平成22年 6月定例会 午前十時零分 開会
○議長(竹山俊郎君) おはようございます。
出席議員定足数以上であります。 これより平成二十二年六月
平戸市議会定例会を開会いたします。欠席の届け出が吉住議員より参っておりますので御報告申し上げます。 会議に入ります前に、去る五月二十六日、東京都で開催されました
全国市議会議長会定期総会の表彰式におきまして、
山本芳久議員が議員として十年以上務められたことにより表彰を受けておりますので、ただいまから表彰状の伝達を行います。また、市長からも記念品が贈られますので、あわせて贈呈を行います。 (表彰状伝達)(拍手)
○議長(竹山俊郎君) これにて表彰状の伝達を終わります。 午前十時二分 開議
○議長(竹山俊郎君) それでは、これより議事日程第一号により本日の会議を開きます。 まず、 日程第一
会議録署名議員の指名 を行います。
会議録署名議員は、会議規則第八十条第一項の規定により、議長において十七番松瀬議員、十八番川上議員、十九番宮本議員を指名いたします。 次、 日程第二 会期の決定 でありますが、本定例会の会期は、去る五月三十一日、
議会運営委員会を開催いたしました結果、本日より二十二日までの十六日間ということに御協議いただいた次第でございます。これに御異議ありませんか。 〔「なし」と言う者あり〕
○議長(竹山俊郎君) 御異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日より二十二日までの十六日間と決定いたしました。なお、会期中の日程につきましては、お手元に配付いたしております日程表のとおりでありますので御了承をお願いいたします。 次、 日程第三 諸報告 であります。本件につきましては、印刷物を配付いたしておりますが、主な事項について、その概要を御報告いたします。 初めに、
自治体病院関係でありますが、近年は、医師の不足、偏在問題のほか、たび重なる
医療制度改革や診療報酬の見直しなどによって厳しい経営を強いられており、診療科目の縮小、廃止にとどまらず、休止、閉院に追い込まれるなど、一層深刻な事態となっています。こうした厳しい状況を踏まえ、地域の実情に応じた医療環境の整備及び経営の健全化のための財政支援、医師不足などの早期解決などの事項について決議を行い、関係機関に対し要望活動を行っていくことを決定しました。 次に、議長会関係でありますが、四月六日と七日の二日間、平戸市において長崎県
市議会議長会が開催されました。また、五月に佐賀市において第八十五回
九州市議会議長会、東京において第八十六回
全国市議会議長会が開催されました。その中で、共通して重要課題となりましたのは、
地方分権改革の推進、地方税財源の充実強化であります。このことは今後の自治体運営に大きな影響を及ぼす問題であるため、その実現に向けて実行運動を行うことを決定しました。また、
地方議会議員年金制度の早急な見直しに関する決議、宮崎県で発生した
家畜伝染病口蹄疫対策に関する緊急決議もあわせて採択されました。 なお、総会終了後、
地元選出国会議員に対し、長崎県
市議会議長会として二十四件の要望を行いました。 以上で諸報告を終わります。 次に、 日程第四 監査報告 でありますが、本件については、配付いたしております印刷物により報告にかえますので御了承をお願いいたします。 なお、
定期監査報告については、議案質疑の日の最後に質疑を行います。 次、 日程第五 議会運営について でありますが、本件は閉会中に行われました
議会運営委員会の調査視察の報告であります。本件については、印刷物により報告にかえますので御了承お願いします。 次、 日程第六 大島村
神浦伝統的建造物群保存地区保存整備事業について でありますが、本件につきましては、
文教厚生委員会が閉会中に行った
所管事務調査の報告でありますので、委員長の報告を求めます。
◆
文教厚生委員長(浦荘藏君) [十六番]登壇 皆さんおはようございます。 ただいま議題となりました
文教厚生委員会における
所管事務調査の報告をいたします。 本委員会は、三月定例会において閉会中の
所管事務調査として付託を受けておりました「大島村
神浦伝統的建造物群保存地区保存整備事業について」、去る四月の二十三日、委員会を開き調査を実施いたしました。 まず、保存地区の現地視察を行い、平成二十年度及び二十一年度に修理復原(以下「修復」という。)が完了した町家四件と、今年度に修復を予定している町家四件の現況調査を行いました。途中、居住者の御理解をいただき屋内の修復状況まで調査ができましたことに感謝申し上げます。 これらの町家は、片引き大戸(板戸、
腰付き障子戸)、くぐり
戸付き摺り上げ大戸、出格子、持ち送り、屋根瓦等が江戸中期から明治後期の建築年代に沿った姿で修復され、以前と変わりなく商業を営む場として、また生活の場として生かされ、穏やかな離島の町家風景を醸し出しています。 また平成二十年度及び二十一年度に、
交流拠点施設整備事業で修復を行った旧
見明医院住宅は、昭和十六年神浦地区を一望できる小高い丘に建てられた調剤薬局を併設する医師の居住空間で、活用を検討するには十分な広さを持つ施設でありました。 次に、場所を移して大島支所で行いました事業概要の説明と審査内容について御報告いたします。 神浦地区は
伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているものとして、江戸中期から昭和前期の町家が建ち並ぶ港町の町並みと海に高台の神社や山が一体をなした景観の特性が評価され、約二十一・二ヘクタールの選定区域内に建造物が二百二十五件と環境物件が十六件の特定物件が認められています。
重要伝統的建造物群保存地区における保存事業では、伝統的様式に修復することや古材の尊重を図った設計・施工を基本とするため、家屋の痕跡調査や専門性及び特殊性が求められるとの説明がありました。 この事業は、特定の地域に特殊工法による高額投資が生じることから、専門的分野のみを追求していくことに、島民を初め、市民の理解が得られるものか危惧するところがあり、事業を進めるに当たっては、修復後の居住意志の確認と利活用構想までを考慮した修復物件の選定や地元で設計・施工ができる技術の育成と雇用の充実、さらには地域の活性化と交流人口の増大等の相乗効果までを視野に入れるべきではないかとの意見がありました。 修復物件の選定については、所有者の希望はとるものの、有識者や
地域代表者等で組織する保存審議会の中で建築物の重要度や緊急性等を協議して決定しているところであり、文化的価値の保存が第一義目的ではあるが、技術と雇用の拡充についても引き続き取り組んでいくとのことでした。 また、大島地域全体に事業に対する理解と意識の高揚を図り、
ボランティアガイドの育成や(仮称)
町並み活性化検討委員会の立ち上げ等により地域活力を生かした魅力の発信を行い、新たな人口の増加にも期待しながらまちづくりや地域活性化に
取り組み相乗効果を高めたいとの覚悟が示されました。 将来的に本事業の
交流拠点施設と位置づけた旧
見明医院住宅は、平成二十三年度以降に
