○議長(
石田浩司君) 副教育長
高橋光弘君。
◎副教育長(
高橋光弘君) 中学校においては、小学校との違いからすると、小学校は教科書で直接、ごみ問題について体験的に学ぶようにという指導になります。中学生については、学校によっては、持続可能な社会ということで、総合的な学習等で調べたり、学級全体で見学に行くというような学習活動はございません。
学習カリキュラムの中に見学というのは位置づいておりませんので、実施しておりません。
○議長(
石田浩司君) 8番 渡部 昇君。 〔8番 渡部 昇君登壇〕
◆8番(渡部昇君) 中学生もいろいろやっていると思うんですけども、実際の現場に行くとか、本当の専門家の人から話を聞くということは、交通安全も一緒ですけど、何回行っても、大事なことは絶対多いほど覚えますので機会があったらよろしくお願いしたいと思います。
使い捨て型社会から
循環型社会に変わってきましたが、今まで、ごみとして捨ててしまっていたものを大切な資源として繰り返し使っていくことが大切です。ごみを減らす、繰り返し使う、再生利用、この3R活動を広げて
循環型社会をつくってみえますが、現在の対応状況と、先ほど言いました、環境省が2030年までに、50兆円から80兆円にすると新聞に出ておりました。このことを考え、今後、多治見市として、素材の
リサイクルや
中古品流通、ごみ処理など、幅広い分野で対象となっていますが、今後の対応等を再度お聞かせください。
○議長(
石田浩司君)
環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎
環境文化部長(
伊藤徳朗君) 多治見市は、23
分別プラス1収集など、
循環型社会の実現に向けて先進的な取組を今まで実施してきております。市民や事業者の皆様にも、引き続きごみの減量と資源化に協力していただきたいとお願いをいたします。 先ほどから議員おっしゃられている
循環経済の拡大自体は、これは国が主導して制度等を整えていくものかなと考えております。 本市においても、その動向を注視しつつ、再
資源化推進に資する事業については、積極的に取り組んでまいります。
○議長(
石田浩司君) 8番 渡部 昇君。 〔8番 渡部 昇君登壇〕
◆8番(渡部昇君) 国がいろいろとやっているんですけども、そういう目標が出たら、市としても頑張ってやっていただきたいというふうにお願い申し上げます。 多治見市には
リサイクルステーションという場所が各地域にございます。分別看板が立ててあるんですけども、最近、その看板が白くなり非常に分かりづらくなっています。多治見市ごみとのつきあい方というすごいいい
パンフレットが、令和4年度版の保存版で出ております。ここに
リサイクルステーションの使い方として全部載っております。ごみの分別の絵コンテとして描かれているので、これを見れば分かるんです。分別するにしても、看板が剥がれているところがありまして、初めて行かれた人は、どうやって分けていいか分からないという方もみえますので、もし白くなって分かりづらく看板を交換するときに、できましたら、この分別の絵コンテを一緒につけて新しい物を作っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
石田浩司君)
環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎
環境文化部長(
伊藤徳朗君) 分別の看板については、どうしても劣化していくと思いますので、もし交換の必要があれば、
三の倉センターにお電話いただければ交換いたします。 それから、先ほどサンテナの使い方について、絵コンテで表示したものを掲示できないかというお話でございますけれども、パウチしたものがございますので、環境課にお申し出いただければお渡しすることができます。大きさは、工具がいろいろ入ったボックスの中に入るサイズで作っていますから、そういったものに入れていただいて、引継ぎをしていただければ、分別方法について、初めて出される方についても分かりやすいのかなと思いますので、またお申し出いただければと思います。
○議長(
石田浩司君) 8番 渡部 昇君。 〔8番 渡部 昇君登壇〕
◆8番(渡部昇君) そういうものがあると知らなかったので本当にありがたいです。必ず利用させていただきたいと思います。 最後になりますが、多治見市のごみの処理については、令和4年度保存版のごみとのつきあい方という
パンフレットがあります。私も初めて知ったというか、来てもなかなか読まないということがありましたけど、非常に分かりやすく、誰が見ても、どこへ捨てていいか全部分かります。全部網羅されています。この
パンフレットがあれば、多治見市のごみに対応できることは、全市民が分かると思いますので、一人でも多くの方が再読していただき、頑張っていただきたいと思っております。 また、今月号の広報たじみに、市民の皆様からの市の施策や
行政サービスに対する
市民意識調査を実施されております。これによりますと、環境について、多治見市はどのように頑張っているか一目で分かりますし、ぜひとも市民の皆さん、
市民意識調査も進んで御対応をお願いしたいというふうに思っております。 今後のごみの処理については、ごみを減らす、繰り返し使う、再生利用をしっかり行っていきたいと思っております。 以上で
一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
石田浩司君) 次に、5番
奥村孝宏君に発言を許可いたします。(拍手) 〔5番
奥村孝宏君登壇〕
◆5番(
奥村孝宏君) 市井の会の
奥村孝宏です。議長よりお許しを頂きましたので、通告に従いまして、食育と地産地消による農業支援について質問させていただきます。 私の住んでいる南姫、姫町6丁目に建てられた多治見市
食育センターが運用を開始して1年が過ぎました。建設までには様々な意見があったようですが、現在、地元から特段の意見要望はありません。 議会としては、昨年7月の内覧会のほか、
厚生環境教育常任委員会が11月の2日と8日に視察をしています。 お手元にお配りしました食育と地産地消による農業支援の写真1、2を御覧ください。 なかなか晴れた日がなかったので晴れた日を選んで撮りにいってきたわけですけども、写真1にあるように、多治見市
食育センターの看板があるところから車が入っていきます。この日は休業日でしたので、
コーンポストが立っていて入れませんでした。外から撮った写真でございます。これが現在の様子です。 土岐市、瑞浪市、恵那市では
給食センターという名前で行われています。中津川市や多治見市でもほかのところは調理場という名称の中、多治見市は
食育推進課を立ち上げて
食育センターとされました。 さて、食育って何なんでしょうか。「いただきます」「ごちそうさまでした」を当たり前のように食事の前と後で言います。幼稚園や学校だけでなく、家庭でも。これは1つ目としては、料理を作ってくれた人、2つ目は、食材を生産してくれた人、3つ目は、
食材そのものの命に対する感謝の気持ちだそうです。 そこで、1つ目の質問ですが、
給食センターや調理場ではなく、あえて
食育センターとした思いは何でしょうか。 2つ目は、家庭はもちろん、コロナ禍で最近は慎重ですが、地域で
まちづくり市民会議などが、食に関わる子育ての支援を行っているところも少なくないと思います。幼稚園や小中学校における食育とは何か、お尋ねします。 次に、今年度の当初予算で小学校3年生が
食育センターを見学する際のバス代が計上されていました。 資料の写真3、4を御覧ください。 私も行ってきましたが、今年の7月23日、
夏休み親子食育セミナーが開かれていました。親子でおいしいソースを作り、ソースの秘密を知ろうというテーマで行われたものです。名古屋の
コーミ株式会社の方が来てソースの作り方を教えていらっしゃいました。このことにつきましては、翌日新聞でも報道されていたところです。 そこで、
食育推進課ができてこの1年、どのような取組が行われてきたのかお尋ねします。また、食育の実施状況について、来場者数や具体的な内容について教えてください。今後の予定についてもお願いします。 次に、今定例会の補正予算に、
学校給食管理運営費として1食15円、 9,104人分、今年度の下半期にと計上されています。これは、昨日、三輪議員からも給食費の
関係で
一般質問があったところですが、物価高騰の中、給食のメニューを考える方は本当に限られた給食予算の中で、栄養面、ボリューム、季節感などなど、毎日工夫して大変だと思います。そこで、
給食メニューについて2点伺います。 1つ目、メニューは誰がどのようにして決めているのでしょうか、教えてください。 2つ目、食材の仕入れは誰がどのような判断で行っているのか。また、そういった基準があるのか、いつ行っているのでしょうか、教えてください。 次に、地産地消の取組について伺います。 資料の写真5を御覧ください。多治見市の
ホームページに載っている多治見市の給食だよりです。給食だよりの下には、「
学校給食は「
学校給食地産地消推進事業」により一部助成を受けています。岐阜県・市町村・
JA中央会が、学校で使用する県内産の米・パン・一食麺用の小麦粉・大豆・野菜などを対象に購入経費の一部を助成する事業です。」と書かれています。これについては、土岐市、瑞浪市を見ても多少表現の違いはありますが、全て記載されています。 そこで、2点伺いますが、1つ目、多治見市の給食における地産地消への取組状況はどのようでしょうか、教えてください。 2つ目、県、市、先ほどのこの県、市、JAが購入経費を一部助成いただいているようですけども、具体的に幾ら助成されているのかお尋ねします。 最後に、給食における地産地消と農業支援について伺います。 資料の写真6を御覧ください。これは、瑞浪市の食育だよりというタイトルの給食だよりのようなものです。この中にいろいろ書いてありますが、私が注目しているのは、右下の部分です。9月の岐阜県
産品使用予定に瑞浪市
産品使用予定とあり、「米、米粉、もち麦、
瑞浪ボーノポーク、日吉みそ」と書いてあります。瑞浪市は瑞浪市の中でできた物を使っていらっしゃいます。 次に、資料の写真7を御覧ください。土岐市は給食だよりというタイトルです。土岐市は、毎月給食の日みたいなのを決めていて、緑で囲ってあるところがその日になっています。それは、市のそれぞれのやり方だと思います。注目しているのは、右上の部分です。今月の地産地消コーナーが書かれてあり、「玉ねぎ、じゃがいも、なす、トマト、小松菜、にんにく、とうがん、ズッキーニ、干し椎茸の予定です」と書いてあります。 そこで、
教育委員会にお尋ねしたいんですけども、多治見市は給食に対して多治見産の米や野菜の使用は、どの程度行われているのか教えてください。また、地産地消ということで、農業への支援も併せて必要かと思いますが、農業への支援について、経済部からお答えいただければ幸いです。 以上で、1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(
石田浩司君) 市長
古川雅典君。 〔市長
古川雅典君登壇〕
◎市長(
古川雅典君)
食育センターへの思い、命名の経緯について答弁を申し上げます。 構想からいよいよ実施計画に入るときに、
給食センターでは斬新さがないよね、
共同調理場、ましてや給食工場、そういうようなことを多治見市の
学校給食の歴史はやってきたわけではない。全国のいろいろなコンクールの中で日本一を取ったり、あるいは現場の栄養士、調理員を中心として、日本一の給食をやろう、それも
手作り給食をやっていこう、なるべく無添加の物を使っていこう、これをどういうふうに命名するか、いろいろ私と職員とで議論をいたしました。行き着いたところが原点の食育です。食べることは教育の一丁目一番地。朝御飯を食べないで学校に来たら、運動もできないし、勉強も絶対成績が上がらない、これはもう30年も40年も前から多治見市は口が酸っぱくなるほど発信をし続けてきました。 こういうような経緯の中で、本市では食の重要性を市民に理解していただく食育の拠点とすることを明確に発信するため、
食育センターと命名をしました。命名をした以上は、必ずここに小学生は1回は出向く、自分たちの口に入っている給食がどこで作られているのかしっかり見る。 もう一つは、
教育委員会の各種会議あるいは校長会、
連合PTAの会議、これを場所的には離れていますが、南姫の
食育センターでやっていく。こういうようなことで、しっかり名前だけではなくて、その利活用、こういうようなことに細心の注意を払っています。
○議長(
石田浩司君) 副教育長
高橋光弘君。 〔副教育長
高橋光弘君登壇〕
◎副教育長(
高橋光弘君) 私からは、市長答弁以外の質問で所管部分についての答弁をさせていただきます。 まず、学校、幼稚園が行っている食育について少し説明をさせていただきます。 幼稚園では、栄養教諭、
学校栄養職員が定期的に訪問し、よりよい食習慣について園児に指導をしております。 小中学校においても、栄養教諭や
学校栄養職員が給食の時間や教科の授業の中で食育を行います。具体的には食育の
年間指導計画というものがありますので、それを基にして、食べ物に興味関心を持ち、楽しく食事をとることや、正しい箸の使い方、あるいは食器の並べ方、また自分の住んでいる身近な地域で取れる食べ物やその食文化など、そういった食育を実施しております。 次に、
食育センターにおいて、1年間でどのような食育の取組があったかということと、今後の計画について、合わせた形になりますが答弁します。 令和3年度には
夏休み親子食育講座ということで、24人の参加がありましたが実施をしました。また、小学校、中学校それぞれ2校、近隣ではございましたが、児童生徒の施設見学に 255人の参加がありました。また4校のPTAの見学を受け入れ、68名の方に来館していただき、見学を実施することができました。 令和4年度は、先ほど市長が申したように、市内全小学校の3年生を対象に施設見学を計画しております。現在、2校の見学を実施しており、計 235人が見学をしておるところです。今後、11校、 570人になりますが、見学を予定しております。 また、このほかにも、先ほど資料で紹介されたソース作り体験をこの夏休みに親子食育セミナーという形で実施して、約30人ほどの参加者がありました。またPTA向けの給食の試食会も実施し、20人の方に参加していただきました。 このほかに
食育推進課が立ち上がったということで、食育推進委員会というものを設置し、医師や栄養教諭、養護教諭等の学校
関係者や保護者代表の委員と、本市の食育の推進やアレルギー対応についても検討をしているところでございます。 次に、給食のメニューについて答弁をします。 給食のメニューについては、先ほども言いましたが
年間指導計画に沿って、栄養教諭、
学校栄養職員が栄養価や旬の食材、あるいは行事食、あとは児童生徒の嗜好、教科との関連を考慮してメニューを決めております。 続いて食材の仕入れについてお答えします。 毎月、本市の
学校給食物資納入業者で見積もり合わせを実施しております。その中で価格、品質等を総合的に判断し、落札業者に発注しているというやり方でございます。 次に、本市における地産地消への取組についてお答えします。 本市においては、県内産の米、豚肉、鮎、ニジマス、アマゴ、大豆、シイタケ、野菜、果物を
学校給食に使用しております。 先ほど議員もおっしゃられたように、県、市、JAからの助成についてです。
学校給食に使用する県内産の農畜産物の購入経費の一部を県、市、JAがそれぞれ3分の1ずつ助成しております。令和3年度の助成対象額については、総額約 147万円でございました。内訳としては、県と市が約50万円で、JAが約47万円でございます。先ほど申したように鮎とかニジマス、アマゴといった魚については、JAの補助対象とはなりませんので、若干JAが少なくなっております。 続いて、本市の給食における地産地消への取組についてお答えいたします。 現在、多治見市内の
学校給食においては、市内産の米や野菜は使用しておりません。これは、市内産の野菜については、大量調理に適した規格、あるいは必要量をそろえることが困難であることと、事業者が各調理場へ配送するということに対する負担の大きさが要因だと捉えております。ただし、地産池消の機運が高まっている状況を踏まえ、県内産だけではなく、市内産の農産物の使用を進める必要があると認識はしてございます。
