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09月13日-02号

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  1. 北秋田市議会 2021-09-13
    09月13日-02号


    取得元: 北秋田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-03
    令和 3年  9月 定例会       令和3年 北秋田市議会9月定例会会議録                        (令和3年9月13日)第2日目 令和3年9月13日、北秋田市議会定例会は、北秋田市議会議事堂に招集された。1、出席議員は、次のとおりである。     1番  山田博康         2番  三浦倫美     3番  小笠原 寿        4番  虻川 敬     5番  杉渕一弘         6番  佐藤光子     7番  福岡由巳         8番  久留嶋範子    10番  佐藤文信        11番  永井昌孝    13番  長崎克彦        14番  板垣 淳    15番  関口正則        16番  堀部 壽    17番  佐藤重光        18番  中嶋洋子    20番  黒澤芳彦2、欠席議員は、次のとおりである。     9番  武田浩人        12番  大森光信3、地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため出席した者は、次のとおりである。 市長       津谷永光   副市長      虻川広見 教育長      佐藤昭洋   総務部長     河田浩文 財務部長     佐藤 進   市民生活部長   小松正彦 健康福祉部長   石崎賢一   産業部長     佐藤栄作 産業部政策監   金澤 誠   建設部長水道局長 浅村武則 教育次長     小坂竜也   会計管理者    宮腰正樹 消防長      長岐篤市   総務課長     松橋みどり 総合政策課長   長岐孝生   財政課長     西根弘樹 市民課長     小笠原 武  福祉課長     小笠原 隆 高齢福祉課長   鈴木雅昭   農林課長     三沢 聡 教委総務課長   金田浩樹4、職務により議場に出席した事務局職員は、次のとおりである。 事務局長     米澤田茂   次長       佐藤敏文 副主幹      松岡繁広5、会議事件は、次のとおりである。       令和3年 北秋田市議会9月定例会議事日程                               (第2)      開議 日程第1 一般質問 質問順序            1. 7番 福岡由巳            2. 2番 三浦倫美            3. 8番 久留嶋範子            4.14番 板垣 淳 ○議長(黒澤芳彦)  おはようございます。 ただいまの出席議員数は定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。 なお、9番 武田 浩人議員、12番 大森 光信議員からは欠席届が提出されております。 本日も、新型コロナウイルス感染予防対策として、市長、副市長、教育長、部長相当職以外の説明員は人数を減らして着席しておりますので、ご了承願います。また、傍聴席も同様に感染防止に努める必要があることから、席の間隔を空けて着席していただくほか、マスクを着用していただきます。   (開議)                    (10時00分) ○議長(黒澤芳彦)  それでは、日程順に進めてまいります。 日程第1、一般質問。 一般質問を行います。質問者全員が一問一答方式を選択しております。質問時間は1人30分以内とし、再質問の回数制限はありません。ただし、遡りの質問は認めませんので、通告項目に沿った質問をお願いいたします。また、通告外の質問の波及は認めませんので、よろしくご協力のほど、お願いいたします。 また、当局の答弁の時間は特に設けておりませんが、簡潔明瞭な答弁を望みます。 なお、市長には議長の許可を得て反問を認めておりますので、ご了承願います。 質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を許可いたします。 最初に、7番 福岡 由巳議員、無会派、ご登壇ください。 7番。 ◆7番(福岡由巳) (7番 福岡 由巳君登壇) 7番 無会派、福岡 由巳であります。 早速、質問に入らせていただきます。 1、北秋田市地域公共交通について。 ①北秋田地域公共交通利便増進実施計画、以下、実施計画と言っていきます、の問題点について。 この質問は、6月定例会一般質問においても行っておりますが、より市民のための地域公共交通計画になるよう願いながら、改めて質問をいたします。 1)市長の施策とのそごについて。 6月議会での一般質問においても、市長が3期目の最初に取り組む施策として述べられた内容を読み上げましたが、質問の関係上、改めて読ませていただきます。 「高齢者が移動の手段がなく不自由している。そうした地域をあぶり出し、優先順位をつけて公共交通体系の整備を進めていきたい。1年では難しいかもしれないが、スピードを上げて取り組みたい。」となっています。この施策が具体的には今回の実施計画につながっているものと考えますが、大きな食い違いが見られます。 実施計画では、市街地の100円均一運賃制の導入、新たな循環路線の運行、市民病院経由の鷹巣米内沢間の整備強化など市街地優先になっています。これは市長の施策と全く逆の計画と言わざるを得ません。市長が地域をあぶり出す優先順位をつけた結果、今回、なぜ市街地優先の実施計画になったのか、その経緯を詳しく説明されるよう求めます。 2)SDGsを実施することについて。 第2次北秋田市総合計画後期基本計画においては、総合計画、地方創生、SDGsを一体的に推進し、長期的な視点でまちづくりを進めていくとして、SDGsを新たに加え重視しています。ところが6月議会の質問に対して、SDGsに関しては答弁漏れも含めて不正確でした。このことから、重視するはずのSDGsの関連づけがなされていないのではないかと疑問に感じるところであります。 よって、SDGsの趣旨に沿い実施計画を見直すべきと考えますが、明快な答弁を求めます。 3)「網形成計画」との関係について。 実施計画は、網形成計画を上位計画に位置づけていますが、上位計画に基づかないものがあります。例えば路線バス運行に関してや、現状以上のリソースを投資することは現実的ではないと、実施計画では限定的に制約しようとする箇所が見られます。これら網形成計画の実証運行や検証した上で実施計画化すべきと考えますが、見解を求めます。 ②全ての人々に安全かつ安価で容易に利用できる地域公共交通を。 1)交通弱者に行き届いた「実施計画」の見直しを。 実施計画では、乗車料金、運行本数など地域ごとの大きい格差が見られます。本市における地域公共交通は、高齢者など脆弱な立場にある人々のニーズに特に配慮し、全ての人々に安全かつ安価で容易に利用できるようにすべきと考えます。そのためには、免許返納者、健康寿命なども考慮し、乗車料金、運行本数等についてSDGs等を推進し、差別のない実施計画になるよう大幅に見直すべきと考えます。市長の見解を求めます。 以上、壇上からの質問にさせていただきます。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) おはようございます。 ただいまの福岡 由巳議員のご質問にお答えをしてまいります。 初めに、大きな項目の1番です。 北秋田市地域公共交通についての①北秋田市地域公共交通利便増進実施計画の問題点についてとして、1)市長の施策とのそごについてというご質問でありますけれども、実施計画は効率的な運行に向けた再編、見直しを検討したものでありますが、鷹巣市街地内の利便性向上のほか、地区間連携の適正な維持・向上、地区内における利便性の向上、広域的な移動手段の適切な維持を再編の方向性としており、当市全体の公共交通の再編としております。 次に、2)のSDGsを実施することについてのご質問ですけれども、実施計画については、北秋田市地域公共交通活性化協議会において作成されていることや、承認時期からSDGsの記載はされておりませんが、第2次北秋田市総合計画後期計画にある公共交通の維持・確保において関連づけがなされておりますので、実施計画においても同様に推進するものであります。 また、見直すべきとのご意見でありますが、今後、協議会での議論を通して施策を肉づけしてまいりたいと考えております。 次に、3)の「網形成計画」との関係についてのご質問でありますけれども、公共交通の効率化や、財政も含めた投資に対する判断が必要な時期に来ていることから、資源となる車両、人材及び財政等の把握と、再配分による再編の方向性を示しているものであります。 次に、②の全ての人々に安全かつ安価で容易に利用できる地域公共交通をとして、1)交通弱者に行き届いた「実施計画」の見直しをとのご質問でありますが、状況を見極め、様々な観点から議論し、市民の利便性の向上を図ってまいります。 以上が、福岡 由巳議員からのご質問に対しての私からの答弁でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(黒澤芳彦)  これより再質問に入りますが、一問一答方式で行います。 7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  最初に、この実施計画でありますけれども、発表されているのは正式な実施計画、それから素案、こういうふうに2つ発表されています。どちらが正しいんでしょうか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長が答弁します。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 素案というのは素案でありますし、正式なものは正式というふうに認識してございます。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  おっしゃることはそのとおりだと思いますけれども、8月18日ですか、令和3年度の第2回の地域活性化協議会、その際に素案が配付されているはずです。しかしながら、私が課長のほうにも求めていった際には、もう既に素案が外れていました。そういうので、この順序がどうであるか、それからその地域活性化協議会に素案というのを出されたというのはどういうことであるか、そこの点を教えてください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  重ねて、総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  地域公共交通活性化協議会というと、今年の8月18日かと思いますが、そのときに素案を配付した記憶はございません。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  私、この資料を課長のほうに求めていった際に渡されたのが素案です。これは私に対する何か意図があったのですか。
    ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 そういう特別な意図はございません。もし素案をお手元に届けたということであれば、それより先にお届けしていた成案のほうが正しいものだと思います。もし素案が届いていたとすれば失礼いたしました。おわびいたします。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  これが活性化協議会の委員に渡されていると思うんですけれども、私は計画が出ていながら素案がまた出ているのは非常に大問題だと思います。 ついでにお伺いしますが、発行者は、これも違っているのですよ。発行者はどなたですか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 発行者は、北秋田市地域公共交通活性化協議会となってございます。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  再度、8月18日の素案が委員会で渡されているか、あるいは私個人だけになっているのか、それから発行者についても再度調べて、その後、答弁いただきたいと思います。それで…… ○議長(黒澤芳彦)  福岡議員、今、答弁は要らないということですか。 ◆7番(福岡由巳)  要らないです。 それで、項目に沿って質問していきます。 市長が、地域をあぶり出す、優先順位をつけて取り組まれるということであったわけですけれども、そのあぶり出した結果、どこの地域で優先順位はどうなっていたのでしょうか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) 議員ご案内のとおり、公共交通、このことが今、全国的にも大変大きな課題です。要するに各自治体が公共交通を維持していけるような状況になくなってきたというような中で、例えば公共交通を担う民間事業者、そういう方々が減ってきたり、また大変利用者の人口も少なくなってきている。事業者にしてみれば、当然、乗車密度の高い地域に例えばバスなりそういうものを走らせるわけでありますが、今、国のほうでも当然、特別交付税措置をしながら各地域にそれをやっています。しかしながら新しい流れとして、やはり地域に人が少なくなってきたり、また中心市街地、それぞれ地域計画にも、利便性の地域公共交通の計画にものっておるところでありますが、それぞれ各地域において中心地域となる地域、またそれぞれそこに用がある方々含めて、様々そういうような動きが出てきておりますので、そういうものを、まず北秋田市としては公共交通の在り方、さらには地域の交通の在り方といったものをあぶり出していくというのが私の考えでありました。 その中において、先ほど申し上げましたように、北秋田市は公共交通の在り方ということで効率的な運行に向けた再編、この実施計画というのは、先ほども申し上げましたように効率的な運行に向けた再編、見直しを検討したものでありまして、それぞれ再編の方向性を出させていただいたところであります。決して、この地域だけをどうするとかではなくて、様々全体の中で考えた中で、その再編の方向性を出させていただきながら、当市全体の公共交通の再編という形になったものと認識いたします。 以上です。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  かなり時間をかけてご答弁されましたが、私の質問に答えていません。地域をあぶり出して優先順位をつける。どういうことをやったのですか。