公開活用整備事業による施設内の展示環境や衛生環境等の整備を行い、
町並み保存会の自主活動とタイアップした取り組みを検討していくとの考え方が示されました。 総じて、本事業を取り巻く環境は決して甘くないことを認識しながらも、単に
伝統的建造物群の保存事業に終わらせることなく、歴史的に価値の高い建造物や叙情的風景と癒しの空間は他地域に誇れる財産であることを再確認し、地域の振興と活性化はもちろんのこと地域力の掘り起こしにまで及ぶ事業の具体化に向け早々に取り組むよう要請し、本委員会の報告といたします。
○議長(竹山俊郎君) ただいまの委員長報告に対し質疑がございましたらお願いいたします。 〔「なし」と言う者あり〕
○議長(竹山俊郎君) それでは、
文教厚生委員長の
所管事務調査報告を終わります。 それでは、これより報告第四号から第一三号、承認第二号、議案第五一号から第五六号までの十七件を一括上程いたします。 市長のごあいさつ並びに提案理由の説明を求めます。
◎市長(黒田成彦君) 登壇 皆さん、おはようございます。 本日は、平成二十二年六月
平戸市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、何かと御多用のところ御出席をいただき厚く御礼を申し上げます。 今期定例会におきましては、報告、承認を求めるもの十八件、条例議案一件、
一般会計補正予算案一件、事件議決をお願いするもの四件、合わせまして二十四件の審議をお願いするものであります。 初めに、このたび
全国市議会議長会から十年にわたる
市議会議員活動に対する自治功労者として永年表彰を受けられました
山本芳久議員におかれましては、まことにおめでとうございます。市民とともに心からお祝い申し上げますとともに、今後とも健康に御留意いただき御活躍されますことをお祈りいたします。 それでは、御説明に入ります前に、五月臨時会以降の御報告をさせていただきます。 平戸市
給湯センターにおける
レジオネラ菌検出事故につきましては、去る五月十一日に温泉販売機から採取した温泉水から百ミリリットル中百三十個数の
レジオネラ菌が検出されたという検査結果が、五月二十四日、検査機関から報告がありました。二十五日に施設を閉鎖し、貯湯槽及び周辺装置の清掃・消毒、再検査を実施し、安全が確認された六月一日まで温泉水の
販売停止措置を行い、二日に供給を再開しております。 市の対応といたしましては、ホテル、旅館、福祉施設など利用者に対して菌の検出を通知し、消毒、利用停止などを呼びかけ、うち二つのホテルについては、他の温泉源からの代替供給で対応することができました。また、
保健センターに
健康相談窓口を設置し、病状発症に対しては平戸医師会に協力体制を依頼しましたところ、現在までに九件の相談が寄せられ、うち健康に関する相談は四件ありました。その中には医療機関で受診された方もおられましたが、
レジオネラ菌によるものではないことが判明いたしました。 市は二十六日に
保健所立ち会いのもと、管理委託先の業者等と
管理業務内容や施設に問題点がなかったかを現場検証し、その上で施設の改修、販売機のノズルやホースの消毒の徹底、利用者の注意喚起のための看板の設置など、再発防止策を講じております。 また、衛生管理の強化や
レジオネラ菌等の有害細菌を検出した際の対応を的確かつ迅速に行うことができるよう新たに「
対応マニュアル」を策定してまいりますし、この温泉を利用しているすべてのホテル、旅館への
代替供給体制も確立してまいる所存でございます。 今回の事故では、市民、観光客の方々を初め、関係者の皆様に大変御迷惑と御心配をおかけするという事態を招きましたことに対し心からおわび申し上げます。 今回の事故を教訓として、さらに
危機管理体制を強化して、より安全な温泉水の供給に努めてまいりたいと存じます。 次に、宮崎県で四月二十日に確認された口蹄疫についてでありますが、国において、
口蹄疫防疫対策本部を設置し、対応をしているところであります。しかしながら、その後も宮崎県内で新たに相当数発生していることから、
家畜伝染病予防法に基づき、
発生箇所半径十キロ以内の全頭殺処分及び二十キロ以内の
早期出荷対策を初め、幹線道路を通行する車両、施設内の消毒及び殺処理を行っております。長崎県におきましても、長崎県
口蹄疫警戒連絡会議及び
県北地域口蹄疫警戒連絡会議を設置し対応しているところであります。 これらのことから、五月の
平戸口中央家畜市場の競り市が延期され、そのためJAながさき西海では、対象牛に対して一頭当たり十万円の仮渡し金の貸付を行うとともに飼料の配布を行っております。また、発生予防のため、
平戸地域家畜疾病対策協議会、
全国農業協同組合連合会長崎県本部及び
松浦地区家畜自衛防疫協議会から消石灰の配布も行っております。市といたしましても、消石灰を配布するとともに飼料についての配布を予定いたしております。 また、今後も競り市の延期が想定されますので、五月の出荷予定牛同様、今後の出荷予定牛に対し飼料と消石灰を配布できるよう、また水際対策として、公共施設の出入り口と平戸大橋での防疫対策も進めており、今後とも関係機関と連携を図りながら対応してまいりたいと考えております。なお、緊急対策に係る関係予算案を今期定例会に提案いたしております。 次に、
西九州自動車道の建設促進についでございますが、去る六月二日、長崎県
西九州自動車道建設促進期成会総会が脇川ホテルにて開催され、出席をいたしました。また、同日、午後四時から
平戸文化センターにおきまして、平戸市主催による
建設促進決起集会を開催しました。当日は、長崎県知事を初め、御来賓多数の御臨席のもと、二千人を超える市民、関係団体の皆様に御参加をいただき盛会裏に終了することができました。 議員の皆様におかれましては、
大変お忙しい中に御出席賜り、この場をお借りしまして厚くお礼を申し上げます。大会におきまして、 一、松浦市・佐々町間の調査促進及び早期事業化 一、佐々佐世保道路及び
伊万里松浦道路の整備促進 一、道路整備のための安定的な財源の確保と予算の重点配分 以上、三項目を決議いただきました。 意見発表により、市民の皆さんの早期完成に対する意気込みと熱意がひしひしと感じられ、私としても、今後とも関係団体と十分連携をとり、建設促進に向けて全力で国に対する働きかけを行ってまいりたいと考えております。 次に、消防関係についてでありますが、去る五月二十八日の大村市の県消防学校において第二十七回長崎県
消防救助技術指導大会が開催され、本市消防署から四種目に十九名が出場し、入賞を果たすなど優秀な成績をおさめました。中でも、「ほふく救出の部」及び「
ロープ応用登はんの部」においては、見事一位となり、八月に京都市で開催されます第三十九回
全国消防救助技術大会に県代表として出場いたします。「ほふく救出の部」は、二年連続の
全国大会出場となり、これも日ごろから署員が賢明に精進してきた結果であり、全国大会でのさらなる健闘を期待するものであります。 また、去る六月六日に西海市で開催されました第六十三回長崎県消防団大会において、