○議長(
石田浩司君) 経済部長 長江信行君。 〔経済部長 長江信行君登壇〕
◎経済部長(長江信行君) 私からは農業支援としての
学校給食の地産地消についてお答えをいたします。
学校給食における市内の農産物の活用については、まず単独校や保育園など小規模単位で活用できるよう働きかけてまいります。
○議長(
石田浩司君) 5番
奥村孝宏君。 〔5番
奥村孝宏君登壇〕
◆5番(
奥村孝宏君) 市長の食育に対する思い、朝御飯の話、これは、私もずっとPTA会長をやっていたときに、「早寝・早起き・朝ごはん、家族そろって晩ごはん」というのは、何かずっと刷り込まれてきたような印象がありますけども、まだ 100%には達していないので、今年も、またそういったテーマで、食育推進委員会のほうでも立ち上げてらっしゃったと思います。 今回の質問に当たりまして、家から近いこともありますので何度か
食育センターを訪れました。課長代理や栄養士の方と話を重ねるにつれて、
食育推進課職員の一人一人からも、食育への気持ちは十分伝わってきていました、私の中で。 そこで、今副教育長から、市内農産物の使用を進める必要があると認識がある、さらに経済部長からは、具体的に単独校、小規模校で活用ができるよう働きかけていくという、本当に非常に前向きな答弁を頂いたものですから、これで質問を終わってもいいんですけども、せっかく再質問を準備してきましたので、幾つか再質問をさせていただきます。 まず子どもたちに対する
食育センター以外における食育への取組について伺いたいと思います。 資料の写真8、9、10を御覧ください。これは、南姫中学校で大豆を栽培している様子です。今年の写真ではありませんが、大豆の種まきをして、雑草取りをして、最後脱穀するというような一連の流れを中学校で行っております。そこで指導しているのが地元の農業の
関係の若者でございます。 次に、資料の写真11は、南姫にある田んぼで南姫小学校の子どもたちが手で田植えを体験しています。こちらにいらっしゃる方も地元の農家の方が子どもたちに指導して、田植えをしているところです。 次に、資料の写真12は、タマネギの収穫の写真です。姫保育園では、タマネギのほかに、ジャガイモ、サツマイモもやっているそうです。 次に、資料の写真13を御覧ください。タマネギやジャガイモのお面をかぶって、子どもたちが作った野菜でカレーを作り、おいしく食べているという様子でございます。 このように、食育というのは、
食育センターや教室の中だけでなく、実際に米や野菜と触れ合うことが大切だと思いますが、
教育委員会に伺いますけども、学校や幼稚園で田畑の体験授業は、市内でどの程度行われているのかお尋ねします。
○議長(
石田浩司君) 副教育長
高橋光弘君。
◎副教育長(
高橋光弘君) 直接体験は特に幼稚園、保育園、あるいは小学校のときには、議員おっしゃるとおり大切だと思っております。 保育園、幼稚園では、紹介にあったように、それ以外に、畑とか、園によってはプランターなどでタマネギやサツマイモなどの野菜を栽培しております。 また、多くの学校では、サツマイモを栽培し収穫しています。加えて、地域の畑を借りて農業体験を実施している学校もあります。先ほどの南姫小学校は、まさしくそういった例だと思いますが、栽培した野菜などは、その一部を園や学校の給食に使用しているということも聞いております。 大切なのは、学校の先生が指導するということも大事なんですが、地元の農家の方やJAの職員を講師として招いて、栽培とか、苦労とか収獲の喜びなども併せて学習をしてございますので、コロナ禍で大分下火にはなっておりますが、今後、そういった学びをしようと取り組んでいるところでございます。
○議長(
石田浩司君) 5番
奥村孝宏君。 〔5番
奥村孝宏君登壇〕
◆5番(
奥村孝宏君) やはり子どもたちが米作り、野菜作りなどの農業を身近なものと捉えることも食育につながると思います。 市長は、毎朝御覧かどうか分かりませんが、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」。私はビデオに入れてでも見ているんですけども、この「ちむどんどん」でも、野菜嫌いの子どもさんが、おばあさんと畑で野菜に触れることから野菜嫌いを克服していくシーンがありました。さらに給食のときに、地元の野菜が増えることで野菜の残飯が減ったと、ドラマでは取り上げられていました。 多治見市の話ですけども、中学校では、職業講座などもあります。最近、コロナ禍でやっていないところもあるかもしれませんが、今、副教育長が言われたように、野菜や米を作っている方と話をすることというのは、やっぱり非常に重要です。顔の見える
関係は地域に愛着を持つことになると思います。可能な限り、これは今後も取り組んでいただきたいと思っています。 他の都市の状況を見ていると、食育マイスターや
教育委員会を挙げての取組で食育に関わっていることもあるようですが、そういったところとも、これからも情報交換しながらアンテナを高くし、いいところは多治見市でも取り入れていただきたいと思います。 さて、次に地産地消ですが、広報たじみ6月号の表紙に、林業で移住と銘打って特集が組まれていました。大変よいことだと私は思っています。ただ、林業だけでなく、埼玉県から多治見市に移住して農業に取り組んでいる若者がいます。 資料の写真14を御覧ください。彼は始めたばかりですけども、信濃鞍掛豆という大豆の中のそういった品種の豆を育成しています。彼は、遊休農地、要は使っていない田んぼに畝をつくって大豆を栽培しているわけですけども、自然農法にもこだわっているものですから、ラインとラインの間に草が見えますが、なかなか雑草が取り切れないところがあります。 そこで、経済部長に伺いますが、林業ではなく、農業を多治見市に移住して頑張ろうとする若者に対して支援があるのかどうかお伺いします。
○議長(
石田浩司君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) 現在、その移住した方の相談にいろいろ乗っているところです。農業者が農業経営改善計画の市の認定を受けますと、国や県の補助ですとか政策金融公庫の低金利融資を受けることができます。現在、その認定に向けてJAや県、それから県の農業普及課と連携して就農支援を実施しているところでございます。
○議長(
石田浩司君) 5番
奥村孝宏君。 〔5番
奥村孝宏君登壇〕
◆5番(
奥村孝宏君) 県などの支援があるということでしたけども、多治見市独自の支援というのもあるんでしょうか。
○議長(
石田浩司君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) この認定については、国の法に基づいてやっておりますけども、市独自でサポート体制を整えましてしっかりとした就農支援を実施をしているところでございます。
○議長(
石田浩司君) 5番
奥村孝宏君。 〔5番
奥村孝宏君登壇〕
◆5番(
奥村孝宏君) せっかくこれからやろうとしている若者を、市としても支援していただきたい。昨日も出ていました
人口減少の話もありますけども、一人でも人を増やしていきたい。彼らは、これから子どもが生まれてくるだろうという家庭でもありますので、精いっぱいやっていただきたいと思います。 私は、昨年12月定例会で多治見市の害虫・鳥獣被害対策について
一般質問をさせていただきました。そのときに荒廃農地とイノシシを取り上げました。実際にイノシシ被害の現場やイノシシが捕獲された現場に行きました。さらにイノシシの写真とともに荒廃農地の写真もこの議場で見ていただきました。 資料の写真15を御覧ください。これが荒廃農地です。これは去年の12月に撮った田んぼです。この農地の話をした後に荒廃農地の削減に向けて、昨年、産業観光課の農林グループの担当者が、私の地元に来て、地元の農業委員、改良組合長、私と4人で荒れたままになっているこういった田んぼが本当に幾つもあったんですけども、一個一個歩いて回って現場で写真を撮って、その写真をつけた文書をそれぞれの所有者、多治見市内にいる方ばかりではないんですけども、そういったところまで郵送して指導してくれました。半年ほどでほとんど荒れていた田んぼの伸びたままになっていた草が一回刈り取られるという結果になりました。本当に地元は喜んでいますし、ありがたいことだと思っています。 それで、こういった荒れた田んぼだったところが、今年は稲を植えよう、米を作ろうとして作った田んぼが資料の写真16です。見ていただきますように、資料の写真17はずっと米を作っている田んぼなので稲がよく実っていますが、写真16の休耕していた田んぼは、どうしても雑草が多いです。すぐには写真17の田んぼのようにはなりません。ただ、年月がたてば、順番順番変わっていきます。田んぼについても、先ほどの若者と違う若者が、多治見市で今農業をやろうとしていて、今までやっていなかったところに手をつけてくれているところです。 こういったところを指導していただいた、今年はこうなったということが、本当に大変ですけども、産業観光課農林グループの一歩というのが、これからも続けることで、また一つ適切な自己保全管理、これも一応自己保全管理にはなっているんですけども、こういった形が改善されていくものだと思っています。 そこで、直接
関係ないんですが、給食に使う米は1日当たり 9,104人ということが補正予算で出ていましたけども、 9,104人分だと何キロぐらい必要ということになるでしょうか。
○議長(
石田浩司君) 副教育長
高橋光弘君。
◎副教育長(
高橋光弘君) 約 740キログラムとなります。
○議長(
石田浩司君) 5番
奥村孝宏君。 〔5番
奥村孝宏君登壇〕
◆5番(
奥村孝宏君) 740キログラムを60キログラムで割ると12.3だから米の量でいうと12.3俵だと思います。給食で地元の農産物といっても、最初に副教育長から答弁があったように、新鮮野菜とかはなかなか難しいかもしれませんが、米とか豆、芋なんかは割かしハードルが低いのかなと思います。 土岐市の話を聞いたところ、土岐市も最初は年1食から始めて、今は年4食市内産を使っているそうです。瑞浪市も新米の時期だけやっているそうですので、そういったところからも情報を得ながら、やれるところからやっていただければと思います。 次に、資料の写真18をお願いします。 多治見市では多治見市産の米を給食に出していないようです。この写真は私の田んぼですけども、10日に稲刈りをしました。その日のうちに多治見営農センターに米を搬入し、もみすりをしていただき、翌日には玄米が出来上がりました。その次の日に精米をして新米を頂きました。資料の写真19がうちの新米で炊いたごはんです。ちなみにこの茶碗は、本町オリベストリートの店で買った志野の茶碗です。毎日使っています。 先ほどの答弁で12俵ほどの米ということでした。私の今年の実績からすると、田んぼ1枚で12俵が大体できます。ただ、先ほど言ったように荒廃農地からはすぐにそれだけはできないと思いますが、荒廃農地が順番減っていって、姫の辺りの田んぼは、1反4畝から5畝の田んぼですので、そこで12俵取れれば、田んぼ1枚の管理がしっかりできて米ができる。その米を給食に使えるということになると、本当に言うことはないなと思っています。 遊休農地が1枚でも適正に管理されて、すぐにとはいきませんが、田んぼ1枚で給食1日分の米ができ、その米を市が買い取ってくれるというそういった制度になれば、農地の幾つかは間違いなく復活してくると思っています。 そこで、最後の質問ですけども、経済部長にお伺いしますが、遊休農地を活用して米作りや豆作りを行うことは荒廃農地の削減につながると、先ほどから言っているとおりなんですけども、これに対する支援はあるのかどうか教えてください。
○議長(
石田浩司君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) そういった相談には、市も当然乗りますし、補助金については、計画に沿って遊休農地を再び農地として活用するための草刈りなどに活用する県の補助制度があります。
○議長(
石田浩司君) 5番
奥村孝宏君。 〔5番
奥村孝宏君登壇〕
◆5番(
奥村孝宏君) 土岐市では産業振興課の職員、市の職員のOBだそうですけども、そういった方が一人いらっしゃっていて、給食を作るところと、野菜や米を作っている農家の方とのかけ橋役を行っていて、
教育委員会からこういったものがどれだけ欲しいとなると、その方が農家のところを回ったり営農組合へ行ったりして農産物を仕入れているようです。多治見市もぜひそういった形になると期待しています。 最後に、農業支援を行うとともに、市が旗を振って、多治見市産の農産物が給食に提供されることを要望します。近い将来、子どもたちが給食で多治見市産の新米コシヒカリを食べる日を楽しみにして質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(
石田浩司君) 次に、16番 林 美行君に発言を許可いたします。 〔16番 林 美行君登壇〕(拍手)
◆16番(林美行君) 16番議員、市井の会、林でございます。通告に従いまして、まず、駅周辺地区全体の整備状況について質問をいたします。 駅北土地区画整理事業は、そもそも駅周辺整備事業としてスタートした事業であり、当初の趣旨は、JRにより南北に分断されていることを改善するための高架事業を推進し、JR高架により交通渋滞、南北分断による経済活動や市民活動へのマイナス効果という問題を解決し、地域経済の循環、市民活動への影響をよくするということで、当時低下し始めていた周辺都市からの集客を改めて拡大させるというもので、多治見市始まって以来の巨大事業、土地区画整理事業としてのまちづくり推進ということを含めたチャレンジでした。そして、70億円という巨額な土地購入を行いました。その事業の効果を駅南の整備も大体終わった時点で改めて確認をしたいと思いますので、大きく2つの質問をするものであります。 まず、駅周辺地区全体という視点から見た道路環境改善の見通しはという質問です。そもそも道路環境を改善しようという趣旨でスタートした事業が途中で方針が変わったわけでございますが、駅北においては、人が歩く道路ではなくて、やはり車が通れるような道路整備が必要であろうと考えるわけであります。 駅南再開発ビル等での事業は、マンション住民 225世帯による消費や当該地区でという視点だけでは、事業効果を上げることは無理ではないか。市内各地域からの集客が必要になる事業であると考えます。このためにはエリア全体の道路環境整備を行わなければ、駅南エリアの商業機能等のさらなる充実は生まれていかないのではないでしょうか。 私は駅周辺における根本的な課題は、建物造りではなく道路整備であると考えます。この問題、道路問題が解決されれば、民間の資本が大きく動き出します。民間の資本が自立的に動かなければまちは動きませんが、その意味で駅南のまちづくりはどのような見通しであるのか伺います。 そして、一時期、多治見市道のナンバーワンに取り組むべき道路とされた(仮称)白山豊岡線に関して生じている疑問、当該道路予定地を当分の間、公用車駐車場とすることは大きな間違いになるのではないかと伺います。 この(仮称)白山豊岡線はどのような位置づけなのか。この道路を建設することとされているおおよそ10年後の道路建設時、この公用車駐車場はどうなるのか、見通しがあるのか教えていただきたい。地価が高騰していると予想されるが、駐車場の土地はどのように考えているのか。ひょっとしたら道路計画をなかったことにしようとお考えではないのか。 また、多治見市内から流出する商業者が増加していますが、原因はやはり道路環境にあるのではないかと質問をいたします。 宴会場として親しまれた美濃の郷などがなくなって久しいのですが、現在もあちこちの店舗が姿を消しています。新型コロナウイルスのことやイオンモール土岐ということも大きいでしょうが、基本的には中心市街地の交通環境が悪いこと、そのことを原因とする