それで優先順位はつけられなかったと、こういうことですか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) そういうことで、今、地域の北秋田市としての公共交通実施計画、どういうふうな地域計画を立てていくかということで、その中で計画を再編していただいたところであります。 以上です。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  ご答弁からは、当時の施策については、ほとんど実行されていない。市民との対話の答弁もありませんでした。そういう点からすると、この実施計画とは、かなり公約違反になっているような感じを受けます。そういう点でそごがありますので、私は見直すべきだというふうに考えます。 次に移ります。 ○議長(黒澤芳彦)  市長から反問ですか。反問ということで許可します。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) ただいま非常にそごがあるという話の中で、見直すべきだというお話がありました。この北秋田市、広いわけでありますので、旧4町それぞれの中心地というものがございます。また、例えば旧4町時代に町の役場があったところが、そこの中心地区として栄えておったわけでもありますし、これが合併して大きな北秋田市になりました。そういう中で先ほどお話しありましたように、例えば高齢化が進む、そしてまた、今、民間事業者が手を引いていく、それから乗車密度が少なくなってきた、移動手段がなくなってきた地域、そういうのはおのずと私どもも把握をしているわけであります。そういう中にあって、そのことを検討していただく上で、公共交通活性化協議会、これにおいて議論していただいておりますので、そういう中でこの地域交通利便性の実施計画、そういうものが出てきたわけでありますので、先ほど、何をもって福岡議員がそういう見直しをすべきということであるのか、ぜひ、もう少し詳しく分かりやすく伝えていただきたいと思います。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  ただいまの答弁も、いわゆる地域をあぶり出し、優先順位をつけるということはやってこなかったというふうに私は感じます。やはり、あの公約、私は非常に立派だなと思っていたのですけれども、期待外れに終わっているような感じであります。どうか地域の声をもっと聞いていただきたいと思います。 それで、次に移ります。   (発言の声) ○議長(黒澤芳彦)  次に移るということですので。今は要望事項です。 ◆7番(福岡由巳)  SDGsについて、地域公共交通の関係では、6月答弁ではきちんとした答弁ありませんでしたが、目標とターゲットを改めてご答弁ください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  先ほどの回答はいただいておらないわけですが……。   (発言の声) ○議長(黒澤芳彦)  今、市長のほうから、さっき反問権に対して明確な回答になっていないというお話がありましたけれども、今それに対して意見があるのであればお伺いしたいと思いますが。 7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  遡って言えばいいですね。 ○議長(黒澤芳彦)  はい。 ◆7番(福岡由巳)  いや、私、申し上げたじゃないですか、施策と大きな食い違いが生じて、今なお対話をするなど、そういう地域のあぶり出しをやっていないと言ったじゃないですか。だから続けてほしいということを私から要望したわけです。 ○議長(黒澤芳彦)  ちょっと休憩いたします。   (休憩)                    (10時25分) ○議長(黒澤芳彦)  再開いたします。   (再開)                    (10時26分) ○議長(黒澤芳彦)  それでは、市長から先ほどの件について、もう一度反問の趣旨を今の回答を踏まえて話していただければと思います。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) 先ほど、福岡議員の私への質問というかお話は、地域の話を聞く機会を設けていないのではないかという話でありました。私などは地域公共協議会の中で、地域の皆さん方も入っていただきながら、また様々運行業者含めて、そういう方々から話を聞く、そういう機会ができております。したがいまして、私自身としての、例えば後援会の活動の中とか、または自治会長さんとの会合の中でのそういうお話は聞く機会はあると。ただ、この公共交通に対する考え方について、どういうふうなことをしていくかというふうな話は、きちんと市でつくっております公共交通の活性化協議会の中で議論していただきながら、それを取りまとめたものが今回の計画でありますので、そういうことだと思っています。 ですから、お互いに行き違いがあるかも分かりませんが、私はそういうふうな中で自分が話をしてきたことは、しっかり表れているものと思っております。ただ、そのほかに様々な形でいろんな方々から声を聞く機会は設けさせていただきますので。 以上であります。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  これは、そごという言葉の意味にも関わりますけれども、このまま話していけば、これで質問が終わってしまいますので、私は今までのいわゆる市長答弁等を含めて、優先順位までのところはなされていないからということで申し上げていますので、私は反問に対しては十分答えていますので、そこのところは議長、酌み取っていただきたいと思います。 ○議長(黒澤芳彦)  今、見解の相違もいろいろとあると思いますが、市長に対しては福岡議員もちゃんと答えていると私は認めますので、まず次の質問をしますか。それとも、まだ、そごという言葉に……   (「私は反論だから」の声) ○議長(黒澤芳彦)  続きまして、7番 福岡 由巳議員。 続いて次の質問に入るという話をしましたが、それでよろしいですか。 ◆7番(福岡由巳)  先ほど質問しました。 ○議長(黒澤芳彦)  もう一度お願いします。 ◆7番(福岡由巳)  次の2)に入ります。 SDGsについて、さきの6月議会でも質問しましたけれども、きちんとした答弁がなされなかったので、目標、ターゲット、きちんとご説明ください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 公共交通の維持・確保という総合計画に掲載しておりますSDGsでございます。9番、「産業と技術革新の基盤をつくろう」、その中のターゲットは9の4と認識してございます。もう一つの開発目標でございますが、11、「住み続けられるまちづくりを」ということでございます。それと、ターゲットでございますが、11の2と、あと11の7というふうに認識してございます。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  SDGsについても後期基本計画では、これ、ひとつ大きくして私たちもバッジをつけているわけですけれども、推進することにしているわけであります。この考えは、私は市長のいわゆる施策で述べられたのと非常に似通っているなというふうに思うのですけれども、それでよろしいでしょうか。違うところがあれば、違うなりにご説明いただきたいと思います。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) 今、議員が述べられましたように、SDGsとの関連づけは、ただいま総合政策課長が申し上げましたとおりであります。関連づけるものに対しましては、積極的に私どもも進めてまいりたいと思っています。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  持続可能な地域公共交通の観点からすれば、SDGsを推進することが非常に重要だと考えます。それでターゲット11の2には次のように記載されています。「脆弱な立場にある人々に特に配慮し、全ての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する」とあります。 ここで、特に私が取り上げたいのは、安価で容易に利用できるという点であります。具体的にお尋ねします。6月議会でも指摘しましたように、鷹巣市街地は100円均一化。これは安価でSDGsのターゲットに沿っているものと私は考えます。一方、杉山田イオン鷹巣間は910円から1,180円への値上げ。これは安価とは言えない、ターゲットに沿っていないと思いますけれども、なぜこの実施計画ではこのようにしたのか、お答えください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 6月議会でも、料金の件に関しては検討の必要があるというような答弁をさせていただいたところであります。ただ、この実施計画につきましては、市長の答弁にもありましたとおり、効率的な運行に向けた再編見直しを検討するということで、一つの課題を皆様で共有しながら進めていくということと、現状を見た中で料金設定をしたものでありますので、これがそのままの料金でいくということではないかと思います。 料金の見直しというようなお話になるかと思いますが、見直しも一つの方策かと思いますが、ほかに、いかにして負担を軽減していくかというふうな考え方もありますので、一概に見直しというふうな考えはございません。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  片道1,180円ですよ。往復で2,000円超えます。一方は200円ですよ。これ、私はもう少し改善の仕方は大いにある。だけれども実施計画だから実施するというんですよ。これではおかしいんじゃないですか。 それで、もう一つ質問します。実施計画では、合川地区はデマンド交通となっています。上杉合川診療所間は、これまで診療所のバスがありましたのでゼロ円です。今度は400円になります。これも、私は100円均一化と比較すれば、これはゼロ円から400円は相当な負担だと思いますよ。これはどのように考えますか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  重ねて総合政策課長から答弁させます。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 患者輸送と、いろいろな目的が違う公共交通というか輸送手段があるかと思います。それも含めて実施計画の中と網形成計画の中では、それも併せた形で検討していくふうに記載してございますので、そこは考えていきます。 あと、料金につきましては、先ほどお話ししたとおり見直す手段1つと、どうして支援していくかという2つのことがありますので、検討してはいくことになると思います。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  これも検討でしょう。実施計画だから実施していかなきゃならないのを、また、これから検討なんですよ。おかしいんじゃないですか。 それで、なおかつ、この上杉のエリアというのは降りる場所が米内沢診療所になっているんですよ。合川の診療所に行かないために乗り継ぎして400円。なぜ合川の診療所に行けないのか、そういう計画が合川住民としてそれでいいのかというのは納得できないわけです。いかがですか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 今お話しされた中では、既存の路線の話をされているかと思います。それで、既存の路線は当然活用していくべきと思います。この後の質問にもあるかと思いますが、財政、人材、車両等を総合的に考えたときに、新たな路線を設けるのが一番いいのか、それとも違う支援の仕方があるのかということの2点で考えていく必要があると思います。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  これも、上杉の方々がデマンド交通の計画のようですけれども、降車場所が米内沢診療所。今、答弁されていないんですが、非常におかしい計画になっているわけですよ。 それで、実施計画の21ページには、「患者輸送バスについては一定の受益者負担が必要であり、また市全体の交通政策の公平性を確保する上でも有償化することを前提として検討する」。だから、これ有償化のことを念頭に置きながらこういう計画を立てていると思いますけれども、一方は100円均一化、一方は遠いところで合川診療所まで500円とかであります。こういう形でやるということは公平性が保たれているんですか。公平性というのはこんなに極端に離れていいものでしょうか。お答えください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) 今の福岡議員のご質問に、総合政策課長のほうから答弁させますけれども、今お話しになった合川診療所に関しての有償化に関して、これはあくまでも検討するということの中です。その中で、福岡議員は今、言われませんでしたけれども、括弧書きで福祉部門との協議を別途実施するということになっていますので、公共交通としての在り方、そしてまた福祉の関係との在り方、例えば患者輸送バスは医療・福祉の関係だとすれば、また違った議論が出てきます。平成24年度からの実施計画でありますので、これを今年とか、また協議する機会がございます。また、地域の方々からそういうふうな話がいろいろ出るわけでありますので、どうかその辺は、ほかの議員の皆さんもこの計画を持たれていますので、ページを読んでいただければ、21ページ見れば分かるわけですけれども、今これを持っていない一般市民の方々は、あたかも500円の有償になってしまうという誤解を与えてしまうようなことは、ぜひそういうご発言だけは私はお控え願いたいと、ベテランの福岡議員にあえて申し上げさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長、付け足すこと、ありますか。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  ございません。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  実施計画なんですよ。網形成計画であれば様々な議論、これが出てくると思いますけれども、もう実施するという計画なんですよ。それを検討するとかなんとかというのは、これからもまた、うんと出てきますけれども、市長の今の答弁はまたおかしいと思います。 福祉タクシーについてとかも、これまで議論はされていますので、それはそれでそのとき議論することにしますけれども、私はこのSDGsの観点からすれば、そして公平性ということを述べつつ、こんなに格差があるようなことは、これは避けるべきでないかということで申し上げていることでありますので、どうかそこの点は了解いただきたいと思います。 それで、今の2つの例を述べましたけれども、市民はやはり納得できません。していません。やはり再度、交通網をもう一回、網です、交通網形成計画、網をつくって実証運行して、ここのところは検討していくべきだと私は考えます。 