港祐産業有限会社様が消防団員を一定雇用するなど、消防団活動を積極的に支援し、地域防災力の向上に寄与しているとして、長崎県知事から
消防団活動協力事業所表彰を受賞されました。
港祐産業有限会社様には、心からお喜びを申し上げますとともに、今後とも消防団活動に御協力をお願いいたします。 次に、少子化対策として晩婚化や未婚率の上昇に歯どめをかけるため、今年度より取り組んでおります地域めぐりあい創出事業でございますが、来る七月二十四日、二十五日の両日、市内におきまして独身男女の出会いの
きっかけづくりイベントを「平戸婚活のすすめ」と銘打ちまして計画しているところであります。現在、ホームページや広報等を通じて参加者を募集しておりまして、平戸市を担うフレッシュなカップルが一組でも多く誕生することを願っております。 次に、来年秋にオープンを予定しております
平戸和蘭商館一六三九年
築造倉庫復元事業についてでございますが、これを単に建物の復元と学術研究に終わらせることなく、オープン後の集客対策とあわせて中心市街地の活性化と
にぎわいづくりを創出するために、マニフェストに掲げました官民協働の
プロジェクトチームとして
アクションプランを策定する検討委員会を設置することとしております。 検討委員会には、
本市中心市街地の住民代表者を初め、商工会議所や観光協会の会員などに呼びかけ、幅広く地域の意見を集約するとともに、市外からもアドバイザーを招聘して、本市の魅力となる観光資源を最大限に発掘し、和蘭商館と周辺地域を中心とした
まちづくり計画を策定していくため、関係予算案を今期定例会に提案いたしております。 次に、観光関係でありますが、平成二十一年平戸市観光統計を発表いたしました。観光客数は、ここ数年来減少傾向にありましたが、市全体で対前年比五・七%増の百六十万八千人となり、平成十八年の数字まで回復してまいりました。宿泊客数は二十五万六千人で〇・四%の微増、また日帰り客数については百二十二万四千人で七・五%の増となっております。また、観光消費額は、九十九億九千三百万円と推計しており、観光客数の増加に伴い六%の増加に転じております。 増加の要因としては、土日・祝日の
高速道路料金の割引やガソリンなど、燃油の安値安定、九月の大型連休によるところのほか、一年を通した「
平戸オランダ年四百周年記念事業」
関連イベントの開催、
周遊バス運行事業、
連泊型旅行商品の造成や総額四百万円
プレゼント事業、長崎を二倍楽しむキャンペーンや
YOKARO号の運行による
交通アクセスの改善など、県、市、観光協会などが連携した誘客対策や
情報発信事業に取り組んできたことが観光客の増加につながったものと考えられます。 ことしに入って本県の観光は、NHKドラマ「龍馬伝」効果もあって好調を維持しており、本市も四月一日からの平戸・生月両大橋無料化による効果もあり順調に推移しております。 五月からは、
松浦史料博物館における平戸藩と明治維新のかかわりを紹介した企画展や幕末から明治にかけて維新の志士たちが密会を持った田助地区などをめぐる周遊バスを午前と午後の二便、ハウステンボス間を結ぶ送迎バスをそれぞれ土日・祝日に一便運行しております。
ウエルカムガイドによる観光案内、密談のあった場所とされる永山邸での呈茶のサービスもコースに盛り込まれ、観光客は大変満足されており、ゴールデンウイークには百名を超える訪問客があったと報告を受けております。 次に、四年連続しての受け入れとなる米国の
国際修学旅行プログラムPTP(ピープル・トゥ・ピープル)についてでありますが、六月二十一日から七月十三日までに三班に分けて約百二十名が来平します。ホームステイしての民間交流や自然体験など、世界一の評価を受けたこの長崎県プログラムに対して、市民を挙げて歓迎してまいりたいと考えております。 次に、
国際交流事業でありますが、オランダとの交流につきましては、西暦二〇〇〇年の日蘭交流四百周年記念事業を契機として、継続して交流を行っているところでございます。「
青少年日蘭交流事業」につきましては、青少年の国際化の意識の高揚を目的として、オランダのノールトワイケルハウト市と毎年交互に中学生の
サッカーチームを派遣、あるいは招聘し、交流を続けているところでございますが、ことしは八月十六日から二十三日までの八日間、中学生十六名をオランダへ派遣いたします。 オランダへの訪問は、今回で六回目となりますが、訪問中は、サッカーの親善試合はもとより、ホームステイを通してオランダの文化や風習に触れ、また平戸の伝統芸能であります
田助ハイヤ節を披露するなど、スポーツだけでなく日蘭の文化交流も行ってくることとしております。 また、平成二十三年秋に開館予定の
平戸オランダ商館を協力にPRするため、
サッカー交流と同じ日程で、私を団長として市議会や公募による一般市民の皆さんによる総勢十名の親善訪問団を結成し、オランダを訪問して平戸のPRを行ってまいります。 次に、生涯
学習関係事業についてでございますが、財団法人「
日本スポーツ少年団」主催によります「日本・
ドイツスポーツ少年団同時交流事業」の一環として、八月六日から十日までの間、
ドイツ連邦共和国からの約十名の
青少年スポーツ団員を受け入れます。
文化施設見学を初め、キャンプや漁師体験、民宿などを通して友好と親睦を深め、両国の
青少年スポーツの発展に寄与するとともに、平戸市民の国際性を高めることを期待しております。 また、来る九月二十五日、二十六日に、「ひらどツーデーウォーク二〇二〇」を開催します。今回で四回目となる本大会は、二十五日は、平戸北部・田平地区の四コース、二十六日は生月地区を中心とした三コースを設定しております。さらに、これまで生涯学習講座の中で養成してきました「
自然観光ガイド」によるエコウォークのコースを、二十五日に四コース、二十六日に三コース設定いたしました。なかなか触れることが少ない「ひらど」の魅力を市内外の多くの人に紹介できることを期待しております。本大会は、単なるイベントとしてではなく、観光、商工業、ボランティアなどさまざまな業種や団体がかかわることができる
地域振興事業として育成していこうと考えております。議員各位を初め、多くの市民の皆様の積極的な参加と御協力をお願いします。 次に、平成二十一年度から進めております
沖図書保存整備事業については、新聞報道でも御存じのことと思いますが、六月三日付で
財団法人図書館振興財団の平成二十二年度助成事業に採択されました。全国から五十五件の応募があった中で十五事業が採択されたもので、当事業への助成金額は六百九十一万円であります。「沖禎介(おきていすけ)記念図書館」から寄贈いただいた平戸市の貴重な財産であり、現存する約一万二千冊に及ぶ図書の一般公開に向けて、その準備作業に弾みがつくものと期待しております。 次に、
重要文化的景観の追加答申及び天然記念物の市指定について御報告いたします。 まず、
重要文化的景観につきましては、五月二十一日に開かれた国の文化審議会において、飯良町及び主師町が
重要文化的景観の価値を維持するために必要不可欠として
文部科学大臣に追加答申されました。今後、選定を受けた地域の保全と活性化に向けた取り組みを推進してまいります。 また、木ケ津町坊主畑に所在する「慈眼桜」を、