人口減少が主要因ではないでしょうか。 現在の駅周辺地区整備の考え方でどのように対応できるのか、お伺いをしたいと思います。 次に、2つ目の質問、駅南再開発事業の進捗状況についてお伺いします。 まず、テナント料及び共益費は平米幾らになるのでしょう。1階、2階、3階で違うかもしれませんが。また、マンションの税金は個々の所有者が支払うのか、また、マンションの共益費はどこが取り扱うのでしょうか。 駐車場の固定資産税は、駐車場の事業者が支払うものと考えればよいのか。また、駐車場に対する共益費はあるのでしょうか。どのような取扱いになるのでしょう。 ホテル棟の固定資産税の支払いは事業者と考えますが、共益費は発生するものかどうかお伺いします。 また、11月竣工ということは、令和5年度から固定資産税が発生するということでしょうか。非木造の大型の建物であるので、評価は県税事務所になると思いますが、いかがですか。また、そのときの多治見市所有分は非課税となると考えられるが、どのような数字となるのか。 192億円という建設費と建物実評価額の中、床面積で按分されて計算されるのかどうかお伺いをします。また、固定資産税総額は、全体の敷地・建物全体で幾らとなるのか。土地・建物について教えてください。 また、再開発エリアの現在の土地所有者、建物の所有者はどこなのか。組合なのか、それぞれの所有者での区分所有なのか教えてください。 市の持ち分の床はどのような考え方で運用されるのか。約 300坪と言われる市が所有する床から生まれる利益をどのように考えるのか。市が受け取る金額はどのようにして市に入るのか。運営会社に入った後、市に振り込まれるのでしょうか。 市の所有ということで非課税となる部分が生まれているが、それはどのようにして算定されるのか。非課税という部分が、運営会社に対して永久に続く補助金ということにはならないというふうに考えればいいんですよね。 また、税金分、共益費に赤字が生じた場合は、運営会社が借り入れして支払うということでよいのか。その場合に出資者である多治見市は、その借入れ、返済には関わらないということでいいのでしょうか。果たしてそのようなことができるのでしょうか。3階の共有空間の床は多治見市の床ではないので、課税され、共益費からの支払いということでよいのでしょうか。 次に、田代町内での再開発ビル駐車場利用と一方通行の既存道路からの通行の混乱はどの程度と想定されていますか。そのことについて地元との調整はなされているのかお伺いします。 新しくつくられる交差点において、ながせ商店街方向からの直進車両はどのようになるのか。また、田代町からの道路は3車線が確保されなければ難しいことになるけれど、3車線はないのではないか。そのためかなりひどい渋滞が発生することが予想されますが、どのように見通しをされているかとお伺いをいたします。 以上で、1回目の質問を終わります。(拍手)
○議長(
石田浩司君) 市長
古川雅典君。 〔市長
古川雅典君登壇〕
◎市長(
古川雅典君) 駅周辺の道路整備の整備計画について答弁を申し上げます。 道路をはじめとする施設計画は、土地利用計画、都市計画の根幹をなしており、双方が整備されることが重要です。 道路の市道の整備の優先順位は、昨日もパワーポイントを使って議論をしたとおり、1番に(都)音羽小田線の整備を行う。完成年度を令和9年を目標とする。これが終わった後に(仮称)白山豊岡線に着手する。こういった順番でございます。
○議長(
石田浩司君) 副市長 佐藤喜好君。 〔副市長 佐藤喜好君登壇〕
◎副市長(佐藤喜好君) 私からは商業業務棟の運営会社についてお答えいたします。 株式会社プラティ多治見の収支は、テナントから得た賃料収入から会社経費と共用部の管理経費を拠出し、残りを床所有者へ床賃料として配分する仕組みです。このことから運営会社が赤字になるということは、現時点では想定にはございません。
○議長(
石田浩司君)
都市計画部長 知原賢治君。 〔
都市計画部長 知原賢治君登壇〕
◎
都市計画部長(知原賢治君) 私からは市長、副市長答弁以外の所管部分につきまして順次答弁させていただきます。 まず、商業者が今流出する原因が、道路環境にあるのではないかというところでございます。多治見駅周辺の駅北土地区画整理事業を実施しました区域でありますとか、ながせ商店街などにおきましては、商業者の数が増加もしくは横ばいという状況になっております。また、歩行者の数も増加しているという状況でございますので、道路環境のみで商業者の動向が決まるというふうには考えておりません。 次に、駅南再開発の商業業務棟のテナント賃料や共益費の
関係でございます。多治見駅南地区市街地再開発組合からはテナントの賃料や共益費につきましては、テナントとの個々の契約によるものでございますので、公開をされるものではないというふうにお聞きをしてございます。 なお、市としましては、事業を継続していくという上でも、個々の契約単価というところよりも貸付けの総額についてしっかり注視をしていくべきと考えております。 次に、マンションの税金でございますが、マンションの固定資産税につきましては土地や建物の所有者に対して賦課されるものでございます。分譲マンションの固定資産税につきましては、それぞれ各戸の所有者が支払っていただくものでございます。 次に、共益費ということでございますけれども、マンションの場合は管理費という形になりますが、この管理費につきましては共用部分の管理に使用されるというところで、マンションの管理業務の受託者、これは株式会社フージャースコーポレーションの関連会社で株式会社フージャースリビングサービスが実施をされますが、そこが取り扱っていかれるものと聞いております。 次に、駐車場の固定資産税の
関係でございますけれども、駐車場につきましては所有者の方が当然ながらお支払いしていただくということで、共益費という概念はなく、駐車場につきましては2社の共有というところになりますので、所有者の2社によって適正に維持管理をされるものというふうになります。 次に、ホテルの固定資産税でございますけれども、こちらにつきましてもホテルの所有者の方がお支払いしていただくといったところで、ホテルの所有者の方は1人、株式会社呉竹荘でございますので、こちらも共益費という概念はなくて、所有者の方が維持管理をしていただくことになります。 次に、事業地内の土地の所有者、建物の所有者はどこになるのかということでございますが、駅南再開発事業で整備をされました建物につきましては、引渡し後には一般の分譲マンションと同様な取扱いでございます。専有部分と共有部分からなる建物になります。区分所有法が適用されてまいります。 そして、敷地でございますけれども、こちらにつきましては、それぞれの建物の専有部分の所有者によりまして全体の土地に対する敷地権、要は土地の共有部分でございますけども、それを持っていただくという形になってまいります。 次に、市の床の運営でございますが、市の床につきましては商業業務棟の運営会社、株式会社プラティ多治見に貸し付けまして、株式会社プラティ多治見が各テナントに転貸するという形でサブリースの方法を取るというところでございます。 次に、流れでございますが、株式会社プラティ多治見は各テナントから得た収入から会社の必要な経費、それから共有部分の管理費を拠出しまして、残りを床の所有者へ賃料として配分するという形でございます。 市の収入でございますけれども、市の収入につきましては床の賃料から床の管理費を差し引いた額となります。現時点では、年間 1,400万円程度を見込んでおります。 次に、通行の混乱についてでございます。商業施設のオープン時は大変心配しておりますが、交通誘導員を配置するということで多治見駅南地区市街地再開発組合から聞いております。ただし、一定の期間が過ぎれば大きな混乱は生じないものというふうに考えております。 地元の方々との調整でございますが、地元とはこれまで幾度となくお話合いを行っております。特に生活道路に不要な通行を生じさせないように道路管理者とも協議をいたしまして、看板を設置するなどの対応を行ってまいります。 次に、新たな信号交差点の通行の方法でございますが、ながせ商店街方面からは直進と左折・右折、全方向の進行が可能となります。また、田代町側におきましては、西に進む1車線、それから県道へ出てくる、東へ進む道は2車線、左折・右折両方ございますので3車線というふうになってまいります。信号交差点を新設する際、検討しておりますが、その結果から、オープン時を除きまして、大きな渋滞というのは発生しないものというふうに考えております。 次に、商業業務棟の3階の共有床の取扱いでございますが、3階の共有床につきましては、商業業務棟の床を所有する所有者の方、多治見市を入れて7名でございますけれども、その7名で管理をしていくことになります。共有部分の床そのものに対します固定資産税につきましても、床を所有する方々が所有する専有部分に応じた按分によりましてお支払いいただくという形になります。
○議長(
石田浩司君) 総務部長 仙石浩之君。 〔総務部長 仙石浩之君登壇〕
◎総務部長(仙石浩之君) 固定資産税評価に関して一般論で御質問を頂いた部分についてお答えいたします。 年内に竣工という予定になっておりますので、年内に竣工すれば令和5年度の賦課期日、これは令和5年1月1日ですけれども、これで家屋が存在することとなりますので、令和5年度の固定資産税及び都市計画税は課税ということになります。 評価は御指摘のとおり、岐阜県税務課が行います。図面の確認、現地確認を行い、岐阜県が固定資産評価基準等に基づいて評価・価格算定し、多治見市が価格決定をいたします。 固定資産税及び都市計画税の算定については、竣工後に家屋の評価を行い課税計算を行いますけれども、個別の課税額については公表しておりません。 また、市の床は非課税になりますけれども、課税相当額が幾らかということについては、他の区分所有者の課税額と現時点では非常に密接に
関係してくるということがありますので、公表はいたしません。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) それでは、順番に再質問をさせていただきます。 商業者の数が横ばい程度で歩行者の数も増えている。出来上がる前から、あるいは駅北ができたからということかもしれないですが、事業者としては、利益が出ないと赤字になってしまう、当然ですが。事業継続する程度の集客が見込まれるが1つ、2つ目、そのことによって周辺、本町2丁目、栄町、本町1丁目のところに民間の方の投資が入って新しい取組がされていく。こういう方向になるような計画として進んでいるのかどうかということがお伺いしたかったわけで、そのためには現状の道路の体系というのはなかなか難しいと思うんです。そこはいかがですか。
○議長(
石田浩司君)
都市計画部長 知原賢治君。
◎
都市計画部長(知原賢治君) 現状につきまして、市内の店舗が閉められる、流出するというところもあろうかと思いますが、それはそれぞれの企業戦略によるものと認識をしておりまして、現施設の老朽化でありますとか、より集客力のある店舗ができて、その近くに移動されるというケースもあろうかと思いますけれども、先ほど申しましたとおり、駅の周辺におきましては事業者のほうが増加あるいは横ばいというような状況でございますので、今後、再開発が来年の3月のグランドオープンを目指しておりますけれども、その際には波及効果が得られるものというふうに考えております。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 現状の状態でも大丈夫だろうという見通しだと思うんですが、東濃新報の9月16日号に、唯一無二の多治見市へ商業の新時代というような言葉があったんですが、まちなかの外部効果がマイナス、渋滞とか、あるいは駐車場がないとかで、マイナスのところでは資本蓄積がその分できないので、収益性の悪い事業展開になると。しかも、15年で1万人の
人口が減少している。それが加速する動きになっていることを考えると、今必要なことは、税金を納めない公共施設、上物をつくることを止めてでも必要な都市基盤、いわゆる内環状道路程度の整備と、公共交通の抜本的充実が喫緊ではないかと。そうしなければ再生が行き詰まるのではないかと。いわゆる袋路の中の開発やっても、そこに住んでいる人たちがいる分は消費してもらえるけれども、外からの集客が困難になるのではないかと。だから、まずは戦う力、資本をためて、いろいろなことができるような民間の力を育てるためにも、外部効果をできるだけマイナスになっているのを減らさなきゃいけないんですが、そういう点の危機感というのがあまり感じられないんですよ。大丈夫だと思っている、この何年か先に難しかったということになるか、それは分からないんですが。 以前、駅前商店街連合商店会長だった方とお話ししているときに、商店街なかなか大変ですよと。いわゆる銀座も広小路も本町もという話をしていたんですが、そのときに、林君、駅前商店街は必ずお店が入っていると、すごいぞと言われるので、それは駅だからもうかる、こういうところだからもうかるといって民間が出てくるけれど、結局、何店か耐えて、赤字を重ねてお店を畳んでいく、その繰り返し。いわゆる生き血を吸うような形になっているという状態を変えないと、最終的な答えにならないんじゃないかというお話しをしたことあるんです。 それと同じように、もうからない可能性があるところを幾ら整備をしても、事業としては成り立たないんじゃないか。美しい街区はできたけれど、それ以上のことができないというふうに心配をするわけです。行政は歳入が減っても、0.68の単年度の財政力指数になっても、減りましたよ、これでしか予算組めませんというふうになるので、それでは申し訳ないだろうと。私たち議員も含めて、公務員は市民の皆さんに雇っていただいて生活しているんですから、財政力を1まで高めると。自分のまちで使うお金は自分たちで稼ぐぞと本当はなるべきだと思うんです。 何が問題で循環が止まっているか、衰退を始めているか。その対策というのは、私はやっぱり基本的には道路の構造、中心市街地の道路の構造だろうと思うんですけど、その点についての緊急の認識ってないですか。
○議長(
石田浩司君) 市長
古川雅典君。
◎市長(
古川雅典君) そのために駅南の再開発を行っております。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 駅南の再開発が進む。これは大事なことですけど、陶都大橋を使ってたくさんの人が来る、あるいは駅の北からどの道路を通って来られるか分からない、車を置いて歩いて来られる、12メートルの市道でというような仮説に基づいた商業展開というのは、やはりなかなか課題があるだろうと。行政が民間が活動できるための基盤整備をするというのが一番大事なところで、民間の方に稼いでもらって、そのお金で税金を納めていただく、そのお金で事業をやっていく。そういうことを考えると、駅周辺に投資した金額というのは 400億円ぐらいになると思うんですけど、それだけのお金を投資してきれいなところになっただけではなかなか大変ですので、どれだけの収益が得るか。 例えば先ほど総務部長のほうからこんなふうな税額になるという話だったんですが、私が積算してみて、約1万 5,000平米の土地に対して、二方路線なので評価額計算していくと17億 6,000万円ぐらいの価格になると。1000分の14と1000分の3という固定資産税と都市計画税を合わせて1000分の17で計算すると1億 8,900万円、約2億円、10年で20億円、20年で40億円ぐらいの収入しか多分取れないという話になるわけです。とにかくそれだけのお金を払ってでも、さらに税収、稼ぎが上がって、そのことで税金を納めていただけて、またその事業者の力で新しい事業が起きるというふうに進んでいかなきゃいけないんですが、どうもそのための条件が整っていないと思うんですけど、整っていると思ってみえるんですか。
○議長(
石田浩司君) 市長
古川雅典君。
◎市長(