それで、もう1点の問題点をお伺いします。 運行本数についてであります。市民病院行きというのを、かなり実施計画の中でも述べられていますけれども、鷹巣駅前市民病院間、1日10本です。帰りは12本になっています。それから米内沢営業所市民病院間、6本、そして合川の各エリア、3エリアあるんですけれども、それぞれ2本。これも不公平ではないでしょうか。これはどういうふうな意図で、こういうふうな本数差になったわけですか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 それぞれ2本というお話でございますが、その地域地域に2本ずつあります。ほかの路線バスのお話もされましたが、そこに必ずしも行けない、本数が2本以下のところもあるわけです。ですので、多いとも言えません。ただ、実情に近い運行状況になっているのではないかというふうに判断してございます。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  実情には合っていません。それで、私は合川のところは、これは各エリア、3エリア2本ずつですので、1人の人がその2本のところを利用しなければならないような状態であるわけです。ですから、私はこれは大きな格差だと思いますよ。 それで、付け加えて申し上げます。SDGsの容易に利用できるという点に関して言えば、合川地内の他のエリアに出かけようとすれば帰宅できません。例えば三木田から木戸石に行くとすれば、朝出発しても帰りがないです。それから、鷹巣の人があじさい公園を見に行きたいといっても帰りがない。1泊しなければならない。こういうふうな計画になっているんですよ。どう考えますか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 先ほど来、申し上げてございますが、SDGs、もちろん関連づけて達成に向けてやっていくものでございます。その容易に使える交通輸送手段ということでございますが、まず基本的に、今の現状プラス新しい路線を設けるのかどうかということが一つ、あともう一つは、その他の支援でどのような形で支援できるかということを考える必要があると思います。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  答えになっていませんね。どうやれば、これ、変えられないんですよ。そういう意味から言えば公平性もないんですよ。鷹巣は、いわゆる循環バスで1日十何本でしたか、だから帰ろうとすれば簡単に帰れるんです。だけれども合川町内は帰るような計画になっていないんです。これは私は実施計画、実施するということからいえば非常に大問題だと思います。 そういうことを含めて、実施計画の問題性をお話しいたしましたけれども、その点について私は大いに検討する必要があり、素案であれば素案でもいいですので、やはり実施計画ということからいえば、大いに問題あるということであります。 それで、3)のほうに移っていきたいと思います。 網形成計画では、路線バスの鷹巣沖田面間は、維持、確保でありました。これは23ページで維持、確保で、それで実施計画では突然そこのところがなくなりました。住民の意見を聞かないままの変更です。こういうことがあってよろしいでしょうか、お伺いします。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  市長の反問というか答弁でもありましたが、公共交通活性化協議会において、市民の方も含めて協議していることと認識してございます。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  活性化協議会の委員は、僅かの人数です。これが市民に伝えられるかどうかは、あと活性委員の方々にも…… ○議長(黒澤芳彦)  活性委員ではないと思うんですけれども。名称が違う。活性委員とかじゃないです。名称は地域交通利便増進の委員です。 ◆7番(福岡由巳)  はい。略しながら話していますので、了解いただきたいと思います。 活性化協議会の委員が全てではない。やはり住民に伝わっているかどうかというのは、これはそれ以外に関わる問題になってきます。住民の方々、今までは知らないでいるんですよ。だから最近、いろいろ新聞報道等で聞くことによって、これはなくしてはならないとかという問題が出てくるわけです。ですから、私、突然変更したんですよ。だから住民の意見聞かないでこういうことを決めてよろしいかどうかということを今お伺いしているわけです。もう一度、ご答弁をお願いします。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  重ねて総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長
    総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 今回の実施計画に沿って、湯ノ岱小森線の路線バス廃止でデマンド交通への転換という決定の中で住民説明会も行ってございますので、全くそういう形式がないということは現在ございません。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  新聞報道によれば、小森湯ノ岱線ですか、それは何か意見聴取するような会はあったようですが、阿仁部のほうはこれから問題が出てくるんですよ、実施計画の中にまだ実施できるような状態になっていないところがたくさんあるわけです。話合いなどもしていないんじゃないですか。ですから、私は元へ戻すべきでないかということを申し上げているわけでありますけれども、今のは答弁にはなっていません。もう一度ご答弁ください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  重ねて総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 計画の見直しということのようなお話になってきているかと思いますが、答弁でもありましたとおり、施策に肉づけをしていくと。精査して、しかもそれに肉づけしていくというような答弁になってございますので、全くこのとおり、すぐに実施するということにはなってございません。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  私は、網形成計画、そして実施計画、これが上位で計画が策定されました。私は網形成計画の中でそういうのを検討するとかなんとかやっていくものだと思っていましたが、もう実施計画です。当局のほうは網形成計画と実施計画というのはどういう計画であるか、その違いをもう一度教えてください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 当然、網形成計画が上位計画となって、それに基づいて実施計画は作成されていくものでございます。ただ、例えば実施計画をそのまま100%、1ミリも間違いなく実施している計画というものはないものかと思います。実際の行政におきましては、そのときの情勢などによって、それは肉づけして現状に合わせて市民の声を聞いてやっていくというのが流れだと思ってございます。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  きちんと答えてください。網形成計画と実施計画、どういうふうな違いがあるのですか。そこの点、もう少し明確にしてください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  網形成計画、上位計画、市の全部の計画はそのような立てつけにもなってございます、総合発展計画も含めて。ですので、大きな意味での課題を、これからの方針を上位計画では決定し、それに基づいて、その方針、さらなる細かい方針を決定し、それに肉づけしていくものというふうに考えてございます。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  網形成計画は、他の市町村にいろいろ聞きに行きましても、その網をつくる、いわゆる交通網の整備をしていくというふうに捉えているんですよ。当市は網ができていないわけです。ですから実施計画に行くには早急であったなと、そういうふうな感じを受けているわけです。 今、答弁されているのでも、網形成計画の中で議論して、ちゃんと網をつくる。いわゆるどこの集落はどの路線だか、何を使うか、こういうのがなされないままに今度実施計画に来ているんですよ。そして実施計画で今、答弁ありますように、まだ幾つもの検討課題があるんですね。それは網形成計画の中でやっておかなきゃならなかったわけです。その点についてはどうですか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長が答弁します。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 網形成計画の段階で問題点をあぶり出ししているので、それを協議はしています。その中で、また実施計画、実際に実施するとしたときには、また詳細なその時々の社会情勢やいろんな要素が絡んできますので、実施計画の中でも検討するべきことは出てきても不思議とは思ってございません。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  網形成計画の当時は、私も再編整備計画というふうな文章が上げられていましたので、急ぐべきでないかというのは何回も申し上げました。それで、その申し上げた理由は、網をつくるということがなされていないために急ぐべきでないかということを話しています。ですから、現在の実施計画というところで検討するということがお話しされても、それは幾つか出てくるかもしれませんが、その前にやっておかなければならなかったことであるわけですというふうに私は思います。その点について、市長もご理解いただきたいと思います。 それで、この網形成計画について、他の自治体の紹介もしたいと思いますが、他の自治体、私が回ったところの自治体では、現在、なお網形成計画でやっています。それで、非常に微調整のところを含めて、なかなか本格運行までいけない、そういうふうな状況になっているわけです。北秋田市は、そういう意味で実施計画まで進んだというのは、ある意味では進んでいると言えるかもしれませんが、中身からいえば、私は他の自治体のほうが慎重にやられていると。一つの角を曲がるところの微調整をしたりしているんですよ。 あと、料金については例えば100円均一の自治体もあります。これ何回乗っても100円というところがあります。あるいは、ある市は巡回バスは200円、そして乗り継ぎの場合は2,000円の定期券を買ってもらうと、1か月です。そして、乗り継ぎ2,000円のところで乗ってもらう。ある町は巡回バス200円にしていると。それで乗り継ぎは1日300円の券を買って自由に乗ってもらう。いわゆる網形成計画の中で、住民のための公共交通というのを考えて、網形成計画の策定をできるだけ十分な形でというふうになっているわけです。それが北秋田市の場合は、かなりの料金の差とか本数の差があるわけですけれども、そこのところはどうしますか。私は実施計画でも変えるというのであれば変えるべきだと思いますけれども、市長、いかがでしょうか。 ○議長(黒澤芳彦)  福岡議員に申し上げたいと思いますが、今の網形成計画とSDGsの話と、今の実施計画とかいろんな見直しの話というのは、この後の2番の話とつながってくるし、実際、網形成計画とSDGsの関係の話では、ちょっと終わってきているというふうに思いますが、その辺はどうですか。話として質問の意味が網形成計画とSDGsの話と実施計画との関連性についてということで、お話、今までされてきたんですが、だんだん話がもう実際的な実施計画の中の見直しの話になってきているような印象を受けるわけですが、その辺の質問の趣旨はどうなんでしょうかということですが、今、質問時間を止めていますので、何か関連性とそういうのと、もう一緒になって発言しているんじゃないかなというふうな意味、内容を受けるのですが、その辺はどうですか。 ◆7番(福岡由巳)  いや、議長、よく聞いていただければありがたいと思いますけれども、網形成計画と実施計画の関係について今は述べているんですよ。それで質問しているんですよ。 ○議長(黒澤芳彦)  網形成計画が上位で実施計画がこうだという話はしているわけですが、それはもう答弁しているわけですよね。答弁は、もうその関連性は終わっているわけですよ。実施計画と網形成計画とSDGsの関連性についての発言は終わっているわけで、その後、見直しについての話をずっとされているわけなので、そこが一緒になっての発言をされているような感じを議場から聞いていると受けるわけですが。   (発言の声) ○議長(黒澤芳彦)  時間がないので。   (発言の声) ○議長(黒澤芳彦)  じゃ、その質問、時間は止めてありますので、さっきしゃべったような形で、印象はそういうふうに受けますので、もう少し手短に。 ◆7番(福岡由巳)  いや、印象では駄目です。 ○議長(黒澤芳彦)  議場ではそういうふうに受けましたので、具体的にもう少し話をしていただければ明確に答弁できると思いますので、その辺、続けてお願いします。 ◆7番(福岡由巳)  ちょっと待ってください。今、質問して、そこのところは何も質問の趣旨はよかったと思いますけれども、なぜそこに問題があるんですか。 ○議長(黒澤芳彦)  問題とかでなくて、項目順のあれと、ちょっと違ってきている。項目順の質問の内容が違ってきているというふうに議場では感じますので、もう少し…… ◆7番(福岡由巳)  いや、感じでは駄目です。 ○議長(黒澤芳彦)  だから、感じでなくてそういうふうに受けましたので、項目に従って、もう少し質問していただければというふうに思います。 ◆7番(福岡由巳)  だから、答弁しないのか。 ○議長(黒澤芳彦)  だって、さっきから網形成計画と実施計画の関係とかSDGsの関係は答弁していますよね。網形成計画が上位で、それに基づいて実施計画がなされて、持続可能なそういう交通体系をつくっていくんだと。それには人材とか車両とか、そういうものがいろいろと関連してくるから、できることとできないことを順位をつけてやっていくと。それについて福岡議員は、いや、その順位がおかしいのでないかとか、それはそれでいいと思うんだけれども、なので、そこの項目をもう少しはっきりしながら質問していただければというふうに思います。 それでは、7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  時間ないので、これで終わらなきゃならないと思いますけれども、質問したのは、網形成計画と実施計画で、他の市町村は網形成計画の中でいろいろやっていると。当市はどうなんですかと質問したんですよ。 ○議長(黒澤芳彦)  では、それで済ませますか。当市はどうですか。 市長の答弁を求めます。