市文化財審議会の答申を受け、三月三十日付で市指定の天然記念物に指定いたしました。木ケ津町の坊主畑地区は、明治の初めに大村市や佐世保市黒島のキリスト教徒が移住し開拓された場所で、桜近くに開拓者の民家と畑があったことから、開拓記念に植えられたものと考えられています。樹齢約百四十年と推定され、バランスのとれた姿で樹形が美しく後世に伝えるべきものとして評価されています。長年保護活動を行ってきた地元住民の御努力に敬意を表すとともに、新たな観光資源として期待するものであります。 次に、子育て支援の対策についてでございますが、少子化の進行等により、子育て環境も大きく変化し、育児に対する不安や負担感が増加している傾向があり、子供の健やかな成長を促す環境整備の取り組みが重要となっております。そこで、子育て家庭の支援を目的とする「すくすく
赤ちゃん事業」として、一歳未満の乳児の保護者に対し、育児用品であるベビーベッド、
ベビースケール、ベビーバスを無料で貸し出し、乳児の健やかな成長を支援するとともに、保護者の経済的負担の軽減を図ってまいります。なお、関係予算案を今期定例会に提案いたしております。 また、次世代の社会を担う子供の一人ひとりの育ちを社会全体で応援することを目的とした子ども手当については、五月六日から受付を開始し、五月三十一日現在で九〇%を超える申請を受け付けております。五月末までに申請を受け付けた方につきましては、六月十五日に支給する予定でございます。申請漏れがないように、今後も制度の周知を図ってまいりたいと考えております。 次に、現在施工中の阿
奈田浄水場建設工事につきましては、五月末の進捗率が建設工事六七・五%、
機械設備工事七二・五%、電気計装設備工事六二・一%となっており、計画どおり順調に進んでおります。本年十二月末の完成に向け、引き続き円滑な事業推進を図ってまいります。 次に、防災対策についてでございますが、梅雨時期を迎え、本市においても集中豪雨による土砂災害が心配される時期となりました。これからの集中豪雨による土砂災害や台風などの風水害に備えるために六月二十四日、田平町釜田漁港におきまして平戸市
総合防災訓練を実施いたします。当日の
参加訓練機関及び団体は、二十八団体、訓練参加者約五百名を予定いたしておりますので、議員各位におかれましても、御指導、御協力を賜りますようお願いいたします。 それでは、提案いたしております各議案について、順次、その概要を御説明いたします。 報告第四号「財団法人平戸市振興公社の経営状況を説明する書類の提出について」は、平戸市振興公社の平成二十一年度経営状況と、平成二十二年度事業計画及び予算について、議会に報告するものであります。 報告第五号「財団法人平戸市生月振興公社の経営状況を説明する書類の提出について」は、平戸市生月振興公社の平成二十一年度経営状況と平成二十二年度事業計画及び予算について、議会に報告するものであります。 報告第六号「財団法人平戸市田平振興公社の経営状況を説明する書類の提出について」は、平戸市田平振興公社の平成二十一年度経営状況と平成二十二年度事業計画及び予算について、議会に報告するものであります。 報告第七号「株式会社生月ウィンドエナジーの経営状況を説明する書類の提出について」は、株式会社生月ウィンドエナジーの平成二十一年度経営状況と平成二十二年度事業計画等について、議会に報告するものであります。 報告第八号「株式会社田平風力発電所の経営状況を説明する書類の提出について」は、株式会社田平風力発電所の平成二十一年度経営状況と平成二十二年度事業計画等について、議会に報告するものであります。 報告第九号「平成二十一年度平戸市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について」は、漁港施設整備事業、道路新設改良事業、街並み環境整備事業、災害復旧事業等について、平成二十二年度に繰り越したものであります。 報告第二〇号「平成二十一年度平戸市あづち大島いさりびの里事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告について」は、いさりびの里管理運営事業について、平成二十二年度に繰り越したものであります。 報告第一一号「平成二十一年度平戸市水道事業会計予算繰越計算書の報告について」は、上水道の施設整備事業について、平成二十二年度に繰り越したものであります。 報告第一二号「平成二十一年度平戸市病院事業会計予算繰越計算書の報告について」は、平戸市民病院施設整備維持補修事業、生月病院施設設備維持補修事業、生月病院耐震診断事業、平戸市民病院施設設備改修事業等について、平成二十二年度に繰り越したものであります。 報告第一三号「平成二十一年度平戸市交通船事業会計予算繰越計算書の報告について」は、燃料改質器設置事業について、平成二十二年度に繰り越したものであります。 承認第二号「専決処分の承認を求めることについて」は、地方自治法第百七十九条第一項の規定に該当するものとして専決したもので、議会に報告し承認を求めるものであります。 専決第四の二号から専決第四の九号までの八件は、平成二十一年度の一般会計、特別会計及び企業会計の最終補正予算であります。 専決第四の二号「平成二十一年度平戸市一般会計補正予算(第一三号)」は、歳出で、財政調整基金などの積立金の増、北松北部環境組合負担金の減が主なもので、各特別会計への繰出金や物件費、補助費等の最終補正であり、歳入では、特別交付税、国県支出金及び市債等の交付決定による増減を見込み、収支合わせて三億四千四百六十六万三千円を減額し、補正後の予算総額は、二百三十八億六千九百五十九万二千円となっております。 専決第四の三号「平成二十一年度平戸市給与管理特別会計補正予算(第二号)」は、職員等の給与費の不用額等の整理を行ったもので、補正後の予算総額は、三十四億四千百六十八万七千円となっております。 専決第四の四号「平成二十一年度平戸市国民健康保険特別会計補正予算(第五号)」は、事業勘定においては、国、県負担金の確定等で、一般会計からの繰入金の減額を行ったものが主なもので、歳入歳出の収支を合わせて補正後の予算総額は、五十三億七千四百五十五万一千円となっております。また、度島直営診療施設勘定においては、人件費の確定により増額補正を行ったものが主なもので、歳入歳出の収支を合わせて補正後の予算総額は六千五百六十九万六千円となっております。また、大島直営診療施設勘定においては、診療収入、決算見込額等の確定により、不用額等の整理を行ったものが主なもので、補正後の予算総額は、歳入歳出の収支を合わせて一億三千六百三十二万五千円となっております。 専決第四の五号「平成二十一年度平戸市介護保険特別会計補正予算(第三号)」は、保険事業勘定において、保険給付費等の確定により、主に不用額等の整理を行ったもので、歳入歳出の収支を合わせて、補正後の予算総額は三十三億二千三百三万円となっております。 専決第四の六号「平成二十一年度平戸市宅地開発事業特別会計補正予算(第一号)」は、歳入で不動産売払収入の減及び一般会計繰入金の増によるもので、補正後の予算総額は五万六千円となっております。 