古川雅典君) 整っています。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 私は大丈夫だと言ってみえるので、今うまくいかない可能性が多々あるという話をしても、議論は平行線になるのでそこで止めますけれど、必要なことは、行政の役割というのは民間と同じようなプレイヤーじゃなく、基盤整備を行うことにある。基盤整備というのは、今容積率が 400%の時期の土地が 220%でしか使えない状態になっていると。こういう 400%使える土地を 400%使えるようにしようというふうに努力をするという作業をする。そういう環境をつくるというのが、私は行政の仕事だと思うんですけど、そういう挑戦ではなく身の丈でいく、それから、それで大丈夫だろうという話なんですけど、客観的な外部効果がどうやってマイナスになっているか、資本蓄積がどんなふうに、どんなレベルで進んできたか、これから進んでいく可能性があるかという、分析をどこかでしなきゃいけないのではないか。 基本的に投資金額を回収するというのは、50年、 100年かかると思うんですが、民間の動きが、民間の資本が動き出すようにする仕掛けだけはやっぱりつくっておかなきゃいかんだろうと。それは行政の関連のものでなくて、民間のものだろうと。市長の言葉じゃないですけど、老いも若きも駅前に集まって、夢を感じられる仕掛けはどのようなものとして考えられるか。こういうことをやはり考えてもらわなきゃいけないと思う。 次の再質問ですが、本年の5月の市議会議員向けの説明資料では、ケース1の2という形で(仮称)白山豊岡線予定地の暫定利用、公用車 100台、ケース2の2、(仮称)白山豊岡線予定地の暫定利用、公用車 100台とのセットで民間の土地を借りた立体駐車場、ケース3、(仮称)白山豊岡線予定地に2階建ての立体駐車場を2億 5,000万円、バス停、駐車場を除く平面の土地で90台使用とありますが、多治見市は駅周辺で道路をつくると構想したところにおいて、過渡的にこの期間だけ立体駐車場をつくってでも駐車場として使うというふうにお考えに今もなっているということですか。
○議長(
石田浩司君) 総務部長 仙石浩之君。
◎総務部長(仙石浩之君) 御質問の趣旨がよく分からなかったんですけれども、少なくとも今後5年とかそういう単位では、今後といいますか、庁舎を建てる後ですね、すぐに工事が始まるという状況ではないので、暫定利用という言葉を使わせていただいたということでございます。(仮称)白山豊岡線の重要性は、優先順位の2番目ということは極めて高いという認識を、共通して市役所中で持っておりますので、実現可能性が出てくれば、当然すぐにそれに対応できるような形にしていきたいと考えております。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) それでも心配になるわけですよ。例えば近接校対応調理場として精華小学校の土地を購入することになって購入されたんですが、当時、私がいつの間にか駐車場といって、市長はそんなことはないと怒っていたんですが、現実は駐車場なんですね。精華小学校は狭いので、建て替えのときに土地が要るので、そういう使い方もありだろうと思うんですけど、こうすると決めてやっている途中に考え方が変わっていくという体質が見えてくるので心配になる。駅北本庁舎用の公用車駐車場としてもし使用するなら、当初からまず、廃止すると決定をしてから転用をすべきで、とりあえず使っておいてから、そのときになってやっぱり道路は難しいからというふうになっては、駅周辺全体の事業に問題が出てくると思うわけですので、そういうことがない、ちゃんと計画的な行政、行き当たりばったりにならない都市計画ということで進んでいくと、今、説明があったというふうに理解していいですよね。
○議長(
石田浩司君) 市長
古川雅典君。
◎市長(
古川雅典君) 政策自体は生きているものですし、その時々で最もいい選択肢へ進化をしていく、このように捉えております。 小学校の改築については、一番に笠原小学校、笠原中学校に着手をする。その次の着手は、
教育委員会の内部の議論の中では精華小学校。精華小学校をあの位置の中で建て替えていくというようなことになれば、入手した土地は必ず生きてきます。 今申し上げましたように、優先順位1番目の(都)音羽小田線に着手をする、2番目の(仮称)白山豊岡線は、どう考えてもあと10年はかかるでしょう。1番目の着手をして完成をし、2番目に着手するまで、何もしないで置いておくよりも、それを暫定的に新本庁舎の駐車場として活用していく、このほうがよっぽど市民の皆さんには説明がつきますし、既に都市計画決定をしているから囲って一切使わない、これはもったいないということで暫定利用し、新本庁舎の駐車場、これはあくまで暫定利用をする、こういった計画を総務課が立て、議員の皆さんにも説明をし、御理解を得つつあるというふうに分析をしております。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 立体駐車場のような構築物では、多分補助金等をもらった場合には壊すことができなくなるので、そういうことは基本的にされないというふうに理解をしました。 今、(都)音羽小田線の話が出ましたが、駅北地区の人が駅前に行くときに、川南地区の人が駅前に行くときに、渋滞する多治見橋を避けるために、両方とも弁天町交差点に集中するので、弁天町交差点にひどい渋滞が発生する可能性があると。だから、(都)音羽小田線に入っても音羽町交差点の渋滞が増すために、音羽町交差点にひどい渋滞がまた生まれると。 そもそも、駅北の人が駅前に行くために、わざわざ宮前町まで出なければならない仕組みになり、宮前町地内や本町4丁目の交差点がひどい渋滞になる可能性があると考えますが、本当にこの渋滞が起きないようになるんでしょうか。そして、にぎやかさは戻るんでしょうか。
○議長(
石田浩司君) 市長
古川雅典君。
◎市長(
古川雅典君) その予想は、全く私どもと違う分析でございます。いずれにしても林議員自体は、本庁舎の建て替えについては、あくまで記名投票の中で反対を表明し、また今回の予算についても反対の中の反対というようなことですので、私たちは完全なベストではないけれど多治見市が行う都市計画、あるいは道路網の整備の中で何を優先させていくか、ここの中で一番の優先度に上げている。これをやることによって、今より悪くなる、このような分析は一切しておりません。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) これは歴史がどう証明するかだけですので、今双方が言い合っていても答えにはならないのでここまでとしますが、もう一つ、一番大事なところは、多治見市は今声高らかにネットワーク型コンパクトシティということに集中をしていますが、この事業というのは、多極集中型の構想をする計画で、
人口30万人程度の中核都市という拠点都市であれば
人口減少が防げるかもしれませんが、私たちの
人口10万人程度のまちでは、逆に
人口減少を加速することになるという国の政策だと思いますが、国の補助金をもらえるといって積極的なんですが、間違いなく
人口はすり減るばかりと考えます。 中心市街地を2階、3階で
人口密度を上げるために、ドイツのまちのように地区単位で移住政策を行うという決定までするまちであればいいんですが、今多治見市にあう都市計画をもう一度考えなければ、結局国の思うつぼというか、一極集中に流されてしまう、多治見市はそれについていけないということになると、心配をするわけですが、今が最後のタイミングと思うんですが、当然のことながら、「そういうことは君の杞憂で、そんなことは心配をしていない」というお話なんでしょうね。 15年前の
一般質問で、多治見というまちは破断界の時期にあると質問をしました。
人口も、産業も、財政も持続可能性を失ってしまったようなところ、底が抜けてしまったようなところにあるのではないかという質問をした覚えがあるんですが、現状はそれに近いと思うとこですけれど、もう少し多治見市らしい都市計画を私は考えるべきであると思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(
石田浩司君) 市長
古川雅典君。
◎市長(
古川雅典君) どう考えても11月1日に、JR多治見駅南の竣工を迎えます。その竣工を迎えるための議論ではない。 もう一つ、批判のための批判、それに対する対案、具体案、これ全く今までお聞きをしたことがございません。
◆16番(林美行君) いや、今までの質問で見てください。
◎市長(
古川雅典君) いや、それ今まで全部分析しても、だって具体案がないですもん。 もう一つ、ネットワーク型コンパクトシティが国土交通省の思うつぼ、30万人都市なら効果はあるけれど、10万人都市は逆に
人口を減少さす、これ本当に頻繁に国土交通省に行って、今私自身はかわまちづくり、これの採択を頂く。平和町地域の 100mm/h安心プラン、こういうようなことと駅北の区画整理、駅南の再開発、こういうようなことで真剣になって動いている中で、その思いつきみたいな口から出任せはやめてください。
◆16番(林美行君) それはない。
◎市長(
古川雅典君) いや、出任せですよ。だって、ネットワーク型コンパクトシティは、30万人都市は効果あるけれど、10万人都市は逆効果、これもう僕そんなに本気になるつもりはないですけれど、ラジオ中継があってテレビ中継がある中で、何を根拠にそんなことが言えるんですか。
◆16番(林美行君) 言える、現実。
◎市長(
古川雅典君) いや、現実じゃないじゃないですか。じゃあ、現実的になぜ29階建ての高層マンション、民間の力が動くような形で、あれが売れないほうがいいと思っている人が何人かいたっていうのは僕分かっていますけれど、それは完成する前に29階建てのマンション全部売れましたよね。 それは、外国資本が買っているとか、大都会の人が買って転売している、そういうデマを流されたこともありますが、どう分析しても地元の経済界、こういうような人がしっかり買っている。 株式会社呉竹荘が建設する14階建てのホテルについても、しっかり計画どおり着実に動いている。商業棟については3階建てで、しっかりテナントもいよいよ最後の詰めに入っている。みんなでそういうようなことを頑張ってJR多治見駅、下っ側についても非常に高い評価を国土交通省からいただいている。これを歴史が証明する、もう必ず分かると思いますが、今11月1日に竣工を迎えるに当たって、言うべきお話ですか。それいちゃもんとしか聞こえないですよ、聞いている人は。 もう一個、対案が何もない。申し訳ないけど対案が何もない。今あの工事とかあの事業を止めることができますか。逆に渋滞したらどうするって言うけれど、あの道路を今からどういうふうに改良ができるんですか。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君、市長
古川雅典君に申し上げます。議長の許可を得てから発言してください。 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 市長のお話を聞いていても、その課題となっていること、何が課題でどう解決しなきゃいけないのかというのをぜひ考えないといけないと。それだけの大事な素材であるというふうに考えます。 ネットワーク型コンパクトシティというけれど、
人口減少が進む中では公共交通の維持において将来に課題があって、また郊外の地区は小泉地区、根本地区等を除いては
人口が少なく、自立した生活圏がつくれない環境であって、いい結果が出せるとは言えない。 どちらかというと駅周辺に全部集中させるという覚悟があればいいんですけど、中途半端だと地域はいわゆるスポンジ、スカスカになる可能性があると。 〔「だからどうするんですか」と呼ぶ者あり〕
◆16番(林美行君) だから、生活者を増やすためにできる地域に新しい可能性をつくらなきゃいかんと。 〔「だからどうするんですか」と呼ぶ者あり〕
◆16番(林美行君) それは簡単ですよ。 〔「簡単ならどこをどうするんですか」と呼ぶ者あり〕
◆16番(林美行君) その反論に対して答えていては、僕は質問ができなくなるので、質問を控えていただきたい。 そのことは、今までの
一般質問にしっかり書いてありますので。 質問に戻っていきます。1つ目の質問については、都市機能誘導地区においても、地場産業振興拠点においても、地域の規模が小さ過ぎて、住み続けたい地域、今後生活者を増やすことができる基盤をつくれなくなる可能性がある。そういう意味で、大きな転換点を迎えている。 地域、地域を人が住める環境に変えるために、じゃあどういう生活基盤をつくっていくか、そこにもうそろそろ考え方を変えていかなきゃいけないんじゃないかというふうに、駅周辺整備を40年前に提案した私としては、今はその方向を整備すべきだというふうに考えているということを申し上げて、2つ目の質問に移ります。 それでは、次に大きな2つ目の質問、昨日も課題になっていた自動運転バス活用による公共交通体系の整備が有効ではないかと伺います。 昨日の古庄議員の質問で、自動運転については理解をされていると考えましたので、関連したところからの質問をいたします。 AI搭載車両や自己位置の特定のための投資、電磁誘導線、電磁マーカー等を道路のどこに通していくか、高精度GPSでウクライナのドローンのような衛星による管理でいくための機材の設置、高精度3次元地図によるやり方並びに右折等のための高性能カメラへの投資、それとボランティアで支えていただける人への投資、管理センター運営の投資等が必要経費となりますが、補助金や民間企業でのモデルとしての現場づくりで、実験期間中は少ない負担で済むかと考えています。 さて、多治見市の高齢化率は急速に高くなっています。現在は高齢化率が低いが、小規模に点在する丘陵地の団地の高齢化率は今後高くなっていきます。このため、車が使えなくなる住民の方が増えていきます。 このような推移の中で、既にこの15年で1万人の
人口減少、郊外はさらに不便になってきています。現状の多治見市の取組では、今後もさらに
人口減少が加速するものと考えます。このことは、民間交通事業者が事業継続できにくくなること、市の財政規模が小さくなることを意味しており、このことを想定して耐えられるより合理的な公共交通の考え方が求められていると思い質問をいたします。 大きく3つの質問になります。 まず、自動運転バス活用で、路線バスがない地域での公共交通の充実が可能になるのではないかという質問です。 今後、つるべおとしのように
人口減少が進む地域での公共交通は、バス路線にしてもタクシーにしても、持続可能性が低い。このため、手持ちの財政力で体系的な公共機関の構造を考えなければなりません。 このとき、自動運転バスがあることでより選択の範囲が広がるのではないでしょうか。地域の交通結節点から、やや広いエリアの交通結節点までをつなぐことが可能なものとして考えることができるからです。 次に、2つ目の質問です。地域あいのりタクシーは持続可能性を持つプランでしょうか。地域の負担が発生するが、財源のない自治会では町内会費等の負担が生じる。まちがコンパクト化とかで機能を中心部へ集積させるプランのため、中心市街地から離れた場所になればなるほど、費用負担が増加します。 しかも、郊外地域は
人口減少のため自治会構成人員は減少し、1人当たりの負担は増加していく。公平にみんなで負担していくには負担が重いため、不公平感が残る施策じゃないかと考えます。 次に、3つ目の質問です。自動運転をグリーンスローモビリティと合わせることで、改善できるエリアが増大するのではないかと考えます。 高齢者の足としてのモビリティは、新しい福祉の形、つまり利潤が得られなくても日本国憲法第25条で定められた健康で文化的な最低限度の生活を支えるためのものであって、たとえ採算が合わなくても必要なら導入をしなければならないと考えますが、可能な限り無駄な経費をそぎ、市民の皆さんの力をお借りして進めることが求められていますが、多治見市としての公共交通の考え方、自動運転を生かしたグリーンスローモビリティと合わせる方向は、改めて考えていく時期に来ているのではないでしょうか。いかがでしょう。 グリーンスローモビリティとは、時速20キロ未満で公道を走れる電動車を使った小さな移動サービスです。車体の大きさは様々ですが、小回りの利く5人から7人程度のゴルフカートに似た車両が最も多く使われています。 1人乗りの電動車椅子も使われます。神奈川県綾瀬市では、2021年に実施された実証実験で、高齢者の多い郊外住宅地の複数ルートで運行されて、市役所や病院などへのアクセスも行われました。 これは、ネットワーク型コンパクトシティで近隣において生活に必要な様々なサービスが提供されているとされる地域にはふさわしいもので、多治見市のように小規模エリアが多いまちでは採用が難しいかもしれませんが、交通手段を組み合わせることで可能性が高まると思います。 採用が合理的と考えられるエリアに交通結節点をつくり、自宅からそこまでをグリーンスローモビリティ、地域の集会所あるいは民間の福祉施設、コンビニなどを考えると。 それから、必要な施設までが自動運転のバス、11人ぐらい乗れるものもあります。そこからバス、鉄道という組み合わせ、ここでできればJR太多線に福祉センター駅を造ると、岐阜県立多治見病院へのアクセスも改善され、喜多町、赤坂町、池田地区も大変便利な場所になっていくんですが、公共交通を考えるためには、ある程度積極的に考えなければいけないと考えます。 自動運転やグリーンスローモビリティの組み合わせをした対応は、動ける人を対象に、動けない人や福祉事業として行うところは税で対応する、こういう取組をまちづくりと併せて行う。これによって、高齢になっても、また車がない人も生活できるまちになれば、