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 網形成計画においても、協議はしてございますし、何度も同じ答弁になりますが、実施計画においても肉づけをしながら、現状に合わせて利便性向上に向けて進めていきたいということでございます。 ○議長(黒澤芳彦)  7番 福岡 由巳議員。 ◆7番(福岡由巳)  ②の1)の質問をします。 健康寿命というのを秋田県でもいろいろ政策に掲げています。健康寿命日本一に来年度までやっていくということですけれども、市長はどういうふうにこれを推進していくでしょうか。 ○議長(黒澤芳彦)  最後、ちょっと時間はないけれども、何か実施計画と健康寿命と。ちょっとぎりぎりになってしまったけれども、市長。健康寿命と実施計画絡めて交通体系の。 市長、答弁をお願いします。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) 私も高齢者になりまして、できるだけ歩くようにしております。したがいまして、まだ循環バスを利用したということはございませんし、できるだけ自分の足で歩けるところは歩かせていただいております。ただ、やはりそういう公共交通を利用できない方々もたくさんいらっしゃいますので、そういう方々が外に出る機会といったものはやっぱりつくっていかなければいけない。外に出る機会があるということは、いろんな方々とお会いして、いろんなお話ができる。今、コロナ禍でありますので、家の中に閉じ籠もりきりで誰とも会わないでテレビばかり見ているという方々は、これはやはり健康に悪いわけです。できるだけ外に出ていただけるような方策をつくっていかなくちゃいけない。 そういう意味で、先ほど、この実施計画、あくまでも実施計画でありますが、利便性を増加するために、利便性増のための実施計画であります。したがいまして、その地域地域に合った、先ほど総合政策課長からもお話がありましたように、今後やはりそういう様々な協議の中で、地域に合った形の利便性向上策はどうあるべきかといったものも、今後、議論をしていかなければいけないものと考えております。 決して、そういう弱い立場の方々を切り捨てるのではなくて、そういう方々が利用するためにはどうあるべきか。もちろんマンパワーも少なくなってきております。今、MaaSといって、もう議員ご案内のとおりだと思いますけれども、福祉有償サービスのほかに例えばライドシェアとか様々ないろんな形で新しい、例えばスマホを持って地域の方々がスマホで車を呼んでもらって、その地元の人方が運転をしていただいたりというような方策もあります。ただ、この地域ですぐそれができるかどうかというのはなかなか難しい問題でありますが、そういう意味での様々な取組にもやっぱりアンテナを張り巡らせながら、地域の方々が公共交通を活用しながら、そして、できるだけ外に出て健康寿命を延ばしていただけるような、そういう政策もにらんでいきたいなと思っております。 以上です。   (「終わります」の声) ○議長(黒澤芳彦)  以上をもちまして、7番 福岡 由巳議員の一般質問を終わります。 ○議長(黒澤芳彦)  次に、2番 三浦 倫美議員、日本共産党議員団、ご登壇ください。 ◆2番(三浦倫美) (2番 三浦 倫美君登壇) 2番 日本共産党議員団、三浦 倫美です。 一般質問を行います。 1、公共交通について。 ①住民要望に寄り添った公共交通の拡充を。 1)住民要望把握の方法は。 北秋田市地域公共交通利便増進実施計画では、合川地区における再編計画も提案されていますが、合川地区全域の住民要望の把握や住民との意見交換はどのように行われますか。高齢者など交通弱者の方々から、通院、買物、様々な用事などへの交通手段に不自由している、何とか拡充してほしいとの要望が寄せられます。再編計画に当たっては、まずは住民の方々がどのように困っているのか、具体的にどのような交通手段を望んでいるのか、十分に把握することが重要だと思いますが、住民要望の把握はどのような方法で行う考えか、お聞きします。 2)住民要望実現への多様な対策を。 住民要望を基にした路線、本数、料金などの検討や、福祉的交通手段などとの情報連携、また多目的に使えるタクシー券の検討など考えてはどうかと思いますが、当局の見解をお聞きします。 以上、壇上からの質問を終わります。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) それでは、ただいまの三浦 倫美議員のご質問にお答えをしてまいります。 大きな項目の1の公共交通についての、①住民要望に寄り添った公共交通の拡充をとして、1)住民要望把握の方法はとのご質問でありますが、北秋田市地域公共交通利便増進実施計画を進めるに当たっては、実態調査を実施し再編の方針を定めるとともに、これまで導入してきましたデマンド交通地域の検証も含め、全域を対象としたアンケート調査等の実施により、意見を伺う機会を設けるほか、再編地域においては住民説明会を開催し、合意形成を図ってまいります。 次に、2)の住民要望実現へ多様な対策をとのご質問でありますけれども、住民要望に配慮しつつ、実態調査の結果や事業者の意見も踏まえながら、路線の再編、料金等に関しては、利用者の利便性向上と資源となる車両、人材及び財政等の状況を十分に考慮した上で決定をしてまいります。 また、交通弱者への対応につきましても、既存制度の拡充も含め支援策を検討してまいります。 以上が、三浦 倫美議員からのご質問に対しての私からの答弁でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(黒澤芳彦)  これより再質問に入りますが、一問一答方式で行います。 2番 三浦 倫美議員。 ◆2番(三浦倫美)  2)について再質問いたします。 答弁の中で、支援策を検討するという幅広の答弁ありましたので、調査しながら柔軟な対応がなされて考えられていくのではないかなと思いますが、住民要望、私もいろいろ聞きますが、全部を把握しているわけでもありませんし、その要望がどのぐらいの人数の方があり、実際どのように時間帯とか路線とかがあるのかなというのも把握し切れていませんので、例えば個々の要望が目的において多様な場合、通院したいとか買物したいとか、様々な用事に行きたいとか、そういう目的においても多様な場合、また時間帯においても自分はこの時間帯で行きたいと、様々な個々によって多様な要望も出てくるのではないかなということが予想されます。そういった場合に、必ずしも1本の路線であるとか1本の時間帯であるとかということに、まとまった人数が集約できないという場合もあろうかなと思うんです。 そういう場合、合川に限らずですけれども、全市においてですけれども、そういう場合でも何らかの支援をするという場合において、例えばタクシー券ということも壇上からも言いましたが、何らかの多様に自由に動けるための支援ということでも、柔軟に使える、どんな目的でも、どんな時間帯でも使える、例えばタクシー券という提案もさせていただきましたが、その点についてどういうお考えか、お聞きします。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  総合政策課長のほうから答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(長岐孝生)  お答えいたします。 丁寧な提案、ありがとうございます。それで、基本的に公共交通の路線でカバーできるところは既存のものをどのように使うか、その中でもどのような支援ができるかということをまず第一に考えますが、議員が提案していただいたように、その路線を使えない方はどうするかというような支援につきましても、参考にさせていただきながら進めたいというふうに思ってございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(黒澤芳彦)  2番 三浦 倫美議員。 ◆2番(三浦倫美)  以上で終わります。 ○議長(黒澤芳彦)  以上をもちまして、2番 三浦 倫美議員の一般質問を終わります。 ここで、説明員の席の移動のため暫時休憩いたします。   (休憩)                    (11時19分) ○議長(黒澤芳彦)  休憩前に引き続き、会議を再開いたします。   (再開)                    (11時22分) ○議長(黒澤芳彦)  一般質問を続けます。 8番 久留嶋範子議員、日本共産党議員団、ご登壇ください。 8番。 ◆8番(久留嶋範子) (8番 久留嶋範子君登壇) 8番 共産党議員団、久留嶋範子です。 3点質問いたします。 大きな1番、子供の新型コロナウイルス感染拡大について。 ①全国的な感染爆発の中、子供の感染が急増しております。対策は万全かどうかお伺いします。 県内の新型コロナウイルス感染状況について、県は9日、8月30日から9月5日の1週間に発表された感染者の37%を19歳以下が占めたと報告しております。佐竹知事は子供の感染が目立つとして、保護者は自らの感染防止対策を徹底するとともに、子供の健康観察にさらに注意してほしいと呼びかけております。8月中旬をピークに全体の感染者が減る中、19歳以下は減少ペースが鈍く高校生の感染が目立つほか、9日には県内の保育園でクラスターが発生いたしました。これまで感染しにくいとされてきた子供への感染が顕著に増えており、家庭内感染も後を絶ちません。当市における対策についてお伺いいたします。 1)12歳から18歳のワクチン接種が始まっていますが、接種の状況と完了の見込みについてお伺いします。 当市での特設会場及び個別医療機関でのワクチン接種進捗状況は、9月7日現在、予防接種対象者数、12歳以上に占める1回目の接種率79.9%、2回目の接種率65.1%となっており、12歳から64歳までは1回目の接種率68.9%、2回目41.9%で、いずれも国や県の接種率を上回っており、改めて関係医療機関、市職員、ボランティアの方々へのご尽力に感謝申し上げます。 集団接種会場は10月3日で終了となり、その後は医療機関での接種となりますが、十分に対応できるのか。また、接種時は保護者同伴となるため、平日以外での日程追加は考えているのか、答弁を求めます。 2)新学期が始まり、学校行事や部活などへの影響、変更について。 市内の小中学校で修学旅行の日程を延期するなどの影響もありますが、学校行事での変更について現時点でお知らせください。 3)学校内や保護者の感染者が発生した場合の対応策についてお伺いします。 4)抗原簡易キットの各学校・保育園への配布状況は。 5)教職員のワクチン接種は優先すべきと考えますが、現状把握は行われているのか。 6)学校生活における長引くコロナ自粛の下で、子供たちの心のケアは大丈夫か。 大きな2番、平和教育について。 ①学校教育の中で、子供たちに戦争の悲惨さ、平和の大切さをどう知らせていくのか。 戦後76年、戦争体験者が年々減っていく中で、子供たちに戦争や平和についてどう伝えていくのか、大きな課題ではないでしょうか。教育基本法第1条、教育の目的では、「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない」と書かれております。つまり、日本の教育は、平和な世の中をつくる人を育てることを目指しますから、平和を好む、平和を願うだけにとどまっているのでは不十分となります。平和教育は、特定の教科、領域でのみ行われるものではなく、学校の教育活動のあらゆる場面で行うことができます。しかし、学習指導要綱に明記されていないために、どの教科、領域、どの単元で実施するのかは、学校や個々の教師が計画していかなければなりません。当市での子供たちへの平和教育についての考えをお聞かせください。 大きな3番、難聴者への支援について。 ①補聴器購入の補助制度について。 1)補聴器購入の補助制度を持つ自治体が全国に増え続けております。各団体からも公的補助制度の創立を求める声が上がっています。当市としての考えは。 私は、令和元年6月議会で加齢性難聴者への補聴器購入の補助制度について質問いたしました。2回目となりますが、この間、令和2年12月議会で全日本年金者組合北秋田支部からの加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創立を求める陳情が全会一致で採択され、意見書が提出されております。また、補聴器購入の補助制度を持つ自治体が全国に増え続け、現在、43市町村で実施されています。助成内容は様々でありますが、当市としての見解を求めます。 最後です。2)特定健診項目に聴力検査を導入できないか。 独り暮らしでは難聴に気づきにくく、認知症につながっていくおそれもあります。聴力は加齢とともに低下します。高齢者にとどまらず、成人健診に聴力検査の項目を設けるべきと考えますが、答弁を求めます。 以上、壇上から質問を終わります。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) ただいまの久留嶋範子議員のご質問にお答えをしてまいりますが、大きな項目の1の子供の新型コロナウイルス感染拡大についての、①全国的な感染爆発の中、子供の感染が急増している。対策は万全かとして、2)と3)、4)の各学校への配布状況、また5)、6)及び大きな2番の平和教育についてのご質問は、後ほど教育長のほうから答弁をいたしますので、よろしくお願いいたします。 初めに、大きな項目の1の子供の新型コロナウイルス感染拡大についての、①全国的な感染爆発の中、子供の感染が急増している。対策は万全かとして、1)12歳から18歳のワクチン接種の状況と完了の見込みはとのご質問でありますけれども、12歳から18歳のワクチン接種につきましては、特設会場での集団接種は10月3日で終了予定となっておりますが、集団接種を受けることができなかった方について、9月と10月に市民病院小児科と米内沢診療所で接種日程を追加し、195名の方に予約をいただいております。 また、小林眼科医院は週1回木曜日、まるや耳鼻科クリニックは平日に加え土曜日も接種を行っており、9月13日現在、18歳以下のお子さんについては接種対象の88.2%が接種済み、または予約が完了していることから、10月末には、ほぼ接種が完了する見込みとなっております。 次に、4)抗原簡易キットの保育園への配布状況はとのご質問ですけれども、抗原簡易キットの保育園への配布状況につきましては、5月下旬から6月上旬にかけて、秋田県から当市の公立及び私立の保育園と認定こども園の全11園に、職員用といたしまして10セットずつ配布されております。 次に、大きな項目の3、難聴者への支援についての、①補聴器購入の補助制度についてとして、1)補聴器購入の補助制度を持つ自治体が全国に増え続けている。各団体からも公的補助制度の創立を求める声が上がっているが、当市としての考えはというご質問でありますが、補聴器購入の補助制度につきましては、聴覚障害により身体障害者手帳を取得された方への補聴器購入費助成のほか、18歳未満を対象とした県の難聴児補聴器購入費助成事業がありまして、令和2年度の当市の実績は8件となっております。 当市における加齢性難聴に関する実態につきましては、地域包括支援センターや社会福祉協議会等の相談機関などを通し把握に努めたところ、客観的把握は困難でありましたが、潜在的には相当数に上ると推察をいたしております。 