専決第四の七号「平成二十一年度平戸市電気事業特別会計補正予算(第二号)」は、罹災保険の収入、不用額等の整理を行ったもので、補正後の予算総額は二千二百七十三万四千円となっております。 専決第四の八号「平成二十一年度平戸市病院事業会計補正予算(第六号)」は、地域活性化・きめ細やかな臨時交付金に伴う予算五千万円のうち二千七百万円について、収益的収入及び支出から資本的収入及び支出に予算の組み替えを行うものであります。 専決第四の九号「平成二十一年度平戸市交通船事業会計補正予算(第二号)」は、収益的収支の収入において、他会計補助金の減、支出においては燃料潤滑油費の減、消費税及び地方消費税の増で、補正後の予算総額は、一億三千七百七十六万八千円となっております。また資本的収支の支出においては、建設改良費の減で、補正後の支出総額二千六百五十三万四千円で、収支不足額二千四百五十三万四千円は、当年度消費税及び地方消費税資本的収支調整額十一万九千円、減債積立金千二百八十七万九千円及び過年度分損益勘定留保資金一千百五十三万六千円で補てんするものであります。 議案第五一号「平戸市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例及び平戸市職員の育児休業に関する条例の一部改正について」は、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正により、育児・介護を行う職員が、職業生活と家庭生活の両立が可能となるよう育児休業等の取得要件が改正されたことに伴い、条例の一部改正を行うものであります。 議案第五二号「平成二十二年度平戸市一般会計補正予算(第二号)」は、歳出で、
平戸和蘭商館活用まちづくり推進事業、口蹄疫緊急対策事業、ふるさと雇用再生特別基金事業及び世界遺産登録推進事業などの増額が主なもので、歳入では、県支出金及び繰越金などを見込み、収支を合わせて二千六百七十八万一千円を増額し、補正後の予算総額は、二百二十一億八千四百二十二万一千円となっております。 議案第五三号「公有水面埋立免許出願に係る意見について」は、長崎県知事より公有水面埋め立てについて意見を求められましたので、答申について議会の議決をお願いするものであります。 議案第五四号から第五六号までの「工事請負契約の締結について」は、平戸市デジタル同報系防災行政無線施設整備工事、市立紐差小学校校舎大規模改造工事及び市立田平中学校校舎(特別教室棟)大規模改造工事の請負契約を締結するに当たり、地方自治法第九十六条第一項第五号の規定に基づき議会の議決をお願いするものであります。 以上をもちまして、提案いたしました諸議案についての説明を終わります。 内容の詳細については、各担当部長に説明させますので何とぞよろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
○議長(竹山俊郎君) 市長の提案理由の説明が終わりましたので、これより議案説明を行います。 まず報告第四号の説明を求めます。
◎総務部長(戸田幾嘉君) おはようございます。 報告第四号「財団法人平戸市振興公社の経営状況を説明する書類の提出について」御説明を申し上げます。 初めに、平戸市振興公社、生月振興公社、田平振興公社の合併について、平戸市振興公社を合併存続法人として、ほかの二公社を吸収合併することで、平成二十二年三月二十九日に合併調印をし、それぞれの理事会の承認を得て、平成二十二年九月一日を合併期日として、合併認可申請書を五月二十五日に県に提出をしているところでございます。 それでは、平戸市振興公社の平成二十一年度公益事業決算書により説明を申し上げます。 事業報告につきましては、平成二十一年度公益事業決算書の一ページから三ページに記載をしております。振興公社が管理運営をいたしております施設は、平戸城、
平戸文化センター、総合運動公園、市民プール、切支丹資料館、自然休養村センター、亀岡庭球場の七施設であります。これら七施設につきましては、指定管理者の指定を受け、引き続き管理運営をしております。 まず平成二十一年度の施設の利用状況について御説明をいたします。 最初に平戸城の入場者ですが、六万二千三百四十九人で、前年度と比較して千六百一人、二・五%の減となっております。入場料は、二千八百三十六万四千円で、前年度と比較して四十九万三千円、一・七%の減となっております。これは、長引く国内経済の低迷による影響や旅行形態の変化により、団体客等が大幅に減少したのが大きな要因となっております。 次に、
平戸文化センターの利用者は、七万八百三十五人で、前年度と比較して、三千百九十六人、四・七%の増となっております。利用料は千二百七十七万七千円で、前年度と比較して三十三万一千円、二・七%の増となっております。これは大ホールの利用増加が主な要因であります。 次に、総合運動公園ですが、利用者は四万一千六百六人で、前年度と比較して五千八十二人、一〇・九%の減、利用料は百五十七万六千円で、前年度と比較して三十五万五千円、一八・四%の減となっております。これは、多目的グラウンドの夏芝張りかえ工事に伴い、悪天候の影響で利用制限が延びたことが主な要因となっております。 市民プールの利用者は二万二千六百五十五人で、前年度と比較して四千六百二十五人、一七%の減であります。利用料は九百五十一万二千円で、前年度と比較して二百九十万九千円、二三・四%の減となっております。これは、改修工事に伴い、二ヵ月間ほど閉館したため、一般の利用者やスイミング教室の参加者が減少したのが主な要因となっております。 次に、切支丹資料館ですが、入館者は四千三百三十三人、前年度と比較して五十四万一千円、五百四十一人、一一・一%の減、入館料は七十七万四千円で、前年度と比較して八万三千円、九・七%の減となっております。 次に、自然休養村センターの利用者は四百三人で、前年度と比較して百十三人、二一・九%の減、利用料は十万六千円で、前年度と比較して三万七千円、二五・九%の減となっております。これは、予定していた団体の年間利用が早く終了したのが主な要因でございます。 亀岡庭球場の利用者ですが、八千九百九十八人で、利用料は八十四万一千円で、ともに前年度と比較して七%ほど減少をしております。 続きまして、二十一年度の決算状況につきましては、七ページの収支決算書、総括表により簡潔に御説明をいたします。 全体の収入合計ですが、一億九千二十八万八千三百六十二円で、うち事業収入は一億八千八百三十二万三百六十二円、指定管理料一億三千三百八十八万四千六百九十九円を除いた各施設の利用料等収入は、五千四百十三万八千九百五十四円で、前年度と比較しまして三百六十万九千三百十円、六・三%の減となっております。 それから、二款一項投資活動収入百九十六万八千円は、退職給与金の支払いのため、退職給与積立金を取り崩して繰り入れをしております。 次に、支出合計は一億九千七十九万六千百八十四円で、うち事務局及び各施設の人件費が共済掛け金賃金等を含めまして一億一千九百八十八万四千百四十七円、支出に占める割合は六二・八%となっております。