人口減少を止め、活気が生まれ直す多治見市になると考えます。新しい流れが自然に起きると考えますが、いかがでしょう。 これから、その点まちづくりには、福祉の視点を生かした取組が大切であり、そのための組織づくり、人材育成が急務ですが、多治見市はいかがでございましょう。 以上で、2つ目の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(
石田浩司君)
都市計画部長 知原賢治君。 〔
都市計画部長 知原賢治君登壇〕
◎
都市計画部長(知原賢治君) それでは答弁させていただきます。 自動運転バスの活用についてでございます。 自動運転バスにつきましては、現在、全国各地で実証実験が行われております。一部では本格運行がされておりまして、実用化も近いと考えております。 先進地での事例でありますとか、交通事業者との意見交換等を行いまして、地域のニーズ、費用対効果を含めて調査研究を進めてまいります。 次に、地域あいのりタクシーについてでございます。 地域あいのりタクシーは、現在地域が主体となって市内10の区、6の町内におきまして運行をしております。地域の皆様方の貴重な移動手段として役割を担っております。 平成29年度の事業開始以来、令和2年度には1団体への補助金の上限を20万円から40万円への拡大、それから、令和3年度には変動補助率制の導入など、地域の要望に応えながら制度の改正を実施しております。 また、利用者の拡大におきまして、自治会、区長会や地域の役員会へ出向きまして説明を行っているところでもございます。 次に、グリーンスローモビリティについてでございます。 グリーンスローモビリティにつきましては、環境に優しくエコな移動サービス、生活道路向きで重大な事故の発生を抑制するといたしまして、交通の課題でありますとか、低炭素型の交通の確立が期待されていると認識をしております。 一方、航続距離が短い点でありますとか、小型車両では雨、風や寒暖の対応が必要など留意点もあるとされております。 市内の交通状況、道路状況に合った移動手段として効率的であるかどうか、全国の実証実験結果などを参考に調査研究を進めてまいります。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 丁寧な説明ありがとうございました。 先に地域あいのりタクシーのことでいきますが、令和3年度決算16団体、これ町内会単位も含まれますが、そこの予算は 510万円に対して、執行率は 126万 7,000円、24.6%、これで病院通いなどのリピートしているお客さんもあれば、利用人数は限られると思うんですが、昨年度の利用人数は何人だったんですかね。
○議長(
石田浩司君)
都市計画部長 知原賢治君。
◎
都市計画部長(知原賢治君) 地域あいのりタクシーの利用団体につきましては、先ほどお話ししたように16団体ございまして、昨年度はそのうち2団体が利用されなかったということで、14団体が利用されております。 令和3年度の利用者数につきましては、全体で 343名の方が御利用していただいております。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 343名もの利用があるので、この制度のほかの手だてがない段階では、合理的な仕組みではあろうと考えます。 この自動運転を含めた考え方というやつは、国においては平成28年9月の閣議決定で、自動運転における政府戦略、日本再興戦略2016を定めて、2020年までに無人自動走行による移動サービスや高速道路での自動走行が可能になるように取組を進めてきました。 交通事故の低減、公共交通の衰退、加齢に伴う運転能力の低下等が要因の地方都市を中心に、高齢者の移動手段の減少に対応するもので、我が国の基幹産業である自動車産業の競争力確保なども目的としているものです。 せんだって、この自動運転に関する提案を受けるまで、このようなやり方がここまで進んでいるということには気がついていませんでした。近代的なスマートシティで実現されるもの、多治見市では無理だなと考えて、調査もしていませんでしたが、同期で市役所に入った人から、一度話を聞いてほしいということで伺ったところ、説明の中では、このやり方ならひょっとして究極の答えにたどり着けるのではと思うに至りました。 彼は、多治見市で下水道を導入するとき、名古屋大学のプラズマ研究所の技監から引き抜かれて、創成期の下水道事業に貢献されている方でしたので、彼に頼みながら関連資料を集めてみました。 今行われている岐阜での実験は、一番難しいと言われる右折を自動運転で行うための仕組みが試される、いわゆる高再生カメラを活用して、AIのコントロールで右折をするということに取り組むわけですが、小型の路線バス型にして、地域の交通結節点からやや広いエリアの交通結節点までつなぐことが可能なもので、そういう点では多治見でも採用ができて、画期的なものになるのではないかというふうに思っていますが、その辺に関する行政の意識というのは、どのようか。
○議長(
石田浩司君)
都市計画部長 知原賢治君。
◎
都市計画部長(知原賢治君) すいません、先ほどの地域あいのりタクシーの利用者数でございますけれども、少し間違えておりまして、全体で 3,043名でございます。 自動運転バスにつきましては、岐阜市のほうで実証実験されるというふうに聞いておりまして、我々も10月の終わりから11月の初めにかけて現地に赴きまして、説明を聞いて実際にバスに乗って体験したいというふうに考えております。 いろいろな地域でこの自動運転バスの導入が検討され、進められているということも認識しておりますので、そういった情報もしっかり収集をしまして、検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 自動運転バスは、定期の時間に定期のコースを運行させることができるという特徴があって、交通結節点をつなぐ新しい取組を可能にするもので、路線バスなどの公共交通機関と組み合わせることができる。 また、公共交通事業者と連携をして、公共交通事業者が挑戦をすることができる内容になるので、そういう点ではさらに大きく取り組むことができるものであると考えます。 各家庭から小地域の交通結節点、いわゆるコミュニティ施設や福祉施設、コンビニ等までの運行を電動車イス等で行う。それを活用して次にそれぞれの交通結節点で乗り換えをした上で、コミュニティ施設、福祉施設との連携で新しい結節点をつくることができると考えています。 交通結節点と小地域の交通結節点とコミュニティとをつないだ形にしながら、あいだに自動運転、あるいは自動走行のグリーンスローモビリティですか、そういうものを合わせながらいって、最後に路線バスとかJRとかにつないでいく。これによって、まち全体を動くことができるようになると考えるんですが、そういうレベルまで考えて調査をされますかね。
○議長(
石田浩司君) 市長
古川雅典君。
◎市長(
古川雅典君) 技術的には、まだ発展途上の技術と捉えています。アメリカ等では、人をはねたり、その実験中止、こういうようなこともありました。また、トヨタ自動車株式会社は、富士の麓の大きな工場、まち全体を新しいまちとして整備をしていく。 林議員の紹介がありましたように、上から超高性能のGPSで見るのか、道路の中にいろいろな電波のものを埋め込むのか、まだまだいろいろな形の発展途上です。
都市計画部長がお答えしたとおりに、10月の岐阜の実験、あるいは昨日の古庄議員の紹介、ぜひとも新しいものについては積極的に学習をする、取り入れるものについては取り入れることができないのか、こういうような姿勢で取り組んでまいります。
○議長(
石田浩司君) 16番 林 美行君。 〔16番 林 美行君登壇〕
◆16番(林美行君) 多治見は、積極的にいろいろな形のものに取り組んで、いろいろなものがあるわけですが、この自動運転を加える形で、家庭から必要な病院まで、あるいは必要なショッピングセンターまでということが低コストでできるなら、それはすばらしいことになると考えています。 多治見は、全国より高齢化率が高い。2020年の時点でも31.4%と全国平均より3%も高いと。高齢化率の高いまちに既になっていて、年金生活でも活用できる公共交通を考えておかなければいけないときになったと考えていますので、様々な取組、小泉根本AI(あい)よぶくるバスとか、いろいろな挑戦をされていますが、この今回の考え方は、さらに広げる可能性がある。 民間事業者も交えていわゆる社会教育
関係施設も交えて、福祉施設も交えて可能になるというものだと考えていますので、この考え方をさらに進めて、モビリティ・アズ・ア・サービスという、MaaSという自動運転の技術開発をさらに加速された世界の動きというのもぜひ考えていただいて、過疎地での交通や物流、物を動かす、高齢者や社会的弱者の移動に役立つ技術として、上手にコミュニティ施設を活用しながら生活を守る、こういうことができるすごく革新的な技術じゃないかと思うわけですので、ぜひ調査を進めていっていただきたいと思います。 ちょっと時間が過ぎて申し訳なかったですが、ありがとうございました。(拍手)
○議長(
石田浩司君) この際、暫時休憩をいたします。 午後0時05分休憩
------------------------- 午後1時05分再開
○副議長(若尾敏之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、2番 片山竜美君に発言を許可いたします。 〔2番 片山竜美君登壇〕(拍手)
◆2番(片山竜美君) 2番議員、公明党の片山竜美でございます。通告に従い
一般質問をさせていただきます。 質問するに当たり、今年も先日の台風14号をはじめ、日本各地で多くの災害が発生しました。犠牲になられた方へお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興を念願するものであります。 多治見市では、いつ起きてもおかしくない災害に備えて市長のリーダーシップにより、主にハード面を中心に整備されてきており、そのおかげで災害を未然に防いでいると確信いたします。 しかしながら、誰一人取り残さない、置き去りにしないインクルーシブな防災の観点から、特にソフト面ではまだまだな側面があるのではないでしょうか。 私も議員になって4年目になりますが、これまで様々な角度で防災について毎年1回は質問してまいりました。今回は、防災の月、9月であり、任期最後の9月ということで、「誰一人取り残さないインクルーシブな防災の実現を目指して」と題し、これまで行ってきたことを総括するとともに、新たな提案も含め、次の8点にわたって質問させていただきます。 まず初めに、防災行政戸別受信機活用補助金についてです。 これは、私が令和元年9月に、防災無線では聞き取りにくいとの市民の声を受け、防災ラジオの導入を提案した際に、東海市などの事例を調査研究した末に、防災ラジオではなく、戸別受信機と防災アプリという形で導入されました。 また、戸別受信機については、区長や私たち市議への設置予定であったものを令和2年3月定例会で私が行った
一般質問において、福祉施設や障がい者の方などへ優先的設置すべきとの提案を受け、そのようにしていただいたと記憶しております。 さて、この戸別受信機本格的導入から1年ほどたちましたが、無償で設置された福祉施設では大変重宝していると伺っております。また、障がい者の方やそれ以外の方への補助金をつけ、割安で販売されており、ある高齢者の方から、「つけさせていただいたよ。防災無線が聞こえにくかったので、本当にありがたい。今はストレスなく聞けます。」とのお声を頂きました。 それでは、お尋ねします。この補助金の活用状況を視覚障がい者の方、それ以外の方、それぞれ教えてください。 2つ目は、防災アプリの普及状況です。 このアプリは、多治見市にとって一人でも市民の生命を守るという観点から、非常に重要な事業であると思っています。その上で、このアプリの普及は急務と考えています。 令和3年3月定例会の
一般質問の際は、インストールされた数は 5,040件でしたが、どこまで伸びましたか。現在の数を教えてください。 3つ目です。2021年に災害対策基本法が改正され、高齢者や障がい者等避難要支援者に対する個別避難計画の策定が自治体の努力義務となりました。これを受けて、令和3年3月定例会において、個別避難計画の推進を要望し、
一般質問をさせていただき、市の防災行政にも明確に位置づけられました。これも、1年ほど経過しますが、進捗状況はいかがでしょうか。時間をかけてしっかりしたものをつくることは大切ですが、その一方で、災害は待ってくれません。着実でしかも早い歩みが必要だと考えています。市民の皆さんに伝える意味での進捗状況を教えてください。 4つ目は、避難場所についてです。 各地に指定避難場所がありますが、災害で何人避難して来るか想定していますでしょうか。また、その際ペットの数も想定しているでしょうか。 5つ目です。自主防災組織支援事業補助金の活用はどうでしょうか。特に感震ブレーカーと家具転倒防止器具の購入の補助金について教えてください。 6つ目です。今年度から、防災士の定例会が始まりましたが、これまでの様子と、これからの活動や展望について教えてください。 7つ目です。先日も、精華校区で年1回の防災訓練が行われましたが、この防災訓練の目的は、防災に関する知識と技能の習得と承知しておりますが、この目的による訓練のこれまでの成果と課題を教えてください。 8つ目です。気象庁では地域防災支援の取組を推進しており、地域交流人材配置による担当チームを気象庁にて編成し、担当地域を固定することにより、各市町村固有の課題の対応を含め、市町村に寄り添い、担当者同士の緊密な連携
関係を構築するとされています。 具体的な取組として、平時には気象防災ワークショップなどの開催や、防災気象情報の地域ごとの活用についての共有などが行われ、災害時には早い段階から記者会見などを実施し、地域住民に見通しを伝えるとともに、ホットラインによる市長への助言なども行うとされていますが、我が市と地元気象台との連携状況は現在どのようになっているか教えてください。 以上です。御答弁のほどよろしくお願いいたします。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 市長
古川雅典君。 〔市長
古川雅典君登壇〕
◎市長(
古川雅典君) 防災士との連携について答弁を申し上げます。 市内には約 100名の登録をされた防災士がいらっしゃいます。ぜひとも多治見市と連携をしてさらに力を貸してほしい、こういう提案をしましたら、24名の方が賛同をしていただきました。 9月3日に、精華小学校体育館で、地域の総合防災訓練を行いました。ここでの参加が、多治見市としての防災士、デビューでございます。寺島議員も自費で防災士の免許を取って、防災士の制服で、精華の防災訓練に参加をしていただいておりました。毎月1回、防災士としての知識や技能を向上させるための学習や情報交換を実施してまいります。 今後は、地域防災の指南役として活躍できる人材を育成し、ともに助ける共助の力の底上げを目指してまいります。 今後、防災士の皆さんとともに実践的な防災対応能力のさらなる向上をしてまいります。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。 〔企画部長 柚木崎宏君登壇〕
◎企画部長(柚木崎宏君) それでは、最初に戸別受信機の設置事業補助の事業実績でございます。本年8月25日現在ですけども、3件ございます。視覚障がい者が2件、高齢独居の1件の3件でございます。 次に、防災アプリのインストール数でございます。今日現在で 8,194件のインストールがあります。 次に、個別避難計画の進捗状況でございます。 令和4年7月に、多治見市個別避難計画に関する要綱を制定しました。その中で、計画様式を規定してございます。 現在、優先して計画を作成すべき方の整理、計画実行性確保のための福祉専門職等との参画方法について、庁内外の