今後は、難聴者に対する補聴器購入支援に向け、調査、研究を進めて、近隣自治体等の状況も勘案しながら検討してまいります。 次に、2)の特定健診項目に聴力検査を導入できないかとのご質問でありますけれども、聴力検査の導入につきましては、特定健診では必須項目ではないことや、集落巡回健診では周囲の音が影響しない防音室等の会場確保が難しいことから、特定健診への導入は考えてはおりません。 以上が、久留嶋範子議員からのご質問に対しての私からの答弁でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(黒澤芳彦)  続いて、答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋) (教育長 佐藤 昭洋君登壇) それでは、私から久留嶋範子議員のご質問にお答えしてまいります。 初めに、大きな項目の1、子供の新型コロナウイルス感染拡大についての、①全国的な感染爆発の中、子供の感染が急増している。対策は万全かとして、2)と3)、4)の各学校への配布状況、5)と6)のご質問につきましては関連がありますので、一括して答弁いたします。 2学期が始まり、各校とも新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、力を尽くしながら毎日の教育活動を進めているところですが、学校行事の中で修学旅行の行き先や実施時期、学校祭、学習発表会の日程を変更した学校がございます。部活動については、夏休み中に市教育委員会から発出した留意事項に基づき、感染対策を講じながら取り組んでおります。 学校関係者が陽性者や濃厚接触者と特定された場合には、保健所や学校医の指導の下、出席停止などの対応を検討してまいります。 また、学校内で体調に変化があり直ちに医療機関を受診できない場合に、教職員及び児童生徒に使用を想定している抗原簡易キットは、間もなく準備できる予定です。 教職員のワクチン接種については、北秋田市在住者にはクーポン券は配布済みで、キャンセルが発生した際に優先的に接種が行われておりますが、接種率については任意接種であることから確認しておりません。 コロナ禍による様々な自粛による子供たちへの影響については、2学期がスタートし子供たちは元気に登校していると報告を受けておりますが、表面的に表れない部分もあると思われるので、学級担任を中心として子供の様子を観察するなど、きめ細かい対応をするよう指示しております。 次に、大きな項目の2、平和教育についての、①学校教育の中で、子供たちに戦争の悲惨さ、平和の大切さをどう知らせていくのかとのご質問でありますが、平和教育については国語科において、小学校3年生の「ちいちゃんのかげおくり」や、4年生の「一つの花」、5年生の「たずねびと」などの物語文、6年生の「平和のとりでを築く」という説明文、中学校1年生の「大人になれなかった弟たちに……」という物語文、3年生の「挨拶-原爆の写真によせて」という詩を通し、学年の発達段階に応じて、戦争の悲惨さや生命の尊さなどを指導しております。 戦争そのものについては、小学校6年生の社会科、中学校社会科の歴史的分野で指導しておりますし、戦争を教訓として生まれた日本国憲法については中学校社会科の公民的分野で取り上げており、道徳科では「生命の尊重」という内容項目で学んでおります。さらには、本市では昨年作成した「きらり・きたあきた」の中で、「戦争の色にそまったふるさとのくらし」の項目で当時の様子を取り上げております。 以上が、久留嶋範子議員からのご質問に対する私からの答弁であります。 ○議長(黒澤芳彦)  これより再質問に入りますが、一問一答方式で行います。 8番 久留嶋範子議員。 ◆8番(久留嶋範子)  大きな1番の子供の新型コロナウイルス感染拡大についての①の1)でありますが、今、説明がありましたように、9月13日現在で18歳以下は88.2%、全体では10月末で完了ということであります。先ほど壇上でも述べましたが、本当に皆さんのご尽力によってここまで来られたということ。あと、接種したからかからないということではありませんので、本当にこれから気をつけていかなければならないと思いますが、1)のところで追加の医療機関がありますが、これで全部網羅できるのかということと、土曜日、市民病院とか米内沢診療所では小児科がございますが、そこでの対応というか、平日、それから土曜日での診療とかということは考えられないのか、ここについてお伺いします。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  健康福祉部長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(石崎賢一)  お答えいたします。 今現在、市長が答弁したとおり、予約済み、あるいは接種済みにつきましては8割以上の方々が予約しておりますので、大体10月末で完了する見込みとなっておりますが、今後これから12歳の誕生日を迎える方とか、そういった方々が追加になってございます。また、現在、米内沢診療所も市民病院におきましても予約がいっぱいの状態でありまして、今後また打ちたいという希望者がおる場合には診療機関等々と協議をしながら、そういった日程を追加することも検討してまいりたいと思います。 ○議長(黒澤芳彦)  8番 久留嶋範子議員。 ◆8番(久留嶋範子)  1)のところで、ワクチンのことですのでお聞きすればいいのかあれですけれども、当然、子供さん方も2回接種ということでありますので、2回目、若い人が大変副反応が出るという問題もあります。実は、うちの息子も30代でありますけれども、2回目を受けたときに、やはり微熱が出たり体がだるいということで、働いていますので、当然2回目のときはお休みをもらいました。そういうこともありますので、1回目でもそうですけれども、子供さんが接種して副反応が出た場合の対応というのは、学校との関係でどういうふうに考えているのか、お聞かせください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  教育長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  2回目の副反応につきましては、職員もそうなんですけれども、熱が出たりした場合、出席停止とかそういった形で、学校に来なくてもいいよというような対応をさせてもらう予定でございます。 ○議長(黒澤芳彦)  8番 久留嶋範子議員。 ◆8番(久留嶋範子)  そうしますと、子供さん、接種の予約ですけれども、何日に接種1回目、2回目ということは、学校のほうにやるよということはお知らせするというか、そういう形になっているのでしょうか。そういった内容ですか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光)  再度、教育長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  クーポン券については、ご家庭に配られていますので、学校ではそこは把握しておりませんが、接種後に熱が上がったとかという連絡については、ご家庭からもらうしかないですので、そういった場合の学校の対応は、欠席にはしないというふうな対応になるということでございます。 ○議長(黒澤芳彦)  8番 久留嶋範子議員。 ◆8番(久留嶋範子)  分かりました。 2)学校の行事、それから部活、修学旅行の延期ということは話を聞いておりますが、例えば部活の時間を短くするとか、そういった配慮というのはどういうふうになっているでしょうか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  修学旅行につきましては、現在終わったところが5校ございます。小学校2校、中学校3校です。それ以外のところについては今後行われる予定でございます。10月に変更しているけれども、まだ期日が決まっていないという学校もございますが、全部の学校が変更しながら県内で修学旅行を行うということを校長から報告を受けております。 部活動については、今の段階では感染対策を講じた上で実施するというふうにしておりますが、市内の活動を中心としてやるように指示しております。 ○議長(黒澤芳彦)  8番 久留嶋範子議員。 ◆8番(久留嶋範子)  3)の学校内や保護者の感染が発生した場合の対応策はということで、県のほうからも教育委員会のほうから、そういうマニュアルというか感染症の対応ということで読ませていただきましたが、家族ということで、これは先月ですか、由利本荘市での問題、由利組合病院での職員が感染した場合の対応として、由利本荘市の教育委員会で病院に勤める保護者を持つ子供さんを早退させるという措置がありましたが、こういう特殊な場合でありますが、北秋田市の場合は家族がこういうふうに感染した場合の、それから同居家族が濃厚接触者などとしてPCR検査の対象となった場合は、どういうふうな扱いになるのかお聞きします。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 ◎教育長(佐藤昭洋)  次長から答えます。 ○議長(黒澤芳彦)  教育次長。 ◎教育次長(小坂竜也)  家族内において感染、または濃厚接触と疑われるそういったケースについてでありますが、先ほど教育長からも答弁ございましたように、学校や保健所等にその都度相談をいたしまして、その対応をしてまいります。 ○議長(黒澤芳彦)  8番 久留嶋範子議員。 ◆8番(久留嶋範子)  今、保育園で県南のほうでクラスターが発生しておりますが、あとは学童での対応とかというのは、どういうふうに考えているのか、教えてください。
    ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 最初に学童で、教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  学童については、恐らく学校にも出てくる段階で保健所等からの指示があると思いますので、学校に来てから、学童に行ってからの連絡ということであれば学童のほうで対応しますけれども、恐らくその前の段階で子供たちへの対応はなされているというふうに想定されます。 ○議長(黒澤芳彦)  では、続いて。 ◎市長(津谷永光)  健康福祉部長から答弁させます。 ○議長(黒澤芳彦)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(石崎賢一)  保育園に関しましては、厚生労働省からの通達によりまして、十分マニュアルを徹底し感染予防に努めておるところですが、万が一発生した場合においては、市町村と十分な連携、それから保健所との連携を密にして、その対応に当たってまいりたいと思います。 ○議長(黒澤芳彦)  8番 久留嶋範子議員。 ◆8番(久留嶋範子)  6)のコロナ自粛の下での子供たちの心のケアということでありますが、現在、ずっと流れ的には登校してから検温したりとか、いろんなことをやっていると思いますが、何か子供たち、1年半以上コロナ禍の中での学校生活でありますので、気をつけていることがありましたら。また、学校給食も黙食ということでしゃべらないで、どこだかでは給食の時間を短くすると、パンと牛乳とかという問題もありましたけれども、そういうことについては北秋田市の場合は普通の学校給食だと思いますけれども、気をつけていることとか子供たちの変化についてはどのように考えているか、教えてください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  先ほどの答弁でもお答えいたしましたけれども、やっぱり今、身体的なところは手洗いとかうがいとか、あるいはマスクの着用とか、いろいろ気をつけてこれまでどおりやっております。 給食については、本当に子供たちに気の毒をかけているんですが、今までグループで食べていたりしたのを一斉に一定の方向を向いておしゃべりしないで食べるという、非常に気の毒をかけておりますが、そういった実施の仕方をしております。 ○議長(黒澤芳彦)  8番 久留嶋範子議員。 ◆8番(久留嶋範子)  この新型コロナウイルス、今、第5波ですけれども、秋田県の場合は、特に北秋田市の場合は皆さん気をつけていて感染者が少ないわけでありますが、これから本当に分かりませんので、私方も気をつけていかなきゃいけないし、子供さんたち、何よりもケアというか、いろんなことが制限される中で、本当にこれ以上広がらないように、お互いに気をつけていきたいと思います。 2番の平和教育について。 教育長から、今、小学校3年生から中学校にかけて、いろいろな学年の発達段階についてということでお話がありました。実は私、子供たちに戦争の悲惨さ、平和の大切さをどう知らせていくかということでは、実は2013年、平成25年に、前の教育長のときに1回目にお話を伺いました。そのときも、市内の小中学校で日本国憲法の平和主義の理解とともに、生命の尊さ、戦争の悲惨さなど、子供の発達段階に即して継続的に指導していますということでお話がありました。今もずっとやられていると思います。 今ありました「きらり・きたあきた」、私も戦争のところをちょっと見てきましたけれども、本当に私方も、もちろん教職員の方々も戦争体験者ではありませんので、このことを知らせていくということで、以前はこういう教材のほかに戦争体験者というんですか、もうなかなか高齢者でいらっしゃらないんですけれども、そういう方のお話を聞くとか、絵本とかいろんなこういう教材で話はあるんですけれども、そういうことを、学校によって戦争を体験した人に学校の授業に来ていただき体験談を語ってもらうということは、前の教育長のときは、ちょっと前ですので、まだいらっしゃいましたけれども、そういうことというのは今は取り組まれているのでしょうか。 それと、「きらり・きたあきた」のこれは、何年生のところで教材として使われているのか教えてください。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  この8月も、土崎地区では土崎空襲のことを地域の方を呼んで学校でお伝えしているというような報道もありました。私どもの市の中では、ここ数年、私が在任してから地域の方を呼んで戦争に特化したお話を聞いているというお話は受けておりませんが、今、学校運営協議会などで地域の方々が学校に入る態勢を整えておりますので、お年寄りの方々と交流したりする中で、そういったお話が恐らくできていければいいなとふうに感じて、自然な形でやっていければいいなというふうに感じております。 残念ながら、特別な時間を設けて戦争のことをやっているというのは、今の段階では聞いておりません。まず、各学校の状況に応じながら、校長が判断して教育課程を編成していくというようなことと思っております。   (発言の声) ◎教育長(佐藤昭洋)  失礼しました。 「きらり・きたあきた」は、これは特別、どこを何年生が学ぶというような形では編集しておりませんので、全体をどの学年で、どのページを扱ってもいいような取扱いにしております。