んだんですが利用がなかったというふうなこともございます。 これから、いろんな交流人口の拡大、あるいは観光客誘致という中で進めていく中で、やはり、この収容人数というのが減っていくということについては、五島市のいわゆる経済にとって、必ずしも、それがいいことなのかというと、私はまた別の考えを持っておりますので、新たに入って、公募してくると、業種がですね、何であるかということについては、またこれも選定委員会、こういった中で意見をしっかり聞きたいと思っていますが、仮に、島外から来たから、もうこれは拒否というようなことは、五島市内の経済活性化ということを図る上で、あるいは商店街の活性化を図るということで十分その役割を果たせるということであれば、島外でも、それはしっかり受けて、受け入れていくべきではないのかなというふうに思っております。
◆14番(草野久幸君) 一つ一つ行きますよ。 30年の3月議会で私は「福江中心の商店街」と言って「ショッパーズの跡地」ということを言ってないという市長のお話のようなんですけど、もちろん、30年のときは、市長はまだビルを建てるんだという方向でいっていたと思います。それについては私も賛同をいたしておりましたので、「ショッパーズ跡地」ということは出しておりません。今回は、その考え方が変わってきたから、ならば絶好のチャンスだということで、言っているわけです。 今、市長の答弁聞いていますと、前の議会でも何回かやり合いましたけど、「よそもんに優しい五島市と言われていますよ」と言ったら、「誰が言っているんですか」と市長、言いました。誰が言っているんじゃなくて、今のような答弁を--そりゃ、いろんな考え方、ありましょう。でも、頑張ってやっている地場の商店からしてみれば、やはり、どうしても、自分たちは補助金使わんで頑張っているんだぞ。それに新規参入されたら、たまったもんじゃないよ。よそもんに優しい五島市と言われても仕方ないと私は思います。これは市長の言う考え方の違いですので、構いません。 それなら、もう一つ。 今、図書館を建設しようとしている旧五島病院跡地ですよね。あの道路計画が、あるんですか。結局、バスは図書館の前でUターンして後戻りせないかんような道路事情なんでしょ。道路計画、どうなっていますか。
○議長(谷川等君) どこの道路計画。図書館。誰が……。 〔発言する者あり〕
○議長(谷川等君) これ、通告外じゃなかっですか。
◆14番(草野久幸君) 聞き取りのときに言っています。
○議長(谷川等君) でも、ここには、通告には載ってないです。
◆14番(草野久幸君) 図書館という部分、言っています。道路事情も聞きますよということは言っています。
○議長(谷川等君) どこの。図書館。 〔「違う」と言う者あり〕
◎建設水道部長(出口秀幸君) 図書館の前の道路をどうかする予定があるのかという意味でございましたら、今のところ、ございません。
◆14番(草野久幸君) 私も聞きました。昔は都市計画道路の計画があったけれども、今はそれもなくなっているということなんですよね。そうしたら、大型バスはUターンして戻らないかんわけですよ。これだけすばらしい図書館を造ろうとしているのに、道路計画もない。おかしいんじゃないですか。どうですか、建設部長。
○議長(谷川等君) これ、通告外じゃなかっですか。 〔発言する者あり〕
○議長(谷川等君) 何の通告外ば答えきっとか。 〔発言する者あり〕
○議長(谷川等君) ない。 答弁せんでよか。 〔「休憩、休憩」と言う者あり〕
○議長(谷川等君) 休憩。 =午後3時10分 休憩= =午後3時12分 再開=
○議長(谷川等君) 再開いたします。
◆14番(草野久幸君) 今聞いたとおり、結局、道路計画もないわけですよね。そんな場所に、あのようなすばらしい図書館を建てていいのかと、私思うんです。それからすれば、今回取り上げたショッパーズ跡地ならば、ちゃんとした道路もございますし、適正じゃなかろうかと考えますので、ぜひとも、そこら辺は考えてほしい。 そして、市民に活性化策を公募するということなんですよね。どうか、市民の方々にお願いします。再度、お金は6,000万いろいろあろうと思いますけれども、商店街の活性化のために、図書館をショッパーズの跡に造ってほしいという活性化策をどんどん五島市のほうに寄せてほしい。要望いたしまして、私の一般質問を終わります。
○議長(谷川等君) 草野久幸議員の質問を終わります。 以上で、通告による一般質問を終わります。 お諮りいたします。委員会審査のため、明11日から24日まで14日間、本会議を休会にいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(谷川等君) 御異議なしと認めます。よって、12月24日まで休会いたします。 去る12月6日の本会議において各委員会への審査を付託した案件につきましては、休会中に審査されるよう望みます。 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。 次の本会議は12月25日、午前10時から開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 =午後3時14分 散会=...