関係機関と調整中でございます。 次に、各避難所の避難者数とペット数の想定でございます。災害の種類や規模、発生場所や避難場所、避難等の条件によって、避難者数は変化いたします。そのため、避難者ごとに、どの程度の避難者かということ、あるいはペットの避難数、こういったものについては推計はしてございません。 次に、自主防災組織の補助金の
関係でございます。 まず、令和4年8月1日現在で、98団体が御利用いただいております。 感震ブレーカー購入補助につきましては、 6,910世帯、家具転倒防止器具購入補助につきましては2件でございます。 最近、コロナ禍によって活動が停滞していたということもございますので、補助制度を十分に活用できていない自主防災組織も多く見られます。 共助の重要性と今後の申請増加を見込みまして、補助事業の期間を令和7年度まで3年間延長することを決定いたしました。 次に、防災訓練の目的の部分でございます。 体験型の訓練に市民の方が主体的に参加し、防災知識と技能を修得してございます。また、多くの
関係機関が講師として参画することで、平時の連携体制が確保できているというふうに考えております。 今後、参加人数や規模にとらわれず、より実践的な訓練を目指して様々な想定の下での訓練の実施を検討してまいります。 次に、気象庁との
関係でございます。 岐阜地方気象台と連携しまして、平時においてはメール等による防災情報の提供や気象解説などによる助言を受けています。災害時には気象台長と市長とのホットラインよる情報共有が行える体制を構築しております。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 資料の(2)は防災無線戸別受信機ですが、福祉施設のほうにも取り付けられました。確認の意味で、この防災無線戸別受信機にはどんな性能があるか教えてください。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 防災行政無線が流れると、それが直接防災無線戸別受信機に出ますので、外で聞き取りにくいとか、そういうことがなく、確実に聞こえるというのが一番の特徴でございます。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 外で流れているものが、室内でも鮮明に聞こえるよということですよね。 今回、3名の方が防災行政無線戸別受信機設置事業補助金を使っていただいたということなんですけど、個人的な考えですが、ちょっと少ないんじゃないかなというふうに感じますが、企画部長の受け止めはどうでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 防災行政無線戸別受信機の補助につきましては、視覚障がい者の方については10分の9以内、それ以外の方については10分の5以内の補助率になっており、少なからず自己負担もございます。 また、防災行政無線戸別受信機設置事業補助金は、言ってみれば、防災行政無線が聞き取りにくい方へ情報を伝達するということでございますので、そういったニーズがあれば、多治見市としては補助をしていくということでございますけども、現在のところはそういった形で3件の申請があるということです。引き続き設置を必要とされる方への周知については、努めていきたいというふうに考えております。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 先ほど紹介した高齢者の方は、私が、こういう情報をよくお伝えする方なので、それを見てかどうかは分からないですけど、設置したという報告があったのでよかったです。しかし、知らない人も結構います。その方は、スマホがなく、防災行政無線も聞こえない、どうしようもなくて設置に至ったということで、本当にありがたいという話をしていました。そういう方が多分多くいるけど、知らない方もたくさんいると思うので、ぜひ広報に努めていただけたらなと思いますので、よろしくお願いします。 私も、そういう方があったら、こういうのもありますよということを声かけさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 次に、資料の(3)防災アプリインストール用QRコードを御覧ください。 防災アプリのインストール状況ですけど、この数についてはどのように受け止めていますか。また、さらにどういうふうに広めていきますか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 前回御質問いただいたところから少し伸びておりますが、インストール数については、一定の期間経過したため、緩やかな伸びで推移しているというふうに考えております。 ただ、防災アプリのインストールは、無料ですので、引き続き地域の防災訓練とか、おとどけセミナーなどで周知をして、インストールをしていただきたいというふうに考えております。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 防災訓練等の場で、QRコードを大きく掲示してもらって、それを撮ってもらうといいんじゃないかなというふうに思います。 申し訳ないですけど、議場のスクリーンに写っているQRコードをアップしていただけますか。今、おりべネットワークを御覧の皆様、今がチャンスです。ぜひQRコードを撮っていただいて、防災アプリをインストールしていただけると、自分の身の安全を守るということができますので、今、私がしゃべっている間にぜひインストールしていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 お時間を取っていただき、ありがとうございました。こういう策もありますよということだけ紹介させていただきました。やっぱり防災アプリを持っていると安心するし、大変いい情報もありますので、ぜひよろしくお願いします。 防災アプリは、気象庁へ直接つながるとか、多治見市の
ホームページにもつながるとか、避難所がすぐ分かるとかいうことがありますので、こういう宣伝をもっと企画部長もしていただけるといいと思います。ぜひよろしくお願いいたします。 次に、資料(4)防災アプリ防災無線情報を御覧ください。 文字変換なんですけど、読むとちょっと笑えちゃうんです。確かに、文字変換はなかなか難しいなと思いながら、やっぱりさっと変えてほしいという思いはあるんですけど、これについてはどれぐらい後に正しく表記されるのか、また、その精度を高めるための具体的な手だてはありますでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) この自動変換につきましては、放送した音声をコンピューターが自動変換するということで、時々本当に笑い事にならないような誤変換がありますが、これはもう性能上仕方ありません。 今現在は、出てから1時間以内には職員が手で直しております。これを、例えば精度を上げるということになりますと、例えばですが、文章を打ち込んだものを逆に音声変換して流すという装置もございますが、大変高額でございます。 ということでございますので、現在は運用を重ねるたびに、ちょっとおかしな変換がありましたら、これをNGワードという形で登録し、以降はそういった誤変換が起きないような形ということで対応しています。 これは、精度的にはその程度ですけども、ただ、防災アプリ内では、放送したものをまたすぐ再生できるボタンもついておりますので、ちょっとおかしな変換で、日本語が読み取れないなというときには、再生ボタンを押していただければ、放送したものがすぐ聞けるという形になっておりますので、そういったことを併用をして中身を確認していただきたい、そんな感じで考えております。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 人間の脳は、こうだろうと思ったら、こういうふうに読めるというのが実はあります。私はiPhoneを使っているんですけど、言葉で文字変換をするときも結構誤変換があります。分かるんですけど、やっぱりあまりにもひどいので、これはまだいいほうです。ちょっとここでお見せできないような内容の変換もあったと聞いております、実際。なので、できるだけ早くこれも、やっぱり当然視覚的にしか分からない方がいるので、できる限り早く変換していただけることを、これは要望させていただきますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、個別避難計画です。 逃げ遅れゼロ、まさにインクルーシブな防災については、これが肝だと思います。今ようやく走り出したと、企画部長からお伺いしましたので、いよいよ始まるなという感じはしておりますので、ぜひこれをまた急ピッチで進めながらよろしくお願いしたいんですが、その中で、庁内でもいろいろな課があって、当然、企画防災課もあれば、福祉課もあるし、それから高齢福祉課もある。さらには、外部団体としては民生委員や、福祉施設の方や、あるいは町内会とも連携を取らなきゃいけないんですけど、今、庁内ではそういうリーダーシップを誰が取られているかお聞きしたいです。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) まず、災害時避難行動要支援者名簿につきましては、企画防災課で作成しております。個別避難計画の策定についても、市町村の努力義務であること、それと、名簿との関連性が非常に高いということで、企画防災課が中心となり、福祉部局や今の外部団体と連携しながら策定に取り組んでいる、そういう状況でございます。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) これから具体的に個別避難計画を策定していくことになっていくと、実は、当然要支援者のプライバシーにも配慮しなきゃいけないし、それから、いろいろな、先ほど言った部署があると、いろいろと意見も束ねなきゃいけないと思うんです。これ、私が予想していた以上に大変な作業だというふうに思います。 そこで、実は別府市などでは、そういうことを踏まえて、研修を受けたインクルージョン・マネージャーというのが設置されて、その方がリーダーとして計画に携わっているんです。その動画を見せてもらったんですけど、結構大変な作業で、その方でも大変なので、庁内の企画防災課がやるということですけど、ぜひインクルージョン・マネージャーというのをこれから、すぐではないかもしれませんけど、将来、導入してはどうかと思うんですが、いかがでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 個別避難計画の策定に当たっては、そういった様々な部署との連携が必要になりますし、場合によっては、こっちはいいけど、こっちはだめだとか、いろいろやり合いがあるので、そういったところの調整をするのが多分インクルージョン・マネージャーの役割かなというふうに思っております。 現段階では、インクルージョン・マネージャーの設置は考えず、企画防災課が中心でやっていきますけども、今回の御提案を頂きましたので、その役割とか、何が課題になるのかということについては、十分参考にさせていただきながら事業を進めていきたいというふうに考えております。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) やっていくうちにいろいろ課題が見えてくると思うので、ぜひ御一考いただけたらなというふうに思います。 次に避難場所についてですけど、なかなか難しいことは十分承知の上で質問をさせていただきました。 ここで一番質問したかったのは、避難場所へのペットのためのスペースということが大事かなと。数を把握しておくと、ここに車が何台来るか分かる。やっぱりペットは部屋には入れないという計画がある以上は、何台車が来て車中泊する方がどれだけいるんだろうということをやっぱり考えなきゃいけないと思うんですけど、それについては、どんなふうにお考えですか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 今おっしゃられるように、ペット同行避難について、今、ペットはもう家族同然だということで、離れて置くことはなかなか、それは悲しくてできないという市民の方がおみえなることは十分承知しておりますが、今の避難所マニュアルでは、部屋の中に一緒に入れないということでございますので、現段階でどういうふうにするかということについては、ペットを飼っていらっしゃる方々とも、そういった避難時にどうしたらペットと一緒にいられるかと、そういったことも併せもって考えながら、市の設置する避難所につきましても、可能であればその設置の場所を確保していきたいと思っておりますが、ただ、なかなか室内でということについては、非常に今の現段階では厳しいかなというふうに考えています。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 前回質問した地域猫のことにも絡めてなんですけど、難しさは、私も十分承知しているし、やっぱりペットが嫌な方もたくさんみえるかもしれませんので、十分にこの辺は配慮していただいて、やっぱりペットは家族同然なので、ぜひ、駄目とかいうふうにあしらうんじゃなしに、何とか今からどうするかということを考えていただけたらありがたい。これについては、どこかで詳しくまた聞きますので、よろしくお願いします。 次に、自主防災組織の事業です。 今回、先ほど企画部長からもありましたとおり、コロナ禍ということで、なかなかまだまだ伸びていないというような御発言がありましたよね。そういうふうな認識でいてくださるんですけど、実はコロナ禍に限らず、実は我が町内でも、区長がどうですかっていう話をしたんですけど、皆さん、設置はしなきゃいけないかなとは思いながらも、手続がやや面倒かなというふうな思いがありました。その辺について、せっかく3年間また延長されるので、何か手続のやり方をもっと簡略化するとか、何か方法があれば教えてください。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 手続的にはそんなに難しいとは思っていませんが、まずは御相談ください。よく分からないからもうやめようじゃなくて、よく分からないなら直接企画防災課に電話していただいて、こういうことがしたいということを言っていただければ、こういった場合、こういう機材が対応となりますよとか、こういった手続をするというのは、これは逆に私どもも共助の力の中で、地域の中でそういった自主防災力を高めていただくことが目的でこれを設定しておりますので、十分相談に応じさせていただきますので、まずは、何も分からなかったら、まず電話していただければと思います。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) そのまま地域に帰って伝えたいと思いますので、ぜひ活用してください、どんどん。結局、名簿を集めたり、手続はそうでもないけど、そこはちょっと大変なのかというイメージもつくり上がっちゃっているので、そういう力強い言葉を頂ければ、相談に行っていただくように、こちらもお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 続きまして、防災士会です。 先ほど市長のほうから御答弁があったとおり、私も視察させていただきましたけど、大変いい取組だなと。ある意味、私からすればようやく始まったかという感じなんですけど、ただ、先ほど市長からあったとおり地域に返すというようなことも視野に入れながら、できれば職員主導から、もっともっと自主的に防災士が活躍する仕組みをつくっていったほうがいいんじゃないかと思います。 これは、可児市が非常にいい例で、防災士が自分たちで活動している姿を見させていただきました。ぜひ、さらに地域へ返すという意味で、可児市も地域へ返すという条件で防災士の補助金を出しているんですけど、寺島議員は自分で、自費で行かれたんですけど、ぜひ、多治見市でも防災士を増やし、そして地域でも活躍していただけるように、現在24名、そして 100名いるんですけど、それがもっともっと増えるために、防災士資格補助金というのを改めて創設できないかということをいま一度提案しますが、いかがでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 今、御提案のありました補助制度につきましては、現在のところは考えておりません。