職員数は、正規職員が二十三名、嘱託職員が二名となっております。 二十一年度当期の収支差額が五十万七千八百二十二円の赤字となっておりますが、前期繰越額四百五十五万五千三百六十七円で補てんし、累計で四百四万七千五百四十五円の次期繰越額となっております。 八ページ以降は、各施設の収支決算書、貸借対照表となっておりますので、附属書類の二十一年度決算書とあわせてごらんいただきますようお願いをいたします。 次に、収益事業決算書について御説明をいたします。 事業については、平戸城の売店事業でありまして、記念品などの売り上げが事業収入の主なものとなっております。 二ページの収支決算書をお開きください。 当期収入合計は百五十六万八千二百七十八円で、当期費用百四十四万八千九百六十八円を差し引いた収支は、十一万九千三百十円の黒字で、前期の繰越額八十五万八千三百八十三円を加えた九十七万七千六百九十三円が、次期繰越額となっております。 続きまして、別冊の平成二十二年度の事業計画書について御説明をいたします。 まず、公益事業予算から説明をいたします。 事業計画書でいいますと、五枚目、公益事業予算書の二ページをお開きください。収支予算書、総括表で説明をいたします。収支予算額ともに二億百五十二万六千円で、前年度に比べて二百二万五千円、一%の減となっております。収入のうち、指定管理料一億三千三百九十九万七千円を除いた利用料等収入は、六千七百四十六万六千円となっております。これは前年度と同額となっております。 次に、支出のうち、人件費が一億二千十一万四千円、支出に占める割合は五九・六%で、正規職員二十三名、嘱託職員二名分となっております。 それから一時借入金限度額は、一千万円としております。 以下、添付しております附属資料、二十二年度公益事業予算実施計画書をごらんいただきますようお願いをいたします。 次に、収益事業予算書をお開きください。 この予算につきましては、決算のときも申し上げましたように、平戸城の売店事業でありまして、収支予算額ともに百四十五万円で、前年度に比べ十七万五千円、一〇・八%の減となっております。 以上で、報告第四号の説明を終わらせていただきます。
○議長(竹山俊郎君) 次、報告第五号の説明を求めます。
◎生月支所長(内山久実夫君) おはようございます。 報告第五号「財団法人平戸市生月振興公社の経営状況を説明する書類の提出について」御説明いたします。 初めに、平成二十一年度事業決算書により説明をいたします。 事業報告につきましては、平成二十一年度事業決算書の一ページから三ページまでに記載をしております。生月振興公社が管理運営をしております施設は、平戸市生月町博物館・島の館で、正規職員五名で行っております。 まず公益事業でございますが、博物館・島の館の管理運営と神ノ川浄水場の管理業務を行っております。一ページの平戸市生月町博物館・島の館管理運営公益事業でございますが、平成二十一年度の入館者数は、個人・団体合わせまして二万一千五百五人、うち有料入館者は二万六百八十一人で、前年度と比較しまして二千五百七十一人、率にしまして一〇・七%、有料分につきましては千八百九十六人、八・四%の減、入館料は八百八十万二千四百四円で、前年度より四十一万千八百十四円、率にしまして四・五%の減となっております。 有料の入館者については、団体客数は一万六百七十人で、前年度から二千百四十六人、率にしまして一六・七%の減となりましたが、個人客は一万十一人で、前年度から二百五十人、率にして二・六%の増となっております。 四月から六月までの三ヵ月で、前年度実績から約千人の減となりましたが、九月からは個人客の動向が前年度より上向きとなり、また十一月からは新たなツアーの獲得ができまして、十二月末時点では、個人・団体客とも前年度実績をクリアすることができました。 しかし、一月から三月は、個人客は前年度実績をクリアすることができましたが、団体客は、昨年度のこの時期に獲得した三千五百人を超える大型団体客数には及ばず、年間の入場者数は前年度を下回っております。 二ページの神ノ川浄水場管理業務でございますが、二十一年度から、平戸市からの業務委託として、土曜・日曜・祝日の管理業務を受託しております。また、十一月からは、月一回の停水日も加わり、年間百二十五日の業務日数となりました。 次に、生月町博物館・島の館管理運営収益事業でございますが、平成二十一年度は、売り上げが五百十二万五千六百円で、前年度と比較しまして九十二万千五百五十円、率にしまして一五・二%の減となっておりますが、これは、二十一年度から喫茶部門を廃止したためでありまして、売店部門だけで比較しますと、売り上げは四百六十九万三千九百円で、前年度比三十八万九千九百十円、率にしまして九・一%の増となっております。 次に、平成二十一年度決算につきまして、四ページの収支計算書により御説明いたします。 まず、公益事業の収入でございますが、当期収入合計が三千三百十六万五千三百四十九円で、収入の主なものは、市からの指定管理料が二千八十万三千五百七十円、神ノ川浄水場管理料が二百三十七万五千円、収益事業からの繰入金が百十五万四百六十三円となっております。 支出につきましては、当期支出合計が三千百三十万三千七百八十四円で、事務局職員五人分の人件費等の事業費と夜間警備委託料等の管理費が主なもので、収入から支出を差し引きますと百八十六万千五百六十五円となり、前期繰越収支差額百十五万千五百七十三円を差し引き七十万九千九百九十二円の利益となり、次年度に繰り越すようにしております。 五ページの収益事業でございますが、当期収入合計が五百十九万九千四百五十八円で、売店事業収入が主なものでございます。支出につきましては、当期支出合計が五百十九万九千四百五十八円で、商品仕入れ費公益事業への繰り入れ支出が主なものでございます。収入から支出の差し引きはゼロとなり、前期繰越差額百十四万九千八百五十六円をそのまま次年度に繰り越します。 六ページには、公益事業、収益事業を合わせたものを総括表として載せております。公益事業と収益事業を合わせますと百八十五万九千八百四十八円の利益となり、次年度へ繰り越します。 詳細につきましては、七ページ以降に、貸借対照表、附属資料等を載せておりますので御一読をお願いいたします。 次に、別冊となりますが、平成二十二年度事業計画と事業予算につきまして御説明いたします。 一ページをお願いします。事業計画の生月町博物館・島の館管理運営公益事業でございますが、二十二年度においても、消費の冷え込み傾向は続くと予想され、引き続き厳しい状況下にありますが、四月から平戸・生月大橋の無料化など、集客増につながる材料もあることから、有料の入館者数、観覧料収入ともに、前年度並みの二千人と八百五十万円を見込んでおります。 次に、神ノ川浄水場管理業務でございますが、昨年度から平戸市からの委託業務として受けており、二十二年度も土曜・日曜・祝祭日と、月一回の停水日とで、年間百三十日を見込んでおります。委託料の額は一日一万九千円となっております。 二ページの生月町博物館・島の館管理運営収益事業でございますが、今年度も昨年並みの入館者数を見込んでいることから、売店事業収入も前年並みの四百九十万円を見込んでおります。 