したがって、小中学校にいる間に、この部分については自分で疑問に思ったことを家へ帰ってから、「おばあちゃん、ここ、こうだったの」というお話を家庭の中でも、これを見ながら話できればなというふうに考えております。 ○議長(黒澤芳彦)  8番 久留嶋範子議員。 ◆8番(久留嶋範子)  夏休み期間中にオリンピック・パラリンピック、実はありまして、パラリンピックというのは障害をもった方が本当に頑張っていらっしゃるんですけれども、私も両方とも見ましたけれども、パラリンピック、特に先天性の方もいるし、病気や事故で体が不自由になった方もいますけれども、本当に開会を見たら、地雷で足がなくなったとか、そういうことも戦争でというかそういう方とか、それから紛争でパラリンピックやオリンピックに参加できない国もあります。平和の祭典ということではありますけれども、そういう一つ一つのちょっとした場面を見て、子供たちと夏休みというか終戦の番組もありますので、その中でも学校教育とは別に、家庭の中でも一緒に話し合われる場があればなと思って、パラリンピックの子供方の観戦ということもありましたけれども、そこのところはやっぱりそういう面でもっと、ただ8月、それから戦争についてだけでなくて、いろんな場面でそういうことを考えていけるような総合的な教育をしていただきたいと思います。ありがとうございました。 最後、難聴者の支援についてということで補聴器の問題であります。 前回質問したときよりも、全国的にはそういう補助をやっている自治体が増えまして、先ほども述べましたように国に対しての陳情、それも今、広がりつつあります。ぜひ調査して検討したいということでありますが、国のほうにももう少し呼びかけていただきたいのと、それから2)番の特定健診、これは聴力検査、私、職場にいたときも、ぴっぴっと検査をやりましたけれども、なるほどなと思ったのは、やはり聴力ですので静かなところで、会場で特定健診やるとしてもすごく微妙なところですので、その検査というのは、やはり会場の確保、難しいなとは思いますけれども、やはりこれ、特に今コロナ禍の中で高齢者、独りでテレビをがんがんとつけて、なかなか出てこれないというような状況がありますので、やはりそういう認知症にもつながることでありますので、できる場面で、ちょっと難しいかもしれませんけれども健診以外に、例えば認知症の認定する場合とか、何か項目でできる場面がないかなと考えますけれども、そこのところはどうでしょうか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) 先ほど答弁したとおりですし、また今、久留嶋議員から認知症の方々が増えたりしないためにも、認知症の防止のためにも、補聴器含めてそういう方々に対する手だてが必要ではないかという話がありました。当然、国のほうにも働きかけをしていかなくちゃいけないと思いますので、そういう意味では先ほどの健診も含めてですけれども、市長会とかそういうものを通じながら要望してまいりたいなと思っております。 以上です。 ○議長(黒澤芳彦)  8番 久留嶋範子議員。 ◆8番(久留嶋範子)  お昼になりましたので、終わります。ありがとうございます。 ○議長(黒澤芳彦)  以上をもちまして、8番 久留嶋範子議員の一般質問を終わります。 昼食のため1時まで休憩いたします。   (休憩)                    (12時02分) ○議長(黒澤芳彦)  休憩前に引き続き、会議を再開いたします。   (再開)                    (13時00分) ○議長(黒澤芳彦)  一般質問を続けます。 14番 板垣 淳議員、日本共産党議員団、ご登壇ください。 14番。 ◆14番(板垣淳) (14番 板垣  淳君登壇) 一般質問をします。 初めに、国民健康保険制度の子供の均等割を減額できないか聞きます。 各種の税や介護保険料など、市民が払うお金の中で国保税は群を抜いて高く、市民から悲鳴が上がっています。収納率も国保税は大きく劣っています。高過ぎて払えないのです。その一因が均等割にあります。 私は、以前から、この仕組みは古代の悪税、人頭税と同じで、税の応能負担に反し、少子化対策にも逆行すると問題視してきたところですが、せめて18歳以下の分だけでも減額すべきではないでしょうか。市長の英断を求めます。 コロナ対策について聞きます。 市は先月、コロナ感染者が出たために森吉地区の4つの観光施設を一時営業停止しました。そのことで地元市民に動揺が広がったほか、あること、ないこと、不確かな情報が出回り、さらには犯人捜しのような話まで飛び交いました。市としては、これら市民の動揺や不確かな情報をどう捉え、今後またあった場合はどう対応するか伺います。 なお、営業停止した4施設は、コロナが出た施設というマイナスイメージが付きまとう可能性があります。お客さんに来てもらう施設ですので、そのことへの対応が必要です。どう考えているか伺います。 医療体制について聞きます。 秋田県内でも、クラスターの発生で、秋田厚生医療センターなどで外来や救急が数日間停止という事態になりました。当市にあっては、発症者が出た場合の医療体制は十分なのか伺います。 市独自に低所得者に対する経済対策を考えられないか、お聞きします。 スーパープレミアム付応援チケットの実施は、市民にとってありがたいことですが、買えない人もいます。今年度は4月臨時会と6月定例会で低所得者向けの応援事業を予算化したところですが、これの財源は臨時交付金、特別給付金という、どちらも国からのお金である上、一過性のものです。市独自にも低所得者対策を行うべきと考えますが、いかがでしょうか。 次に、今年の米価下落への対応について聞きます。 コロナ禍による外食需要の低下で米価の下落が予想される中、おとといの魁新報一面トップ見出しは、「こまち概算金二千円安」でした。当市の基幹産業を守るために、市独自に何らかの支援策が必要ではないでしょうか。全国知事会やJA全中などは、政府が米を買い入れて市場から隔離することなどの下落歯止め策を政府に要望しています。しかし、自助、自己責任を唱える現政権の下で実現できていません。実現に向けて全国の市町村から要望が上がり続けているそうですが、当市も政府に働きかけるべきではないでしょうか。 阿仁地区の小中学校統合計画について。 通告した15項目を聞きますが、4項目め以降は、大所高所を論じる一般質問にふさわしくない細かな内容も含まれています。あえて質問するのは、義務教育学校とは何なのか、現在の小学校、中学校と何がどう違うのかなど、住民はほとんど知らされておらず、知ってもらう必要があると考えるからです。これは本来、執行者側の仕事ですが、スケジュール案では来年度設計する計画であり、すると、その予算と事業内容を審議するのは来年3月市議会だけということになります。これでは多くの住民が知らないうちに決まってしまい、民主的ではありません。 今議会の行政報告では、住民説明会を1回行ったこと、それに50人が参加したこと、今後は統合の準備を進めていくことが報告されました。50人のうち、保護者でも教員でもない地域住民は十数人でした。市教委は、これまで阿仁地区の統合案を数年にわたって出しては撤回するということを続け、事、義務教育学校という形態については、市教委が自らその学校にはしないと否定してきたものです。それを突然、1回の住民説明会で覆し、あとは進めてしまうということを私は危惧しております。聞きましたら、3校の保護者には先に説明し、おおむね合意を得たということでありますので、その点はよかったと思いますが、学校統合は地域住民にとって大きな関心事ですので、住民の理解を得る努力をもっと行ってほしいと思うものです。そのことをまず述べた上で、以下、項目ごとに質問してまいります。 1、義務教育学校とはどういう学校なのか。 2、前教育長当時の方針との違いを説明していただきたい。 三澤前教育長は、3回にわたってこの議場で次のように答弁しております。2015年12月議会、「カリキュラムなど様々な問題が横たわっておりますので、義務教育学校ではない学校にします。」、翌年9月議会、「義務教育学校の指導は大変難しく困難です。」、同年12月議会、「現在の6・3制は小中独立した教育課程。義務教育学校は9年連続し学校運営が難しい。阿仁地区は小中を併設しても中学校の生徒は増えることはなく、小学校は2校一緒になっても複式学級が解消されないことから、小中併設そのものを再編計画から除きます。」、以上が議会に対する市教委の正式な表明であります。これを変えるのであれば説明が必要です。 3、住民説明が1年遅れたのはなぜか。 教育委員会の定例会議で義務教育学校にする方針を固めてから、住民説明は1年以上なされませんでした。その理由をお答えください。 4、新築でなく改修にする理由は。 5、現3校と比べ運営コストはどうなるか。 6、通学時間がかかることをどう見ているか。 7、いわゆる「6年生問題」をどう考えているか。 8、7、8、9年生の複式学級の可能性は。生徒数が増えないことへの対応は。 9、1年生と9年生の心身の差はとても大きいが、1つの学校でよい教育ができるのか。 10、授業時間の違いはそのままか。 11、私服と制服が混在するのか。 12、大阿仁小の地域に根差した活動はどうなるか。 13、大阿仁小の校舎はどうするか。 14、学童保育はどうするか。 15、先行統合時の校名、校歌、校章は。 以上、ご答弁よろしくお願いします。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) ただいまの板垣 淳議員のご質問にお答えをしてまいりますけれども、大きな項目の4番の小中学校統合計画についての、①阿仁地区の小中学校統合計画についてのご質問は、後ほど教育長のほうから答弁いたしますので、よろしくお願いいたします。 初めに、大きな項目の1です。国民健康保険制度についての、①子供の「均等割」は減額をとのご質問であります。現在におきましても均等割、平等割につきましては、低所得世帯に対して所得に応じた7割、5割、2割の軽減措置を講じているところであります。 子供の均等割につきましては、全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律が成立をし、子育て世代を支援するため、未就学児の保険税均等割額の減額措置が令和4年度から施行されることとなっておりますが、対象者や減額幅のさらなる拡充について、引き続き全国市長会とも連携をしながら要望をしてまいります。 次に、大きな項目の2です。 コロナ対策についての、①感染判明時の市の対応を問うとのご質問でありますけれども、全国的に新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中で、当市の観光施設の関係者の感染確認が発表されたことから、多くの市民の皆様は、感染拡大が当地域にも及んできたという印象を持たれたと推測いたしています。 当市では、これまで感染拡大防止のための基本的な感染対策の徹底や、感染者や関係者への差別、個人的な憶測に基づく情報の拡散防止について、防災ラジオやホームページを通して市民へ呼びかけを行ってまいりましたが、新型コロナウイルスは誰もが感染する可能性のある感染症でありますので、引き続き、市民の皆様に対しては、いたずらに不安をあおることのないよう、プライバシーに配慮しつつ冷静に事実をお伝えし、感染者を精神的に追い込むような誹謗中傷等の行為の防止対策に取り組んでまいります。 また、一時営業を停止した観光施設につきましては、保健所からの助言や指導を受けまして、安全が確認された施設から順次営業を再開しており、施設はもとより、市及び市観光物産協会のホームページや新聞掲載、四季美館やダム広報館など主要な観光施設への掲示等により、安心・安全の周知を図っております。 次に、②医療体制は十分かとのご質問でありますが、現在の当市における発熱患者等の外来診察や検査体制につきましては、昨年から県や保健所、市内医療機関との連携の下、外来診療体制を構築し、あきた新型コロナ受診相談センターや市内開業医からの検査紹介への対応を行っております。また、感染者が発生した場合は、保健所が実施する積極的疫学調査で特定された濃厚接触者に対する検査が迅速に実施されております。 入院医療体制につきましては、感染患者の入院等の対応は保健所が行うこととなっておりますが、県の病床確保計画に基づき、感染症指定医療機関である市民病院において、フェーズに応じた病床数の確保と診療体制を整備し、感染患者の受入れを行っております。引き続き、コロナ禍における医療提供体制の確保に向け、関係機関と緊密な連携を図りつつ、しっかり取り組んでまいります。 次に、③の市独自に低所得者に対する経済対策を考えられないかとのご質問でありますが、先日の臨時会において可決をいただきましたスーパープレミアム付応援チケット事業は、前回同様、1セット7,500円のチケットを5,000円で販売するもので、1セットから購入ができますので、多くの市民の皆様にご利用いただきたいと思っております。 また、新型コロナウイルス感染症対策として実施されている県の生活応援事業において、非課税世帯の世帯員1名につき1万円分の商品券が交付されているほか、市独自の生活支援策として、世帯員1名につき1万円分の商品券を追加交付しておりますことから、現時点では、さらなる市独自の生活支援策を直ちに実施することは考えておりませんが、今後の感染拡大による日常生活への影響を見極めつつ、必要に応じて柔軟に検討をしてまいります。 次に、大きな項目の3です。 農業についての、①米価下落への市としての対策はのご質問でありますけれども、令和3年産の主食用米の価格につきましては、7月末に農林水産省が公表した最新の需給見通しでは、全国的な生産調整により需給が均衡する水準に近づき、米価の大幅な下落は回避できる公算との見解が示されておりましたが、先日、JA全農あきたが本年度産米の概算金を決定したとの報道があり、あきたこまち1等米は1万600円で、前年同期に比べ2,000円安くなるとされており、まだ価格が確定したわけではありませんが、非常に厳しい状況にあるものと認識をいたしております。 市及び農業再生協議会といたしましては、これまでも取組を進めている水田を活用した大豆及び飼料用米などの主食用米からの作付転換、圃場整備や農業機械の導入支援による生産基盤及び経営基盤の強化、さらには市単独によるスマート農業機械の導入や、食味分析計・穀粒判別器の導入支援等について、引き続き力を入れていくほか、今後、JA等に対し在庫量や市場の動向を踏まえ、販売先の確保や販売促進の強化及びセーフティネットとしての収入保険等への加入促進をお願いをしたいと考えております。 なお、市単独による米価下落に対する価格差補償などの直接的な支援は難しいものがありますが、国・県の動向を注視しながら、市長会など関係機関と足並みをそろえて対策を講じてまいります。 以上が、板垣 淳議員からのご質問に対しての私からの答弁でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(黒澤芳彦)  続いて答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋) (教育長 佐藤 昭洋君登壇) それでは、私から板垣 淳議員のご質問にお答えをしてまいります。 