まずは、今年から防災組織の充実強化を始めたところですので、そういったところの組織の充実強化をまず最初に努めさせていただきます。 実際に、今おっしゃられるように、地域で活躍するような体制を構築していただくということが先決だと思っておりますので、まずはそこに注力したいというふうに考えています。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) ありがとうございます。大事な御発言だと思いますので、よろしくお願いいたします。 なぜ、そういう資格補助金があるといいかというと、前回も提案したんですが、やっぱり中学生ぐらいの子が防災士の資格を取ると、学校内での命を守る訓練などに彼らが活躍するという場面もつくれるんです。これは、恵那市でも実際にあったもので、中学生の防災士が活躍したということがあったので、補助金はちょっと置いといて、そういう地域防災の担い手、私も中学校の教員をやっておりましたので、例えばテントを立てたり、あるいはお年寄りを助けたりという意味では、非常に中学生って重要なポイントだと思っています。 もちろん命を守る訓練でも、多少のレクチャーを受けるんですが、本格的な育成ということで、実はこれは本巣市でもやられているんですけど、中学生防災リーダーの育成のためのジュニア防災リーダー養成講座というのを市として行って、訓練して、その子たちが地域に戻って活躍できるということをやってはどうかと思うんですが、いかがでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 災害がいつ発生するか分かりませんけど、大人が地元を離れている平日、昼間に今おっしゃられるように、中学生の体力もしくは判断力は十分に大人の代役を果たすものと期待されております。 東日本大震災でも、避難支援者として活躍した事例もあります。こういった先進事例の調査研究を進めていって、中学生の役割とか、そういったことについても随時研究をしていきたいと思います。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) ぜひ、よろしくお願いいたします。本当に多治見市の中学生、大変にすばらしい子たちばかりなので、ぜひよろしくお願いいたします。 続きまして、防災訓練です。 先ほど、本格的な訓練をという質問をしようとしたところ答えられてしまったんですけど、一応改めて聞きます。 先ほどの個別避難計画も含めて、実際に市民がどこへどのように動くのか、誰が声かけて、誰が引っ張っていくとか、体が不自由な方は誰が一緒に避難するのかということも含めて、そういった知識だけは分かりますけど、毎年とは言わなくても、何とかそういった実際の動きを想定した訓練も必要であると思いますけど、今、コロナ禍でなかなか難しいと思いますけど、将来的にどのようにお考えか、ちょっと重なるかもしれませんけど、よろしくお願いします。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 訓練のための訓練ではなくて、実際のときに役立つ訓練が大事だと思っておりますが、自治会単位では避難所までの経路を歩いて、実際に経路上の危険箇所や避難する上での課題を把握する、そういった訓練を行っているところも実際あります。このような事例の成果とか、そういったものを検証しまして、取り入れられる部分につきましては、総合防災訓練にも取り入れていきたいと考えております。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) やっぱり身をもって分かるというのはすごく大事だと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 気象庁との取組ですが、気象台長と市長とのホットラインがあって、連絡・連携を取っているということがあるんですが、その中の、気象庁が提供している取組の中に、気象防災アドバイザーというのがあります。 資料(5)を御覧ください。 今年度、実は岐阜県でも予算化されております。そのことについて、どのように活用するのか伝わってきているか。気象防災アドバイザーについて、今分かっていることで結構ですので教えてください。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 岐阜県では、今年度の新規事業として、気象庁OBの防災アドバイザーを活用するための予算 100万円を計上しております。災害対応時におけるアドバイス実施や、気象情報に関するワークショップ等の講師として活用する予定であるというふうに聞いております。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 例えば、職員の研修であるとか、先ほどの防災士会に呼んでいただくとか、あと、地区タイムラインの作成についてもアドバイスを頂けるという話を聞いているので、ぜひ、他の自治体に取られないように引っ張ってきてもらって、活用していただきたいなというふうに、どういうふうに県がされるか分かんないんですけど、私の思いは、やがては多治見市独自にこういったアドバイザーがいて、すぐ防災訓練、市民講座、職員の育成等々、そして防災士会に使えると思うんですけど、すぐにとは言いませんが、多治見独自の気象防災アドバイザーの導入についてどのようにお考えですか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) 岐阜県の気象防災アドバイザーの事業をまずは活用していきたいと思っております。現段階では、市独自での設置は考えておりませんが、そういったことを続けながら、将来は考えていきたいと思います。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) ありがとうございます。では、質問以外の提案を2つさせていただきたいと思います。 現在、市内に災害が起きたときに、どこが危険場所かというのを知るすべが実はないんです。職員の巡回やライブカメラでは限界があるので、市民からの情報で、ここが危ないよという情報が集まればいいなと思うんです。 これ、いろいろな自治体が使っているんですけど、市民投稿アプリ、マイシティレポートというのを使って、市民から危険箇所の情報を集めてすぐに対応できる、そして、それを市民に周知もできるというのがあるので、このアプリ、マイシティレポートの導入はいかがでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 企画部長 柚木崎宏君。
◎企画部長(柚木崎宏君) マイシティレポート、まだ導入事例が多くないということもありますので、有効性の検証がちょっと確認しにくいということもあって、現在のところ導入の予定はしてございません。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 何でこういう提案をしたかというと、実は豪雨があったときに、次の日に、私のところにあそこが危なかった、ちょっと水がたまって怖かったという情報が入ってきましたが、実際現場に行くと、もう水がないわけです。水もなくて、話だけで何とか対応してくださいということで、道路河川課や緑化公園課にもお願いして、原因を探ってやってもらっていたんです。しかし、やっぱりそれだけでは分からない部分あるので、こういうのがあるといいかなと思いました。 その際には、道路河川課や緑化公園課の皆さんには、すぐに対応していただき、どうもありがとうございました。市民の方も喜んでみえましたが、ただ、実際ジェスチャーとか感覚では私も分からないところがあるので、実際それがぱっと分かるといいかなと思って、例えばこういうのがあったらどうかということで、あるいはそこに行ったら危ないよとかいう情報もあるので、もっといいのがあるかもしれないので、ぜひまた導入を検討してくれたらどうかなと思います。 最後です。 これ、市長にお尋ねしたいんですけど、昨年、平和中学校で3年生が市長に提案する授業を行い、実際に提出されました。これに対して市長は、平和中学校まで出向き、丁寧に返答されたと伺いました。子どもたちをはじめ、授業を行った先生も大変感激しているそうです。私も、この授業にアドバイザーとして関わらせていただいた
関係もあり、改めて感謝申し上げます。市長、ありがとうございました。 本当に子どもたちの発想はすばらしく、いつか披露したいと考えてはいたんですけど、今回、防災の質問をするに当たり、1つだけ質問をさせていただきたいと思います。 それは、市の公用車やききょうバスを全て電気自動車、EV車にしてはどうかという提案がありました。これは、地球温暖化対策に向けてのカーボンニュートラルを多治見市でも実現してほしいとの思いで提案されたんですが、別の側面として、これらの車が災害時、停電になったときの補助電源の役割も果たすのではないかと、そういうことで提案されました。実にすばらしい提案だと思います。 そこで、市長はこの提案に対してどのように子どもたちにお答えになったか、ぜひ私たちにもお聞かせください。お願いします。
○副議長(若尾敏之君) 市長
古川雅典君。
◎市長(
古川雅典君) 全て電気自動車に替えたら、カーボンニュートラル、ゼロカーボンになるのか、違いますよと、まず最初に言いました。電気自動車の電気をつくるために火力で発電したり、あるいは原子力で発電するということがあります。 ただ、今のガソリン車だけでずっといるよりも、多治見市が行っているようにハイブリッド車に替える、次には、自動車更新時期に電気自動車に替えていく、CO2の排出量がゼロにはならないんだけれど、生のガソリンとかディーゼルを燃すよりもより環境に優しい方向になります。したがって、時間をかけて更新時には電気自動車を入れていく、こういうふうに答えました。 もう一つ面白い質問があって、このまちに住んでいたくないと、大都会に行きたいとかって言ったもんだから、行け行けって私は言いました。行ったほうがいいよって。それは、東京でも大阪でも1回大都会に出て行って、また帰ってきてほしい、カムバックサーモン、帰ってこれるような魅力あるまちをつくるのが大人の役目だ、これを言いました。 そしたら、全部の講演が終わってからその子が来て、目からうろこ、出て行っていいんだと。それは、出て行かないとここのよさも分からないでしょう、こういうようなことがありました。電気自動車の話、大都会に行け行けっていう話、非常に久しぶりに中学校へ行って、私ももうちょっとやんちゃだったし、もうちょっと目立とう精神があった中学生時代を思い出しましたが、本当にコンパクトな平和中学校ですけれど、先生がしっかり指導していただいている、それに子どもたちがしっかり応えるというようなことで、市長として、さらに大人として頑張らなきゃいけないなと、こういう思いをしました。 呼ばれもしないのに行くと、選挙目当てって言われると嫌でございますが、やっぱり行くと、何か鳥肌が立つっていうか、私は好きですね。ありがとうございました。 もう一つ、防災士の
関係とか、いろいろ今日ずっと議論をしておりますが、実は地域を守っているのは消防団です。消防団が、網の目のようにしっかり地域を見てくれています。これまでの災害があったときでも、彼らは自主的に地域を全部回って、倒木がある、ここの側溝が詰まっている、こういうようなことをしっかりしていただく。あるいは区長のネットワーク、それから多治見市建設工業会、そこに当然のことながら中部電力パワーグリッド株式会社、NTT、こういうようなのが縦糸、横糸のようにきれいに織り成って多治見市の安心・安全を守ってくれている。 そこに防災士、これまでは少し、ちょっと消防本部も、企画防災課も距離があったんですけど、念には念をとか、ある人材はもっと使ったほうがいい。こういうようなことで、補強・強化を行っています。
○副議長(若尾敏之君) 2番 片山竜美君。 〔2番 片山竜美君登壇〕
◆2番(片山竜美君) 市長の思い、分かりましたし、実に分かりやすい答弁で、ありがとうございました。 私もアドバイザーで行ったときに、久しぶりに中学生と対面したので、もうぞくぞくして、もううれしくなっちゃいました。やがては電気自動車というところで、そのときにはまた昨日からあります自動運転バスも加えていただけるといいかなというふうに思います。 私たちとしては、インクルーシブな防災を常に考え、市長のお話もありましたし、企画部長の話もありましたので、ともに考えてよりよい案を探りながら、誰一人取り残さない、置き去りにしない多治見市をともどもつくってまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 次に、19番
井上あけみ君に発言を許可いたします。 〔19番
井上あけみ君登壇〕(拍手)
◆19番(
井上あけみ君) 市民ネットワークの
井上あけみでございます。私は、今回、大きく3つの項目について質問をいたしますので、持ち時間を有効に使って進めていきたいと思います。 最初に、再度、空き家・空き地問題への当市の取組についてお伺いをいたします。 空家等対策特別措置法は、平成27年施行でございますが、その後、様々な動きがあり、令和3年6月に国土交通省は、新たに空き家・空き地問題への新基本指針とガイドラインを改定いたしました。 その大きなポイントは、1、特定空家の対象について、将来著しく保安上危険になる、または著しく衛生上有害な状態になることが予見される空き家等も含まれることになりました。 2、適切な管理が行われない空き家が放置されることへの対策として、固定資産税等の特例措置、人の居住の用に供する家屋の敷地に適用される住宅用地特例を解除するとあります。この、人の居住の用に供する家屋の敷地に適用される住宅用地特例とは小規模住宅用地、これは敷地面積 200平米以下、60坪以下のものですけれども、固定資産税の課税標準額を土地評価額の6分の1とし、都市計画税の課税標準額を土地評価額の3分の1とする。 一般住宅用地、これは60坪以上であるとありますが、固定資産税の課税標準額を土地評価額の3分の1とし、都市計画税の課税標準額を土地評価額の3分の2とするということです。つまり、問題とされる住宅の現状、空き家の状況が住宅用地でないと認められれば、固定資産税は6倍あるいは3倍になるということでございます。 これらの新たな規定と前回の空き家対策に関する私の
一般質問への回答を踏まえて、以下質問をいたします。 1、前回の回答を踏まえ、環境課から、多治見市をごみの散らばっていないきれいなまちにする条例による対応など聞き取りを行い、これまでの実績等を確認いたしました。多くの所有者が解決に向け対応されると聞きましたが、中には文書を送っても返事もないケースもあり、新基本指針、新ガイドラインを踏まえ、環境課と都市政策課の連携と窓口の一本化とその周知が求められると考えます。この二つの課でしっかり連携をして対応していただきたいということです。 2、特定空家についてのその規定の範囲が広くなり、国土交通省は該当すれば固定資産税等の特例措置解除の適用を有効に使うことで、問題空き家の解消を少しでも図ろうとしているようでございますが、その適用をしようとすれば所有者の税負担が増えることから、やはりきちんとした基準とルールを設けて明確にする必要があると考えますが、いかがでしょうか。 最初の質問でございます。御答弁よろしくお願いします。(拍手)
○副議長(若尾敏之君) 副市長 佐藤喜好君。 〔副市長 佐藤喜好君登壇〕
◎副市長(佐藤喜好君) 私からは、空き家・空き地の窓口の一本化についてお答えいたします。 現在、空き家・空き地については、窓口を一本化し都市政策課としており、苦情、相談の内容によってそれぞれ担当の部署に対応を指示しているところです。ただし、これまで雑草の繁茂については環境課との情報共有が不十分な事例もございましたので、今後は情報の共有をしっかり図り対応してまいります。 なお、危険空き家・老朽空き家及び空き家・空き地の有効活用については、都市政策課で担当しております。
○副議長(若尾敏之君)
都市計画部長 知原賢治君。 〔
都市計画部長 知原賢治君登壇〕
◎