三ページの平成二十二年度生月振興公社予算でございますが、収入支出の予算額は、それぞれ三千五百九十七万九千円を予定しており、前年度に比較しまして、百九十一万四千円、率にしまして五・六%の増となっております。 次に、四ページの公益事業収支予算書でございますが、収入の主なものとして、観覧料収入が八百五十万円、市からの指定管理料は、前年度と同額の二千万円、水道事業受託金として二百四十七万円を予定しております。支出については、人件費を含む事業費と施設の管理を含む管理費で、前年度比四万四千円の増、三千百七十三万九千円を予定しております。 次に、五ページの収益事業収支予算書でございますが、収入については、売店事業収入で四百九十万円を見込んでおります。支出の主なものにつきましては、商品仕入れ費で、前年度比百六十五万円の増の三百四十五万円、公益事業への繰入金支出として七十三万千円を予定しております。 その他の経費なども含めまして、添付しております実施計画書等については、御一読をお願いいたします。 以上で説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(竹山俊郎君) 次、報告第六号の説明を求めます。
◎田平支所長(中村幸一君) おはようございます。 報告第六号「財団法人平戸市田平振興公社の経営状況を説明する書類の提出について」御説明を申し上げようと思いますが、説明に入ります前に、数字の訂正に伴いまして差しかえをさせていただき、大変御迷惑をおかけしましたことを心からおわび申し上げます。 それでは最初に、平成二十一年度決算書につきまして御説明いたします。 一ページから三ページにつきましては、事業の概要でございます。まず一ページでございますが、田平振興公社は、平戸市から受託しました清掃事業、たびら昆虫自然園及び田平学校給食共同調理場の管理運営、そして売店事業の四つの事業を行ったところでございます。 一ページの一番上の丸印公社事務局でございますが、今申し上げました四つの事業を統括し、各事業の管理を包括的に行っております。事務局の運営費につきましては、各事業からの繰入金で賄っておりまして、二十一年度の繰入金収入は、長期借入金の返済資金を含む一千四百九十一万五千円で、前年度比三十三万六千円の増でありました。 次に、清掃事業受託事業でございますが、清掃事業は、田平町の一般廃棄物の収集業務を行っているところでございます。収入は平戸市からの受託料でございまして、二十一年度収入は二千二百十万三千円で、最終処分場の管理運営費が市の直営になりましたことから、前年度比一千三万九千円の減となったところでございます。 続きまして、たびら昆虫自然園管理運営受託事業でございますが、施設の安全、衛生、美化に留意し、昆虫の生息環境の整備に努めるとともに、集客のため、春と秋の昆虫フェスタや夜の観察会などのイベントを実施したところでございます。 二十一年度の利用者数は一万二百九十二人で、前年度比四百六十人の増、入園料は三百三十四万六千円で、二十三万二千円の増、そして売店売り上げは百三十三万六千円で、十四万円の増となったところでございます。 次に、田平学校給食共同調理場管理運営受託事業につきましては、田平町内の小学校三校と中学校一校の給食の調理、配送及び給食費の徴収業務を行っております。収入は平戸市からの受託料で、二十一年度は四千二万三千円で、前年度比四百七十九万二千円の減でございました。 二ページになりますが、売店事業でございます。売店事業は、道の駅昆虫の里たびらでの特産品の販売事業と道の駅の管理運営を行っております。 二十一年度の売り上げは二千九百七十二万三千円で、道の駅利用者数の増加により、前年度比四十二万二千円の増でありました。 三ページにつきましては、公社事務局から売店事業における収入につきましての内訳でございます。 四ページは、理事会及び監査に関する事項でありますが、平成二十一年度は、理事会を三回開催し、監査は定期的に四回実施いたしております。 五ページは、庶務事項でございますが、役員の異動及び主な会議への出席とイベントへの参加状況を掲載いたしております。 六ページからは、平成二十一年度決算状況であります。決算書は、公益法人会計基準に基づきまして、財務諸表であります貸借対照表、正味財産増減計算書、そして財産目録を作成いたしております。ちなみに正味財産増減計算書は、商法に基づく会計での損益計算書に相当するものであります。 それでは、財務諸表の説明をいたします。 六ページが、貸借対照表の総括表でありますが、各会計ごとの決算額を表記しており、公社全体の決算額は右端の合計欄となります。 まず資産の部は、流動資産が一千七十七万六千三百七十二円、固定資産二百三十二万三千六百三十三円で、資産合計一千三百十万五円、負債の部は、流動負債四百九十五万六千九百四十四円、固定負債三千四百六十一万一千九十五円で、負債合計は三千九百五十六万八千三十九円でございます。正味財産は、マイナス二千六百四十六万八千三十四円で、負債及び正味財産合計は一千三百十万五円となります。 七、八ページが正味財産増減計算書でございます。 七ページから御説明いたします。一般正味財産増減の部で、経常収益一億七百四十八万一千四百九十五円、八ページになりますが、経常費用一億五百十二万三千二百五十二円で、差額の当期経常増減額は二百三十五万八千二百四十三円でございます。経常外増減の部は、経常外収益二十七万五千五百四十四円、経常外費用七万一千円で、差額の経常外増減額は二十万四千五百四十四円です。したがいまして、当期一般正味財産増減額は二百五十六万二千七百八十七円、前期正味財産増減額がマイナス三千百三万八百七十一円でしたので、正味財産期末残高は、マイナス二千八百四十六万八千三十四円でございます。 恐れ入りますが、七ページにお戻りいただきまして、当該表の科目の欄をごらんいただきたいと思いますが、右から二番目の囲みに内部取引消去というのがございます。これにつきましては、各会計間に資金のやりとりがありますので、収益と費用における二重計上を取り消すものでございます。 九ページから十八ページは、各会計の貸借対照表及び正味財産増減計算書でございます。なお、一般会計は事務局の会計でございます。 続きまして、十九ページをお願いいたします。 財産目録でございますが、資産の部から御説明いたします。流動資産としまして、手元現金及び各金融機関への預金と未収金、売掛金などの資産と合わせて一千七十七万六千三百七十二円でございます。 固定資産は、基本金と車両運搬具と、その他の固定資産が二百三十二万三千六百三十三円で、資産合計は一千三百十万五円でございます。 次に、負債の部でございますが、流動負債は買掛金、未払金等で四百九十五万六千九百四十四円、固定負債は長期借入金等で三千四百六十一万一千九十五円で、負債合計が、三千九百五十六万八千三十九円でございます。 したがいまして、負債が資産より過大であるため、正味財産は、マイナス二千六百四十六万八千三十四円でございます。 以上が、平成二十一年度の経営状況を示しております財務諸表でございます。 