大きな項目の4、小中学校統合計画についての、①阿仁地区の小中学校統合計画について、15項目にわたる質問でありますが、関連がありますので一括して答弁させていただきます。 阿仁地区3校の統合校につきましては、7月30日に阿仁ふるさと文化センターを会場に説明会を行い、阿仁合小学校を改修し小中一貫教育を行う義務教育学校を設立することを提案いたしました。令和2年3月に統合の方針が決定して以来、学校が臨時休業するなどのコロナ対策等で、1年もの間、説明会を開催することができなかったことについて、会の冒頭、私からおわび申し上げました。 説明会の中では、義務教育学校がどういう学校なのか説明させていただきました。9年間にわたる義務教育・普通教育を、心身の発達に応じて基礎的なものから一貫して子供たちに施すことを目的にしていること、一貫して施すことを目的としている点が、小中連携教育校や併設型小中学校との大きな違いであり、そのことが特色でもあることを説明いたしました。 小中一貫教育や小中連携教育の必要性については、私も前教育長も同じ考えを持っていると認識しておりますが、義務教育学校については、当時、制度化されて間もなく、情報が少なかったこともあり、設立に向かうことはなかったようであります。現在は制度化から6年目となり、全国でも多くの義務教育学校が開校し実践が積み重ねられてきたことや、阿仁地区の地域や児童生徒の状況から教育効果が高いと判断し、小中一貫教育の中で義務教育学校を提案したものであります。 現在の阿仁合小学校を改修する理由でありますが、阿仁合小学校校舎の現有床面積で、統合により想定される必要教室数を確保できること、また耐震補強工事や屋根改修工事が施されていることから、大規模改造事業で、施設、設備の機能回復、機能性向上を図ることが可能と判断したためであります。 運営コストにつきましては、学校規模の大きさによって違いはありますが、人件費や工事費等、特殊事情を除いた学校1校当たりの経費の平均は約1,000万円であります。阿仁地区の3校が1校になることで、約1,500万円のコストが低減できるのではないかと予測しております。 通学につきましては、中学生と同じように大阿仁地区の小学生がスクールバスで通学することを想定しております。現在、打当地区から阿仁中学校まで、スクールバスでの通学時間は35分かかっておりますが、乗り降りする子供たちの人数が増えることにより、もう少し時間がかかることが想定されます。時間が長くなると、体力的にはもちろん精神的にも負担が大きくなることは承知しておりますが、7年生から9年生の生徒が低学年の子供たちに温かい声がけをすることにより、不安を少しでも減らし、子供たち同士の関係性を育む取組につなげていくことを考えております。 学校生活の具体についてですが、9年生の立派な姿、憧れの存在としての9年生を目前にし、下級生が9年生を目指す意欲を醸成することが、子供たちの成長にとって大切な部分であると捉えております。さらに、9年生が低学年の面倒を見ることで、子供たちの思いやりの心、豊かな心を一層育むことができるものと考えております。 また、現状の児童生徒数によれば、令和12年度に7、8年生が複式になることが予想されますが、様々な制度を活用し、7、8、9年生が複式学級とならないよう進めてまいりたいと考えております。 また、小中学生が一緒に学ぶことになるため、小学校の45分授業、中学校の50分授業はそのままで進めることを想定しており、現行の義務教育学校でもノーチャイムで対応していると聞いております。 また、小学校卒業や中学校入学という節目がなくなることにより、達成感や新鮮さがなくなることが懸念されますが、学校行事を工夫することによって達成感や成就感を育むことができると考えており、特色ある学校経営に期待しているところです。 制服や地域に根差した活動、学童保育、校名、校歌、校章などの詳細につきましては、今年度中に統合準備委員会を設置し、地域の方々、保護者の皆様の意見を伺いながら進めてまいりたいと考えております。 なお、大阿仁小学校の校舎の利活用については、関係部署や地域の方々の意見を伺いながら検討してまいります。 以上が、板垣 淳議員からのご質問に対しての私からの答弁であります。 ○議長(黒澤芳彦)  これより再質問に入りますが、一問一答方式で行います。 14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  国保の均等割について再質問します。 来年の4月から、国のほうで均等割、未就学児に限っての半額という狭い範囲ですけれども、国が補助するようになったということを、さっき市長から答弁がありました。これは、全国から子供の均等割はないほういいのでないかという声がいっぱい国に届いて、国もそれに押されて、半分というみみっちい額ですけれども出すことにしたと。つまり流れは子供の均等割はなくす方向で、一応みんな、そっちは向いているということで間違いないと思います。 国が半分出してくれることによって、北秋田市が実行するとすれば、これまで想定していた額よりも少ない額で当然済むことになります。2019年の9月議会で私がこのことを質問して、18歳以下の均等割なくすのに幾ら必要なんだと聞いたら、550万円ぐらいだという答弁がありましたので、今、市長からあったように未就学児半額となると、多分、市の持ち出しは500万円とか、それ以下ぐらいの金額で済むのだと思うんです。はっきり計算できないので、まず500万円ぐらいと言っておきますけれども、この500万円なら、すぐ出そうと思えば出せますよね。 今回の議会に提案されている令和2年度決算、国保の繰越し、5,500万円ですよ。そのうち500万円使うの、変でもないな。変でもないって正しい表現でないな、わけないと思います。基金に至っては2億5,000万円。これ500万円ずつ使ったとしても、50年間できるんですよ。基金全部、それに使うわけにはいかないけれども、たかがそのぐらいの額だということです。 もう一言言うと、今回の決算で不納欠損800万円ですよ。800万円みすみす捨てて、銭こもったいないといって500万円出さない。これは私は市の姿勢としてはいかがなものかなというふうに思うんです。 それで、この質問は、いずれ市長に文句をつけるのが目的ではなくて、ぜひそういう制度を実現しませんかというのが目的ですので、まず今、言ったように財源上は問題ないと。もちろん法的にも問題ない。全国でこの間、増えていますから、やっている市町村が。当然、法律上も問題ない。 何で全国でそういうふうに増えているかというと、ぶっちゃけて言うと、この制度というのは北秋田市もそうですけれども、子供をたくさん産んでちょうだいと市民にしゃべっていて、おぎゃーと生まれたら、今年度からおまえの家の税金高くするぞと、そういう制度なんですよね。こんなおかしい制度はほかにないんですよ。国保にはありますが、皆さん方が入っている共済にはないです。協会けんぽも組合健保もありません。国保にしかないんです。これは、市長、さっきの答弁ではやるという答弁ではありませんでしたので、私、ここで食い下がってもその答弁は覆ることはないと思いますが、私、今、再質問で言ったことを受け止めて、ぜひ検討していただけないでしょうか。もう一度答弁をお願いします。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(津谷永光) (市長 津谷 永光君登壇) 以前から、板垣議員からも、子供の国保税の均等割について人頭割ではないかという話を、度々この本会議場でもされました。先ほどお話がありましたように、この6月4日で国会において、今回、子供の均等割軽減制度、これについて措置がなされたわけでありまして、これは先ほど議員からお話ありましたように、やはり全国市長会でもそうでありましたけれども、これは長年、このことを国のほうに要望してきておりました。おかげさまで、これが今回、未就学児ではありますけれども実現できました。ご案内のとおり、ここまで来るのに大分時間がかかっています。 しかしながら、今回、これをまた一つの突破口として、先ほど18歳未満のお話もありましたけれども、ぜひやっぱりこの制度といったものの見直し、これは当然、市長会といたしましても制度の拡充とかそういうのも含めて要望していきたいというような話になっておりますので、ぜひ歩調を合わせて、というのは東京もあれば北秋田市もある。それぞれ全国の地方自治体、懐具合、様々でございます。さっき、いみじくも基金のお話もございましたけれども、基金があるから、じゃそれで安心して全部出せるかというと、なかなかそういう状況にありません。ですから、これはやはり同じ日本に生まれている子供、北秋田市だろうが東京都だろうが、そういうところで生まれ育った方々が、やはり同じように均等割含めたそういうものに対して、同じ制度をつくるにしても、国がやはりこれは率先してリーダーシップ取っていってやってもらわなくちゃいけない。財源にしてもそうでありますけれども、そういう感覚です。 繰り返しますけれども、市長会と連携をしながら、これを要望してまいりたいなと思っています。 以上です。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  国保法では条例減免ができるというふうに、つまり市町村が条例で減免できるというふうに、法律上そうなっています。だから、さっき言ったように、やる市町村が、今、年々増えてきたということなんですが、東京都とか国とかと言いましたが、市長は都知事でもないし総理大臣でもないので北秋田市のことを考えて、これは自治事務ですから、北秋田市でやろうと思えばできるんですから、そのことを述べて次の質問に移ります。 学校です。 この義務教育学校、私だけでなく、ここにいる全員が小学校6年、中学校3年という学校をずっと経験してきて、学校はそういうものだと思っていたので、それは文科省もそういう制度がいいんだと。つまり初等教育と中等教育と、心身の発達に応じてそれぞれの学校で学ぶのがいいんだということで、長年ずっとやってきたんです。それを突然、9年生の学校がいいんだと言われても、はい、そうですかとはなかなか言えないんですね、感覚的に分からなくて。なので、住民説明会のときに元学校長だった人から、「何だ、その学校」という純粋な質問が出るのは当然のことでありまして、一般の市民の方は、まして、どういう学校なものなんだか分からないんだと思うんです。 心身の発達を一貫して施すという答弁でした。これ、同じ言葉、住民説明会のときも言いましたが、何か分からないんですよ。そのほか、もろもろいろいろ美辞麗句並べますけれども、すとんと胸に落ちないんですね。だから、これ、多分私だけでない、多くの住民がそうなんでないでしょうか。だから教育委員会とすれば、一般の市民に分かるように、もっと私は説明が必要なんでないかということが今回の質問に至った経緯なんですね。 それで、教育長が言うように本当にこの学校がいいものなんだか、それとも現行の6年生、3年生の小中がいいのかというのは私には分かりませんけれども、例えばこれ、この間紹介しましたが、「クレスコ」という雑誌に出ている、つくば市の教育長が特集で出ていますが、このつくば市の教育長は面白い人で、筑波大学の教授、それから筑波学院大学の学長をやった人が、つくば市長に請われて、何とかうちに来てくれと頼まれて、今、つくば市の教育長をやっているんですが、この人がこの義務教育学校のことを書いていますけれども、「わあ、こんな学校ならやだな」という、一言でしゃべればそういう内容ですよ。 それから、小坂町は小中連携の学校ですけれども、これは魁が以前連載しました。小坂町の当時の教育長が出ていますが、義務教育学校にする考えはないと、一言。その理由はと聞いたら、小学校卒業と中学校入学とかという区切りは残したほうがいいと。義務教育学校は、そういうの全部なくなるのだという、そういうことも言っています。なので、佐藤教育長が義務教育学校はいい学校だよとしゃべっても、教育の専門家が、いや、そうでないよとしゃべる人もいて、ではどっち本当なんだか、ますます分からないんです。 だから、私は多分、どっちにもいい点もあればよくない点もある。義務教育も小中一貫も今の小中学校の制度も。それを正直に住民なり保護者に説明するというスタンスが大事なのでないかというふうに思いますが、このことについて教育長から答弁いただきたい。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  今、板垣議員がおっしゃるとおり、私も義務教育学校の経験はありません。小中併設校については、上小阿仁の校長をやりましたので、小中併設の一緒になっている学校については私も経営をしてきました。でも、義務教育学校については経験がありません。でも、これを提案したということは、私はこの学校の新しい体系が、阿仁地区の学校教育を考える上で非常に大切なものと捉えているからであります。でも、板垣議員がおっしゃるように、住民の皆さんや市民の皆さんに、やっぱりそのよさをアピールしていくことは必要だと思っていますので、それはこの後、これから時間をかけながら皆さんに説明してまいりたいというふうには思っております。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  いい学校であったら、何で清鷹小学校のとき、そういう学校にしなかったんでしょうか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  いい学校と申しました。実は義務教育学校を調べてみますと、三澤教育長が前に議会で答弁したときのことをお話になっておりましたが、平成28年度は全国で22校、国では令和5年までに大体全国で100校を目指していたんです。ところが実際、今、数を見てみると、令和3年の今年で151校に増えています。ということは、もう国の見通したものよりも随分早いペースで義務教育学校が全国に広がっています。 私も、いろいろ全国の自治体を見てみますと、最初は比較的大きな規模の学校が義務教育学校として、何とか学園とか名称を変えてスタートしておりましたが、最近はどちらかというと小規模の学校で義務教育学校を進める動きが多くなっております。これはやっぱり地域性とか子供たちの状況とか、そういったことを考慮した上、あるいは教職員定数もそうなんですけれども、そういったものを考慮した上で、小規模の学校、あるいは阿仁地区のような地域の学校にとっては、義務教育学校の形態のほうが子供たちにとって、よりよい学校になるというふうに判断して進められてきているものと捉えております。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  そうなんですよね、小規模校が多いんですよ。何でそうなったかというと、清鷹小学校をそうしなかった理由を言わなかったけれども、清鷹小学校のように一定規模がある学校は、そういう学校にしなくても人数が集まるから必要ないんです。阿仁のように過疎地の学校、旧阿仁町、まさにそうなんだけれども、旧阿仁町に学校を1つでも残してくれという住民の要求があって、小規模であっても1校残すと。