都市計画部長(知原賢治君) 私からは、副市長答弁以外の所管部分につきまして答弁させていただきます。 まず特定空家等の認定でございます。空き家等のうち特定空家に該当するおそれのあるものにつきましては、速やかな改善が求められます。したがいまして、所有者等に対しまして除去や修繕等適切な管理を行うよう、情報提供や助言を実施しております。今年度4月から8月末現在でございますけれども、21件対応してございます。 次に固定資産税の特例の解除についてでございます。特定空家等の勧告、これは勧告を行うことによりまして固定資産税の住宅用の特例が解除されるというところでございますけれども、こちらの勧告につきまして多治見市空家等審議会に諮り、意見を参考に判断をしているところでございます。 特定空家の認定につきましては、多治見市における特定空家等認定基準を基に行なっております。現在、その基準が倒壊等のおそれのある状況か否かでございますので、そのほかの国のガイドラインにあるように衛生上有害である、環境を損なっている、周辺の生活環境の保全のため放置できないと、この三つの原因につきまして基準がないために、多治見市空家等審議会において意見を伺いながら特定空家と認定する基準を定め、運用してまいります。
○副議長(若尾敏之君)
環境文化部長 伊藤徳朗君。 〔
環境文化部長 伊藤徳朗君登壇〕
◎
環境文化部長(
伊藤徳朗君) 私からは、環境課の除草等の対応についてお答えいたします。 環境課では、そういった雑草とか樹木の処理依頼を受けた場合は、先ほど議員もおっしゃられたとおり、多治見市をごみの散らばっていないきれいなまちにする条例、通称美化条例に基づきまして、現地を確認した上で土地管理者に対し、草刈り等の依頼を実施しております。 今年度の8月末現在で 116件、既に対応しております。今後も都市政策課と協力して対応してまいります。
○副議長(若尾敏之君) 19番
井上あけみ君。 〔19番
井上あけみ君登壇〕
◆19番(
井上あけみ君) 前向きな対応をしていただきまして、ありがとうございました。この問題につきましては、例えば町内会の中の班長が御近所の空き家の問題について、市のほうに要望されたんですけども、その際は個人の住宅については対応できないという返事であったということを伺ったものですから、やはりそういうケースも中にはあったということで、漏れがないように都市政策課できちんとそういうことも受けていただいて、対応していただきたいと思います。 それと、取りあえず一つ進歩したというか、一歩前に進んだなと思うんですけども、今重要になっているのは、所有者が分からない、相続人が分からない、相続放棄をしたというそういう状況の中で、自治体がどういう対応をしていくかということが、やっぱり大きな問題になっているということでございます。 その際には、相続財産管理人制度というのがありまして、その制度を平成30年に国が、自治体の首長がそういうことの選任の申し出を家庭裁判所に申し出することができるというようなこともありまして、本当にこの問題についてはあちこちの自治体が苦しんでいる中で、試行錯誤をされていますので、折に触れて私も様々な担当課と一緒に知恵を絞って、情報提供もしながら勉強していきたいと思っております。御答弁ありがとうございました。 次に、大きく二つ目の質問として、当市のイノシシ対策について伺います。 もう皆さん御存じのように、近年イノシシがばっこしており、かなりの畑や田がその被害を大なり小なり受けておられます。また住宅地にも出没し、その対策には当市のみならず岐阜県全ての自治体が頭を悩ませており、市民からイノシシ問題と真正面から向き合うよう、より効率的な対策を求める要望書も提出されたと聞いております。 これらの声に応えて当市の対策について、以下質問をいたします。 1、国からは各自治体に対し鳥獣被害計画を策定するよう要請がなされ、多治見市を含め近隣自治体でも様々な計画がされております。いずれも猟友会との連携の下に捕獲等がされておりますが、猟友会会員の高齢化が進み対応が迫られているのはどの自治体も同じです。どのようにイノシシを捕獲するのか。おりで囲んであっちに行ってくださいねというのもありなんですけれども、それでは個体の数は減らないということで、しっかりと捕獲をする人を増員するのか、まず当市の対策を伺います。 それで、瑞浪市、可児市、美濃加茂市などでは、市民が狩猟免許を取得したいというときのための補助金が規定をされております。瑞浪市はかかった受験料・講習料の2分の1、可児市と美濃加茂市は例えば診断料とか猟友会への登録料とかいろいろありまして上限3万円までと電話等でお聞きをしました。これから猟友会をフォローする、捕獲する人を育てていくという意味で、補助規定を設けるお考えはないでしょうか。 2、瑞浪市は担当職員が3名いらっしゃいますけれども、このうちの2名に全額市費で狩猟、箱わな免許を取ってもらっていると聞いております。多治見市の状況はどのようか、お伺いをします。 3、捕獲したイノシシについての報酬は猟友会への支払いと聞いておりますが、瑞浪市、美濃加茂市では個人に支払うと聞きました。個人に支払うほうが個々の方の意欲につながるのではないかと考えますが、個人への支払いでない理由はどういうものなのか、お伺いをします。 最初の質問は以上です。お願いします。
○副議長(若尾敏之君) 経済部長 長江信行君。 〔経済部長 長江信行君登壇〕
◎経済部長(長江信行君) 多治見市のイノシシ対策について、大きく3点御質問をいただきましたので、順次お答えをいたします。 まず、イノシシの捕獲人員の増員対策についてです。 捕獲体制は猟友会との連携を継続し、猟友会会員の捕獲隊への参加を募っていきます。また、地域住民による捕獲を推進し、自分たちの地域は自分たちで守るという活動を支援していく中で、新たな捕獲人員を増やしていきたいと考えています。 次に、市職員と市民に対する狩猟免許取得補助についてです。 市職員のわな猟免許取得は、産業観光課職員について助成率3分の2、限度額3万円の助成制度があります。また、市民の狩猟免許取得補助については現在はありませんけれども、イノシシの捕獲につながる効果など近隣市の状況を調査して研究してまいります。 次に、イノシシ捕獲の報酬が個人支払いでない理由でございますけれども、多治見市のイノシシ捕獲方法は危険が少ないおりを使ったわな猟によるもので、おりの重量は 100キロを超えまして、移動には複数人が必要となります。そのため、おりの見回りや餌の補給も含め、猟友会捕獲隊7人の全員体制として猟友会に委託をして、報酬は個人ではなく捕獲隊に支払っております。
○副議長(若尾敏之君) 19番
井上あけみ君。 〔19番
井上あけみ君登壇〕
◆19番(
井上あけみ君) 前向きな御答弁をいただいたと思っております。多治見市も、イノシシが本当に各地で大暴れしてるんですけども、7人の猟友会の方が、これに対処されています。北小木地域では独自の体制で、免許を持っていらっしゃる方がいらして、猟友会と別な形で、地域で地域を守っているということは伺っておりますが、それでも広い範囲の中を猟友会7人で、しかも高齢の方がされるというのは本当にちょっと無理だというふうに思います。 やっぱり、後をやっていただける方をどうやって育てていくかっていうことは、本当に大事な課題です。 具体的にどの程度予算がかかっているのかを聞きましたら、令和4年度は6万円ぐらいで、去年はなくて、その前は4人の方が申請をされたというふうに聞いております。そんなに大きな金額ではないので、できるだけ早くそういう人たちが育っていっていただいて、猟友会、組織的にいろいろな問題を抱えていらっしゃるとは思うんですけども、それを上手に市が知恵を絞って一緒にやれるような、そういう援助をしていただくことが大事かと思いますので、できるだけ早めに検討していただいて、その体制づくり、免許だけ取って全然知らないよではいけないので、やっぱり活躍をしてくださる方をしっかりと応援をしていただけるような体制づくりを望みます。 イノシシは、とてもおいしいです。瑞浪市の私の友人は年間 100頭取るんですけど、大変プロで、年間 300万円ぐらい稼ぎましたよという話もありました。しょうが醤油で食べると本当においしい。ぜひぜひジビエの有効活用ということも含めながら、全体的に考えていただきたいと思います。お願いします。 それでは、次に、大きく三つ目の質問に入ります。 インクルーシブな公園づくりに向けてというテーマでお伺いをいたします。 私はというより、私たちの世代は子どもの頃は本当に遊びまくっていました。当時は年代の違う子どもも交じって、川、田や畑、あるいは私の田舎は本当に車も少なかったので道路で遊んでおり、親に御飯だよと呼ばれるまで遊んでおりました。 今、子どもたちは遊ぶ場所が限られています。とりわけハンディキャップを負った子どもたちにとって、公園でさえ遊ぶことができない状況があることを私も知りました。遊ぶことで子どもたちは喧嘩もし、協調もし、社会性も身につけていきます。その子どもたちにとって大切な居場所である公園について、近年インクルーシブ、排除しない、みんな一緒にの視点を持って見直し、ハンディキャップのある子も利用できる遊具の新設や施設環境のバリアフリーの再検討など各地でされております。 山形県山形市は30億円もかけて、そういう公園というか施設を造られたと言っておりますし、東京都世田谷区や神奈川県藤沢市、佐賀県神埼市、石川県能美市、和歌山県湯浅町、神奈川県平塚市、名古屋市でも一部導入をして、反応を見ながら広げていくというお話がありました。 そこで、以下当市のインクルーシブな公園づくり、当市の状況についての質問と一つの提案をさせていただき、お考えをお聞きしたいと思います。 1、当市の公園でハンディキャップのある子も遊べるところはどこでしょうか。どのような工夫などされておりますか。 2、当市でスムーズにインクルーシブな対応が可能な公園として、福祉センターに併設されている大平公園があると考えます。公園に車椅子で入ることができる、障がい者用の広めのトイレもある。特に隣接して福祉センターがあり、児童センターも1階にあります。 しかしながら、公園に子ども用のトイレがないということは一つあるんですけれども、私も太平公園をいろいろ見てきました。そして公園の中のトイレの状況も見ましたけれども、車椅子用トイレには荷物置き場もないので、ちょっとここも変えていただきたいなというふうに思いました。 いずれにしても障がいも多様であり、ハンディのある子どもも遊べるという触れ込みの遊具を添えつけるだけでは十分な効果は得にくいと聞いております。執行部の皆様に検討していただけるならば、まずハンディのある子の障がいの種類別、例えば身体のみとか、あるいは知的なのか、あるいは発達障がいなのかといろいろあるとは思うんですけれども、当事者の声を聞く機会を何回か設けていただいて、一歩ずつ多治見にふさわしいインクルーシブな公園を進めることが大事と考えますが、いかがでしょうか。これが、まず最初の質問でございます。よろしくお願いします。
○副議長(若尾敏之君) 市長
古川雅典君。 〔市長
古川雅典君登壇〕
◎市長(
古川雅典君) インクルーシブな公園づくりについて、答弁を申し上げます。 誰もが楽しく利用できる公園整備は必要です。太平公園の遊具の長寿命化を検討していますし、大分老朽化もしておりますので、そのタイミングでインクルーシブな公園づくり、遊具の設置については検討し設置をしてまいります。 議員発言のように、ハンディキャップの種類によって全く求めるものが違ってくる。子どもの場合も大人の場合でもそうですが、自分のハンディキャップが一番重いもので、ほかの人は排除してでもいいからそれを聞いてほしい、こういうようなことは、私は嫌というほど経験をしております。 ただし、それを議論するところからインクルーシブな公園というのが必要だというようなことを考えておりますので、ぜひとも太平公園の長寿命化、このタイミングで設置を検討いたします。今まではバリアフリー、次にユニバーサルデザイン、包み込むインクルーシブ、これは遊具屋が上手に言葉使いながら、普通の遊具の大体4割増し、5割増し、高くなります。 それがインクルーシブなものになったときに、その健常の子たちからするともっとスピードがほしいとか、もっとスリルがほしいとかというようなところの兼ね合いというようなことがありますので、ちょっとこれまでの緑化公園課の中では手間と暇と、ある意味福祉部の力も借りながら、いろいろなハンディキャップを持っている人たちの意見を聞いて、ある意味最大公約数を見いだした中で遊具を選択していく。こういうようなことが、手間と暇をかけながら遊具を設置していくというようなことは、しっかり検討してまいります。
○副議長(若尾敏之君) 建設部長 村瀬正一君。 〔建設部長 村瀬正一君登壇〕
◎建設部長(村瀬正一君) 私からは、市長答弁以外について回答いたします。 まずインクルーシブな整備がされた公園はあるかということでありますが、当市の公園ではインクルーシブな遊具が整備された公園はありませんが、誰もが利用しやすいように一部の公園では多目的トイレやおもいやり駐車場などが整備されている状態であります。
○副議長(若尾敏之君) 19番
井上あけみ君。 〔19番
井上あけみ君登壇〕
◆19番(
井上あけみ君) 資料の表面の一番右上のものが複合遊具という形で結構値段も高くなるんですけども、単体でも使えるので、二人とか三人で、写真は二人なんですけど、太平公園の斜面などを利用して、あとは車椅子で下りて移動できるような補助的なものができれば、割とそんなに値段はかからずにできるのかなということを思いました。 資料の裏面の左側の写真は、サポートつきブランコなんですけど、この男の子、顔を隠すのが本当もったいないくらいで、すごいうれしそうな顔なんですよ。そういう写真を載せたんだと思うんですけど、小さい子も含めて障がいのある子は支えがないと危険なので、こういうブランコはきっとすごく喜ばれるかな。場所があればそんなに設置も難しくないのかなというふうに思いました。 あと、一つの例なんですけども、オムニスピナーというのが、ハンディキャップのない子もある子も上手に乗れて、寝そべることもできて、それで回すこともできるということで、割とソフトなタッチでそんなに無茶苦茶高くなかったので、遊べるといいなというふうに思いました。 本当に子どもたちに遊具が必要だなと思ったのは、可児市にある岐阜県のワールドローズガーデンにたまたま春に行ったときには、花はあまり咲いてなかったんですけど、わんさわんさと人が来るんです、行列になって。 それは、ほとんど家族連れだったんですね。乳母車のちょっと現代的なきれいなカラフルなものにちっちゃい子を乗せて、ちょっと大きい子は歩いて、中にテントとお弁当とかそういうものを載せて、ざっと連なってくるんです。それで、連なっていって、歩いていってみるとテント村ができていて、そこでテントを開いていました。 その近くに、遊具の場所があるんですね。噴水もあって噴水の中で遊ぶんですけど、私が行ったときは、夏向きで水で遊べるところがあったんです。そういう中で、遊具というものがやっぱり子どもたちにとって、本当に喜ばれるというか、本当にそれは知恵を絞って選択しなきゃいけないんですけれども、そういうこともありましてやっぱり誰もが障がいを持っている子ももちろん、ハンディキャップのある子もない子もやっぱり一緒に遊べるような、そういうものができたら本当に幸せだなっていうふうに思いました。遊具の魅力というのも分かりました。 そういうことなので、本当に市長からは力強い答弁をいただきましたが、長寿命化っていつやるんですかね。その機会は、そのチャンスというのはいつ頃されるんでしょうか。
○副議長(若尾敏之君) 建設部長 村瀬正一君。
◎建設部長(村瀬正一君) 太平公園につきましては、まだ遊具を替えて間もないので、まだ時間的にはしばらく先になります。 まだ、ほかの都市公園のほうが、まだ入れ替えることがありますので、太平公園はまだ最近替えたばかりです。
○副議長(若尾敏之君) 19番
井上あけみ君。 〔19番
井上あけみ君登壇〕
◆19番(
井上あけみ君) 多分そう言うかなと思っていたんですけど、難しくない遊具についてはちょっと検討して、長寿命化、例えばブランコとかそういうものであるならば、値段も見ましたけどそんなに多額なものではないし、長寿命化にこだわらず検討を早めに進めていただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。