二十ページからは収支計算書でございますが、二十ページと二十一ページは、公社全体の総括表でございます。 二十二ページから二十六ページまでが予算との対比で、各会計ごとの収支計算書でございます。 二十七ページは、収支計算書の注記としまして、各会計の科目間の予算の流用額と長期借入金の返済についての説明でございます。 最後に、二十八ページが監査報告書でございます。 以上が、決算書の内容でございます。 次に、別冊でございますが、二十二年度の事業計画と予算書について御説明申し上げます。 事業計画書は、先ほどの決算書と同様、事務局を初めとしまして、四つの事業についての計画でございます。御一読くださいますようお願いいたします。 これも別冊でございますが、予算書の御説明をいたします。 一ページをお開きください。公社全体の予算でございますが、収入は事業活動収入、一億一千三百八十五万二千円、投資活動収入二十七万八千円、財務活動収入ゼロ円で、合計一億一千四百十三万円でございます。 支出につきましては、事業活動支出一億一千百二十三万二千円、投資活動支出ゼロ円、財務活動支出二百六十二万円、合計一億一千三百八十五万二千円で、次期繰越収支差額が二十七万八千円でございます。 二ページと三ページが収支予算総括表でございます。これは、各会計ごとの予算を総括いたしておりますので、合計欄が公社全体の予算でございます。 四ページから八ページは、一般会計から売店特別会計の会計別の収支予算でございます。 以上が、平成二十二年度の予算書でございます。 以上で、平戸市田平振興公社の経営状況の説明を終わらせていただきます。御審議のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(竹山俊郎君) 次、報告第七号及び第八号は市民生活部所管でありますので一括説明を求めます。
◎市民生活部長(田島元一君) 皆さん、おはようございます。 報告第七号及び報告第八号について御説明いたします。 この報告書の提出につきましては、地方自治法第二百四十三条の三第二項の規定により提出するものでございます。 それでは、報告第七号「株式会社生月ウィンドエナジーの経営状況を説明する書類の提出について」御説明申し上げます。 決算報告書の一ページをお願いいたします。 事業報告でございますが、会社設立は平成十五年一月二十二日でございます。資本金一千万円で、平戸市が五百十万円、大石建設株式会社が四百九十万円の出資でございます。役員につきましては、記載のとおりでございます。 二ページをお願いいたします。 事業概要といたしましては、平成十五年度に新エネルギー産業技術総合開発機構、通称NEDOの補助金を受けまして発電能力七百五十キロワットの風車二基で、計千五百キロワットの風力発電所を設置し、発電した電力を九州電力株式会社に売電しております。販売した電力量が三百六十八万七千二百キロワットアワーで、販売した電力料金が四千四百五十二万二千九百三十五円でございます。 三ページは貸借対照表でございます。御一読をお願いします。 四ページをお願いいたします。 損益計算書でございますが、売り上げ総利益が、先ほどの販売電力料金四千四百五十二万二千九百三十五円と、営業外収益、受取利息になりますが、二千五百十四円であります。支出といたしまして、販売及び一般管理費で四千二百五十三万二千五百八十四円、営業外費用五百六万七千三百十六円、法人税、住民税及び事業税が六十万八千二百円でございまして、平成二十一年度決算の純損失が三百六十八万二千六百五十一円となっております。 次に、八ページの次のページ、平成二十二年度事業計画書をお願いいたします。 一ページをお願いいたします。 事業概要でございますが、販売電力量が三百七十二万六千七百八キロワットアワーで、販売電力料を四千五百万円見込んでおります。 あと二ページ、三ページの貸借対照表及び損益計算書については御一読をお願いいたします。 続きまして、報告第八号「株式会社田平風力発電所の経営状況を説明する書類の提出について」御説明申し上げます。 決算報告書の一ページをお願いいたします。 事業報告でございますが、会社設立は平成十七年十月二十日でございます。資本金一千万円で、平戸市が五百十万円、株式会社平戸風力発電所が二百万円、株式会社玄海電設が百九十万円、前田政則氏が百万円の出資でございます。役員につきましては、記載のとおりでございます。 二ページをお願いいたします。 事業概要でございますが、平成十七年度から三ヵ年事業といたしまして、新エネルギー産業技術総合開発機構の補助金を受けて、千九百キロワットアワーの風力発電所を設置し、発電した電力を九州電力株式会社に売電しております。売電した電力量が五百三十五万五千五百三十キロワットアワー、販売した電力料金が五千八百三十七万五千二百六十九円でございます。 三ページは貸借対照表でございます。御一読をお願いします。 四ページをお願いいたします。 損益計算書でございますが、売電収入が先ほどの五千八百三十七万五千二百六十九円と、営業外収益、受取利息一万二千四百三十五円、雑収入として消費税の予定納付に伴う精算益百三十七万三千百十八円、合計で百三十八万五千五百五十三円でございます。 支出といたしましては、販売費及び一般管理費が四千八百八十三万九百円、営業外費用が六百万五千四百四十六円、法人税、住民税及び事業税が八十一万五百円でございまして、平成二十一年度期の純利益が四百十一万三千九百七十六円となっております。 続きまして、八ページの次の平成二十二年度事業計画書をお願いいたします。 一ページをお願いいたします。 事業概要でございますが、販売電力量が五百五十万キロワットアワーで、販売電力料金を六千万円見込んでおります。 次の貸借対照表及び損益計算書につきましては御一読をお願いいたします。 以上で説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(竹山俊郎君) 報告第四号から第八号までは報告事項でありますが、本日は説明のみを受け、質疑は議案質疑の日に行います。 次、報告第九号の説明を求めます。
◎総務部長(戸田幾嘉君) 報告第九号「平成二十一年度平戸市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について」御説明を申し上げます。 本報告書は、平成二十一年十二月定例会、平成二十二年二月臨時会及び三月定例会で、繰越明許費として議決をいただきました平成二十一年度一般会計補正予算、第九号、第二〇号、第一一号及び第一二号に係る事業並びに今議会に提案しております専決第四の二号、平成二十一年度平戸市一般会計補正予算(第一三号)の第二表繰越明許費補正に係る事業について、地方自治法施行令第百四十六条第二項の規定により報告をするものであります。 なお、五月三十一日までに繰越計算書を調製した事業は、庁舎施設整備事業以下五十六件となっております。 以上でございます。
○議長(竹山俊郎君) ただいまの報告第九号に対し質疑がありましたらお願いいたします。ありませんか。 〔「なし」と言う者あり〕