学校を残すのが目的になってしまったんです。全国で小規模の義務教育学校がいっぱい増えているのは、そういう背景なんです。そういうことを正直に言えばいいのに、いかにも何かいい学校ができますみたいな、そういう説明をするので、私はそれだけじゃないでしょうというふうに言いたくなるんです。 私、この学校の何が一番気にかかっているかについて疑問を述べますので、教育長から教えていただきたい。 この学校の私の一番の疑問は、6年生の位置づけなんです。私方、たまに学校の入学とか卒業とか行事とかで来賓で行かせてもらうと、よく聞くのが、特に入学のときに新入生に、5年生、6年生のお兄さん、お姉さんたちの姿勢を見習ってとか、言うことを聞いてとかと言うんです。では、6年生の人たちは、やっぱり最上級生で、そういう自覚、芽生えるんですよ。低学年の手本にならないといけないという気持ちにも当然なるでしょうし、あるいは児童会の会長、以下役員に立候補する人もいるし、そうして最上級生の自覚を持って晴れて卒業して、今度、次の一段上の学校に入学していく。そのめり張りが今度何もなくなるんですよ。最上級生ではない、学年のせいぜい真ん中辺。卒業がない、入学がない、それから児童会の役員にはならない。9年生がなりますから、生徒会のという、そういうめり張りがなくて、それが私さっき言った、いわゆる6年生問題。これを私、一番心配しているのですが大丈夫でしょうか。どう考えますか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  6年生問題の裏には、実は中1ギャップといった問題もございます。私もずっと見ていて、小学校6年生までいくと、すごいな、卒業を見ると感動して涙が出てくる。この6年間で、よくこのくらい成長したな、そういった経験は私も小学校を担任してきましたので思っていますし、管理職としても経験しています。 でも、その子供たちが中学校に入ると、1年生になって下級生がいないところになる。伸び伸びとし過ぎるというか、そういった生活を送ってしまう。不登校が増えてくるのも中学校1年生という、そういった社会的な問題、これは社会一般だけじゃなくて私が経験した学校にもありました。そういったことも併せ持っているんです。ということをよく考えてみると、小学校6年生に立派になったよとみんなで見ている姿というのはどうなのかということを、真剣に分析してみる必要があるんじゃないか。 本当は、小学校1年から、こう成長していく。小学校6年でこうなって、ここに伸びを求める私たちの、6年生だからしっかりできる、去年の6年生もこうだったという教師の目も存在していたのではないかなと。僕が求めたいのは、中学校3年の9年生までの間に、やっぱり年相応に成長していってほしい。そういった姿を求めたいなと。 その中1ギャップの裏には、例えば小学校まではずっと学級担任だけが授業をしている。中学校へ行くと急にシステムが変わってしまう。教科担任が毎時間替わるとか、いろんな課題があります。義務教育学校にすると、恐らく小学校5、6年のあたりから中学校の先生が教科担任として入ってきて、算数の授業を中学校で数学教えている先生が入ってきたりしながら授業をやっていくことができる。そうすると、システム的にも少しずつ変えていくことができる。そういったのを僕は目指したいなというふうに考えているのが、阿仁地区に今想定している義務教育学校の姿であります。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  中1ギャップという言葉が出てきましたが、私、今回の質問をするに当たっていろいろ見ましたが、その中で驚いたのは、文科省に国立教育政策研究所というところがあるそうで、そこで出しているリーフレット、「中1ギャップという言葉に根拠はない」と書いているんですよ。つまり、中学校1年生になって新しい環境になって、緊張してちょっと不登校になりぎみだとかというのは、現実にそれあるんです。でも、そういう子供たちというのは、5年生、6年生のときから、もう既にそういう傾向になっていて、突然、中学校1年になったらそれが始まったということではないと。「中1ギャップと言う教師がいたら、それは5年生、6年生のときに子供たちをしっかり見ていない教師だ」というふうに書いた書物もありました。 なので、私はそれ以上、教育の専門家でないので分かりませんけれども、間違いなく言えるのは、どの本を読んでも、義務教育学校がこれまでの小中一貫校とか現行の6・3制の小中とかと比べて優れているなんていう検証効果が明らかになったのは一つもないと、まだみんな試行錯誤の途中なんだということで、一番最初の結論になるんですが、それで時間もないので少し具体的なこととをお聞きします。 新築でなくて改修する。住民からこう言われました。「合川小学校、新築した。米内沢小学校、新築した。何で阿仁だけ新築しないの」という。あそこはかなり古いと思いますが、築何年ですか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  教委総務課長が答えます。 ○議長(黒澤芳彦)  教委総務課長。 ◎教委総務課長(金田浩樹)  阿仁合小学校の築年数ですが、昭和51年建築でございます。   (「何年になるの、51年だと」の声) ◎教委総務課長(金田浩樹)  今年度で築44年となります。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  テレビだと、リフォームの匠がすばらしいリフォームをして、「何ということでしょう」なんていうナレーションが入るんだけれども、築四十何年の学校、そうなるかな。これも技術的なことは私は分からないので、リフォームで事足りるのであれば、それ以上言うことはないけれども、素人考えですが、リフォームよりも新築したほうが年数は長もちするし、設計上もいいものができるのでないかというふうに私は思います。これは教育委員会にお任せします。 授業時間は今と変わらないという話がありました。私、今、一般質問するに当たって、1時になったら、今もからんからんとチャイムが鳴りました。やっぱりチャイムって一つの区切りなんですよ。鳴って、私もここに、壇上に立つときに、さあという気持ちになるんです。それが義務教育学校だとチャイムが鳴らせないんですね。これも学校生活上はマイナスではないでしょうか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  義務教育学校を調べてみますと、全くのノーチャイムでやっているところもあるようですが、要するに1年から9年までの子供たちを一緒に活動させたいとき、例えば中休みに一緒に遊ばせたいとか、あるいは給食を一緒に始めるとか、掃除を一緒にやるよ、そういったときはチャイムを活用して同じ時間にスタートを設定する、そういった取組をしているようです。終わりのところで調整しながら、前のところを合わせる。そういった調整をしている学校もあるようですので、阿仁地区の場合は学校の事情でどういった設定になるかは、この後、検討していくものというふうに考えています。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  幾ら検討しても、45分と50分と全て一緒にするというのは、それはできない話なので。 それから、もう一つ混在するのが私服と制服。私、なぜ制服はあるんだろうと、ずっと昔から疑問に思っているんだけれども、この機会に子供方と保護者に制服必要ですかと聞いてみて、阿仁に限らない全部の学校ということになりますが、そういう対策も教育委員会としては考えてみたら面白いんじゃないんでしょうか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  いろいろ、先ほど一まとめでお話しさせてもらいましたけれども、制服や私服、服装のことについても併せて統合準備委員会、これには保護者や、それからこれから入学してくる幼稚園の保護者の方も入ってもらいたいと思っていますので、そういった方々も含めて、あるいは子供の意見も含めて考えていければなというふうに考えております。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  大阿仁小学校は、運動会は地域の運動会なんです。これがなくなる。地域にとっては非常に悲しいことだと思います。浦田小学校が米内沢に統合になるときに、浦田小学校はそのほかにも高齢者に来てもらって、子供と高齢者の交流会だとか、いろんなのを地域ぐるみでやっていました。浦田の保護者から、そういう活動はどうなりますかと住民説明会のときに質問があったら、当時の教育長が、ちゃんと残します。心配しないでくださいと、一回もやられたことないですよ。統合すれば全て終わり。大阿仁の今、言った運動会もそうだし、大阿仁も浦小に負けず劣らずというか、大阿仁のほうがもしかしたら盛んかも分かりませんが、地域の方との交流というのは非常にやられているようです。それは残していただけますでしょうか。 ○議長(黒澤芳彦)  当局の答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  うちの市では、全部の学校でコミュニティ・スクールの形態を取っております。いわゆる学校経営に地域の人たちも入って意見を述べることができる、そういったシステムも取り入れました。まさに地域ぐるみの行事については、そういった地域の人も入ったところの中で相談していってほしいなというふうに思っています。毎年、私も大阿仁スポーツフェスタに参加して、本当に小学生だけじゃなくて中学生も来ますし、地域の方々の種目もありますし、本当にいい形で運営できているというふうに見ていますので、そういったことはこの後、皆さんで話し合って進めてもらえればなと思います。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  地域にとっては、教育長がはっきり名言してくれなかったことが、何かますます心配だなというふうに私は思います。 学童保育について答弁ありませんでした。お願いします。 ○議長(黒澤芳彦)  教育長、答弁お願いします。 ◎教育長(佐藤昭洋)  学童保育についても、先ほどの最初の答弁の中に入っているんですけれども、これも検討委員会で意見をもらって、仮に大阿仁地区にそのまま残すということであればそういった方向で、あるいは阿仁合地区にとなればそういう方向で、これは保護者の方々や、そういった方々の意見を聞いて進めたいというふうに考えています。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  そうすれば、さっき私、壇上から言ったとおり、来年の3月議会に最初の予算が出るわけでしょう、来年設計だって住民説明会でしゃべったから。なのに、あとだから半年しかないのに、今の学童もどうなるか決まらない。今、阿仁合は小学校の中にあるけれども、あれは基本的に今度は小学校の中には置けないでしょうから、別個につくらないといけないとか、それから大阿仁の校舎をどうするかも決まっていなくて、それから1年先行統合するということなんだけれども、その校歌だとか校章だとかもどうするかもまだ決まっていない。制服もまだ決まっていない。チャイムのことも決まっていない。決まっていないことだらけ。これ、私、まだ知らない間に決まって3月を迎えることになるんですか。 ○議長(黒澤芳彦)  答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  実は、7月30日の説明会の後に、3校の現校長には県内の井川義務教育学校を視察してもらいました。先週、3校の校長がまた集まって、この後のスケジュール、あるいは検討委員会の組織の持ち方などについて相談しています。ですから、この後間もなく検討委員会の最初の会を実施できるものというふうに考えています。そういった形で進めてまいります。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  時間なので最後にしたいと思いますが、今日の質問のやり取りしても、本当にいい学校、いい教育になるのかな、そういう心配は払拭できません。例えば1年生というと、保育園から上がってきたばっかりの子は、まだ本当に幼児、子供子供していて、中学校3年生の男子なんていうのは私より背が高かったり、下手すればひげ少し生えたりぐらいの、そういう幼児と大人みたいな人たちが同じ学校の中で共同生活をする、同じ学校行事をするという学校になるんですよね。 よく、学校の廊下とかに何か交通安全とかの標語を貼ったりしています。9年生が思う標語を1年生が見たって分かるわけないんですよ。果たして、そういう学校がすばらしい学校と言えるのかどうかというふうに思います。 いずれ、先ほど来言ったとおり、教育の専門家からも疑問視する見方もあるし、教育長のようにいい学校だという人もいるし、これは答え、私、分かりませんけれども、いろんな意見を踏まえて慎重に進めていただきたいと思うのですが、最後にこのことについての答弁をお願いします。 ○議長(黒澤芳彦)  答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(佐藤昭洋)  家庭の中でも兄弟が、いわゆる小さい子供から兄さんまで結構離れている兄弟で暮らしている子供たちもいますし、社会の中に出ても会社の中で違う年齢の方々は当然おるわけで、そういった中で社会が形成されている。学校が特別短いスパンだけでいくのじゃなくて、やっぱり下の子を思いやっていくという、そういった高学年の気持ちが、この後、地域を支えていくような気持ちになっていくんじゃないかなと私は思っています。 例えば、今、大阿仁小学校でクロモジ茶を調べてみようとやっているんですが、あるいは阿仁合小学校では、来た人たちに阿仁合のよさをアピールしよう、ボランティアでガイドしたりとかということでやっているんですが、これが今、小学校の目でしか終わっていない。これが一緒の活動で中学校3年生だったらどう見えるだろう。じゃ、それをクロモジ茶を発信してみようか、もっとほかの人に売れるようなものにできないかというところに発信してみようかとか、年齢の幅が広がることで活動の幅も広がって、小さい子供たちが目標にする。そういったものが高い目標ができてくるのじゃないかな、実現できそうな本当に高い目標ができてくるのじゃないかなということを僕は期待しています。ですから、そういった面でも、今回この阿仁地区につくる義務教育学校には大いに期待しているところです。 ○議長(黒澤芳彦)  14番 板垣 淳議員。 ◆14番(板垣淳)  クロモジ茶は9年制の学校でなければ深められないということではないんです。それを利用しないでいただきたい。 以上、終わります。 ○議長(黒澤芳彦)  以上をもちまして、14番 板垣 淳議員の一般質問を終わります。 ○議長(黒澤芳彦)  以上で本日の一般質問は全て終了いたしました。 これをもちまして、本日の全日程を終了いたしましたので散会いたします。 ご苦労さまでございました。   (散会)                    (14時03分)...