能代市議会 2022-06-22 06月22日-04号
秋田杉の杉丸太生産量は、杉資源が主伐期を迎え、合板やバイオマス需要が増えたことにより、数年前の統計ですが年間150万立方メートルに達しています。 その中の米代川流域の杉丸太生産分から、まず地元の製材業者に必要な原木の供給分を確保して、24万立方メートルの中国木材分も確保し、また、中国本土へ、現在も続いている杉丸太未利用材輸出分の実績10万立方メートルも確保できるのかどうかであります。
秋田杉の杉丸太生産量は、杉資源が主伐期を迎え、合板やバイオマス需要が増えたことにより、数年前の統計ですが年間150万立方メートルに達しています。 その中の米代川流域の杉丸太生産分から、まず地元の製材業者に必要な原木の供給分を確保して、24万立方メートルの中国木材分も確保し、また、中国本土へ、現在も続いている杉丸太未利用材輸出分の実績10万立方メートルも確保できるのかどうかであります。
自伐型林業では、大面積の素材生産に対応することが難しく、成熟する豊富な杉資源を活用するために、林業の大規模化や機械化が今後も重要になると考えております。 しかし、自伐型林業は、素材生産量は少ないものの、大型機械が林内に入らないことで景観が良好のまま維持されるというメリットもありますので、森林所有者の管理の意向に応じて、自伐型林業も共存していくことは可能であると考えております。
次に、森林整備の在り方をどのように考えているかについてでありますが、本市には1万ヘクタールを超える豊富な杉資源がありますが、植え、育て、使い、また植えるという森林資源の循環利用を繰り返すことで、適切な森林の管理と将来にわたる木材利用の確保につながるものと考えております。
この豊富な杉資源を利益につなげ、循環させることが本市林業の最優先課題であると考えております。 そのため、市といたしましては、平成27年度より主伐後の植栽に助成する再造林促進事業、搬出間伐等に助成する民有林整備促進事業を初め、森林境界の明確化、高性能林業機械の導入、さらに林業担い手への支援等もあわせて実施しております。
次に、地場産業振興の経過と成果及び今後の取り組みはについてでありますが、豊富な天然秋田杉資源を背景に繁栄してきた本市の木材産業は、天然秋田杉資源の減少・枯渇や生活様式の変化、さらには住宅着工数の減少等木材・木製品の需要縮小に伴い、事業所数、販売高、従業員数とも減少傾向が続いております。
市といたしましては杉資源を利用し、循環型社会形成に取り組み雇用の場を確保するためには、今後、間伐や主伐を促進するとともに主伐後の植栽を図りながら森林の若返りを進める必要があると考えております。このため、森林整備の加速化を目的に平成27年度に新たな事業として再造林促進事業や民有林整備促進事業、森林境界明確化事業等を実施することとしております。
しかし、市内約8,500ヘクタールもの成熟期の杉資源を考慮すれば、その利用量は数%にとどまります。林業従事者及び所有者の高齢化や採算性の悪化による林業の衰退が言われて久しく、それに伴う路網整備、機械化のおくれなど、林業が抱える課題は山積しております。